まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

にーにーといっしょ

2007-06-29 | 日本映画
 梅雨らしく、今日はジメジメした一日でした。
 蒸し暑さも一通りではありませんでした。寝苦しい熱帯夜が怖い。つい冷房を入れてしまいそうになる。そうだ、冷房といえば。私はふいに、自分に課す苦行を思いついた。今年の夏は、自室のクーラーを使わない!そうすれば、秋には大きな幸せが訪れる、という願掛けをしよう。願掛け好きな私ですが、今のところ顕著な御利益はなく、ただ意味もなく無駄な努力を重ねて楽しんでるだけです。

 お松の第2回独り邦画男前映画祭③
 「涙そうそう」
 いっとき、ヘンな涙そうそうブームってのがあったような...この映画も、その一環。
 舞台は沖縄。血のつながらない兄と妹は、互いに思いやり合いながら仲良く暮らしていたが、いつしか二人の愛は、兄妹以上のものへと...
 こんな風に書くと、何だか禁断の愛っぽいけど...そんな素敵なwakuwaku☆dokidoki感は、微塵もないさ~。あくまで純愛さ~。
 純愛...私の食指を、最もソソらない言葉。拒否反応さえ起こさせるといってもいい。この兄妹のそれも、麗しいを通り越して、何か気持ち悪いんだよなあ。いい年して、ベタベタ精神的に依存し合いすぎ。さっさと男と女になって、ヤッチマイナー!by ルーシー・リューin キル・ビルって感じさ~。
 話もなあ。わかりやすいというか、ベタというか、韓流ドラマみたい。血のつながらない兄妹って設定もそうだけど、清い切ない純愛、貧乏、身分違いで裂かれる恋、極めつけは病死(しかも、すごい唐突)。ああ~うんざり。私の心が毒され汚れきってるからだろうけど、こんなの観て涙そうそうなんて、無理!こんな陳腐な話で泣く人がいるの!?と、首を傾げてしまいます。私の涙腺、ナメんなよ!
 映画じゃなくても、TVドラマで十分な内容だし。それに、日本の中で最も開放的で野性的な沖縄で純愛だなんて、とてつもなく違和感...
 感動ではなく、アクビで涙が出そうだったけど、最後までリタイアせずに観られたのは、とにもかくにも、兄役の妻夫木聡が超可愛いかったからさ~!もちろん彼が目当てで、この映画を観たさ~!

 最近のTVや映画で人気の男子って、不潔で軽薄で人工的で気持ち悪い連中ばかり。なので、たまに妻武器を見ると、ほんとホっとする。
 妻武器は、元祖my萌え男子。まだ無名だった頃、安田成美主演のドラマ「リミット」で、田中美佐子の愛人高校生役(田中美佐子とヤった後、ベッドの上で楽しそうにハシャぐトランクス一丁の彼、強烈に可愛かった!今でも忘れられない)の妻武器を見て、私は確信しました。この子、絶対売れる!と。予想通り、瞬く間に人気俳優になりました。
 日本の俳優では妻武器ほど、私の萌えツボを完璧に突きまくってる男はいない。男前だけど、適度にイモくてモサい素朴感。あの愛らしい笑顔!見てると顔がニヤデレしちゃうのは、日本人俳優では彼ぐらい。そして、彼って可愛いくせに何かエロいんだよなあ。小柄だし、決してナイスバディって感じじゃないんだけど、妙に肉感的というか。エッチなフェロモンがあります。ガエル・ガルシア・ベルナルと同じで、エロかわいい。妻武器が、婦女子のみならず、そっち系の殿方にも大人気なのは、そのエロかわいさゆえでしょう。
 ガエル同様、妻武器も若手にしては潔い脱ぎ男ですが、この映画では残念ながら裸体露出はなし。でも、タンクトップ姿が返ってセクシュアル。あんなエロカワ兄ちゃんと一緒に暮らしてたら、私なら間違いなく襲う!例え血がつながっていても。
 なので、こんな大昔の少女小説みたいな映画では、妻武器の魅力も宝の持ち腐れ。あまりにもったいない。それこそガエルの「アマロ神父の罪」や「バッド・エデュケーション」みたいな映画に挑戦すれば、きっと日本最強の俳優になれるぞ!
 冷血人間の私には、かなりキツい映画ですが、妻武器がホント可愛いので、ひとつオマケ♪
 妹役の長澤まさみも、すごく可愛い。清潔で健康的で、イヤミがない。けど、CMとかでもそうだけど、声と喋り方が何か...聞いてるとイライラする。それにしても、デカい娘だなあ。妻武器より大きい!?こんな超可愛い兄妹なら、夜の街に行けば、いくらでも稼げるのになあと、借金抱えてキツいバイトに四苦八苦する二人を見ながら思った。
 妻武器&まさみちゃんの沖縄弁が可愛い。でも二人の方言って、どうなんだろう。現地の人が聞いたら、やっぱ変なのでしょうか。
 妻武器が幼少の時に亡くす母役に、小泉今日子。ああ、キョンキョンも年とったなあ。亀ムシのエキスは、アンチエイジングには効き目がないみたいですね。
 沖縄の風景を楽しめる映画。きれいな海、カラフルな花々。国際通りのシーンに、あ!あの店入った!とか、思い出す沖縄の旅...
  
 こんなにーにーいたら、ヤバイさ~他の男なんか目に入らないさ~
 妻武器が死馬裂きナントカと?くすっンなわけないのにねえ。だって彼は...おっと、これ以上は♪定期的に女と噂にならなきゃいけないのも、さぞやメンドいことでしょう。
 
 
 
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情痴57577

2007-06-28 | 日本映画
 雨音は恥辱の調べ!知られたくない秘密を、職場の男の子たちに知られてしまいました...
 懸賞で当てて大事に使っているmy i-podを、私が机の上に放置してたスキに、勝手に聞かれてしまったのだ。
水割りをくださ~い「メモリーグラス」大阪の海は「悲しい色やね」孤独が好きな俺さ「ルビーの指輪」海が割れるのよ~「珍島物語」もいちど幸せかみ締めたいのよ~「釜山港へ帰れ」ララ・ラブミ~「うしろゆび指され組」また毛が生えてくる~「夜霧のハウスマヌカン」あと北斗の拳の主題歌とか、嵐とかZARDとか。あからさまなカラオケでのウケ狙いの魂胆を暴かれ&笑われ、いい年をしてまた、と思われたのでした。ああ~コッパズカシかった!ツンパを見られるよりembarrassing!

 お松の第2回独り邦画男前映画祭②
 「TANKA 短歌」
 俵万智の歌集をモチーフに、作詞家の阿木耀子が監督。
 フリーライターのヒロインが、カメラマンの熟年男&ヴァイオリニスト志望の年下青年と、二股情痴アヴァンチュール...
 もう、羨ましいという感想に尽きます。E男ふたりと自由に楽しくヤリまくるヒロイン、ほんとバラ色のセックスライフです。潤ってるよなあ。あんなに苦しみも悩みもなく、二股をエンジョイできるなんて、ありえな~い!
 エロシーンは、盛りだくさん。女性向きな作りなので、あくまでソフトだけど。
 ヒロイン役は、黒谷友香。初脱ぎ!らしいけど、脱ぎっぷりは良くない。いちおう乳首は見せてるけど、かなり出し惜しんでます。もったいぶってんじゃねえよ。中途半端な脱ぎは見苦しい。思ってたより貧乳です。でもエッチシーンは頑張ってたし、スタイル抜群!顔は、あまり美人じゃないなあ。角度によっては、青木さやかに見えるし。ゲストで特別出演してた、高島礼子&萬田久子のほうがキレイです。
 これを観た目的は、もちろん黒谷友香のヌードではなく、相手役の黄川田将也。
 黒谷友香より、黄川田くんの脱ぎっぷりのほうがアッパレ!まさに、すっぽんぽん!邦画であそこまで思い切りの良い男優の脱ぎは、近年珍しい。監督が女性だからでしょうか。可愛いケツ丸出しで、アンなことコンなことして、目を楽しませてくれます。
 黄川田くんって、ちょっとリィウ・イエ似?無邪気で薄幸そうな童顔、ひょろっとした長身とか、カブる部分がある。「中国の小さなお針子」のリィウくんみたいに、ヴァイオリン弾いてるし。リィウくんから田舎者っぽいイモっぽさを抜いて、イマドキのイケメンにしたら黄川田くんって感じ?私はイモいのが好きなので、リィウくんのほうが萌えるけど。黄川田くんも、もちろん可愛いです。裸も、痩身筋肉質。ガッチリムッチリ好き、いわゆるガチムチ専な私には、ちょっと細すぎるかな。
 黄川田くん演じる男の子も、リィウ・イエのオハコである、純朴お人よし青年。年上の淫奔女に弄ばれて、一喜一憂する黄川田くんが哀れで可愛い。でもあの男の子のキャラって、ほんと女の妄想の産物に近いよ。優しくて素直で無邪気で受身で、見た目と違ってオツムはあまり良くないので御しやすく、しかもいつでもOK!な若い精力。こんな年下の男と遊んでるのよ~!と、友達に見せびらかしたら、さぞ気持ちいいだろうなあ、と思わせたり。恋人というより、まさに“君はペット”な関係に徹してくれる、犬みたいな忠実従順さ。彼氏って紹介してくれないの?って可愛くスネたり、手編み!のマフラーくれたり、いきなり路上でヤりたい!と抱きついてきたり。いかにも女の萌え願望が作ったキャラって感じで、笑えます。
 ヒロインが自分と付き合ってるのは。明らかに性欲処理目的なのに、それでもいい...と彼が受け入れているところなども、リアリティはゼロ。フツーは、逆。年上の女が若いイケメンに入れあげて都合のいい女扱いされ、やがてウザがられるってのが、現実世界です。
 熟年男役は、村上弘明。子供の時に観た土ワイで、女たちをたぶらかす悪い色男を演じてた若い頃の村上氏、そのセクシイさは今でも記憶に鮮烈。中年になった今でも、超イケてます。肉体美も健在で、驚嘆。
 女優役の萬田久子が、未婚の母について語ったり。画家役の西郷輝彦が、娘の結婚について愚痴ったり。二人の私生活セルフパロディが、なかなか小粋です。高島礼子にヒモがいるって設定だったら、もっと笑えたのになあ。
 頻繁に挿入される、俵万智の短歌が笑えます。俵万智って、実体験よりも妄想で艶歌を詠んでるって感じがするのは、私だけ?女の妄想力は、やっぱ偉大です。
          
       ↑黄川田将也くん。ちょっぴりリィウ・イエ似?
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transgression

2007-06-26 | 無事是貴人
 デイオフの今日は、光市母子殺人事件の差し戻し控訴審の第二回公判を傍聴するため、広島高等裁判所に赴きました。
 未成年による残虐卑劣な殺人。遺族である本村さんの悲痛な訴え。差し戻しという異例の事態。弁護団意見書の異常な内容。世間の耳目を集める裁判の行方に、私も無関心ではいられません。年月を経ても、この痛ましい事件への悲憤は、決して緩和することはない。もし、何の罪もない私の愛する人たちが、同じ災いに遭ったら...と想像するだけで、夜も眠れない恐怖感に襲われます。本村さんの胸の内は、いかばかりか。察するにあまりあります。
 私が裁判所前に到着した時には、すでに報道陣が慌しく動き回っていました。傍聴席の整理券配布の場所に行くと、まだ10人ほどしかいなくて、少し肩透かし。私も列に加わる。梅雨の最中とは信じがたいほどの、燦燦とした陽射し&うだるような気温。日傘を持ってこなかったことを、死ぬほど後悔する。
 私の前に立ってた女性(美人!)が、気さくに話しかけてくる。学生さんですか?と訊いてくるお姉さん。え?あ、まあ、はい、と否定しない厚顔無恥な私。彼女も、初めての裁判傍聴だとか。事件について、しんみりと意見を交わし合う。そうこうしているうちに、いつしか後ろは長蛇の列に。先着順ではなく抽選なので、早く並んでも意味はない。
 お姉さん&私の美女ふたり?の語り合いに、おぢさんたちが加わってくる。いつしか私たちは、おぢさんたちの熱心な裁判講義を聞かされる生徒に。被告人は、裁判所と検察庁を繋いでいる地下を通って来るので、ここで出入りを見ることはない、とか。裁判所の中で偶然に遭遇した本村さんは、ほんとに冷静沈着で真面目一途な感じの青年で、激励せずにはいられなかった、とか。そして、被告人と21人の大弁護団を、悪しざまに罵る彼ら。
 相槌を打ちながら、このおぢさんたちって何者?と訝しむ私。どう見ても、浮○者...マスコミが、傍聴席を獲得するために彼らを雇う、という話を聞いたことがあるけど、それなのかな?傍聴マニアのサークルもあるらしく、それらしきグループも。
 大行列の傍聴希望者を観察してみると。意外なことに、若い人が多い。大学生かな?ほとんど見かけなかったのが、韓流スターの空港到着には大挙して群がる系の女性。
 さらに驚かされたのは、その場のムード。さぞや厳粛な雰囲気なんだろうな、と思ってたのに、不謹慎なほど和気藹々&熱気に満ちてる。不適切な表現だけど、あたかも人気歌手のライヴ会場前さながらだった。
 マスコミの動きも、ヒートアップ。目の前にある広島ローカルTV局の屋上には、カメラマンたちが蠢いている。頭上では、数機のヘリコプターが。
 おぢさんの一人が、何人集まってるのかを調べに行く。約1000人!という報告に驚愕。傍聴席は、35席...座れる確率は、宝くじに当たるのと同じくらい低い。
 いよいよ、傍聴整理券(↑画像)配布が始まる。当たるほうが怖い。案の定、ダメでした。お姉さんも、おぢさん連中も、ことごとくハズレ。広島人の私たちはまだしも、わざわざ京都から来たという一番乗りのお兄さんの落選が、本当に気の毒だった。当たった人たちは、歓声&ガッツポーズ。おいっ大学の合格発表じゃないんだよ!
 残念でしたねと落胆しながら、お姉さんと別れの挨拶。私は裁判所に入って、法廷の前まで行ってみる。ボディ&持ち物チェックなど、さすがに厳しい光景でした。
 事件当時18歳だった被告も、すでに26歳。今度こそ、彼には真摯な言動をしてほしい。弁護士団も、自分たちのイデオロギーのために彼を利用したり、血迷った詭弁で本村さんや世間を愚弄・侮辱するのは、もう止めてほしい。どんな最終結果になろうと、誰も癒されることはないだろうけど、傷口を広げるような裁判にはならないでほしい。そう願いながら、私は家路に着いたのだった。
 そんな願いも虚しく...公判内容に、憤りと悲しみが募ります。
  
↑傍聴できず、重い足どりで裁判所を後にする人々 ↑裁判所に入る本村さん
 
 
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キムタクで十分

2007-06-25 | 日本映画
 午後の休憩時間、コンビニから帰ってきたKくん&Yくんが、松さんにお土産です、と袋を差し出してきました。あら、あんがと!おまえらホントいい子だね!何じゃろ?お菓子かしらん?袋から出てきたのは、2冊の漫画本『衝撃!実録凶悪犯罪ファイル4』『実録女性殺人犯の真実』...
 松さん、そんなの好きですよね!とYくん。そりゃまあ、好きだけど...松は犯罪マニア?!という、ヘンな評判が立っているようで、ちょっと憂鬱です。

 お松の第2回独り邦画男前映画祭①
 「武士の一分」
 ナンダカンダ言いつつ、やっぱ私ってキムタコさんが好きなんだなぁと、また思い知ってしまいました。
 城主のお毒見役を勤める下級藩士キムタコは、愛する妻と慎ましく暮らしていたが、ある日毒に当たって失明してしまい...
 キムタコさん、時代劇も悪くないじゃん。身分の高い武将とか貴族じゃなくて、貧乏な下っ端武士ってのが、妙に似合ってます。小柄で短足ズン胴なのは、時代劇には適した体格なんだよね。最近のスタイルが良くて長身なモデル系男だと、おまえみたいなの江戸時代にいねーよ!だし。「華麗なる一族」の御曹司役よりも、今回のほうがサマになってたキムタコさん。庶民臭って、ファッションや演技では隠せない、消せないんですね。
 ビンボー役がピッタリだけど、やっぱキムタコさんは男前顔は、美男というより可愛い。そりゃ奥さんも、あんな可愛い旦那さまがいたら、不幸さえ甘美な幸福になるわいな。どんな逆境に落とされても、おそばを離れません♪
          
 で、可愛いビンボー侍キムタコさん。映画の始めの頃は、ちょっとコミカル風味で(さすが、寅さんの山田洋二監督)、何だかスマスマのコントみたい。今にも中異や蚊取りが出てきそうな。ちょっと暢気でトボけた感じのキムタコさんが、微笑ましい。ボソボソした声が、何言ってんのか解かんない時も多々あったり、だからぁ~とか喋り方がいつものキムタコっぽかったり(さすがに、ぶっちゃけ~とか、ていうか~なんて台詞はなかったが。あったら面白かったのに)、ああキムタコ不変と幾度か失笑。失明してから、やっとシリアスな感じに。悲壮な決意で決闘に挑むキムタコさんが、カッチョ良かったです。キムタコさん、実際に剣道の心得があるとか。刀の構えや立ち振る舞いも、なかなかキマってました。決闘シーンのキムタコ、ほとんど座頭市でした。
 可愛くてカッコいいキムタクでしたが...今回もまた、何か物足りない、惜しいという気が否めなかった。そう、大人の男の色気と魅力です。奥さんが卑劣な上司に手篭めにされたという絶好のシチュエーションで、それを発揮できたはずなのに。
 だいたい、あのキムタコ夫婦の愛って、麗しいだけ。奥さんも、ヘタすりゃ女中にしか見えないことも。現代劇にしろ時代劇にしろ、そこはかとなくても男女の艶と機微が感じられないと、嘘っぽいし面白くない。
 まあ、アイドルと人情派監督のコンビに、そんな色気を求めるほうが間違ってるのかもしれません。キムタコさんに、そこまで求めるな!と言われそうだけど、彼は私の求めるものを持ってると信じてるので、いつかは、できたら遅くならないうちに、本格的な役者開眼を果たしてほしいです。
 妻役の壇れい、地味な清楚さがビンボー武士の妻に合ってました。彼女を陵辱する坂東三津五郎の元嫁・近藤サトにちょっと似てる?!坂東氏、イヤだったろうなあ。やたらとキムタコにベタベタしてくる桃井かおりが笑えた。緒形拳が、キムタコの師匠役でチョコっと登場。相変わらずシブい~キムタコさん、オガケンの映画を観て勉強して、脱アイドルしよう!
 下級藩士のシケた暮らしぶりの描写も、興味深かったです。ワタシ的には同じ時代劇でも、辛気臭くてセセコマシいけど温かい人情ものよりも、スケールがデカく絢爛豪華で非情な権力争覇もののほうが、断然好きです。 
             
     ↑ああ~犬になりたい、いや、工藤しづかになりたい~
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復活③~⑩ Destiny Dice

2007-06-24 | 韓国のドラマ
 「復活」第3話から10話まで観ました...

☆ウナの親父
 いい味だしてるし、いい人だよなあ。ハウンは、ウナよりも親父さんを泣かせたらバチが当たります。
☆ハウンとウナ、ついにキス
 でも、それだけ。フツーは上だけじゃなく、下も結ばれるだろ。これだから韓ドラって...
☆オム・テウンが、あの2時間ドラマの帝王に見える
 ふとした瞬間に~♪by ZARD バーでクールに飲んでるシンヒョクが、船越A一郎に!?
☆キョン班長の奥さん
 刺されて植物状態の班長に付き添ってるのは、娘さん?かと思ったら、奥さんだった!若い!しかも美人!ウナやカンジュよりE女だよ。班長、やるなあ。
☆ハウンの後輩刑事
 チョ・インソン似!?ちょいブサになったジェミン、みたいな。でも可愛い。
☆ドンチャン社長の用心棒
 かなり男前です。コワモテな彼が、極悪男ドンチャン社長に殴られたり物を投げつけられたりしてビクついてる表情、ちょい萌え
☆オム・テウン、脱ぐ
 シンヒョクになる決意で着替えるハウン。着衣だと痩せて見えるけど、脱いだら結構モムちゃん。やっぱ韓流男子は、そーでなきゃ。
☆なりすまし詐欺
 神父に化けて、刑務所の病院に潜入するハウン。その神父服、どこで調達したの?!それより、あんな容易に潜り込める刑務所病院って。ガード緩すぎ!
 家でも会社でも、ほとんど疑われることなく、どころか、前より評判を良くしているハウン。ホントにシンヒョクと合体しちゃってるみたいです。
☆恋する秘書
 シンヒョクなりすまし大成功なハウン。でも、いつも一緒だった若い秘書(♂)は、さすがに怪訝そう。だけど、疑うよりも、明るく気さくになった副社長に、何だか恋してるような雰囲気!?いや、確実に恋してるよ、あの表情と目つきは。ハウンも、なぜか秘書にだけは無防備だし。愛が生まれる悪寒、じゃない、予感秘書くんも、イケメンではないけど、優しそうで可愛いです。愛する副社長を、女なんかに渡すもんか!状態になってほしいなあ。アジャアジャファイティ~ン!ウナなんかに負けんなよ!
☆ジムでもモムちゃん
 トレーニングシーンのオム・テウン。腕、太っ!背中の筋肉もスゴい。
☆ウナ親父に取材するカンジュ
 屋台の準備をする親父に、精が出ますねと声をかけるカンジュ。精じゃなくて溜息が出ると愚痴る親父。ウィットに富んだ親父の返答が素敵です。
☆発覚!警察署長の賄賂
 ダンボールに詰めた大金を、よりによって署長室に隠してるなんて、アホ?!
★総括
 展開が速くて面白いので、サクサク観ちゃいます。韓ドラは大概、借金のように重くのしかかる録り溜め状態になり、早く観なきゃとストレスになるけど、このドラマはそんなことには今のところなってません。
 ただ、良く出来てる分、おいおい!はぁ~!?なツッコミどころが少ないのが、ちょっと寂しいかも。ツッコミも、韓ドラ鑑賞の醍醐味なので...
 それと。イライラ&ムカムカする女が出てこないのも、嬉しいような物足りないような。ウナもカンジュも、鬱陶しくないかわりにインパクトがない。今後も、おとなしくしててほしいような、暴走してほしいような。
 伊原剛志、ごくたま~にナンちゃん、船越A一郎になるものの、回を重ねるごとに、オム・テウンがスゴく男前に見えてきてます。
 大活躍おやぢ~ズの中では、ドンチャン社長とウナ親父が出色!

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恋愛休暇ください

2007-06-21 | 北米映画 00~07
 近所に住む小学生の女の子に、ミニひまわりの苗を分けてもらいました。日々の潅水にも気をつけて、大事に育てていますが...この季節になると現れる、恐怖の不快害虫軍団に辟易!NAMEKUJI!MARUMUSHI!KAMEMUSHI!BATTA!IMOMUSHI!見つけ次第、即抹殺!しつつ、何の被害もなく、ボーボーに逞しく生えてる何の変哲も価値もない雑草に、自分が重なって...悪い虫を寄せ付けてこそ、花にも人間にも値打ちがあるのかもしれません...

 「ホリデイ」
 キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックの豪華共演が話題になったラブコメディ。
 ロサンゼルスで映画予告制作会社を経営するアマンダ。ロンドンの新聞社に勤めるアイリス。失恋の痛手を癒すため、二人は互いの家をクリスマス休暇の間、交換し合うが...
 ホームエクスチェンジって、初めて知りました。面白いけど、見ず知らずの他人に、自分の部屋を気軽には貸せないよなあ。トラブルも多そう。
 ロスとロンドン郊外のカルチャーな違いよりも、セレブなアマンダと庶民なアイリスの生活が入れ違って起きる生活ギャップが笑える。私は言うまでもなくアイリスに近い暮らしなので、ゴージャス&リッチなロスの豪邸に憧れるけど、シンプルで温かみのあるイギリスの田舎暮らしも捨てがたいなあ。
 アメリカとイギリスの2大女優が、優劣つけがたいほどチャーミングな好演。
      
 キャメロン・ディアス、相変わらずノーテンキなキャピキャピ演技が笑える。女社長の最先端ファッションも素敵でした。
 おキャメの、可愛い子ブリっ子じゃない、ちょっと下品なキュートさが好き。ホントはアバズレ性悪のくせに、清純優等生ぶってる女優(誰とは言わんが)なんかより、天衣無縫あっけらかん自然児おキャメのほうが、よっぽど好感もてます。でもさすがに、昔日に比べると、キャピキャピ感にも弾力がないのが、ちょっと痛々しい。若い頃はスレンダーと形容されたスタイルも、今ではギスギスと言ったほうがしっくりくるし。そろそろ方向転換を上手にしないと、メグっぺの二の舞に...
 その点、ケイト・ウィンスレットは、昔より美しく魅力的になってる。「タイタニック」の頃は、ビア樽とか関脇とか揶揄された豊満さも、年齢とともに深みのある豊麗さに進化していて、いっそう頼もしく魅惑的に。
 この映画のウィンスレットさん、いつもより明るく軽やか(あくまで演技が、ですけど)で、ちょっと新鮮でした。体の線は、相変わらずムッチリしてて、のしのしボテボテした歩き方が、ほんと勇ましい。まるで聖母のような優しい暖かい雰囲気で、おっかさんって感じ。美人になった京塚昌子、みたいな。甘えてみたい。
 おキャメと恋に落ちるアイリスの兄さん役に、ジュード・ロウ。よく働くよなあと、そのワーカホリックぶりに感心する。でも確かに、彼みたいな正真正銘の美男って、映画界には貴重で希少な存在ので、引っ張りだこも当然かもしれません。今回も、M字後退頭髪がハゲしく気になるけど、不変の美男ぶりです。妙に色黒だったのはなぜ?
 人気者ジャック・ブラックは、ちょっと苦手なんだけど、今回はいつもよりアクが強くなく、控えめな感じだったので良かった。つまんないイケメンよりも、あんな一緒にいて楽しいブサメンのほうが、恋人としては望ましいかも。
 4人全員が顔をそろえるのは、ラストだけ。あれって合成じゃないですよね!?おキャメ&ウィンスレットさん、今いくよ・くるよの自伝の映画化にピッタリなコンビかも。
 素敵な男つきのホームエクスチェンジなんて、都合が良すぎるけど、憧れます。でも...アマンダもアイリスも、自立した頭の良い魅力的な女性なのに、男なしでは生きられない恋愛依存症みたいなキャラにされていたのが、何だか惜しいし、浅薄。男以外の有意義なものを、休暇に見出してほしかったなあ。
 アマンダの会社が作る映画の予告編に、リンジー・ローハンと一緒に、ジェームズ・フランコが登場♪カッチョE~リンジー・ローハンといえば。フランコくんをモノにしようと躍起になったけど、彼には完全にシカトされ、ショックでアル中悪化、入院!なんてバカらしいゴシップ、ありましたよね。あんなトンデモ娘なんか相手にしない、良識ある思慮深いフランコくんが好きです。
 
 
 
 
 
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極楽逆噴射家族

2007-06-19 | 北米映画 20s~50s
 実録・乙女の事件簿~悪夢の整体!“若先生の手が私の...”~(後編)
 頼まれもしないのに、受付の観葉植物の枯葉を摘み、手入れがなってないと文句を言いながら、おもむろにトイレに入るオバハン。次の瞬間...ブッブブブブリブリ!トイレから聞こえてくるイヤな爆音に、ゲゲゲゲエ~!ありえな~い!ショック状態の私に追い討ちをかけるように、オバハンがトイレから出てきたと同時に、サリン級の猛毒ガスのごとく、強烈な臭いが...
 受付嬢に名前を呼ばれ、診察室へ向かう私の足取りは、聴覚と嗅覚への凄まじいダメージのせいで、フラフラ...
 電気マッサージ中も、隣のベッドで先生に診てもらってるお婆さんは、チ○コの玉や袋がどーのこーのと、年甲斐もなく嬉しそうに下ネタ猥談してるし。
 ああ~最低限の恥じらいや慎みを忘れたら、もう女としてはthe endだなあと、あらためて思い知ったのだった。ほんと、気をつけねば...

 「我が家の楽園」
 名匠フランク・キャプラ監督、1938年アカデミー作品賞受賞の名作。
 土地開発を進める冷徹な実業家カービー氏。彼の一人息子は、立ち退きを拒否しているヴァンダーホフ老人の孫娘と恋仲。お金よりも自由と夢を大事にして暮らす、風変わりだけど明るく愉快な一家との出会いが、やがてカービー氏を変える...
 キャプラ監督作品らしく、性善説に則った、明るく楽しい心温まる佳作でした。
 ヴァンダーホフ一家のキャラと暮らしぶりが、かなりブっとんでて笑える、というより、何なんだコイツら?!な奇人変人大集合で、ちょっと怖い。
 ヴァンダーホフ爺ちゃんは早くに勤めを辞めて、のんびり趣味に生きてる。その娘は一日中タイプライターに向かって劇を書いてる。地下室では、娘の夫と居候たちが日がな一日花火を作ってる。孫娘の妹のほうは、いつでもどこでも踊り狂ってて、その夫も妻の踊りに合わせて木琴を弾きまくり。老人は居候を気軽に増やすし。みんな好きなことして楽しそうだけど、生活費はどーしてんの!?立派な屋敷に住んでるけど、別に大金持ちってわけではなさそうだし。娯楽や食事はケチらず、でも納税は拒否だなんて!国民の義務は、ちゃんと果たしましょう...
 明るく楽しいのはいいけど、あんなにハイテンションでドタバタにぎやかな家、落ち着かないなあ。私なら、1時間もいられないかも。
 アナーキーなまでに陽気なだけでなく、とってもデンジャラスなヴァンダーホフ一家。だって地下で花火の実験してるし!ついに爆発して、外の路上にまでバンバン飛び火してるシーン、怖っ!近所の人たち、大喜びしてたけど、危ないよ~!死傷者が出なかったのが、不思議。絶対隣には住みたくない、危険で迷惑な家族です。
 騒動に巻き込まれて、一家共々ブタ箱にブチこまれてしまうカービー氏が哀れ。傲慢不遜な金持ちカービー氏に、ついキレてしまったヴァンダーホフ爺さんがぶつける非難の言葉が、キッツ~い。あんたは父親、いや人間失格!あんたが死んでも誰も泣かないだろう、とか、完膚なきまでにカービー氏を凹ます。いくら何でも言いすぎ!ひどい!けど、お詫びとして爺さんがカービー氏にあげたハーモニカが、後で小粋な結果をもたらす素敵な小道具に。
 良い意味でアメリカ的おめでたさ全開のハッピーエンドも、明るく温かい後味。
 ヴァンダーホフ老人役ライオネル・バリモアは、なぜか今アメリカ一の美女なドリューのお祖父さん。やっぱ、どことなく似てるかも?
 孫娘の恋人役ジェームズ・スチュアートが、わ、若い~!ひょろっとした長身と、頼りな~い感じの優しい顔が、可愛いです。
 あと、居候のおじさんが作ったウサギのオモチャとか、おとなしく原稿の文鎮代わりに使われているネコが、めちゃくちゃ可愛い!
 同じキャプラ監督作品なら、私は断然「或る夜の出来事」と、ジェームズ・スチュアートとライオネル・バリモアも出てる「素晴らしき哉!人生」です。どっちも、私の生涯best movie トップ10には確実に入ります。
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蓮のうてなに契る恋

2007-06-18 | 韓国のドラマ
 韓国のスペシャルドラマ「ハノイの花嫁」を観ました。ベトナム戦争終結30周年記念作品とか。
 医療ボランティアとしてハノイの病院に勤務する韓国人青年医師ウヌは、通訳として働くベトナム人女子大生ティブと恋に落ちるが...
 国の違いなど、もう恋愛や結婚の障害にはならない時代ですが、偏見や誤解を拭えず、自国の価値観以外を認めない偏狭な人が多いことも、また事実。
 ティブの姉は、韓国人の男に捨てられ、悲しいシングルマザーに。なので、妹とウヌの交際に大反対。姉の悲劇は、外人にヤリ逃げされた、という単純なものではなく、韓国とベトナムとの深刻な問題を提議しているのです。
 ベトナム戦争時、参戦した韓国からベトナムに駐屯、滞在した韓国人男性と、現地のベトナム人女性との間に生まれた私生児、俗にいう“ライタイハン”の存在。死だけではなく誕生も、戦争は悲劇にしてしまうのですね。
 でも、ウヌとティブの恋がうまくいかないのは、そんな政治的バックグラウンドよりも、本人たちに問題があってイライラ!すれ違いや誤解がベタすぎ。姉にティブへの大事な伝言をことづけるウヌ。彼のことを憎んでいる彼女が、素直に言う通りにするはすがないのに。離れ離れになっても、ちょっと器用に立ち回れば、あんなにコジレることもなかっただろうし。
 ベトナムとの関係だけでなく、もうひとつ深刻な問題も。嫁不足解消のため、貧しい国から花嫁を募集する、といった韓国の農村事情が興味深く描かれています。これは、日本でも他人事でなはいけど...
 40過ぎて独身なウヌの兄が、お見合いに行ったベトナムから連れて帰ったのが、何とティブ。誤解したままのウヌは、激しく彼女を憎むけど、でも愛してる...韓国でも、ベタなラブストーリーが展開されて、またイライラ。元恋人同士ということは隠してるけど、いかにも何かあっただろ!?なムードは隠せない二人。お兄さん、怪しめよ!この兄さん、ブサイクだけどホント、天使みたいに善い人なんだよ。料理も上手いし、my sister M子を嫁がせたいくらい(私はやっぱ、ウヌがいい♪)。
 二人の苦しい恋より、ベトナム人花嫁への韓国人の思いが興味深い。ウヌ兄弟のオモニは、美人で気立てが良いティブを歓迎し、大喜び。でも、ウヌと愛し合ってると知った途端、大激怒。40過ぎた農家の男である兄にならいいけど、若くて将来のある医者の弟には、ダメ!露見する本音と差別に、寒々しくなります。韓国人にとって、美しく学歴があっても、ベトナム人女性は蔑まれる立場なんですね。古い世代の人は、どこの国でも同じなんだろうなあ。うちの婆さんも、ボケる前は韓国人や中国人のこと、すごくバカにしてたし。my motherは、頼りにならない甲斐性なしな赤西や亀梨風日本人よりも、しっかりした金持ちのニカウさんやサンコンさん風外人のほうが、よっぽど娘の結婚相手として歓迎できる、なんて言ってますが...
 ウヌ役は、最近気になるイケメン、イ・ドンウク。
  
 純朴で優しいイメージの彼が、結構キツくて激しい性格の青年を演じていて、新鮮でした。でもやっぱ、顔は優しそうで素朴で、かっこかわいいドンウクくんって、イケメンだけど、美男すぎないというか、時々ちょいブサ入るビミョーさが。そこが萌え~なんだけど。背が高くて、スタイルも良い。ちょっと上川隆也を薄く優しくした感じ?たまに、海猿こと伊藤キノコに似てる瞬間も。
 ヒロイン役の女優は、ベトナム人じゃなくて韓国人?中山エミリ+杉田かおるみたいな顔?
 お兄さんと母ちゃん役の俳優も、いい味だしてました。
 ハノイの観光案内みたいなシーンも多く、目に楽しかったです。蓮の花が美しい。
 侵略はされても、侵略はしない!という韓国。ベトナムの悲劇を知って、韓国という国の不可解さが、また私の中で深まりました。
          
      ドンウっくん、今度はセクシーな大人の男役を♪
 
 
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上海事変

2007-06-17 | 日本のドラマ(単発)
 録画していたスペシャルドラマ「玉蘭」を観ました...
 仕事と恋愛に行き詰まり、逃げるように上海に語学留学するヒロイン。異国でも、狭い日本人社会の閉塞感に苛まれる彼女の前に、100歳を超えているはずの伯父が、若き日の姿で現れて...
 原作は、女のリアルな性悪さを、クール&ドライに描かせたら天下一品な、直木賞受賞作家・桐野夏生のファンタジックな恋愛小説。笑えるほどエグくてキツい彼女の作品の中では、異色の部類かも。
 テレビドラマなので、原作の幻想的だけど濃密で複雑な男女の恋情や愛執も、ごく軽く薄くなっていて、物足りないのは仕方ないのかも。
 ヒロインが暮らす日本人留学生寮の様子も、原作の読んでて息苦しくなるような閉鎖的な陰湿さもなく、ヒロインもそれに追い詰められているというより、単に煩わしく思ってる程度、みたいな。異国の地で寄る辺なく彷徨する、女の虚無感とか渇きを描いた原作の映像化は、残念ながら大成功とは言えません。
 ヒロインは、4年ぶりのテレビドラマ出演という常盤貴子。そーいや、久しぶりに見たって感じ。映画に活動をシフトしてたらしいけど、彼女の出た映画なんて、全然知らないなあ。そんな“自称映画女優”って多いですよねえ最近。竹内ゆう子とか松嶋なな子とか小雪とか。ワタシ的には、TVからだけでなく記憶からも消えていくだけの女優たち。TVと代わり映えのない彼女たちを、ざわざ金払って観る気が知れません。もうTVに出なくても、ちっとも惜しくないので、映画の世界で頑張って!
 閑話休題。で、久々に見た常盤貴子。良い意味でも悪い意味でも、昔から何もかも不変。肌が美しいなあと感嘆したけど、演技には全く深みが...OLが上海に遊びに来た風にしか見えないし。30女のドンづまり崖っぷち感、どうしようもない渇きを表現するには、やっぱ演技力が...それに彼女、いちおう大物女優なんだろうけど、何だろう?いつまでも安っぽさが抜けないというか。よねくら猟子や小池A子と同じ、チープな香りが。
 女優が一皮剥けるためには、よほどの意志と度胸が必要なんだろうなあ。日本には、そういう女優がほとんどいないので、ホントつまんない。女優?ただのCMタレントだろ?なのばっかだし。
 とまあ、女優には冷淡かつ厳しいけど、男優には超甘い私。少々演技が下手でも(ヘンに巧いのは返って嫌い)、ちょっとブサイクでも(ヘンに美形な男のほうが苦手)、好みなら常に無問題♪
 ヒロインの恋人役は、我が愛しの筒井道隆
             
 ああ~変わらず朴訥でイモっぽくて、ええわあ。ボ~っとした優しい見た目に、繊細な翳りがあって。そこはかとなく男の色気もあって。顔も声も体つきも全てに萌え~「俺は、君のためにこそ死ににいく」の彼も良かったなあ。いい感じにオッサンぽくなってきて、ますます好きに。あんなに優しいツツミチを捨てて、しかも追っかけて来させる常盤が、とんでもなく身勝手でお気楽な女にしか見えなかった。原作では、二人の関係ってドロドロ重苦しく退廃的なんですよねえ。
 ツツミチと常盤の、エッチ後のベッドの中ってシーンもあったけど。女はともかく、何で男までシーツで体隠してるの!?あれでエッチした後だなんて、まったく説得力ないよなあ。映画だったら、ちゃんと原作通りの激しい愛欲も描いたんだろうけど。いや、日本の若い俳優じゃ、映画だろうと男も女もシーツ巻いてるかな。トホホ!
 伯父さん役は、何と長嶋一茂。彼って、結構男前ですよね。さすがにガタイが良い!20年代のスーツや、船員さんの白い制服も、すごく似合ってました。台詞が少ない役なら、イケてます。ヘンなバラエティより、ちゃんと役者修行すればいいのに。
 伯父さんの情婦役は、浅野温子。ただのケバいオバチャンじゃん!かつて一世を風靡したトレンディ女優とは思えないほど、うらぶれた女の場末感を出してました。
 脇役が良い味。渡辺いっけいが、イヤらしい中年男を好演。長谷川朝晴、蓮ハルク(元ボクサーの佐藤修。俺君にも出てた)と、若い男子も私のツボでした。最後にチョコっとだけですが、岡本麗の登場も嬉しかったです。
 上海にも行ってみたくなりました。山村ミサの京都サスペンスみたいに、主人公が東寺にいたかと思うと次の場面では、もう渡月橋に移動、みたいに、ヒロインと恋人が街の路上からフェリー乗り場に瞬間移動するのが、いかにも上海の観光地を見せなきゃ!な強引さで笑えた。
 桐野夏生といえば、東電OL殺人事件をモチーフにした「グロテスク」と、新潟少女監禁事件がモデルの「残虐記」を映像化してほしい!前者は女の醜さと性悪さ、後者は男の変態的純真。それらを演じられる女優・男優、いないかなあ。
コメント (2)
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バンビ~ノ⑧⑨ パスタ抗争

2007-06-14 | 日本のドラマ(連続)
 「バンビ~ノ!」第8話と9話を観ました...

☆ドルチェの主、オダさん
 うわっバンじゃなくても、ドン引き!他人とのコミュニケーションが苦手、というより、単に意地悪で陰険な感じ。見た目も性格もキモいので、一緒に働くのは確かに鬱。だけど、ウダウダ不平不満ばかり言うバンも、社会人としては失格。上からやれと言われたら、文句言わずにやる!これが下っ端の基本。
☆まさし
 明るくバンを励ます。けど、バンは無視。料理長や支配人の励ましには、ホイホイ嬉しそうなのに。人を見て変えるバンの態度が不快!
☆食べ物を粗末にしないで
 バンが用意したメレンゲを、ゴミ箱に捨てるオダさん。ムキになって作りまくるバン、捨てるオダさん。この繰り返し。ああ~卵もったいない~!世界には食べられない人も、たくさんいるのに。このドラマに限らず料理もの番組は、かなり問題あると思います。
☆まさし
 先輩(年下だけど)らしく、バンにアドバイスしたくてウズウズ。でもバンは完全に彼をナメきってるので、まったく無視。あすかのおかげで、何とかバンに居酒屋で先輩風を吹かすことができ、ご満悦♪な様子が、超可愛い。でも全然アドバイスになってないところが、トホホ、でも微笑ましい。ろくに聞いてないバンに、何だよぉ~とスネオくん。か、可愛い~
   
 きゃわいい向井おさむっち。○池てっぺ○みたいな、男娼的おかまっぽさは全然なく、あくまで男の子!って感じの爽やかな可愛さがもちろん、実はゲイ!なんて噂も、YAOIとしては大歓迎♪
☆カトリ
 髪型といいファッションといい顔つきといい、ちょっとイカした極道って感じ。佐藤隆太、当分ヘラヘラ系は封印して、今度は任侠なヤクザ役とかにも挑戦して!
 張り切るバンに、可愛い奴だぜ、みたいな感じでフっと笑みをもらすカトリ。イヤー!!そんな優しい気持ちや笑顔、バンに向けないで~!
☆バンを認めるオダさん
 バンの親密攻撃が功を奏して、めでたく友好ムード。バンの計算親密を勘違いしたオダさんが、バンに惚れてストーカーになる、な展開だとピッタリすぎて怖い、けど面白いのに。
☆カトリ
 バンのオーダー読み上げに、あいよ!と笑顔で答えるカトリ。仲良くなんかなっちゃ、イヤー!!
☆バンの私服
 相変わらず、とっかえひっかえ。料理人より、アパレル関係のほうが向いてるんじゃねーの?
☆まさし
 コンペに出るため、自分の作ったパスタを誰に試食させよっか考えるバン。最初に浮かんだのは、オダさん。でもキモいと思って却下。結局、まさしでいっか、と。ああ~バンの中では、まさしはオダさんより低い位置の存在なんですね。
 普段まさしをナメてるのに、こーいう時だけは彼を都合よく扱うバンの性格が不快。寝ているまさしにケリを入れたり、朝っぱらからパスタ強引に食わせたり。何だよぉ~とブータレつつ従順なまさし、生来の子分的性質なんですね
☆素敵なホール男子たち
 コンペのことで頭がいっぱいなバンは、ホールの仕事をおろそかに。ありえない失敗をしても、ホールの同僚男子たちは、怒るどころか優しくバンを庇い、助けてくれる。寛大すぎて、ちょっと不気味かも。
 ホールボーイズとは逆にカトリは、ふざけんな!とバンに激怒。やっぱカトリは、そーでなきゃ
☆バン、コンペ不参加表明
 その理由を、長々と説明、ていうかスピーチするバン。あ、終わった?ごめん、ほとんど聞いてなかった♪ 
 居酒屋でも、まさし相手に夢を延々と語る、ていうかスピーチするバン。自分のことを話すときは、キラキラ目を輝かせて熱くなるけど、彼が他人の話を親身に聞いてやるシーンは、見たことないぞ。まさしの夢や悩みなんて、絶対テキトーに聞き流しそうなバンです。
☆パスタコンペ
 作るほうより、出品作を全部食べなきゃならない審査員のほうが、大変そう。特に内田ゆき支配人。
★総括
 毎回予定調和で、ますますつまんなくなってきたなあ。原作漫画も、こんなに陳腐なの?脚本が、いかがなものかな気が...ミスチルの曲名みたいな字幕も、相変わらずサムいし。リタイアしたいけど、佐藤隆太&向井理が引き止めるので...
 my heartはすでに、来たる山田太郎ものがたりにflyしてるので、さっさと最終回になってほしいです。
   
 
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