まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

悪女同盟

2006-08-30 | 日本映画
 そろそろ、秋の味覚が楽しみになってくる頃合ですね。
 職場でも、元気な食いしん坊たちが、食い意地の張った会話の花を咲かせています。
後輩『ブドウ狩り行きましょう!巨峰が食い放題だって!』
私『ブドウなんか、ひと房も全部食えんわ』
後輩『イモ堀なんかも楽しいですよね』
私『掘ったらイモじゃなくて、大判小判が出てきてほしいなあ』
後輩『クリ拾い、マツタケ狩りは?』
私『熊にマムシ、毒キノコに山賊、山には危険がいっぱいよ!』
後輩『なら、何がいいんですか?!』
 狩るのも拾うのも掘るのも...パッと思い浮かんだモノは、とても口には出せない私でした♪食い気より、色気です。

 「わるいやつら」
 松本清張原作の映画化。
 ぼんぼん育ちの女たらし病院長と、彼に絡む女たちが繰り広げる、色と欲のデスマッチ。
 主人公役は、片岡孝夫(現・仁左衛門)。ああ~!タカさま~!大河ドラマ「太平記」では、後醍醐天皇。「源氏物語」では、晩年の光源氏。その優しそうで高雅な御姿&雰囲気に、純な乙女時代のmy heartをグワシと掴んだ、素敵なオヂさま。my motherも大ファン。
 ヨンさま?けっ同じメガネの優男でも、タカさまとは位違いよ!例えるなら、同じ扇でも、ヨンはコンビニでも買える安物。タカさまは正倉院の国宝って感じ?
 とにかく、孝夫時代のタカさまは、やんごとなき役が似合ってた。二枚目俳優は星の数ほどいるけど、高貴とか優雅とかいった魅力があるのは、今でもタカさましか思い浮かびません。
 そんなタカさまが、女を弄んだり殺したりする悪党を演じたこの映画。全体的に、ちょっとゴージャスにした土曜ワイド劇場って感じです。ノリ&ムード&音楽が、ひと昔まえの土ワイっぽくて、何だか懐かしく嬉しくなりました。そーいえば土ワイには、タカさまの弁護士シリーズもあったよなあ。再放送してくんないかなあ。
 んで、タカさま。70年代の長髪&ファッションが、スラっとスマートな長身に似合ってる。メガネではなくグラサンしてるんだけど、それを取ったら、美しい!というより、可愛い!色白で、ちょっとタレた細い目が、何だかキュート。タッキーを、メチャクチャ上品にした感じ?
 なので、女どもを騙したり殺したりしても、そんなに悪人に見えない。むしろ、気弱なボンボンが、海千山千の女どもに、寄ってたかってイヂメられてる風に見える。ほんと、出てくる女どもが、ウザい怖いエゲツないので、殺されても全然可哀想じゃないのです。女どもや刑事に責められて、ボクはやってないよぉ!知らないよぉ!と怯えるタカさまの口調&表情が、超可愛い!
 タカさまを破滅へ導く悪女たちが、それぞれ個性的&魅力的。それはやはり、演じた女優たちの成せるワザでしょう。
 今はキレイなオバさんって感じの松坂慶子。絶頂期の美貌は、まさに匂うばかり!妖艶な美女といえば、かつては彼女が代名詞でした。男たちを手玉に取るデザイナーを、華やかに演じていました。
 オールドミスの看護婦長役、宮下順子が強烈!タカさまを、ねっとりした嫉妬と欲情の目で監視。殺人の共犯者になったことを盾に、抱いてぇ~!あなたと私は地獄の底まで一緒よ!守ってあげる!でも裏切ったら..と、最悪のウザ女。タカさまが帰宅したら、全裸でベッドの中で待ってたり。タカさまが松坂慶子の部屋から出てきたら、暗闇の中でメスもって立ってたり。怖っ!
 老舗料亭の女将、梶芽衣子もエグい。タカさまを唆し、邪魔なヒモ夫を病気にみせかけて抹殺!瀕死の夫の顔に鏡を近づけて、まだ息してるわ、とグチる冷酷さ。犯行がバレると、全部タカさまに罪をなすりつけたり。凄艶な美しさと、サバサバした悪辣さが魅力的。着物姿が粋でカッコいい!
 タカさまにもらった薬で、夫を服毒死させたと思い込んで錯乱する人妻・藤真利子の、手負い獅子状態な自暴自棄ぶりも、ヤバい。
 とまあ、いろんなタイプの悪女が楽しめます。
 藤田まことが、タカさまの会計士役。のほほんとしてるけど、かぎりなく胡散臭い。マコちゃんとのシーンは、タカさまも関西弁に。そーいえばタカさま、必殺仕事人の映画版にも出てたよなあ。マコちゃんとは仲良しなのかな?
 後半になると、あっと驚くゲスト男優たちが登場して、私は狂喜!
 タカさまを取り調べる刑事。後姿だけで、なかなか顔を見せない。誰やろ?どっかで聞いたことある声だけど...あ!緒形拳だー!きゃー!オガケンも大好き!ギラギラした男のフェロモン最盛期の頃の彼だ。タカさま&オガケンの2ショットだなんて、夢みたい。色白のタカさまと、色黒のオガケン。まさに男オセロみたいでした。
 拘置所にブチこまれたタカさまに面会する弁護士。あ!渡瀬恒彦じゃん!きゃー!つねひこ大好き!この頃の彼は、チャーミングなチョイワル男No.1!
 いやあ。話より、美味しすぎるキャストで、満腹満腹♪
 ちょっと前に、トヨエツでTVリメイクされたらしいけど...トヨエツが女に振り回される姿は、似合わないような。この主人公には、やっぱ甘さと育ちの良さがないと。
 タカさま、もう映画やTVの仕事はしないのかなあ。今の映画もTVも、俳優と名乗ってるだけの素人ばかりなので、嫌気がさしてるのでしょうか。それとも、やはり御体がすぐれないのでしょうか。
 
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笑帝ジム・キャリー おしどり強盗

2006-08-28 | 北米映画 00~07
 最近いちだんと、眠りが浅くて...
 眠りにつくのにも時間がかかる。やっとウトウトできたかと思えば...
 どこからか、パチパチ火のような音が。火事!?放火じゃ!カサコト微かな物音が。泥棒!?殺人鬼が侵入!?それとも、ポルターガイスト!?と、ガバっと身を起こしてしまい、ますます眠れなくなってしまうのです。我ながら、神経質すぎると呆れてしまいます。
 火事になってもレイプされても目が醒めないぐらい、死んだように熟睡してみたいです。睡眠促進剤を飲んでみよっかな、と思ってますが...これ以上ドラッグまみれになるのも、いかがなものか...
 何か身体に悪くない方法で、スヤスヤと眠ることはでないものでしょうか?
 
 「ディック&ジェーン」
 ジム・キャリー、大好き!
 人間ワザとは思えぬほどの、伸縮自在?なゴム顔&体、そして狂気的ともえいえるハイテンション演技には、いつも驚嘆させられます。
 はちゃめちゃ&おゲレツな演技も最高だけど、彼ってやっぱ、男前だよなあ。ヘンな顔してない時のジムって、かなりイケメン。顔、小さっ!八頭身?贅肉なんかなさそうな、スラっとした長身で、手足も長い!パリっとしたスーツも、カジュアルなTシャツ&ジーパンも、スゴく似合ってて、若々しい。
 今回も、トンだりハネたり、とても40過ぎのオヂさんとは思えないほどの、軽やかで俊敏な動きがスゴい!ほんと、体が柔らかいんだろうなあ。
 突然仕事を失った主人公ディックが、あれよあれよとスッテンテンになって、奥さんのジェーンと子供ともども、みじめすぎる極貧生活に転落。ヤケのヤンパチで、強盗したら大成功!調子に乗って、夫婦で強盗家業に...
 仕事がない金がない悲惨な生活が、哀れだけど笑えます。でも、スーパーやカルチャー教室の仕事を、くだらないしキツい!やってられっか!と辞めたり。元エリートの傲慢さや脆弱さが、同情を誘いません。楽でキレイな仕事なんて、ないんだよ!でもまあ、小市民の苦しみの上に、一部の金持ちが胡坐をかいているのは、どこの世界も同じなんですね。
 日本だけでなく、アメリカも就職難で大変なんだなあ。職探しに血眼な人たちの姿は、決して笑えるものではありませんでした。
 ディック&ジェーンの、コスプレ強盗が笑えます。捕まらないのが不思議だったが...
 ジェーン役のティア・レオーニ、地味だけど可愛い。亭主が失業して一文無しになっても、文句ひとつ言わない良妻ぶりに好感。でも、いかにも耐え忍んでるって感じではなく、おっとりしてるというか、かなりボケ気味?で笑えます。
 悪役に、アレック・ボールドウィン。あららっすっかり貫禄あるオヤヂ化しちゃってるなあ。昔はスマートな伊達男だったのに。
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決闘しようよ♪

2006-08-27 | 韓国映画
 my 甥ダミアンに最近、食事時にウザがられてる私。
 お昼に食べようとしたハンバーガー。ダメー!!食べちゃダメー!見よ!このマヨネーズの多さ!そのポテトも食べちゃダメー!このギトギトした油!食べたら肥満、ニキビの元に!
 夕食で、ダミアンがコップに注いで飲もうとする液体に、コラー!!何でゴハン食いながらコーラなんか飲むんじゃ!糖尿病&成人病で死んでもいいのか!麦茶を飲みなさい!家畜のように、野菜を食べなさい!
 寝る前に、そんなジャンクフード食っちゃダメー!合成着色料&添加物いっぱいのコンビニ食品は、危険!じゃあヨーグルト?ダメー!糖分が!虫歯になる!はい、これ!無糖分の寒天を召し上がれ♪それとも、きゅうりでも切ろうか?
 うるせー!とキレるダミアン。あ!キレやすいのは、やっぱ偏った食生活のせいじゃ!おまえは毒されてる!
 食べ盛りの男の子に、ちょっと酷かもしれないけど、健やかに成長してほしいから、つい...と、朝から数えて23杯目のコーヒーを飲みながら、私は甥の健康を気遣うのでした。
 
 「デュエリスト」
 TVドラマ「チェオクの剣」にハマった者としては、その映画バージョンとおぼしきこの作品も、見逃せませんでした。
 エキサイティングで斬新で哀切な活劇・茶母が、大きなスクリーンで甦る!いっそうスケールアップされていることであろう、と期待に胸ふくらませてDVDを再生!だが...
 はじまって5分で、これは茶母じゃない!と気づいた私。時代設定や事件の背景は、ほぼ同じ。衣装やセットは、映画らしくTVより華やかに美しく、金をかけてるなあと感嘆。しかし、肝心のお話は...
 話、ないじゃん!?茶母の緊迫したサスペンスやミステリー、密度の濃いロマンと人間ドラマが、まったくなくなってる!外見を美々しく飾っただけの、中身スカスカな映画になっていていた。
 斬新スタイリッシュな映像や演出も、要所要所なら面白い。けど、CMや歌手のMVじゃあるまいし、2時間延々とそればっか見せらちゃ、たまりません。観客を楽しませることより、演出家の自己満足優先みたいな映画は、最悪!
 登場人物たちも、茶母のような魅力的なキャラは皆無。魅力もなにも、はじめっから人物の個性を描く意図さえ皆無みたいだった。
 ぶっちゃけこれって、カン・ドンウォンをキレイに撮りたかっただけのアイドル映画?彼のファンなら満足だろうけど...彼、可愛いしキレイだったけど、中性的すぎて男の色気は全くない。妖しさも薄い。
 おいっハ・ジウォン!チェオクのパロディでもやってんの?意味もなくバカみたいな動きや表情をしたり。彼女の映画やドラマにハズレなしと思ってたけど、今回初めて失望させられました。
 ハ・ジウォンとアン・ソンギ、むかし競演した「真実ゲーム」のほうが、はるかに面白かった。
 ひとつだけユニークだったのは、女のハ・ジウォンが男で、男のドンウォンが女...みたいな、ちょっと「とりかえばや物語」っぽい感じだったこと。そこで倒錯的な色気が出ればいいんだけど、いかんせんジウォンとドンウォンじゃ、姉と弟にしか見えない。 
 正直に言わせてもらうと...ここ最近観た映画の中では、断トツにつまんなかった!何度、途中でリタイアしようかと思ったか。最後まで観るのが、ほんと苦痛でした。久しぶりに叫ばしてもらいます。金と時間、返せー!!
 
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別れる切れるは芸者の時に...

2006-08-25 | 北米映画 00~07
 元市長が逮捕されるという衝撃のニュースに、いまmy hometownは揺れています。
 消防局の局長らと計らって、職員採用試験の結果を操作し、不正に何人かを合格・採用させたという、あきれた事実。
 まじめに勉強して試験を受けた人が可哀想だし、市民をナメてるとしか思えません。フツーの老人に見えた元市長も、こーなると時代劇の悪代官に見えてくるのも、不思議です。
 でもこんなの、氷山の一角だろうなあ。発覚して大騒ぎになったことを、捕まった市長や局長は、理不尽にすら思っているかも。俺たちのやったことなんて、昔から当たり前のことなのに!もっと悪どく甘い汁を吸ってる奴らは、ごまんといるのに!と、さぞホゾを噛んでいることでしょう。
 もし、おいしい人生を享受できる権力を手にできたら、不正や不平等に非難ごうごうしている私たち小市民の中で、どれだけが清廉で潔癖でいられることでしょうか。私には、自信はない。甘い汁、吸いてぇ~!

 「SAYURI」
 芸者じゃなくて、GEISHA!いちおう日本がモデルになってるだけの、ハリウッドが創り上げた、ワンカさんのチョコレート工場以上に摩訶不思議な、異次元ワンダーワールド。そう思って観ると、洋画にありがちなワケのわからない日本&日本人描写にも、腹は立たないし失笑することなく楽しめます。
 面白かったです。秘密めいた官能と淫靡な世界である日本の花街も、ハリウッドの手にかかれば、単純で分かりやすいド派手&ロマンチックなサクセス物語になるんですね。ドロドロした退廃的な女の人生地獄ストーリーじゃなくて、良かった!
 芸者は娼婦じゃないから、陰惨さや悲痛さが薄い。邦画の大怪作「吉原炎上」に比べたら、天国と地獄!
 いまや、世界が嫉妬する亜細亜映画界の王女さまに成り上がった、チャン・ツイイー。
 日本の女優を差し置いて、なぜ中国人の彼女が!?と、いろいろ言われたけど...彼女で良かったのでは?ていうか、情けないけど日本には確かに、あの役をこなせる女優はいないし。伊藤ミサキとか仲間ユキエじゃ無理でしょ。さすがツイイーちゃんは、中国のエリート演劇大学で厳しく鍛えられた女優なので、モデルやタレントあがりの、日本の自称女優たちとは、基本的な身のこなしだけでも違いが歴然としてる。
 顔は可愛いけど、性格や芯はキツい娘役は、まさにツイイーちゃんのオハコ。
 過酷な運命や状況に泣くメソメソ女でも、他人のことを思いやりすぎて損するお人よし女でもない、かといって、私がんばるモンな張り切りブリっ子でもない。可憐さの中にも、冷酷なまでに強靭で、同時にニヒルな虚無感もあるところが、ツイイーちゃんの魅力でしょうか。
 ツイイーちゃん、華やかなGEISHA姿より、端女時代の粗末な着物姿のほうが、可愛かったような...
 この映画、最も楽しみだったのが何といっても、ツイイーvsコン・リーの、新旧中国2大女優の激突!
 もしかして、本気なのでは?な、二人の冷たくて熱いキャットファイトシーンが、スリリング&エキサイティング!
 執拗にツイイーを敵視するコン・リーの、仇花な色香!イヤミやイヤガラせにも、ツンとしてヤリ返すツイイーの、凛とした勝気さ!不仲説が濃厚な二人。それを裏付けるかのように、プロモーション活動には全くツーショットを見せなかった。さもありなん。やっぱ女優は、そーでなきゃ!中国だけでなくハリウッドでも、アジア女優No1の座を賭けて、覇権を争ってる二人です。仲が良いほうが変。仲良しで~す♪なんて偽善な言動をするよりも、よっぽど好感を覚えます。
 ツイイー&コン・リーに、他のアジアン・キャストは、かなりヒケをとってました。誰がやっても同じ、みたいな。
 自称ハリウッド女優・工藤ゆうきは、やっと大役を貰えて良かったネ!なのか、ヒロイン役じゃなくて可哀想!なのか...
 ツイイーの少女時代の子役が、とても可愛かった!
 
 
 
 
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bloody dooms

2006-08-24 | 中国・台湾・香港映画
 Toothache kills me...
 歯が痛くて、何にも集中できませ~ん!歯痛も、風邪みたいに誰かに伝染ればいいのに!美味しそうに食事やオヤツを食べている人々が、憎い...ウサ晴らしに、ダミアンの食べていたオヤツに異物混入(スイカの種)をしてしまいました...
 芸能人じゃなくても、歯は命ですね。皆様も、どうぞお大事に~!
 
 「ディバージェンス 運命の交差点」
 アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー。香港映画界のE男3人が競演の、おとこ祭映画だ!
 恋人に失踪された刑事。裏世界と関係があるエリート弁護士。スゴ腕の若い殺し屋。まったく接点のないように見える3人が、やがて恐ろしくも不思議な因縁で結ばれていることが明るみに...
 見慣れたドロ臭い香港ノアールものと違って、わりとスタイリッシュな感じの映画でした。 
 謎めく意味不明なシーンも、重要な伏線になっていたり。3人が繋がってゆくにつれ、どんどん歯車が狂って破滅へ突き進む展開も、スリリングでした。
 主人公の男3人が、それぞれ魅力と演技力を競っていました。
 アーロン・クォック、いつまでも若いなあ。ワイルドな無精ひげ&くたびれた服装だけど、童顔で可愛い。ブラピと似たタイプでしょうか。いなくなった恋人への妄念に憑かれて、自暴自棄な暴走をする、狂気じみた刑事役を熱演していました。
 クールで怪しい弁護士役は、アーロンと「風雲 ストームライダーズ」でも競演していた、イーキン・チェン。静かで優しそうな無害な感じの彼が、こーいう役をすると、意外と怖い。
 ダニエル・ウーの、ちょっと憎めないキャラの殺し屋が、いちばんチャーミングだった。ダニエル、やっぱスゴい男前!華があるよなあ。同じナイスバディ系イケメンでも、地味で素朴な韓流男子と違って、ダニエルは垢抜けてます。
 運動神経抜群なアーロンとダニエル、鮮やかな格闘シーンは見せてくれたけど、どーしたんだ!香港映画界屈指の、“俺の肉体を見よー!!”男な二人なのに、今回は脱いでないじゃないか!ダニエルが、恋人とのシーンでチョコっとだけ。アーロンに至っては、全く脱ぎシーンは皆無。脱いでナンボでしょ!減点!
 男3人が、どこか破綻した人間を、それぞれ違った風味で演じていたのが、面白かったです。
 警察の死体安置所の管理人?役で、毎度おなじみエリック・ツァンおぢさんも登場。チョイ役ですが、やっぱ存在は強烈!死体のそばで、おいしそうにスパゲティ食ってたりしてます。
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近未来征韓論

2006-08-22 | 韓国映画
 ちょっと前から、じくじく痛んでいた奥歯。
 今日に至って、もう耐えられなくなり、泣く泣く歯医者へ行ったのだった。
 若い先生は、極楽とんぼの淫行男似で怖かったけど、優しく丁寧に治療してくれました。
 幼少時代、歯医者といえば、地獄の一丁目でした。
 あのキュイイイ~イイン!というドリル音の恐怖!そして、神経を抜かれる痛さときたら!思い出しただけでも、あぶら汗が...
 でも、最近の虫歯治療は、ぜんぜん痛くないので安心♪
 今日も、キュウウウイ~イイン!ガリガリゴリゴリ!もし麻酔なしだったら、気絶ものな痛さだろうなあ。
 やっぱ緊張する私に、先生は懇切に励ましてくれる。痛くないですよお~大丈夫ですよお~リラックスしてえ~!あのお...私は歯の治療してるんですよね?まるで私は出産間近の妊婦扱い。
 しばらくは、メシも菓子も食う気になれない。虫歯は減量への近道?

 「ロスト・メモリーズ」
 伊藤博文の暗殺は失敗!それによって歴史が変わり、日本は第二次世界大戦でも勝利。朝鮮は日本に併合されたままに...実は、タイムマシンで日本人が過去を歪曲していた!という、トンでも奇想天外な近未来SF?映画。
 日本人は、やっぱりアメリカ人と並んで、韓国人には極悪非道な鬼畜なんですねえ。日本の警察幹部や財閥関係者が、みんな時代劇の悪代官みたいなのばっかで、苦笑。ほんと、悪そうなんです。
 略奪者・日本人から、祖国を取り戻せ!と、テロをする“不令鮮人”と呼ばれる朝鮮人たち。信念のために、過激な暴力行為を辞さない彼らが、実際のイスラム系テロリスト集団とカブってしまう...
 日本に支配されたままの近未来ソウルは、すごく平和で発展した豊かな都市に見えたけどなあ。日本人が、虐政を敷いて朝鮮人を苦しめている、という描写もなかったし。朝鮮人のテロが唯一、市民の脅威だったような?
 伊藤博文の暗殺を成功させて、歴史を矯正せよ!と闘う朝鮮人たちを見ていて、思ったけど...ちゃんと伊藤が殺されても、今の朝鮮半島は同じ民族が分断して、混沌としてる。世界平和を脅かす犯罪国家・北朝鮮も誕生させてる。日本に支配されるくらいなら、民族分断の悲劇のほうがマシ!ってことでしょうか?私なら、そんな悲しみ苦しみを代償に独立を得るより、平和で豊かに庇護される占領のほうが、マシに思えるのだけど...これはまあ、無知ゆえの近視眼的な小市民的考え方だろうけど...
 歴史を矯正して、広島と長崎に原爆を落とさせようとする朝鮮人たち。怖い...憎い日本人は、ちゃんと苦しめ!ってこと?何だか、悪代官な日本人より、狂信的な朝鮮人のほうが、よっぽど悪者に見えたのでした...
 主演はチャン・ドンゴン。彼は正真正銘の美男。顔が派手&端麗すぎて、私は苦手なんだけど。それにしても、顔が丸っ!日本語の台詞も、頑張ってました。でも、日本人として育った役にしては、???な日本語だった。
 ドンゴンの相棒役は、仲村トオル。ドンゴンより、トオルのほうが好き!長身のドンゴンより、さらに頭ひとつ高いトオル扮する日本人刑事。仕事以外では、大名屋敷みたいな家に住み、しかも和服姿!笑!

 
 
 

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Mr.インポ トム・クルーズ

2006-08-20 | 北米映画 00~07
 丸谷才一の「輝く日の宮」を、やっと読み終えました。
 源氏物語には、“輝く日の宮”という巻が実存していた!?
 ちょっと風変わりな文体で、はじめは戸惑いましたが、歴史の謎をユーモラスに描いていて、なかなか興味深い小説でした。
 個性的な女君が、あまた出てくる源氏物語。私はその中では、朝顔の姫君と女三の宮が好きなんだよなあ。
 朝顔の姫君の、世俗的な愛を拒んで清らかに誇り高く生きる姿に憧れます。
 同時に、男たちの愛怨に翻弄される、女三の宮の劇的人生にも魅力を感じます。
 幸か不幸か。私、この先も光源氏な男と関わり合うことは、絶対なさそうです...

 「M:I3」
 シリーズものは苦手な私ですが、これは大好き。いよっ!待ってましたって感じ。
 まさに、俺の辞書に不可能という言葉はない!Mr.インポッシブルな超人スパイエージェント、イーサン・ハントが、またまた世界を股にかけて、ありえな~い!!な大活躍!
 アイデア満載の趣向を凝らした、アクションシーン&ハイテク秘密兵器が、毎回楽しみなシリーズ。今回も、ぶっとび&びっくりのオンパレードで、楽しい!インスタント百面相製造機とか、もうドラえもんの世界です。
 ドラえもんのポケットみたいに、いつでもどこでも便利な道具が用意されているのが、スゴい。特に、上海でイーサンが屋上からビルに侵入する際、仲間が敵を霍乱するために、バッティングセンターの投球マシーンで、ボールをボンボン飛ばすシーンに、驚笑!そんな物いつの間に、どこから持ってきたのさ!?でもまあ、ありえな~い!が、このシリーズのお約束&お楽しみなので、深くは考えまい。
 このシリーズ、度肝を抜く見せ場のツルベ打ちなのが最高なんだけど。パート1が5分に1回、2が3分、3が7分って感じかなあ。1・2と比べると、余計なシーンも多々あったような。イーサンの私生活とか。
 結婚してカタギ?に戻りたがるイーサン。彼を人間的にも描こうと試みたのでしょうか。仕事だけに邁進するイーサンのほうが、カッコいいのになあ。
 とても面白かったんだけど、何だろう?何か物足りない感じも。
 前2作は、やっぱデ・パルマらしいなあ!とか、ぷぷっジョン・ウー相変わらずじゃん!とか、独特すぎる持ち味の監督だったからでしょうか。新作には、今までの強烈な独特感&奇異感はなく、手堅く無難に仕上げたって感じでしょうか。
 このシリーズに課せられたミッション=トム・クルーズを、いかにカッチョ良く見せるか 3も、見事に成功。
 トムさん今回も、めちゃんこカッチョE!まさに、スター中のスターのオーラ&魅力です。
 いくら悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンが、オスカー受賞の演技派でも、数々のヒット作を連発し、伝説的な偉業を成した大スターの威光&魅力の前では、インディーズ系の小品ではともかく、こーいったビッグバジェット大作においては所詮、光り輝く太陽の前の、ちょっと目立つ程度の小惑星に過ぎません。
 ただ、さすがのトムさんも、こーいう役でキメるのは、そろそろ限界に近づいてる。40過ぎにしては、驚異的な体力ですが、1と2の弾ける若さは当然なく、おぢさんが頑張ってる...な痛々しささえ、ちょっとだけ感じてしまいました。
 トムさんは、大スターなのにリスキーな役に挑戦する気概や意欲は満々だし(だってオスカー欲しいもん!)、今後も演技派を目指して頑張ることでしょう。応援すると同時に、いつまでもスターでいてほしいとも願います。現在、スターって言葉が似合う、唯一の人だし。
 映画以上にプロモーション来日が、話題&見ものになってしまっているトムさん。回を重ねるごとに、過剰ヒートアップしてゆく彼のファンサービス。今回も、新幹線ジャックとか、目がテンに。何もそこまで...とは思うけど、おまえ何しに来たんだよ!な、マスコミやファンの反感を買う、エラそうなスカしたスターなんかと違い、トムさんのハシャギぶりは可愛いくて好感。でも私生活では、かなりイっちゃってしまってるようで、心配...
 トムさん、ジョニー、ブラピ、キアヌ、ジム・キャリー、トニー・レオン、トーマス・クレッチマンetc.この世代は、まさに正念場の時を迎えています。
 「カポーティ」も楽しみなP・S・ホフマン、悪いというよりキモい。ほんと、太ったディカプリオって感じです。
 ジョナサン・リース・マイアーズ、かっこかわかった!
 
 
 
 
 
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壊れそうなものばかり集めてしまうよ

2006-08-17 | 中国・台湾・香港映画
 今朝、実家のゴミ箱に、去年私が沖縄で買った、水に挿して温かい室内に置いておくと、裸木から葉や根が生えてくるハイビスカスの木が、生ゴミと一緒に捨てられていました。ガーン...
 寒い冬を越え、春を経て、小さいながらも青々と瑞々しい葉を出し、私の心を和ませていたのに...
 不注意で、ちょっと目を離していたら...台所の出窓に置いてあったのが、掃除の邪魔!と、my motherが炎天下の外へ放り出してしまったのです。その日の夕方には、もう干からびて枯れてしまったので、もう要らないとゴミ箱行きになったらしい。
 ひどい!ショック状態の私に、何をオーバーな!と嘲笑冷笑する家族。
 たかが観葉植物?それを死なせてしまったことを、何とも思わない家族の心が、不可解で怖いと思う私のほうが、変なのでしょうか。頼まれもしないのに、家族の心も潤うかな?と観葉植物を実家に置いたのは、私の独善?
 明日もまた、花供養...もう、実家で植物を育てるのはやめよう。

 「硝子のジェネレーション 香港少年激闘団」
 香港映画といえば、やっぱドロ臭い極道もの。人気シリーズ「欲望の街」の、少年編。
 高校を退学になった主人公たちが、ヤクザに拾われて、極道の世界に身を投じる...
 香港極道映画らしく、細部に拘泥しないハチャメチャな内容&展開が笑えます(コメディではなく、いたって大真面目なんだけど)。主人公たちがヤクザになっても、見た目も性格も全然変わらないところが、変。私でも勝てそうな、オタクor引きこもりにしか見えないのもいるし。他にも、はぁ!?ええ~!?なシーンが多く、いちいちツッコミするのも無意味。ほとんど全編、血まみれ乱闘(ケンカじゃなくて、ほとんど殺し合い)&拷問の繰り返し。真昼間でも安心して歩けない街、香港。
 香港のスーパーアイドル、「PROMISE 無極」でも、その美しさが話題になったニコラス・ツェーの、映画デビューにして主演作。
 とにかくニコが、めちゃんこカッコカワイイ!初々しくて透明感があって、ほんと若い白鳥って感じです。
 極道になる前に、高校で仲間とバンド組んで歌うシーンが、さすがサマになってso cool!なので、つい思ってしまう。何でヤーさんなんかになるの!あんたなら、芸能界でアイドルになれるって!
 爽やかな夏の制服の次は、ちんぴらファッションのニコ。これがまた、可愛い。ほっそりしてるけど、脱いだら筋肉質ナイスバディのニコ。やたらと脱ぎます。ファンにはヨダレもの。特に、仲間と風呂に入るシーンは、画面に近づいて凝視!湯船の中で大ハシャギするニコ、キュートなケツが
 さらに、ラストの上半身に刺青を彫るシーン。ニコの苦痛に耐える顔が、何かエロいです。
 「PROMISE」の、あの耽美な悪男爵役は、レスリー・チャンのために用意されていたとか。ニコって、レスリーの後継者的ポジション?
 女より美しく可愛い、ユニセックスな魅力。人気歌手で俳優。お騒がせなプッツン系性格。レスリーとニコ、共通点は多い。でも、全然違うって感じでもある。強いて言えば...レスリーは女、ニコは男。ニコには、レスリーに内在していた、妖しい淫靡さがない。あくまで明るく健康的だ。ノンケとゲイは、やはり違う。
 ニコの先輩ヤクザ役で、ダニエル・ウーも出てます。雄のフェロモンぷんぷんな男前!彼も脱いでます。
 ダニエルの情婦で、ニコが片想いするマドンナ的役が、なぜかスー・チー。ワケワカメ!何でこんなカエルみたいな顔した女に、イケメンふたりが!?「美人草」でも、リィウ・イエに愛される“美人”役だったスー・チー。中国では、彼女みたいなのが美女の代名詞なのかなあ。マドンナ役とはいえ、いてもいなくても、どーでもいい役だったけど。せめてニコの筆おろしぐらい、してやれっつーの!
 キャラも話も、かなりチープ&支離滅裂なのは、まあ香港映画特有の愛嬌でしょう。細かいことに目くじらを立てないで、かっこかわいいニコを堪能することに専念すれば、おいしい映画かも。
 新作「龍虎門」、ニコ&ショーン・ユーだなんて、亀虫&垢西どころじゃない、おいしすぎる競演!早く観たいです。
      
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2006-08-16 | 北米映画 00~07
 実録・乙女の事件簿②「僕の彼女を紹介します~猟奇的な恋愛写真(前編)」
 携帯電話で、自分たちの彼氏彼女の画像を見せる、最近の若い子たち。
 むかしは好きな人の写真を、ひそかに財布や手帳に、そっとしまってたものだ。写真だと照れ臭いし、何だか暗い感じもするけど、携帯の画像だと、気楽に見せたり見たりできる。
 私の職場の若者たちも、当然のように携帯の中に恋人の姿をおさめている。
 私は別に興味ないんだけど、まるで占い師の宣託を欲しがるかのように、やたらと彼らは私に見せては、何かコメントを求めてくる。
 私も調子にのって(&適当に)、あんたの彼氏は赤西似だね!とか、きみの彼女はチェジウ入ってるね!とか、ほとんど褒め殺しに近いお世辞を吐き散らしてる。
 バイトのYくんにも、新しい彼女ができたらしい。
 Yくんは、藤原タツヤ似のイケメンだが、モノホンの不思議くん。趣味は宇宙人との交信で、好きな女の子のタイプはドラえもんのしずかちゃん...という、筋金入りである。私の不思議キャラは創りだけど、彼のは天然。
 ヤバいなあ。私、Yくん苦手なんだよなあ。と恐れていた矢先に、その時は来た。お昼休みに、Yくんの彼女の話題になったのだ。
Yくん『見たいですか?見せてあげてもええですよ』
私『(見たくない。怖い)う、うん。どんなコじゃろじゃろ?』
 ふと、妙な雰囲気に気づく私。
 他の子たちの様子が、何か変だ。心なしか、みんな目を伏せて黙然としてる...
 いったい、どんな彼女なのか...恐る恐る、私はYくんの差し出した携帯のディスプレイを、のぞき込んだ...そして、思わず息をのんだ!!
 続く。

 「オレンジカウンティ」
 トム・ハンクスの息子コリン・ハンクス主演の、青春コメディ。
 私、若かりし頃のトム・ハンクスが大好きだった。「ビッグ」とか「パンチライン」とか、おちゃめな好青年って感じで、超かっこかわいかった。今では別人のような、貫禄のあるエラい人になっちゃたけど...いまや、息子が活躍する時代なんだよなあ。隔世...
 コリンは、昔のパパほどイケメンじゃないけど、骨の髄まで善人&かなり頼りない感じが、母性本能をくすぐるタイプかも。男前じゃないけど、可愛いです。
↓コリン                ↓トム
 
 コリン扮する高校生が、作家になる夢を抱いてスタンフォード大学に入ろうとするけど、アホバカばかりの家族や周囲の人々が、アレヤコレヤで邪魔をする...みたいな話。
 ママはアル中気味で情緒不安定。兄はニートなヤク中。継父はボケ老人。別居中のパパは金の亡者。ガールフレンドはエコロジー狂。親友たちはサーフィンすることしか頭にないアホ。裕福だけどハチャメチャな生活にウンザリして、何とか脱出しようとするコリンの奮闘が、笑えます。
 コリンが頑張れば頑張るほど、周囲のアホどもが足を引っ張る、その繰り返し。いかにもアメリカらしい、おバカでノーテンキな登場人物たちの個性&言動は、こんな奴ら大迷惑!と思いながらも、何だか憎めない。みんな、コリンを愛してるのが、よく分かるから。
 ドタバタ大騒動の末、いちばん大切なものに気づくコリン。みんな集まり笑ってハッピーなラストは、まるで吉本新喜劇みたいです。
 もうカンベンしてくれ~!な目に遭ってばかりのコリンが可哀想!なんだけど、オロオロしたり唖然となったり凹んだりする姿が、ほんと可愛い。お人よしキャラは、昔のパパと芸風が同じで、微笑ましい。ルックスは似てないけど、声は似てる!やっぱ親子。
 超えるには、いくら何でも大物すぎるパパを持って、コリンも大変なことでしょう。頑張れ~!
 兄貴役は、人気者ジャック・ブラック。いちばんオイシい役なんだけど、私ダメなんだよなあ彼。苦手。ズルそうな顔&ぶよぶよ肥満体が、不快。
 子離れできないママ役、「ホームアローン」シリーズのキャサリン・オハラの珍演も、かなり笑えます。
 その他、ジョン・リスゴーやリリー・トムリン、ケビン・クライン、ベン・スティラーなど、カメオ出演者が豪華!これって、トム・ハンクスの人脈&威光?
 コリンって、ジャック・ブラックと一緒に「キングコング」にも出てたらしいけど、何の役だったっけ?!

 
 
コメント (5)
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恋する料理人フランコ

2006-08-14 | 北米映画 00~07
 悲しみのサマートワイライト...
 実家に寄ったら、庭の草木が見事、ていうか、無残に刈り取られていた。
 広島に戻った時に、友人が植えてくれたクリスマス・ローズとルリマツリが、影も形もなくなっていて、大ショック。
 ほっといても、根付けば毎年咲いてくれるよ...優しく笑って彼がくれた、無精者の私にピッタリな花たち。
 暑い夏に、清涼感あるブルーの花が爽やかだったルリマツリ。
 寒い冬に、ひっそりとしながら気高かったクリスマスローズ。
 ほったらかしにしていても、厳しい季節に私の心を慰めてくれたお花さんたち、もういない...
 私が大事に思っていることを知りながら、邪魔だから!鬱陶しいから!という理由で、躊躇なく根こそぎ根絶やしにしてしまった親の無神経さには、怒りよりも悲しみが。
 伐採された後の、空虚なデコボコ更地が、何だか私の心境と重なります...

 「バレエ・カンパニー」
 巨匠ロバート・オルトマン監督が描く、名門バレエ団の人間模様。
 「ゴスフォード・パーク」や「プレタポルテ」で、貴族社会やファション業界に蠢く人間の業や欲望を、シニカルに緻密に描いてきたオルトマン監督にしては、わりと淡白で優しい感じ。人間ドラマというよりも、バレエ団の練習風景や公演の舞台裏、運営会議などをカメラで追う、ドキュメンタリーみたいな内容です。懐かしの少女漫画ちっくな、バレリーナたちのドロドロ陰湿な闘いを、家政婦は見た!する話を期待していたので、ちょっと肩透かし。映画のほとんどは、バレエの舞台鑑賞って感じかも。
 ちょっとした失敗や怪我で、すぐに役を失うシビアさなど、さりげなく描かれるダンサーたちの挫折に、夢を実現させることの大変さを痛感。
 バレエへの興味や造詣が深ければ、もっと楽しめたことでしょう。バレエ=チュチュを着て踊る白鳥の湖、しか頭に浮かばない私なので、まるで前衛舞踏のような演目に、ビツクリ。凝った衣装や大・小道具が、面白かったです。
 ヒロイン役は、実際にバレリーナを目指していたという、ネーヴ・キャンベル。自ら映画の企画をオルトマン監督に持ち込んだとか。その熱意と、吹き替えなしの踊りに感嘆。「ワイルド・シングス」や「スクリーム」など、アバズレorケバ娘なイメージしかなかったので、見直しました。
 この映画を観た最大の目的は、言うまでもなく、ヒロインの恋人役で出演しているジェームズ・フランコ
 
 フランコくん、あまり出番はなかったのが、ちょっと残念でしたが、やっぱE男です。無口だけど、慈愛に満ちた笑顔を絶やさず、疲れたヒロインを優しく包み込む、まさに癒し系の男!白い料理人の服も可愛い!
 ヒロインと初めて一夜を明かした翌朝、彼女のために朝ごはんを作ってあげるフランコくん。このシーンが、かなり萌え~!!フランコくんみたいなイケメンが、上半身裸でゴハンを作ってくれる...って、女の妄想に近い、スウィート・シチュエーションだよなあ。料理人にしてはナイスバディなフランコくん、相変わらず脱ぎ率は高い!新作の「トリスタン」(イゾルデは、どーでもヨシ子さん!)が、ほんと楽しみです。
 
 
コメント (10)
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