まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

おとなのバカンス 老け専な彼

2013-01-28 | フランス、ベルギー映画
 「君のいないサマーデイズ」
 人気者リュドが交通事故で瀕死の重体となるが、仲間のマリーやマックス、ヴァンサンらは例年より早く帰ってくることにしてバカンスに出かける。表面的には楽しく過ごしながらも、それぞれ問題や悩みを抱えている彼らはいつしか…
 「唇を閉ざせ」も高く評価された、俳優ギョーム・カネ(以後、カネやん)の監督作。日本でも一世を風靡した「男女7人夏物語」みたいな、コメディタッチの恋愛群像劇です。
 最初は、ちょっと登場人物が多すぎるなあ、話が散漫に中途半端になるかも?と心配でしたが、どのキャラも偏りなくダラダラしたエピソードや動きを重ねたりせず、ちょっとした台詞やシーンで彼らの人柄や現状をユニークかつ解かりやすく描けていて、なかなか手際のいい演出と脚本だったように思えました。
 フランス人って、クールでドライな個人主義ゆえに必要以上に他人や家族の心や生活に立ち入らない、のかと思ってたのですが、この映画の仲良しグループは喜びも悲しみも分け合い、かなり緊密でベタベタしていたので驚きました。晴れた日だけでなく雨の日も友だち!という厚い固い友情って、憧れる半面ちょっと重いかも。友情だけでなく、恋人や夫婦の愛情も絡んできて、ああ人間関係ってめんどい、けど、それを避けて生きれば苦しみや痛みを味わわずにすむと同時に、歓びや幸せも知ることができなくなるんだなあと、しみじみ自分の希薄な人間関係を省みてしまいました。でも、愛する家族や友だちにも見せない見せたくない部分を保つための距離も、大切で必要だと思う…嘘や秘密があると、愛情や友情は成り立たないのでしょうか?本当の自分を晒してたら愛や友情を失うかもしれないという不安は、彼らを信用してない証拠であり、自分が傷つきたくないだけという単なる自己愛なのでしょうか。

 まだ蒼い少年少女ではなく、酸いも甘いも噛み分けた熟年男女でもなく、地に足つけなきゃいけないのに何となくフラフラしてるアラフォー男女の実態は、日本もフランスも同じなんだなあとイタい共感も。いちばん好き勝手やってる年代ですよね。その自由さと不安定さが、笑いとセンチメンタリズムに包まれて描かれていたのがよかったです。
 かなり笑えるシーンや台詞が多く、ドタバタにならない程度のハイテンションさと、オゲレツに堕さないセンスある下ネタがクスップっとさせてくれました。脚本も秀逸なのですが、俳優陣の個性と演技こそこの映画の魅力といえるでしょう。フランス映画ファンにとっては、なかなか豪華なキャストです。「唇を閉ざせ」もそうでしたが、カネやんって若いのに人望も人脈もあるんですね。才能があるだけでなく、人格者でもあるんだろうな。そうじゃないと、こんなに人気俳優は集まらないと思うし。カネやんだからスケジュール調整して、安いギャラで出てくれてるに違いありません。
 マリー役は、カネやんの実生活でのパートナーでもあるマリオン・コティアール。今やオスカー女優のマリ子、彼女のフランス語を聞いたのは久しぶりな感じ。ちょっとビッチだけどサバサバしたオトナの女な役で、すごくカッコよかったです。癖のある役が多かったせいか、いつになくナチュラルな感じの風貌にも好感。初めてマリ子が可愛く見えた。青いパーカがシンプルかつオシャレだった。あれ欲しい。
 この映画を観たのは、もちろんブノワ・マジメル目当てさ♪

 ブノワファンの皆さん、この映画はガチで必見ですよ!だってだって、最近おやぢ化が深刻に進行中だったブノワが、久々にカッコカワイいイケメンにカムバックしてるんですから!クールだけどキュートな童顔、メタボだった体もガッチリムッチリしたゴリマッチョに。厚い胸板と太い二の腕を誇示する汗だくの筋トレシーンがセクシーです。

 ↑ゴツカワなブノワのサービス無駄脱ぎに眼福♪
 見た目もイケてたブノワですが、役がこれまたやってくれてるんですよ。妻子がありながら、男、しかもオッサンに片想いしてる男前整体師ヴァンサン役のブノワ、腐心をズキュンバキュンする演技に萌えまくり。

 ↑おっさんを押し倒し…ではなく、残念ながら整体の仕事中のシーン
 誰よりも男らしく頼りになる男なヴァンサンの、中年おやぢマックスへの切ない告白、やるせない視線、ときめいてる表情…ひえ~ブノワ、あんたやっぱ役者やのお。こんなにまで恋に可愛く揺れてるブノワ、初めて見た。相手がおっさんだという滑稽さや悲しさも、なにげない仕草や顔つきにもよく表れてて、悲喜こもごもなブノワの巧演を楽しめます。あんな夫、いたら嬉しい、けど困るよなあ。片想いがみんなにバレて場が凍りつくシーンは、かなりイタタ!で、可哀想なブノワに胸キュンキュンです。

 ↑おっさんへの秘めた想いに瞳ウルウル&胸ドキドキしてるブノワ、可愛すぎる
 マックス役は、「唇を閉ざせ」でセザール賞を受賞し、最近では「最強のふたり」が大ヒットしたフランソワ・クリュゼ。神経質に難しい顔しながら、アタフタジタバタ動き回る彼の存在が、やはり最も目立ってて笑えます。ヴァンサンに告られて大困惑、でも表に出さないようフツーに振る舞おうとするけど、それが異様に不自然なところが珍妙。無意識にLOVEモーションを送ってしまうヴァンサン、それやめろよ!いい加減にしろ!と怒るマックス、その繰り返しはまるでコントみたいです。特に、サッカーの練習シーンとボート座礁シーンのブノワ&クリュゼおじさんのやりとりには大笑い。海で水着が脱げてしまいケツ丸出しで引き上げられるなど、日本の名優と呼ばれる人にはできないクリュゼおじさんのトンマな演技に拍手。「唇を閉ざせ」でも感じたけど、カネやんはクリュゼおじさんが大好きなんだなあ。ヴァンサンは、もしかしたらカネやん自身とカブる役なのかも?それにしても。アラフォー男女の仲間内では、クリュゼおじさんだけ熟年で世代が違ってたけど。いったいどーいう仲間なんだろうか。
 その他、リュド役は「アーティスト」でフランス男優初のオスカー受賞となったジャン・デュジャルダン。ほとんどが病院での悲惨な重体姿で出番は少ないので、彼のファンには物足りないかも。「唇を閉ざせ」でも印象的だったジル・ルルーシュが、濃ゆくてゴツいチャラ男を好演してます。
 あと、この映画ちょっと長い…2時間半もあるので、いくら面白くても集中力のない私には少しキツかったです。
 



 

 
 
 
 
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成均館⑥~⑩ イタズラな男女有別

2013-01-24 | 韓国のドラマ
 ユチョン主演の「トキメキ☆成均館スキャンダル」の第6話から10話まで観ました♪

☆ドキ!男だらけの弓道大会!
 王さまの御前で、弓の試合が行われることに。初心者のユンシクを、ソンジュンが特訓。ああ~私もユチョンみたいな男子から、手取り足取りプライベートレッスン受けたい~♪オリンピックに出られるほど上達すると思う! 
☆ワイルドだぜぇ~って、もう死語?
 たまに小ざっぱり身だしなみを整えるコロ先輩。彼って、小汚いままのほうが断然イケてますよね。
☆フラワー4
 ソンジュン、ユンシク、コロ先輩、ヨンハ先輩を、花の4人衆と賞賛するミーハーなキーセンたち。掌議さまも加えてほしい!
☆もうデレデレじゃん
 ユンシクの可愛い笑顔につられて微笑んだり、ユンシクの頬に触れたり、ユンシクを抱き寄せたり。ソンジュンとコロ先輩、もう完全にユンシクにZOKKON LOVE(死語)状態ですよねえ。もういつキスしても押し倒してもおかしくありません。ユンシクが男の子に見えないので、YAOI的な萌え禁断感がないのが残念。
☆掌議さま キミの瞳に恋してる♪
 ハ・インス生徒会長、その挑発的で鋭い目が相変わらず素敵。煌々と爛々としすぎて、怖いヤバい時もある。試合中、好きな女にフラれた動揺のせいで、つい的を外してしまう掌議さま。ギラギラした瞳から、ポロっと落ちた涙が切なく美しかった。チャン・テスくん、目だけでなく、相手への冷ややかな嘲笑や、おかしくもないのにイビツに笑う顔は、バリ出来やファンジニのハ・ジウォンとホントそっくり。


☆将来は工作員だネ♪
 成均館内で起こってることは、何でも知ってて何でも見てて気づいてて、何にでも口を出してくるヨンハ先輩。ぶっちゃけ、こんな人いたら怖いしウザいです。
☆のぞかれた女風呂!
 ヨンハ先輩の情報で、秘密の風呂があることを知るユンシク。ヨンハ先輩がのぞきに来ることぐらい予想できただろうに、いい湯だな~♪と不用心すぎる。それにしてもユンシク、今まで入浴はもとより着替えとか生理とかトイレとか、どうしてたんだろ。
☆童貞コンビ
 ソンジュンとコロ先輩は、たぶんセックス未経験。特にコロ先輩は、女に性的虐待でも受けたトラウマでもあるのだろうか、と心配になるほど異様な神経過敏さ。女を感知すると発作のようなシャックリに襲われ、ユンシクが女と知ると着物の胸がはだけないようにし、夜は布団をすっぽり被って警戒?用心?ユンシクの前でアワアワ状態なコロ先輩、ワイルド&クールだった彼の崩壊が止まらない。ソンジュンもそのうちコワレるのかな?楽しみ♪
☆占いなんて信じたりしないで~♪
 スターバックス?があったり、試合の生中継?があったり、ふざけてるけど楽しい遊び心が随所にあるところが好きです。
 タロットカード?で掌議さまの妹を占ってた占い師、どっかで見たことあるなあ。ひょっとして、イルジメのシワン父?
☆ツンとしたままでいて
 掌議さま妹のLOVEモーションに、迷惑当惑顔なソンジュン。男装してきたり、怪しい呪文をかけようとしたり、ヘンな占いに洗脳されてヘンなことをしてくる小娘に、とうとうプッツン。バカ女!二度と会いたくない!と拒絶するソンジュンの冷たさに萌え~。男装した彼女の後ろ姿を見てユンシクと勘違いした時の、あの嬉しそうなハニカミ笑顔とは別人のようで笑えた、と同時に、彼女とよりも親友に会った時のほうが嬉しそうな顔をする男って実際いるんだよな、と複雑な気持ちにも。ショックで茫然自失な掌議さま妹を、宴会中の政治家たちの前でお姫さまだっこして連れ去るソンジュン。何でお姫さまだっこする必要あんの。そーいうことするから、バカな女は誤解したり勝手に盛り上がったりするんだよ。罪な男!
★総括
 いや~今まで観た男装ラブコメの中では最高に面白いです。まさに少女漫画の王道的男子なソンジュンとコロ先輩の見た目が、もしワタシ的にイケてなかったらハマれなかったかもですが。
 ユチョンって、何だろう?演技が巧いとか下手とかいったのを超越してるというか…ナチュラルですよね。演技してるって感じが希薄で、でもキャラの心情や魅力が伝わってくる。ちょっとフランスのサンドリーヌ・ボネールとカブる自然さ。いつか、すごい役者に化けそうな予感…

 ↑ユチョンの笑顔もチョアチョア~

 ↑掌議さまも実はオチャッピーくん
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絶海のイケメン相撲☆

2013-01-21 | 日本映画
 アルジェリアで起きたテロリスト制圧、それによって命を落とした日本人企業の方々…悲惨すぎる、痛ましすぎるニュースに、私も暗澹とせずにはいられません。
 テロは許さない!増長させないためにも、容赦なく叩き潰す!なアルジェリアの冷酷な強行手段に、何の罪もない人々が命を奪われてしまいました。テロで犠牲になるのは、いつも無辜な人々。運が悪かったと嘆くのも口惜しいです。何とかならなかったのか、他に方法はなかったのかと、無知な庶民の私は思わずにいられません。
 こんなことが許される世界になったら。もし同じ状況に陥ったら、もう誰にも守ってもらえないのでは?!と絶望、戦慄せずにはいられません。
 今はただ、亡くなられた方々のご冥福を祈るだけです…

 「渾身」
 島根県の隠岐諸島で生まれ育った多美子は、妻を亡くし残された幼い娘と暮らしながら古典相撲の稽古に励む英明と結婚する。20年に一度の古典大相撲が開かれ、英明が地区の最高位で土俵に上がることになるが…
 今わしのイチ押し男子である青柳翔が、広島バルトで舞台挨拶する!という情報をキャッチし、喜び勇んで映画館へGO!の予定だったのですが…仕事で緊急事態に陥ってしまい、あえなく生の翔に会うという計画は頓挫後日、スクリーンの翔には何とか会いに行けました。
 いや~翔、メッチャカッコカワイかったです!ちょっと濃ゆいアホっぽい童顔は、よく見たらチョイブサ入ってるんですけど、女みたいにキレイ、かわいい顔よりも私は好き。雄♂くさい男らしさは、草食系男子が増殖中の昨今では貴重な魅力。そして何より、今回ファンだけでなく映画の観客を瞠目させたのは、彼の若く美しく強靭な肉体です。この映画最大の見どころといっていいでしょう。

 服を着てるより半裸(いや、全裸に近い?隠してるのはチ○コとお尻の穴だけだし)のシーンのほうが多く、青柳翔ファンにとってはまさに至福の眼福映画です。184cmの長身は、着衣姿だとスラっとしててスタイルいいなあ、こんなモデルみたいな体型した若い男、ド田舎に生息してるわけないとツッコミを入れたくなるほど。相撲の稽古や試合シーンで見せる肉体は、ほんと惚れ惚れするような美しさ。これは見せなきゃもったいないよと感嘆。バキバキ筋肉質でもガチムチマッチョでもない、アスリートと格闘家の中間くらいの理想的な肉体美です。汗に濡れた浅黒い肌もセクシー、目の前に迫ってくるお尻にドキ!と、まるで青柳翔のプロモーション映画のようでした。

 今までドラマのチョイ役しか見たことがない青柳くんの主演作を、このたび初めて観たのですが。演技は正直…いや、思ってたよりは下手ではなかった、かな?巧いとは決していえないけど。寡黙な役にしてたのが、彼にとって救済になってたかも。屈折や葛藤、孤独感があるはずの英明が、のんきでボ~っとした青年に見えて仕方なかったのは、青柳くんの演技がどうこうより、英明のキャラが???な部分が多かったせい。彼に結婚式をドタキャンされ寝込んでしまったという元婚約者(は、いったいどうなったの?)、駆け落ちしたものの病死した妻、すぐに再婚した多美子。いくらイケメンとはいえ、モテるのは当然とはいえ、ちょっと女関係が…相撲に一心不乱になるモチベーションも、よく解からなかったし。でもまあ、英明が深刻な顔をし暗い理由を抱えてる青年ではなく、生き方も考え方も素朴で純真な青年だったおかげで、映画はヘンに重くならなかったのかも。そして、いかにも演技うまいデショ?な鼻につく演技よりも、青柳くんの純朴で不器用な演技のほうが、英明に合ってたし好感も抱けます。演技が巧い男優は吐いて捨てるほどいるけど、青柳くんのような見るものを圧倒し魅了する肉体を持った男優は稀有です。表情や台詞できない悲壮感や力強さ、不屈の精神や情熱を、その肉体は見事に私たちに伝え、感銘を与えることに成功していました。ラストの勝負シーンは、役者の演技ということを忘れてしまうほどの白熱、迫真さでした。青柳くん、ほんとよく頑張ったなあと感動しました。文字通り体を張った渾身の演技に拍手です。 

 多美子役の伊藤歩は地味美人だけど、田舎の娘って感じはあまりしなかった。辺境の島に住んでるにしては、おしゃれなファッションだったし。脇役は、財前直見、、笹野高史、長谷川初範、甲本雅裕など、2時間ドラマっぽいメンツ。財前と甲本の恋バナは、かなり余計に思えました。ベテラン俳優以外はみんなほぼ標準語で話してるが、ちょっと気になった。英明の娘役の女の子が、すごく可愛いです。わしもあんな可愛い娘、よりも、あんなカッコカワイい旦那がほしい♪
 夫婦愛、親子愛、近隣愛など、お話じたいはNHKの朝ドラ的な、爽やか無害なもの。毒のある痛烈強烈な話や演技が好きな人向けではありません。
 古典相撲がどのように行われるかが、ドキュメンタリータッチで描かれていて興味深かったです。星霜を経て受け継がれる日本の行事の、ゆかしさや神秘的な荘厳さに、何か大きな清らかな存在を、確かに信じられるような気がしてしまいました。
 日本古来の伝統を大切にし、緊密に温かくつながっている隠岐諸島の人々の姿に、都会の孤独や孤立、核家族化など、現代の日本が直面している家族や社会の人間関係の希薄化について、あらためて考えさせられました。日本海や断崖など、美しい隠岐の風景も映画の魅力です。隠岐、まさに日本のアイルランド。行ってみたくなりました。

 ↑今のところワタシ的に青柳翔最高傑作なのは、三代目J soul brothers の“Fighters”PVです。めっちゃカッコカワイいです!
 
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カラマーゾフの兄弟①② 遺産よこせ!逆噴射家族会議

2013-01-20 | 日本のドラマ(連続)
 ドストエフスキーの名作を下敷きにした連続ドラマ「カラマーゾフの兄弟」第1話と2話を観ました♪

☆殺意のイケメンブラザーズ!
 大金持ちの黒澤家の当主、文蔵が殺害される。容疑者として、彼の3人の息子が警察の取り調べを受けるのですが…
 長男は、ろくでなしの満。すぐカっとなる激情型の不良ですが、根は善人で正直な男。演じてる斉藤工は、喋り方がキム・タクさんそっくり。東南アジア系ホストみたいな容貌のイケメンですね。背が高くてスタイルがいいなあ。
 次男は、弁護士の勲。生真面目で冷静沈着ですが、心には暗くてドロドロしたものが渦巻いてる。演じてるのは、久々の市原隼人。イッチーが、弁護士?!うう~ん?どう見ても弁護士の世話になるドキュンな役のほうが似合いそうなイッチーですが、相変わらず可愛いですね。イッチーの黒目がちな瞳が好き。ちっちゃ!いけどイカつい体型、男らしいノシノシした歩き方も好きです。すごい気合入れて演技してるイッチー。寄せ過ぎな眉間のシワと、固まってる肩のガチガチ感が気になります。ものまねタレントの餌食になりそうな、一歩間違えりゃギャグになってしまうイッチーの時代劇口調も笑えます。でも若いのにイッチー、声がシブいですね。

 三男は、医学生の涼。優しい好青年ですが、オドオドしてて心が弱そう。演じてるのは、連ドラ2連投(レジデント、たまに観てました♪)の働き者な林遣都。かつては美少年だったケントくん、最近は宇宙人みたいな顔になってますよねえ。痩せすぎ。でも、個性派俳優の路線を歩めばOKだと思う。

 そんな、見た目も性格も全然似てないイケメン兄弟、みんな屈折と屈託があるけど仲良しなところが救いです。ドラマや映画のイケメン兄弟は、妖しいほど仲良くしてほしい。逆に美人姉妹は、憎み合ったほうが面白いけど。
☆おやぢ無双!
 このドラマで最強に目立ってるのは、イケメンブラザーズではなく文蔵パパ。冒頭の死体姿の強烈さで掴みはOK!鬼畜で下劣なクソおやぢっぷり、憎々しさを通り越してチャーミングですらあります。見た目のガラの悪さ胡散臭さに加え、息子たちへの肉体的・精神的DVが凶悪、だけど何かハジけてて笑えるんですよね。息子たちや亡妻への罵詈雑言『野良犬が』『能なし』『淫売』『あのクソ女』『この負け犬が』etc.日常生活では耳にできない素敵な暴言を吐きまくり。朝食シーンでの息子たちへの暴虐(パン投げつけとか)は、非道すぎてもはや喜劇でした。ケントくんにチュ~するシーンがキモくて笑えた。チュ~されて怯え笑いしてるケントくんが可愛かったです。

 ↑極悪おやぢのチュ~、怖くてキモくても逆らえないケントくんの引きつった顔が笑えた
 息子たちへの精神的DVの仕方が、悪質で巧妙なんですよねえ。はじめは下手に出たり持ち上げて、息子たちが一瞬安心したり喜んだりした途端、いきなり貶めたり脅したり。鬼畜パパ文蔵役を怪演してる吉田鋼太郎さん、初めてお目にかかりましたが、素敵なチョイワルおやぢですね。彼だけノリノリな舞台調なのが、いい意味で浮いてて楽しいです。
☆悲しみの借用書
 生活費と学費を文蔵パパから借りる勲。実の息子に悪徳裏金業者のような利子を要求する文蔵パパ、非道すぎて笑えます。
☆女たちが
 文蔵パパの愛人で、満にちょっかい出してくる妖しい女くるみ。満の恋人で勲がひそかに想いを寄せている加奈子。謎の自殺を遂げた勲と涼の母。みんな見た目も演技もビミョーで、男たちに暗い不幸や微かな希望をもたらす運命の女たちに見えないのが残念。
★総括
 面白いです!期待以上。昼ドラみたい。ほぼ男だけの愛憎劇なのが萌えスリリングです。スイタイリッシュな演出や、ロックな洋楽&流麗なクラッシックの使い方もいい感じです。
 イケメンブラザーズも、ワタシ的には???な男子がいないので視聴しやすいです。3人の黒と灰を基調にしたファッションも好き。
 いちばんの収穫は、やっぱ鬼畜パパを怪珍演してる吉田鋼太郎を初めて知ったこと。今後の炸裂ぶりに期待!
 原作、頑張って読んでみよっかな。
 
 
 
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私ちょっと最後の手段でキメちゃう♪

2013-01-18 | 北米映画 08~14
 今朝、職場で。ピーターとIくんが私のところに来て、とんでもないニュースを耳に入れてきました。いまだに信じがたい話です。
 以前、ここでお話したことがあるのですが、ピーターを慕いすぎてストーカー化してたSくんという男の子。彼は女に約100万円を騙しとられ、スッタモンダしたあげく結局泣き寝入りしてしまったのです。しかもSくん、その女には指一本触れてないらしい。哀れというかバカすぎるというか…と、詐欺事件のことを聞いた時は呆れ嘲笑した私。その後、今朝までSくんのことはすっかり忘れてました。その詐欺女が逮捕されたと知らされるまで。へえ、とうとう捕まったのか、余罪ありそうだもんね、まあ奪われたのが金だけですんでよかったじゃん、木嶋佳苗みたいな女に練炭で殺られる男もいるんだからね、なんてケラケラ笑う私に、ピーターはヘラヘラ笑いながら、
ピーター『ほんとに殺しちゃったんですよぉ~♪自分の親戚を』
 えー!!!???マ、マジかよ~!?
 今はただ、Sくんが命拾いしてホントに良かったと心から思うだけです…
 事件については、いろいろ差しさわりがあるため詳しくお話できないことをご了承ください…ちなみに、Sくんは事件には全く無関係です

 お松の独りブラパ映画祭④
 「バレンタインデー」
 ロサンゼルスを舞台に、複数の男女が恋愛に泣いたり笑ったりするバレンタインの一日を描いたラブコメディ。「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル監督作品。
 有名スターがキラ星出演の恋愛群像劇って、「ラブ・アクチュアリー」のヒットで二匹目のドジョウ的に何本か製作されましたが、これもその一本。いちおう有名スターはたくさん出ているのですが、うう~ん?いまいち豪華キャストって感じはしません。軽~いメンツです。おおっと驚嘆したり、この人たち顔合わせて大丈夫だったの?!と観てるほうがハラハラするような、サプライジングでスリリングな顔合わせがなかったのが残念。
 お話も…このキャストにしてこの内容ありって感じの軽さです。クリスマスとかバレンタインとか、私のようなイベントに無頓着で無関心な人間からすると、特別な日だからと大騒ぎする登場人物たちに理解も共感もできず、バカらしいとシラケる私って…ほんと寂しい人間なんだなあ~と、自己嫌悪に陥ってしまいました。クリスマスやバレンタインデーに愛のない一日を過ごすのは、可哀想な負け犬なのでしょうか。独りが幸せというのは、やっぱ不幸なのでしょうか。
 どのカップルのスッタモンダも、どうでもいいような恋バナの域を出てなかった。もうちょっと大人のビタースウィートなシチュエーションや関係、描けなかったのでしょうか。松じゅんとかカリナが主演でも全然OKな、日本のスペシャルドラマみたいな映画でした。群像劇も、まったく関係がないと思ってた登場人物たちが、巧みに意外な形で絡むのではなく、ただ単に同じ店とかで居合わせるだけ、みたいな工夫もヒネリもないものだったし。次から次に次の登場人物の話の続きに飛ぶので、この人どうなってたっけ?と、話はかなり乱流気味。
 有名だけど軽~いキャストは、決して悪くないメンツだとは思うのですが、いかんせん軽い内容なので各々その魅力や演技力を発揮できず、やっつけ仕事で終わってる感じです。それぞれが出ずっぱりでもなく、かといって公平に出番があるわけでもなく、実に散漫。その点、そんなに好きじゃない映画だけど、「ラブ・アクチュアリー」はよくできてたんだなあと今さら感心。
 この映画を観たのは、もちろんブラパことブラッドリー・クーパーが目当てです。

 飛行機で寝ているスマートなビジネスマン風のブラパ。いや~カッチョEですねえ。カジュアルさが彼の魅力ですが、やっぱあんな外人、そのへんいないですよ。フツーじゃないスターのオーラは出てます。スッチーが色目つかってくるのも当然。男前な寝顔のブラパの肩に、おっさんが馬面を預けて寝入ってます。何このおっさん?ん?よく見りゃジュリア・ロバーツだったプリティウーマンで一世を風靡したジュリロバさんも、華がなくなってすっかり枯れ萎んでしまいましたね。いま流行りの熟女の色気も皆無だし、ほとんどニューハーフと化してます。最近は、ジェームズ・フランコとかアーミー・ハマーとか、若いイケメンをつまみ食いする役が続き、ばばあのくせに!と反感を買うだけの誰得仕事ばかりなジュリロ婆が、今度は今をときめくブラパに魔手を!ヤメテー!逃げてブラパー!と震えながら観てたら、あらら?恐れてた展開にはならず、安堵というか、ちょっと肩すかし。優しく明るく振る舞ってるけど、決してリラックスはしてない、微かに落ちつかなさもある演技は、大女優ジュリロバさんへの緊張感や恐れがにじみ出てたようで、可哀想&可愛いブラパでした。サンドラ・ブロックとかと違ってジュリア・ロバーツはキツそうだから、ブラパもさぞや戦々恐々だったことでしょう(勝手な憶測)。 
 パリっとしたスーツも似合っててカッチョEけど、悲しいほど出番が少ないブラパ。オスカー候補にまでなる役者に成長したブラパ、今こういった系統の映画に出たら、もっと見せ場も用意されることでしょう。ラストシーンの、恋人と愛を再確認するブラパの優しい笑顔に胸キュン。ブラパがおばさんと恋に落ちることもなく、会いに行ったのが若い美人でもなかったのが、この映画では唯一最大の感動でした。

 ↑彼氏(!)に甘~いブラパに萌え~。それにしても、このカップルって…どっちがネコでタチなの?!
 女優は、猿みたいなジェシカ・アルバ、チリ人妻アニータと激似なジェニファー・ガーナー、これまたニューハーフみたいなジェシカ・ビール(「特攻野郎Aチームでもブラパと共演してましたね)と、派手だけどチープなメンツ。今年のオスカーにブラパ同様ノミネートされてるアン・ハサウェイ(GG賞受賞、おめでと)だけが、女優陣の中では旬の存在。彼氏がいるのにテレクラで稼いでるアン子さんの、卑猥で汚い言葉攻めが笑えます。アクの強い女優たちのガチンコ顔合わせががほとんどないのも、この映画のダメダメさ。ジュリロバVSアン子の、新旧口裂け女対決!髪の掴み合い殴り合いのキャットファイト!ぐらいのサービス、あってもよかったのに。でもま、みんなジュリロバと一緒のシーンがなかったので、いじめられずに安心して仕事できたことでしょう(勝手な憶測)。
 男優は、やっぱ軽くて安いメンツが集合。お人よしのアホ男なアシュトン・カッチャー、チャラいエリート役のパトリック・デンプシー。いつもと同じな二人です。男優陣の中で脱ぎを担当してたのは、アン子の彼氏役のトファー・グレイス。ド派手顔のアン子と一緒だと、その地味さが際立ってました。アン子のルージュ塗りたくった大きな口でキスされたら、男の顔は血だらけになったように真っ赤になりそう。地味イケメンなトファーくん、脱いだら結構いい体してます。
 あと、往年の名女優シャーリー・マクレーンが元気な姿を見せてました。南に向いてる窓を開け~♪と、今にもジュディ・オングの「魅せられて」を歌い出しそうなドレス?を着て、屋外映画上映会でノーテンキな迷惑行為をする彼女が笑えました。そのシーンもそうなんですが、登場人物たちが自分たちの勝手な都合で暴走しても、周囲の無関係な人たちは誰も怒らず温かいリアクション。アメリカ人ってホント、大らかで親切なんですね。
 そうそう、この映画、とりあえずラストクレジットも観たほうがいいです。自身の出世作についてボヤくジュリア・ロバーツが笑えます。やっぱジュリロバさんが、最後の最後にオイシいところをもっていっちゃってます。

 ↑ベンアフとのオバカなツーショット。大方の予想通り?ジェニファー・ローレンスとデキちゃってたブラパ。かつてベンアフがジェニファー・ロペスとやらかしたバカップルスキャンダルに発展しないよう祈ってます 
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先手必勝☆戦法はB級で

2013-01-14 | 北米映画 08~14
 ゴールデングローブ賞が発表されましたね!
 人気スターを無理やり?ノミネートするので、ミーハーな映画ファンにとってはオスカーよりも楽しめるGG賞ですが、今年も派手なメンツになったようです。賞には全然関係ない、にぎやかし担当のセレモニーコンパニオン的女優たちが好きです。
 結果は…

 作品賞 ドラマ部門 「アルゴ
     ミュージカル・コメディ部門 「レ・ミゼラブル
 監督賞 ベン・アフレック 「アルゴ」
 主演男優賞 ドラマ部門 ダニエル・デイ・ルイス 「リンカーン」
       ミュージカル・コメディ部門 ヒュー・ジャックマン 「レ・ミゼラブル」
 主演女優賞 ドラマ部門 ジェシカ・チャステイン 「ゼロ・ダーク・サーティ」
       ミュージカル・コメディ部門 ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」
 助演男優賞 クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ 繋がれざる者」
 助演女優賞 アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」
 外国語映画賞 「愛、アムール

 ↑にぎやかし担当だった今までと違い、今年は候補者だったためか、かなり緊張してたようなブラパ。助演男優賞のプレゼンターも務めた彼、めっちゃカッチョよかったけど、やっぱ緊張してて固かったですね
 衝撃のオスカー候補落選が話題となったベン・アフレックが、GG賞で雪辱を果たしました。「アルゴ」傑作みたいですね。ベンアフ、昔は苦手だったけど、最近いい男になってるので気になる存在に。
 主演男優賞ドラマ部門は、鐵板状態のDDLが余裕の受賞。ちゃんと出席してて安心。檀上でスカイフォールに関するジョーク言って、客席のダニエル・クレイグを笑わせてたのが素敵なシーンでした。DDLのイギリス英語の美声スピーチに、みんなうっとり聞き入ってましたね。
 主演男優賞ミュージカル・コメディ部門は、おヒューVSブラパの一騎打ちでしたが、おヒューに軍配が。かなりガッカリしてたブラパが気の毒でした。でも、おヒュー嬉しそうでしたね。おめでと!
 外国語映画賞も、鐵板の「愛、アムール」でした。ハネケ監督も来てたので、ちょっと驚きました。スタローン&シュワから授与されるハネケ監督なんて、シュールすぎる場面でした。
 出席者の中では、サリー・フィールドの近くに座ってたイケメンが気になった。誰?!最近また可愛くなってるレオ、映画より素のほうがカッコいいユアン・マクレガー、女房に従って来てたヒュー・ダンシー、懐かしのマイケル・J・フォックス、ジョディ兄貴の今さらなカミングアウト、化け物みたいだったアンジェリカ・ヒューストンetc.レ・ミゼラブル軍団の嬉しそうな様子も印象的でした。
 さて、オスカーはどうなるでしょうか…

 お松の独りブラパ祭③
 「特攻野郎Aチーム」
 ハンニバル大佐率いる凄腕の特殊部隊Aチームは、湾岸戦争中のイラクでドル紙幣偽造を目論むゲリラを追討し、偽札原版も手に入れることに成功するが、何者かの罠により軍法会議で罪を着せられ刑務所に。Aチームは濡れ衣を晴らすため、脱走して黒幕を追うが…
 むかし人気だったTVドラマシリーズの映画版リメイク。日曜洋画劇場枠でよく放送してましたよね。TV版はほとんど観たことがなく、どんな内容なのかよく知らなかったのですが、アメリカらしいド派手でノーテンキなアクションものが好きな私としては、大いに楽しむことができました。懐かしのハングマンっぽい内容も良かった。トム・クルーズのMIシリーズやマット・デーモンのボーンシリーズみたいなマジメ系なアクションよりも、チャーリーズ・エンジェルとかみたいなオバカ系アクションが好きな人向けのコメディアクションです。
 いや、コメディというより、ほとんどギャグに近い笑いです。とにかく、ありえねー!シーンをコレデモカと連発。バカバカしすぎて突っ込む気にもならず、もう笑うしかない状態に陥れるのは、これ系の映画の常套手段です。クールに失笑したりせず、あえてその手管に乗れるノリのよさがないと、こういう映画は楽しめません。
 てんこ盛りなハチャメチャシーンの中では、特に空飛ぶ戦車がバカバカしすぎて好き。世界中を飛び回ってハチャメチャに暴れ回るAチームVS敵なんですけど、あれって関係ない一般人にとっては迷惑どころかテロに近い暴虐行為です。あれで誰も巻き込まれて死ななかったわけないし。あと、すごい金かけて作ってるはずなのに、すごいB級感なのも特筆すべき点かも。
 Aチームのメンツが、みんなキャラ立ちしてて頭おかしいところが笑えます。

 みんなそれぞれ過激なボケを担ってて、一人が壮大にボケるとみんなが一斉にオーバーなリアクションしたりズッコケたりツッコミを入れる、のがお約束になってて、まるで吉本新喜劇のノリでした。みんなハッピーに狂ってます。
 リーダーのハンニバル大佐は、めちゃくちゃな作戦を強引に嬉々として強行&強制するマッドな爺さん。演じてるのは、「96時間」シリーズなどで老いて狂い咲き、今やすっかりタフおやぢの代名詞となっているようなリーアム・ニースン。そのうちエクスペンダブルシリーズにも招聘されそうですね。
 肉体そのものが武器みたいなBAは、見た目はいちばんヤバい人なんだけど、キャラは4人の中では比較的まとも、なのが微笑ましい。ほんとに精神を病んでるヘリコプター操縦の達人マードックは、ハイテンションき○がい言動がイカレてます。
 さて。我らがブラパことブラッドリー・クーパーは…

 銃撃戦、肉弾戦、情報戦オールマイティ、屈託ない笑顔と甘い言葉、セクシーな肉体美でどんな女もメロメロにする色男フェイスを、ブラパが楽しそうに演じてます。地に近いからでしょうか(笑い)。ソフトに口八丁手八丁なブラパを見てると、結婚詐欺師役も似合いそうだなと思った。女にスウィートな彼もカッコよかったけど、アクションを頑張ってる彼はもっとカッコよかったです。身体能力を活かせるアクションをやりたかったのか、すごく気合が入ってました。高級スーツをノータイで、軽く着崩してるのが似合いすぎるブラパ。あれはカジュアルだけど人を選ぶ難易度の高い着こなしですよ。ブラパ、間違いなくカッコいいんだけど、かなりバカっぽいところも魅力です。バカッコいい。これがブラパの専売特許な個性かも。アクションに出るということで、めちゃくちゃハードに鍛えたのでしょうか。俺の肉体を見よー!とばかりに、初登場シーンからすでに脱いでます。いいカラダしてます。裸のまま積んだタイヤに入れられゴロゴロ転がっていくなど、カッコいいのにセクシー系ではなくオバカ系に奔ってしまうところが、さすがブラパです。アクアマリンなブルーアイズも相変わらず素敵。
 フェイスの元恋人で女性軍曹役のジェシカ・ビールも、B級映画専門の女優になりましたね。危険を潜り抜けねばならない任務中でも、手入れの行き届いた長い髪、高いハイヒールってのは、アンフェアの篠原猟子と同じで笑えた。あれじゃあ仕事しにくかろうに。 

 ↑ブラパ、ゴールデングローブ賞受賞ならず!残念!オスカーも、ライバルが強大すぎるよなあ。ダニエル・デイ・ルイスだよ。勝てるわけないよ。
 
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NZT48

2013-01-13 | 北米映画 08~14
 お松の独りブラパ映画祭②
 「リミットレス」
 スランプに陥り恋人にも捨てられた作家のエドは、別れた妻の弟から脳を活性化するNZT-48という新薬を渡される。効果は劇的で、エドは瞬く間に小説を書き上げただけでなく、ギャンブルやスポーツでも超人的な能力を発揮、株で大儲けしてセレブ生活を送るようになるが…
 エド役は、もちろんブラパことブラッドリー・クーパー。全編ずっと出ずっぱりなバリバリの主役、完全なるブラパ映画です。シリアスでカッコいいブラパを見たくて選んだ作品なのですが、ブラパって基本的に人のいいアホ顔なせいか、絶体絶命な窮地で悪戦苦闘してても、緊張感がなくて笑えてしまうんですよねえ。いい意味でも悪い意味でも、ライトすぎるのでしょうか。でも、シリアスにはなれないけど、カッコよくは十分あったブラパです。ショボくれた小汚い無職男が、妖しいクスリをのんで覚醒、自信満々で活き活きとした万能男に変身。颯爽と小ざっぱりしたブラパは、かなりイケてます。ノーネクタイのカジュアルなジャケットが、長身でスタイルのいいブラパに似合ってました。あの屈託がなく明るい笑顔は、演技でできるものなのでしょうか。ほんとに性格が良さそう。でもよく考えてみたら、どうしようもないヒモ男とか、ブラパ風な男にタチの悪い奴って多いんですよね。悪人ヅラした男より、返ってブラパみたいな男のほうが要注意です。
 ブラパのビー玉のようなブルーアイズは、まさに碧眼!って感じ。カッコいいけどカジュアルでフツーっぽいところが、好感と親近感を抱かせるブラパ。ブラピは絶対ありえないけど、ブラパならひょっとしたら付き合える?という、手に届きそう感。って、ブラパでも絶対ありえないんだけどね(笑)。
 見た目はオールアメリカン男前なブラパ、演技はどうかというと。超頭脳明晰な男には全然見えず、こんな男に株を任せていいのかなあと思わせるアホ顔は、やはりコメディ向け。ショボくれたヘタレ→クスリのむ→顔を変えてもらったアンパンマンのように、ほうれん草食べたポパイのように元気満々になってドリームな超リア充→クスリ切れる→ヘナヘナヨボヨボ→クスリのむ→復活、を繰り返すブラパ、大真面目にデスパレートな演技をしているのですが、何か笑えるんですよねえ。でも、ヤクが切れて瀕死な彼は、なかなか鬼気迫る病気顔で怖かったです。

 ブラパのファンなら、イケイケアゲアゲな彼、ダメダメサゲサゲな彼の両方を楽しめる映画なんですが…細かい部分の大雑把さや、いい加減さも目立つ映画でもあります。AKBじゃないNZT48が、何であんな効果や副作用をもたらすのか成分など不明だったし、どんな人たちがどういう経緯で生み出したのかも端折られてたし。いちばん気になったのが、何だかドラッグ礼賛みたいな内容だったこと。危険なクスリも気を付ければ大丈夫、みたいなラストとか。それでいいのかよ?!とポカンとなってしまいました。どんなスゴい効果効用があっても、ドラッグは心にも体にも害毒、依存は破滅につながるだけ、というメッセージのある内容にするべきだったのでは。私もあのクスリ欲しくなったもん!私なら、エドみたいにアレコレ派手に欲張らず、もっと有効利用します。
 内容は???なんですが、エドが覚醒したり混沌となったりするシーンの演出や映像は、なかなかユニークに凝ってて面白かったです。クスリでトンでたり禁断症状になったりすると、あんな幻覚や記憶障害になるんだなあ。それをカッコよく描くのではなく、「レクレイム・フォー・ドリーム」みたいなスタイリッシュな地獄絵図に描いていたら、ドラッグなんかしちゃダメ!という警告になれたのに。
 経済界の大物役で、ロバート・デ・ニーロが出演してます。かつては演技の神のような存在だった超演技派名優も、今ではすっかりアクも覇気もなくなった爺さんに。もう本気で演技する気、全然なさそうですよね彼。やっつけ仕事で楽にギャラ稼いでるみたい。今回も、デ・ニーロじゃなくてもOKな脇役でした。ちなみにブラパとデ・ニーロおぢさんは、「世界にひとつのプレイブック」で再共演、共に仲良くオスカーにノミネートされています。デ・ニーロがオスカー候補になるのは、何と21年ぶりだそうです。

 ↑コメディ映画「HIT & RUN」も今年日本公開のブラパ
 
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UZA!変なオバさん

2013-01-10 | 北米映画 08~14
 アカデミー賞のノミネーションが、つい先ほど発表されましたね!
 監督賞、助演女優賞にはサプライズがありましたが、私が最も注目してたのは主演男優賞部門です。今ハリウッドで最高にイケイケなスターであるブラッドリー・クーパーが、ホントにノミネートされちゃって驚喜&落選しなくて安堵!コメディかアクション専門のB級スターだったはずの彼が、ダニエル・デイ・ルイスやデンゼル・ワシントンと肩を並べるようになるなんて。しかも、受賞の可能性も十分ありだし。ますますイケイケ大ブレイクなブラッドリー・クーパー、勝手に略しブラパ、の魅力を探究・堪能するため、独りブラパ祭りを開催することにしました。第一弾は… 

 お松の独りブラパ映画祭①
 「ウルトラ I LOVE YOU!」
 クロスワードパズル作家のメアリーは、親がセッティングしたデートの相手スティーヴに一目惚れし、彼の仕事場まで押しかけ追いかけ回すが…
 サンドラ・ブロックがラジー賞を受賞したラブコメ。同年サンブロさんは、「しあわせの隠れ場所」でオスカーを獲得。最高で最低な女優という史上初のW受賞の快挙(?)を遂げ、しかもラジーの授賞式にも堂々と出席するなど、そのノリがよすぎる愉快で豪胆な人柄で映画ファンを感嘆せしめたことは、今なお記憶に新しいですよね。
 で、どんだけ最悪な駄作なのかと、悪い意味で期待してたのですが…うう~ん、確かにくだらない、笑えない出来損ないコメディでした。メアリーが気持ち悪すぎる。見た目も言動も。思い込みが激しく猪突猛進、相手の気持ちや立場などアウトオブサイトなストーカー女って、やっぱ見た目や言動が可愛くないと。あれじゃあスティーヴじゃなくても男はドン引きするだけ。一瞬たりとも可愛いな、けなげなんだな、と心ほだされないよ。メアリーのKYさや、それに対する周囲のリアクションが何か不快だったのは、メアリーが明らかに社会不適合なアスペルガー症候群で、それをバカにして笑いものにしてる内容だったからかも。発達障害の珍奇、異様さをギャグにしようとして、スベりまくってるだけ。障害に対する温かさとか優しさ、理解を促すものが全然なく、メアリーが単なる迷惑で危険な異常者にしか見えず、あんな人は相手にしない、もしくはバカにしていい、みたいな描き方だったのが不愉快でした。ちょっと騒々しいからって、バスの運転手がメアリーを騙して降車させて走り去るなんてシーン、ぜんぜん笑えなかった。非道すぎる。いぢめじゃん。必要以上に障害者をピュアな天使、哀れな被害者っぽく描くのも偽善的でイヤだけど、ピエロにして嘲笑するのはもっとイヤです。
 サンドラ・ブロックがイタくてウザくてキモいです。いろんなコメディに主演しネタが尽きたサンブロ姐さんが、おバカ系で勝負を賭けてきたんだろうけど、見事にスベっちゃった感じです。ヘンだけど楽しい、友だちになりたいと思わせるヒロインじゃないとダメなのに、メアリーは顔もファッションも怖すぎて、スティーヴじゃなくても関わりたくない女にしてしまっていたサンブロさん。彼女って、恐竜みたいな顔してますよね。脚本も悪いけど、サンブロさんの演技と見た目にも大失敗の責任があります。
 んで、我らがブラパことブラッドリー・クーパーはどうだったかというと…

 スティーヴ役のブラパ、おお~。まさにオールアメリカンなナイスガイ。明るくてカジュアルでアホっぽいところが、いかにもアメリカ男って感じで好感。笑顔が可愛く長身でナイスバディ、というオールアメリカンイケメンの条件もクリアしています。ちょっと毛深いのがネックかな。同じ系統のマシュー・マコノヒーやポール・ウォーカーは体毛が薄い(ついでに毛髪も薄い)もんね。ヘンなオバさんサンブロに迫られ、オドオドタジタジな様子もキュートでした。でもスティーヴ役って、若いイケメンなら誰がやってもいいような役だったような。ロマンチックな演技や、もっとハジけたオバカ演技など、もっとブラパに見せ場を与えてあげてほしかった。最大の見せ場は、車内でメアリーに犯され?かけるシーンでのサービス無駄脱ぎかも(笑)。ヒロインの相手役であるブラパが、キャストクレジットでは脇役のトーマス・ヘイドン・チャーチより下の三番手、というのもヘンな映画でした。
 今やハリウッドの寵児的スター、最高にセクシーな男としてあまたの米国女性をハアハアさせてるブラパですが、日本では人気爆発はしそうにないタイプかも。ジョニーやブラピなど、日本の女性映画ファンの多くはどこか孤独な翳りのある美形が好きだもんね。ブラパは、いい感じにチョイブサ入ってるし、明るすぎフレンドリーすぎ健康的すぎるかな。でもいつか、ブラピじゃなくてブラパ!な時代が日本にも来ることを、地味に期待してる私です。

 ↑ サンブロ姐さんはいい人っぽいので、撮影中ブラパはセクハラやパワハラに悩まされることはなかったはず。

 ↑ ブラッドリー・クーパー、1975年生まれの今年38歳。これまでジェニファー・アニストンやキャメロン・ディアス、レニー・ゼルウィガーなど、大物女優と浮名を流してきたハリウッドきってのモテ男でもあります。「世界にひとつのプレイブック」のプロモーションで、来日も決定してます。オスカーにノミネートされて、意気揚々と日本上陸のブラパです。
 
 
 
 
 
 
 
 
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空が落ちる、男たちも落ちる

2013-01-08 | イギリス、アイルランド映画
 「スカイフォール」
 007最新作を、やっとこさ観に行くことができました
 トルコで任務中に負傷し行方をくらませたジェームズ・ボンドは、MI6本部がサイバーテロリストによって爆破されたことを知り、ロンドンに戻り職務復帰する。テロリストの首領シルヴァを捕えることに成功するボンドだったが…
 期待以上の面白さでした!私、正直言うと昔の007はあんまし好きじゃなかったんですよね。歴代のボンド役の俳優がみんなタイプじゃなかった、というのが最大の理由なのですが。ウブで潔癖なネンネだった私には、必要以上に男の匂いを放出させた、濃ゆいけどチャラいエロオヤヂにしかボンドが見えなかった。見てるだけで、ポマードや男性用香水がキツくにおってきて咽そうになった。近未来的なものやファンタジーが苦手な私には、ボンドの秘密兵器もありえなさすぎて納得できなかった。当然ながら、セクシーなボンドガールなんかどうでもよかった。でも…
 ダニエル・クレイグがボンド役となってからは、今までとはまったく別の007に生まれ変わってしまった。まず、ベットリ湿った脂っぽさや濃さがない、薄くて乾いたストイックな新ボンドの風貌に好感。そして、おかしな秘密兵器に頼らない、自分の肉体を最大の武器してズタズタボロボロになって闘う姿は、スマートなスパイではなく不屈のソルジャーみたいでカッコいい。ボンドガールも単なるセクシー要員ではなく、精神的な結びつきが強い相手になっているし。ボンドも話も、かなりシリアスで骨太になったのは、私のような新たなファンを多くっ買う得した勝因になっているのではないでしょうか。
 今回も、とにかくダニエル・クレイグがカッコよすぎ!顔だけだと、ジョニーやブラピ、クルーニー兄貴より年下とは思えないほど、老けたおじいさん顔、そして猿顔なんですが、どんなイケメンや美男よりも男前なる素敵な、そして稀有なマジックを彼はもってるんですよね。こんな動きが何でできるの?!と驚愕、そして陶然となってしまうほど、ハードで峻厳で生々しいアクション。とにかく、ダニエル・クレイグのボンドは極力おのれの体を酷使して闘うため、その激しすぎる満身創痍な肉弾戦の迫力に圧倒されます。ダニエル・クレイグがこれまた、ほんとにケンカ強そうなんだよ。わしでも勝てそうな若い男優のヌルいケンカシーンとは、わけがちがうのです。ここ確実にスタントだな、と失笑するようなシーンがほとんどないですよね。屋根の上のバイク疾走シーンとか、上海でのエレベーターのシーンとか、上手に撮影してましたよね。
 ダニエル・クレイグのボンド、無表情に近いのも好き。漢(おとこ)はやたら笑ったり泣いたりしないもの。ちょっと日本の侍スピリットの持ち主っぽいところも好きです。そして、かつてのボンドと違い、女にニヤけたり軽くないところも。据え膳食わねばな軽薄で自信たっぷりなタイプじゃなくて、ちょっと不器用で真面目なアプローチが可愛くもあって。ダニエル・クレイグのボンドだけですよね、ヤリ逃げしなさそうなのは。

 もちろん、おおっと思わず感嘆の声が出てしまう、その美しい肉体もダニエル・クレイグの魅力。前回の「慰めの報酬」で脱ぎ惜しんでた(?)お詫びのつもりなのか、今回は必要以上にサービス脱ぎしてました。ほんと、どんだけ鍛えてるんだ!美しいけどエロくはないので、鑑賞しやすいダニエル・クレイグの裸です。彼のピチピチプリっとしたケツも好きです。
 私がダニエル・クレイグ最大の魅力だと思ってるのは、彼の見事なファッションの着こなし。フォーマルなスーツ、タキシード、コート、カジュアルなセーター、手袋、浮浪者っぽいヨレヨレ服でさえ、ほんと惚れ惚れしてまうセンスのよさ、カッコよさあれって、ダニエル・クレイグだから似合うのであって、ジョニーやブラピが着ても絶対にあんなエレガントさは出ないと思う。今回特に素敵だなあと溜息だったのは、上海のホテルのラウンジで独りで飲んでるシーンのセーターと、カジノに乗り込む船上のシーンのタキシード。ああ~究極のブリティッシュコンサバ。トム・フォードのデザインを最高に見せることができる男は、やはりダニエル・クレイグで間違いない!by 長井秀和(古っ)でも、鍛えすぎのせいか、何着てもピッチピチパッツンパッツンなのが、ちょっと気になる。
 世界各国を舞台にボンドが闘うのがシリーズの見どころでもあるのですが、今回はロンドンがメインステージになってたのが私には嬉しかったです。雨にけぶる沈鬱なムードも趣深かったです。憧れの街ロンドンが、めちゃくちゃにされまくってます。一般人、いっぱい死んだだろうなあ。特に唖然となった、ていうか、ハチャメチャすぎて笑ってしまったが、地下鉄がボンドに!のシーン。こういう映画を観て最近いちばん気になるのは、ほとんどモブ扱いな一般人の存在です。主人公が敵を追うために一般人の車を奪うってのは、もう当たり前みたいになってるけど…実際あんなことされたら、ワタシ的には自殺ものですよぉ~最終決戦地となったスコットランドの、荒涼とした風景も美しく撮られていていました。

 ダニエル・クレイグ版007は、いちおう国家陰謀とか巨悪組織と闘う筋書になってはいるけど、かなり個人的な愛憎や怨恨がらみで動いてる、のも特徴でしょうか。今回は、ボンドの上司Mをめぐる復讐物語でした。ということで、ほとんどヒロインになっていたM女史。ボンドガールみたいに水着になったらどうしよう!と戦々恐々でしたボンドとシルヴァにとってMは、冷酷な鬼母みたいな存在だったのでしょうか。二人とも、彼女のこと思いきりクソババ呼ばわりしてましたね(笑)。怖い、憎い、でも認めてほしい愛してほしい絶対的な支配者のような母。ほんとは可哀想な女、情は失ってない女、なんて陳腐なキャラにMをしてなかったのも秀逸でした。ジュディ・デンチの冷厳な鬼女ぶりがもう見られないのは、かなり残念です。でも、潔くカッコいい退場でした。

 シルヴァ役は、「ノーカントリー」でオスカーを受賞したハビエル・バルデム。おハビの、ちょっと肩の力の抜けた楽しそうな怪演、金髪とデカい顔もインパクトあり。緊縛したボンドの胸元を、指でまさぐるところが怪しかったです。それにしても。シルヴァの部下たちは、何で彼に絶対服従だったのでしょうか。シルヴァの超個人的な私怨を晴らすために、なぜ命を賭けて闘ってたのか。彼らもMに怨みがあったのでしょうか?仮面ライダーのショッカーみたいな使い捨て雑魚扱いで可哀想だった。
 ダニエル・クレイグ版007は、悪役にヨーロッパの実力派男優を起用する傾向があるみたいなので、その点でも次回が楽しみに。デンマーク(「カジノ・ロワイヤル」のマッツ・ミケルセン)、フランス(「慰めの報酬」のマチュー・アマルリック)、スペイン(おハビ)ときたから、次は…?
 スコットランドのボンドの生家を管理してる爺さん役で、名優アルバート・フィニーが登場。この映画が他のアクション映画と一線を画した高級感を醸してるのは、デンチ女史とかフィニー御大みたいな重鎮が出演しているからでしょう。
 アデルの歌う主題歌がバックに流れるオープニングクレジットも、おとなのムードいっぱいで何度も観たくなるハイクオリティさです。

 ↑Mからボンドへと受け継がれた、この置物…可愛い!ほしい!
 
 
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成均館①~⑤ 何て素敵に女人禁制

2013-01-07 | 韓国のドラマ
 愛しのユチョンのドラマ初主演作「トキメキ☆成均館スキャンダル」を、やっと観始めることができました♪

☆男に見えない
 ワケあって男装しユンシクと名乗っている美少女ユニ。うう~ん。何であれが男としてまかり通るんだろう。誰がどう見て超可愛い女の子だよ。男装ラブコメは、今も昔も少女漫画の王道。乙女心をくすぐり甘い妄想に浸らせてくれる題材ではあります。
 ユニ/ユンシク役のパク・ミニョンは、可愛いというより美人ですね。若い頃の鈴木保奈美をもっと可愛く濃い目にした顔?
☆お受験
 カンニングや替え玉で、成均館の入試試験を突破しようとする受験生たち。それを黙認する役人たち。めっちゃいい加減で笑えた。
☆チョア!朴有天
 大物政治家の令息ソンジュン登場。チョギヨー!ユチョン、可愛い時代劇の装束も清々しく爽やか。ほわわんと優しいけど翳があって寂しげな、そばにいても遠くにいるような顔。モムチャンでもなく貧相でもない理想的にしなやかな肢体。囁くような声。すべてがいちいち萌えますわ。ユチョンって、これといった際立った特徴とかあるわけではなく、いわゆるイケメンとか男前ではないんだけど、他の韓流スターにはないミステリアスな魅力がありますよね。わかりやすくない男。つかめない男。単純とか複雑とか優しいとか冷たいとか、一言では言い表せない。かといって、様々な要素が混在しているわけではないので多くの形容詞で表現もできない。顔がいい体がいい演技がいい、韓流俳優はわかりやすい男がほとんどな中、わかりにくさが返ってユチョンを特別な存在、特殊な魅力の持ち主にしているような気がします。

 で、ユチョンasソンジュンはといえば。真面目で優しい、心に鬱屈を秘めているお坊ちゃまって、「ミス・リプリー」と同じですね。ミス・リプリーの御曹司ユヒョンよりも、依怙地で勝気な今回のソンジュン。そのあまりにも融通のきかないクソ真面目さ、理屈っぽい頭でっかちさ、正論に縛られた性格は、かなりメンドくさい。ヘタしたら社会不適合者になりかねないコミュニケーション下手さで、見ていて心配になってくるほど。真面目で正直も、過ぎたるは及ばざるがごとしですよ。賢いくせに、水清ければ魚住まずって古語も知らないの?高潔すぎるのは、返って周囲を困らせ傷つけてしまいます。人間、汚い部分も必要ですよね。でも、ああいう不器用に清らかな人が近くにいたら、尊敬するしカッコいいと思う。なのでソンジュン、好きなキャラです。
 ユチョンの演技も、俺はスゴい演技派なんだぜ!な的な、これ見よがしな力入り過ぎな自信&自意識過剰なものではなく、かといって見るに堪えぬ大根でもなく、演技なんかどうでもいい的な本職が歌手にありがちな無気力で無責任な適当やっつけ仕事でもない、ナチュラルな感じがして好きです。
☆捕まりたい…
 逃げるユンシクを追うソンジュン。ああ~私もユチョンみたいな男に追っかけられたい♪カバンひったくって、追いかけられてみようかな。つかまったら恋に落ちるより先にボコボコにされそうですが。
☆見たことある人がいっぱい
 この人、あのドラマにも出てた!という発見も、韓ドラのお楽しみのひとつです。今回もすぐ分かったのは、ソンジュンの父(復活のイ議員、シンデレラのお姉さんのお父さん)成均館を牛耳る生徒会長ハ・インスの子分(善徳女王のサンタク)、ソンジュンの召使(善徳女王のコド)、学長さん(バリでの出来事の迷惑おっさんチョ・サンベじゃん!懐かし!)などなど。まだ気づいてないだけで、他にもいそう。
 後で知って驚いたのが、メインキャラのひとりであるワイルドな一匹狼コロ先輩。

 ソ・ジゾブの弟みたいでイケてる彼が、「アンティーク 西洋骨董洋菓子店」のギボムと同一人物と判明しビツクリ!ガキっぽかったのに。ユ・アインくん、ずいぶん男前になりましたね。男の子って、ほんと変わるわ。コロ先輩のキャラも、ごめ愛のジゾブとちょっとカブっててカッコカワイいです。
☆掌議さま 鋭いその目線が好き~♪
 謎のチャラ男ヨンハ先輩は、私好みではないけど可愛いらしいイケメン。ちょっと怪しい言動や表情が好きです。ソンジュン、コロ先輩、そしてヨンハ先輩と、イケメン率は期待以上に高いのが嬉しい。と思ってたら…この3人以上にトキメキ☆な男が出てキタキタキター!!!
 ソンジュンと同じく大物政治家を父をもち、成均館で権力を握る掌議(生徒会長)ハ・インス。おお~男前!射るような鋭い目、冷酷な表情、ゾクっときます。この強い目ヂカラ、何だか見覚えが…ふと思い出した、私より先に成均館を観たピーターの話。
ピーター『成均館に、シークレット・ガーデンのライムの弟が出てますよ♪』
 チョ、チョギヨー!!と、思わず声が出てしまった私。そう、ハ・インスことチョン・テスくんは、ハ・ジウォンの弟!

 に、似てる~!血は争えませんよねえ。鋭い目や残忍な笑みは、「秘密」「真実ゲーム」の、主人公を苦しめ傷つけまくってた性悪娘時代のハ・ジウォンとクリソツ。今やトップ女優となった姉を彷彿とさせるキャリア&ルックス&演技のテスくんに、今後期待するなと言われるほうが無理というものです。ソンジュンやユンシクを脅す時のハンスは、かなり怖い。若いのに狂気を感じさせる迫力があるところも、かつてのハ・ジウォンと似てます。憎々しすぎて、主人公をしのぐ存在感を放ってしまう。「秘密」のハ・ジウォンなんか、ほんと思い出しただけでもイラッ&ムカッだもん。ともあれ、私も掌議さまに睨まれたりイケズされたい~♪

 それにしても掌議さま。もうちょっと貴方に相応しい、見目麗しく有能な子分をおもちになったら?ブサイクでマヌケなギャグ要員が集結してて、引き立て役以外には使えないじゃないですか。ソンジュンに勝つには、不利もいいとこですよ。
☆ユチョンが脱いだ!
 新入生歓迎の伝統のゲームに負けたソンジュンが、裸にされてションベン川に投げ落とされることに。ドSな掌議さまらしいナイスな罰です。ところが、ユンシクがソンジュンを屈辱から救う。ちっ!余計なことすんじゃねえよ!とガチで舌打ちしてしまった私(笑)。
 おあずけを食らったけど、ユチョンついに!泥酔した翌朝、目が覚めたら素っ裸で寝かされててビックリ、というシーン。東方神起時代も、他のメンバーと違って肌の露出がほとんどなかったユチョンの上半身裸、初めて見ました。スネ毛がない!色白でモチモチした感じで、抱いたら気持よさそう(笑)。優しい顔に合ってる優しい肉体です。そういうところも、モムチャン自慢が多い他の韓流スターとは一線を画してるユチョンです。
★総括
 男装ラブコメはもう…と気が重かったのですが、すごく面白くてサクサク観ることができてます。ラブコメだけでなく、宮廷陰謀劇もプラスされてるのがいいですね。当時の朝鮮の政治体制とか興味深いです。
 ユチョンを筆頭に、カッコカワイいイケメンたちの好演も勝因です。ただ今のところちょっと残念なのが、ユンシクが全然男の子に見えず、ソンジュンたちもフツーに女の子扱いしてるみたいなところ。いくら可愛いからって、男が男にあんな優しくするもんでしょうか。男が女の子を男と思いこんで好きになって、という滑稽で切ない戸惑いやトキメキが、いまいち伝わってこない。ていうか、ユンシクみたいな美少年が男子寮にいたら、みんな男でも全然OK状態で大変なことになると思う。
 JYJの歌がドラマを盛り上げてくれます。ジュンスとジェジュンがゲスト出演してくれてたらなあ。

 ↑ハ・ジウォン&チョン・テス。お互い自慢の姉ちゃん弟なんだろうなあ。すごくいい感じの姉弟ですよね♪
 久々にビビビとさせてくれたチョン・テスくんですが…大物女優の姉に見守られながら、スター街道を着々と進んでると思ってたら、ガーン酔っぱらって暴行事件を起こし自粛!おいおい~今は活動を再開してるみたいですが…天狗になるにはまだ早いぞ。お姉ちゃん、ガツンと愚弟を叱った?でもま、いい役者ってヤンチャでちょっとバカやっちゃうものですから、ファンや業界関係者がドン引きするようなことはしないよう、ハメはずのも適度にお願いします
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