まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

鬱森に迷いこんで

2012-03-30 | 日本映画
 お松の第6回邦画男前映画祭⑤
 「ノルウェイの森」
 大ベストセラーとなった村上春樹の小説の映画化。
 大学生のワタナベは、自殺した親友キヅキの恋人だった直子と再会し、彼女と恋に落ちる。キヅキと強く愛し合いながらも彼と性的な関係を結べなかった直子は、そのことで精神を病み療養所へ…
 あの~えっと、その~…はい、潔く認めます。ワケワカメでした私の低い知能と感性では、登場人物たちの言動や心情を理解できませんでしたなんかもう、はぁ?とか、気持ち悪い、とか、ダルい…とかしか思えなかった。やっぱ私には、高尚な難しいブンガクものは向いてませんわ。こういう映画や小説に、感動したり共鳴したりできる人間になりたいです。それにしても。頭の良い人たちって、普段あんな会話したり考え方してるんですね。疲れますね。あんなに鬱々しい青春を送ならきゃならないのなら、頭が悪いほうが楽でいいや、とさえ思いました。
 ブンガク的な関係や会話は理解不可能。私から見たら、単なるヤリチン&ヤリマンじゃん!なワタナベたち。『濡れないの』だの『開かないの』だの、真剣な顔で言ってる直子とかの台詞、ギャグ?下ネタ?使えるかも♪と笑えちゃったよ。
 情緒不安定や自殺(死にすぎ)を、何だか美しく描こうとしている感じがして、おゲージュツ志向が鼻についた。私には、苦悩や障害を抱えていても、強く明るく生きようとする人たちのほうが美しく見えます。

 直子が気持ち悪すぎて…性的な苦しみを負い心のコワレたイタいヒロインってのは、男がハマってしまう危険な魅力を発することができるはずなのに。フランス映画とかでは、よく見るパターン。でも直子は、ただもう不気味なだけ。これはもう、演じている菊池凛子のせいでしょう。「バベル」の時と同じ。ヤバいマズいと思いつつ、男が放っておけなくなってしまう美しい痛ましさとか妖しさが微塵もなかった。ラブシーンの彼女の喘ぎ顔&声、ほんとキモかった。顔が怖い&デカすぎ。それに似合わぬブリっコ声が、不気味さに拍車をかけてた。
 ワタナベ役の松山ケンイチもなあ。平清盛の彼はカッコカワイイんだけど。この映画の彼は、ウドの大木的というか…見た目も喋り方も、悩める文学青年というより、内気な農家の息子。すべてが素朴すぎるのかな。色気がゼロなのも残念。ラブシーンも、期待してたほど大胆じゃなかった、いや、人気若手俳優にしては大胆だったのかもしれないけど、ケンイチくんに色気がないので(まあ、文学青年に色気があるほうが変ですが)何やってもエロくないんだよなあ。相手がリン子だし。二人とも顔がデカくて、合体シーンでの顔アップは、画面からハミ出そうで笑えた。
 ワタナベは他人とは距離を置いてるのに、常に誰かが寄ってくる。確かにワタナベみたいな人、いますよね。誘蛾灯とか水銀灯みたいな人。勝手に人がブンブン寄ってきて、勝手に騒がれて、めんどくさい目に遭う。羨ましいような、気の毒な人。私の近くにもいます。ワタナベの台詞『無理して友だちは作らない。ガッカリするだけだから』は、そんな“はからずも人を引き寄せてしまう人”の傲慢さや倦怠、悲哀を表しているようで、ちょっと印象的でした。
 キヅキ役は、ここにも出てた!な高良健吾。冒頭、チョコっとしか出ませんが、学生服姿が端正な顔に似合って可愛かったです。
 60年代の学生運動のシーンや、大学生ファッションとかは面白く見ることができました。ワタナベは学生運動とはクールに距離を置いてたけど、私だったら同じように関わらずに過ごせたかは自信がない。思想的には理解も共鳴もできないけど、もし好きな男が運動家だったりしたら、利用されて性欲処理&パシリ扱いにはされてそう(笑)。
 
 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君にPUNCH☆

2012-03-27 | 日本映画
 お松の第6回邦画男前映画祭④
 「ボックス!」
 優等生の優紀は、電車の中で不良たちに絡まれる。不良たちを撃退し、優紀を窮地から救ってくれた少年は、小学生の時の親友カブちゃんだった。ボクサーとして天才的な才能を持つカブちゃんの強さに憧れ、優紀もボクシング部に入るが…
 スポ根もの、わりと好きなんです。若い男が汗と泥にまみれてガムシャラになる姿って、美しい。格闘系なら、男の露出度も高いのでなおさらです。これって、水着やミニスカにハァハァになるスケベな野郎どもと同じでしょうか
 んで、この映画は、大好きな市原隼人がボクシングに青春を燃やす少年役、ということで前から観たいと思っていたのです。主人公のボクシングバカ、カブちゃんを演じてるイッチー、期待以上に可愛かったです。ちょっとオツムがアレなのかな、と思わせるほど底抜けに明るくて天衣無縫で、感情を上手にコントロールできずキレやすい単細胞なカブちゃんは、イッチーご本人に近いキャラなのでしょうか。すごくイキイキとノビノビとした演技で、アホみたいな喋り方も天然っぽい無邪気な笑顔も、すごくナチュラルで惹き込まれました。友情に厚くハートも熱いカブちゃんみたいな親友ほしいなあと思わせる、イッチーの可愛さピュアさに萌えました。しかし、こんな役やってるイッチーしか私、見たことないような?彼も、いろんな役ができる小器用な俳優、ではないですよね。

 ボクシングシーンのイッチーもカッコよかったです。自信家でバカっぽいところなど、キャラづくりには亀田兄弟を参考にしたっぽい(亀田兄弟がカメオ出演してたし)。似たようなキャラでも、亀田兄弟に感じるような嫌悪感をイッチーには感じないのはなぜ?って、当然ルックスのせいでしょう(笑)。イッチー、かなり鍛えたみたいですが、ボクサーにしてはちょっとガッチリムッチリしてたような。痩せ型ボクサー体型より、そっちのほうが私好みなので全然OKですが。同じボクサー役なら、「内藤大介物語」の伊藤淳史のほうが、研ぎ澄まされた肉体を作ってました。イッチー、キレやすい暴れん坊って雰囲気は良く出してたけど、あんまし強そうに見えないんだよなあ。ケンカしたら、ヒラリー・スワンクとかハ・ジウォンとかのほうが勝ちそう(笑)。

 優紀役は、ここにも出てた!な高良健吾。偶然なんですが、次にUP予定の邦画にも彼が出てるんです。すごい売れっ子ですね。美形だし、どんなリスキーな役にも挑戦したいという気概も感じられて、いい俳優だと思います。ボクシングに目覚めて強くなっても優しさを失わない優紀を、コーラくんも可愛らしく演じていました。ただ彼も、あんまし強そうに見えなかったのがネックに。彼なら私でも勝てそう、みたいな(笑)。
 カブちゃんが挫折するエピソードや、優紀が強さに覚醒する過程とか、2時間の映画だから仕方ないけど、二人の葛藤やライバル心の芽生えを丹念に描いてほしかったかも。韓ドラみたいな女子マネージャーの病気話とか、顧問になる女教師の絡みとか不必要なものを添いで、その分をカブちゃんと優紀の濃ゆい友情&対決物語に費やしてほしかったです。
 小学生時代からカブちゃんは優紀が大好きで、高校生になってもユウちゃんユウちゃん!と美少年の優紀一筋、逆に女には超そっけなくて興味がなさげ。強くて男気あふれるカブちゃんに憧れて、彼のことばかり目で追ったり考えたりしてる優紀。そんな二人は、YAOIの色眼鏡から見れば、立派なBLカップル。仲良くイチャイチャしたり、俺が守ってやる!とかいった台詞や、泣きじゃくる優紀をカブちゃんが抱きしめたり、なかなか萌えツボも多かった。素敵なBL映画にもなれたのにと惜しむ私は、どんだけ腐なのかと我ながら呆れます
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽園で逢いたかった

2012-03-25 | 日本映画
 お松の第6回男前邦画映画祭③
 「パラダイス・キス」
 有名進学校に通う女子高生の紫は、母親の言いなりになって学校と塾を往復するだけの毎日に閉塞感を感じていた。そんな中、紫は“パラダイス・キス”というブランドを立ち上げ、世界的名声を夢見るデザイン学校の生徒たちから、ファッションショーで自分たちが発表する服のモデルにとスカウトされる。困惑する紫だが、パラダイス・キスを率いる天才的デザイナー、小泉ジョージに強く惹かれ始め…
 あうう…無謀でしたわしみたいな年寄りが観る映画じゃなかった。乙女時代に観てれば、苦痛や辟易感は覚えなかったかも?いや、乙女だった頃でもたぶん…
 若者が夢に向かって一生懸命頑張る、という話は嫌いじゃないのですが、紫を筆頭にデザイナーの卵たちがチャラチャラしすぎというか、応援したくなるような姿を、ぜんぜん見せてくれない。ファッション業界にもあるはずの現実の厳しさとか、それにぶつかって悩んだり闘ったりする若者のサクセスストーリーだったら、まだ楽しめたかもしれません。
 説得力のある説明もなく、何の脈略もなく、女子高生が金持ちのイケメンに才能があると見いだされて華やかでリッチな世界でお姫様体験して、努力も悩みもなくトップモデルになるといった、ほとんどファンタジーのような内容にどうやって共感や感動をすればいいのか。シンデレラストーリーも、シンデレラがものすごい苦境にあって、屋根裏のネズミにも優しいかったから、王子様に救われてホっとし、玉の輿に乗ってもヤッカミなどなくハッピーエンドを受け入れることができるのですが、紫はなぁ。彼女の境遇って、ただ単に主体性がなくて好きな男が振り向かないという欲求不満でイライラしてるってだけのレベルだし、生活にも何の不自由もない、美人で頭が良い設定だから、何も才能や王子様までゲットしなくてもいいじゃん!とやっかんでしまう。おまけに誰に対してもケンカ腰な好戦的態度で、しかも彼女には他の誰かのために悩んだり泣いたりする優しさがなく、常に自己中心的。ちょっと痛い目に遭えばいいのに、とさえ思ってしまう小娘だったのが残念だった。

 でも、痛い目にも遭わず、アレヨアレヨとトントン拍子でモデルの才能を開花させ、ついには富と名声とイケメンも手中に収めるという、挫折知らず苦労知らずの勝ち組ヒロインな紫。実際にも、こんな人いるんだろうから、世の中って不平等で理不尽。負け組代表みたいな私からすると、胸キュンどころ胸糞わるくなる。才能がある人だって、もっと努力や苦労はしてるでしょ。
 劇中のファッションもなあ。私が年寄りだからでしょうけど、ぜんぜん着てみたいと思う服が出てこなかった。まあ、着たら完全に気が狂った人扱いされるでしょうけど(笑)。ジョージがデザインした服って、いったいどこに着ていく服なのかしらん。仮装パーティ?
 紫役の北川景子、美人だしブリッコじゃないサバサバ感があって、わりと好きな女優なんですけど…ケバすぎて名門進学校に通う高校生に見えん!制服姿も、何だかコスプレ中のキャバ嬢みたいだった。めちゃくちゃ気が強そうで行動力がありそうなので、母親に黙って服従とか男に片想いとか、おまえならしないだろ~と思わずにはいられなかった。モデルになる前から、ばっちりモデルメイク。初めてモデルになった時の、とても初めてとは思えないような、カメラに向かってのドヤ顔&ドヤポーズがギャグみたいで笑えた。あと、ジョージのデザインした服を着てる時の彼女は、まるで夜の路上の娼婦だった。彼女が通う高校、都内でも有数の名門進学校のはずなのに、景子ちゃんを含め誰ひとりそれらしき生徒がいなかったのが不思議で笑えた。紫が恋する同級生の男の子が、優しい爽やかな優等生なはずなのに、ゴリラみたいな顔のヤンキーだったのも???だった。
 天才デザイナーの小泉ジョージ役は、向井理この映画を観たのは、彼に逢いたかったから、それだけ。なんてことは言うまでもないでしょうか

 おさむっち、やっぱカッコいいですね~顔が極小、手足はスラリと長く、身体つきはしなやかで…デザイナーといいうより、モデルみたいな理にウットリ。でもモデルみたいな中性的っぽさがなく、ほんのりと男の色香があるところが素敵。だ・が。ぶっちゃけちゃうと、今まで見た理の中では、最も萌えなかったのも事実。いつもはどんな役でも超おしゃれに見える理なのに…おさむっちには、オダギリジョーみたいな服は似合いません。フツーっぽさの中にキラリと光る、さりげなく上品なおさむっちのほうがオシャレに見えます。向井理がカリスマ天才デザイナーに見えず、お金持ちの俺さま坊ちゃんか傲慢なホストにしか見えなかったのは、彼の演技力の問題もあるんだろうけど、やっぱ彼に謎めいたゲイっぽさが皆無なせいでもある。だって世界の超一流男性デザイナーって、みんなエキセントリックなゲイ(もしくはバイ)だもんね。以前、彼が太宰治を演じてた時も思ったけど、芸術家っぽい荒廃とか退廃の匂いが出せてないんですよね。クールで頭が良さそうでバカなことは絶対しそうにないムカイリーには、才能ゆえに破滅もいとわないような職業の役は似合わない、ていうか、無理かも。

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横須賀ロックボーイズストーリー

2012-03-22 | 日本映画
 すごく、硬くて…玉が…
 若い男ってスゴいですよねえ。何でそんなに元気なの。もうあかん、カンベンして、もう許してって頼んでも、無理やり…
 いっぱい濡れました…
 って、みなさ~ん!ヘンなこと想像してませんか~?
 ピーターとボーリングに行った話じゃけんね~6ゲームも付き合わされて、死ぬかと思いました。汗だっくだくで、びしょ濡れになりました。でも、久々にやったにしては、平均で140もスコアとれた♪ラストゲームは晩飯を賭けて勝負したのですが、ギャンブル好きなピーターは賭けになると豹変、目つきも変わって超本気モードになり、私を完膚なきまでに完敗させたのでした。く、くやP~かったけど、楽しかったです♪僕、明日筋肉痛で苦しみそうです♪松さんだったら、三日後ぐらいに筋肉痛になるかもですね♪なんて、さりげなく私を年寄り扱いすることも忘れないピーターなのでした。 
 
 お松の第6回邦画男前映画祭②
 「BECK」
 いじめられっこの高校生・幸雄は、偶然出会ったNY帰りのギタリスト・竜介からギターを教わり、やがて天才的な音楽の才能を開花させてゆく。竜介がベイシストの平、ラッパーの千葉と結成したバンド“BECK”に、幸雄は同級生の桜井と共に加入、日本最大のロックフェスティバルへの出場を夢見てバンド活動を続けるが…
 人気漫画の映画化。人気のイケメン俳優を集めたことも話題になりましたが、ワタシ的には向井理以外まったく食指が動かないメンバーだったし、ロックとかバンドとかにもあまり興味がないせいか、飛びつくように観ることはなかった。やっと重い腰を上げて観るに至ったのですが。原作のファンにとっては???な映画なんだろうけど、原作を知らない私は面白く観ることができました。

 サクセスストーリーとしては、ありきたりな展開と設定だし、何か都合よくね?と苦笑する場面も多かったけど、夢に向かって頑張る若者の姿は清々しいし、何かひとつのことに生命を賭けられる情熱って素敵だなあと、私も高校生の頃から何か一生懸命やればよかったなぁと、コユキや竜介たちが眩しく羨ましくなりました。ベックのメンバーたちが、ヘンに個人的な苦悩とかベタベタしく熱い友情ごっこを演じてなかったのも、見ていてしんどくなかったし。でも、せっかくのほぼ男だけの話、もっと萌え~なシーンや台詞があったらなあ、と筋金YAOIなワタシ的には、物足りなさも否めませんでしたコユキとサクが、はじめはいい感じだったんだけど、結局女のほうが好きなのかよ、とガッカリ(笑)。イケメン軍団に守られて成長するコユキ、なストーリーっぽかったら、ハマることができる内容なんだけどね。

 コユキの天才ぶりが、まるでガラスの仮面の北島マヤで笑えた。歌い始めたら、みんなシーンと静まり返って恍惚トランス状態。この神の声が、劇中では無声!いったいどんな声なんだよ!?と観客の想像に委ねる演出になってます。とほほとは思いつつ、そりゃヘタな歌手の吹き替えじゃ誰も納得できないから、適切(無難?)な試みなのかな。北島マヤと違い、コユキにこれといった挫折や苦難がなかったせいか、彼が大成功を収めても大きなカタルシスや感動を得られなかったのが残念。
 洋楽に詳しい人なら、あのバンドがモデルなんだなとか、この曲がどうとか、楽しめる内容なのかな。千葉がエミネムみたいなラップバトルしてたのが笑えた。あんなの日本でも実際にやってるのか~と。
 内容よりも、キャストのほうが重視されてる映画でしょうか。世間的には、豪華な顔合わせなの?
 竜介役は、齋藤智裕先生こと水嶋ヒロ。英語がお上手なんですね…
 実質主役のコユキ(幸雄)役は、佐藤健。小柄で華奢ですね…
 千葉役は、桐谷健太。濃ゆい…
 サク(桜井)役の中村蒼は、ちょっと貧相で地味になったウォンビンみたいで可愛かったです。演技は棒でしたが…
 この映画を見たのは、もちろん向井理に逢うためさ♪

 クールで冷静で、唯一オトナな平は、おさむっちご本人に近いキャラなのでは?期待してたほど見せ場も出番もなかったけど、落ち着いてる平が出てくると、何かホっとできた。ホっとより、胸キュンとかカッチョE~な理が見たかったんだけど、旬の輝きは放ってましたよ理は。薄い顔とアンバランスな金髪も、スラ~っとしたスタイルの良さも、マッチョじゃないけどガリでもない、ほどよく締まったキレイな上半身裸も素敵でした。ロッカーなファッションなのに、スマートでオシャレに見えたのが、いかにも向井理でした。いちばん萌えたのは、モサっとした腋毛&ギャランドゥ。これって、おさむっちの隠し味的魅力なんですよね
 物語の舞台になってたのは、横須賀ですよね?高校生も外人も凶暴で凶悪なんですね(笑)。冒頭で犬(ベック。可愛かった!)をイヂメてた外人たち、おまえら小学生かよ!と笑えた。
 ギターって弾けたらカッコいいですよね。ギターは無理なので、いま習ってるピアノをとりあえず頑張ろう…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハングリー⑦~最終回 空腹ハッピーエンド

2012-03-21 | 日本のドラマ(連続)
 「ハングリー!」第7話から最終話まで観ただよ…

☆片想いをきわめる、楽しむ
 千絵のポジティブさに感服。でもこれって、かなり自分に自信がないと持てない考え方ですよねえ。片想いって、どうせ私なんか、とか、私がもっと、とかいった自信の欠如からくるネガティヴさから成り立ってるものだし…それに、片想いを楽しんでもらっても、相手にとっては迷惑だと思うし…
☆うしろ姿が
 急げ!と、千絵に背を向け走り出す英介。うわぁ~何て美しい後ろ姿!おさむっち、ほんとスタイルいいなあ。

☆僕のものになりませんか
 夜中の厨房に、二人きりで閉じ込められてしまう英介と麻生氏。密室で二人の距離は縮まって、何だかいい感じに。千絵やマリアの恋愛感情よりも、麻生さんの英介に対する執着心のほうが複雑で濃ゆいので、英介に告った時には、びっくりというよりついに、といった感じでした。ほんとに麻生氏をゲイって設定にしてたら、ついにキターな笑えるシーンになってたのに。無駄にゲイっぽいキャラだったのが惜しい。稲垣メンバーは、イロモノ的キャラでいい味出す役者になりましたね。

☆ビールが逆に飲みたくなくなる
 ガンガン流れるクリアアサヒのCMが、何かウザい。
☆りあむちゃんは今
 レストランの大家が登場し、立ち退きを要求。押尾学被告(もう受刑者?)の元嫁、矢田亜希子を久々に見ました。昔、保険のCMで、よ~く考えよ~う♪なんて歌ってましたよね彼女。よく考えなければならなかったのは自分自身だったことを、今は痛感中なのでしょうか。
☆お荷物
 再出発をしようにも、英介には見捨てられない人間が多い。まず、お父ちゃん。この先ずっと、このボンクラなパパの面倒を見なきゃならない英介に同情。施設に入れられて、絵筆をヘルパーさんに取り上げられた!というパパの悪夢には笑えた。
 ケンタとツヨシも、やっぱ社会不適合者だったのか、新しい就職先ですぐにトラブって、浮浪者に転落。そりゃ、年下からのいじめやホモセクハラはキツいけど、もうちょっと我慢してもよかったのでは。結局、英介がいないとダメダメな二人が悲しい。

★総括
 うう~ん。料理は美味しそうだったけど、ドラマの内容はあまり美味しくなかったです。向井理のファンなら、カッコいい彼を堪能できて満足満足なのかなあ。私も彼の大ファンですが、ファンだからこそ、カッコいい可愛いだけじゃない彼も見たいという欲も強いので、彼の成長とか挑戦をあまり感じなかった、ちょっと残念なドラマでした。

最優秀賞 該当者なし
優秀賞 向井理
悪くなかったで賞 稲垣吾郎、塚本高史、川畑要、石黒英雄、片桐はいり、客のロックバンド
???賞 大杉漣、瀧本美織
いかがなものかで賞 国仲涼子、セクシーゾーンの子

 4月からの連ドラも、観たいと思えるものが少ないですねえ。とりあえず、韓流臭がプンプンするけど竹野内豊が好きなので「もう一度君に、プロポーズ」と、小澤征悦とか福士誠治とか新メンバーが素敵すぎる「ハンチョウ」観よっかな。皆様は何をご覧にならしゃりますか?

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと…イタくして

2012-03-18 | 日本映画
 カラオケ後、Nちゃんちで鍋計画はなぜかウヤムヤで自然解消となって、駅で解散。ピーターにはみんなで鍋しようね!って言ってしまってたので、どういうこと?!どうしよう?!と、私は内心あわわわ。しばらくしてハタと真実に気づき、バツの悪さと自分のKYさに赤面したのだった。
 KくんとNちゃんは、ピーターが大嫌いだったのです。愛されキャラのピーターですが、ごく少数、アンチピーターがいるのも事実。ふわふわほんわか可愛く優しいけど、裏と癖もあり変態でもあるピーターに胡散臭さと苛立ちを覚える人もいるようです。KくんもNちゃんも一応おとななので、あからさまな態度をとったり本音を漏らしたりはしませんでしたが、楽しめない失望感とかイライラ感は、遠まわしに感じさせてくれました。
 誰とでも仲良くしなきゃ!な、自分の独善的な平和主義に自己嫌悪。帰りの電車の中で、気まずい思いをさせてゴメンと謝る私に、ピーターは『ぜんぜん気にしてませんよ♪むしろ面白かったです♪』とニコニコ。すべて分かってて、気づかないフリして3人の戸惑いを楽しんでいたピーター、人を小ばかにしてるし面の皮の厚い奴だなあと呆れますが、その余裕と図太さに感服もする私です。

 お松の第6回邦画男前映画祭①
 「蛇にピアス」
 19歳のギャル、ルイは渋谷のクラブで出会った少年アマと暮らし始める。アマはピアス職人で掘り師のシバの店へルイを連れて行く。ルイはシバに、舌ピアスと背中への刺青を依頼するが…
 史上最年少の芥川賞受賞(「蹴りたい背中」の綿矢りさとW受賞)が話題となった、金原ひとみの小説の映画化。
 うう~ん。保守的で健全な田舎町で育った私からすると、まるで異次元の世界な映画。出てくる若者たちは、見た目も言動も宇宙人的。理解不可能で気持ち悪いだけでした。舌ピやタトゥーなんて、自分を傷め汚してるとしか思えない。痛みで空虚をまぎらわす、痛みが生きている実感になるというテーマも病的で、それに共感も理解もできない自分に安堵を覚えました。
 病んだ現代に生きる歪んだ若者たちの生と性…なんて小難しく捉えずに、ただの変態バカ映画として観れば、楽しめないこともない映画かもしれません。あの大怪作「ピアニスト」の衝撃度やヤバさや醜さを、薄~く軽~くした味わいがないこともない、みたいな。ドMなルイとドSなシバの変態セックスとか、ほんとは痛ましいシーンなんだろうけど、何か笑えたし。
 ワタシ的には内容は何だかなぁでしたが、出演者たちの演技は見ごたえありました。
 ルイ役の吉高由里子、なかなか頑張ってました。脱ぎっぷりのよさに拍手。最近の女優はまったく脱がないせいもあってか、すっぽんぽんでバックから&首絞められながらヤられるドMセックスシーンは、グッジョブ!と称えたいです。人気女優になっても、ヘンに封印したり過去恥部扱いしてないところも、潔くて好感。クニャクニャしたアホみたいな喋り方は苦手ですが、彼女ってブリっ子じゃないですよね。ブリっ子というより天衣無縫なアホ娘、みたいな。なので、ルイの心の闇とか暗い渇望とかは、いまいち伝わってこなかった。可愛いけど、あまり媚びた感じはしない。フニャフニャしてるけど、何か中身は男っぽい感じがする。ルイもどことなく男みたいなキャラだったような。酒びたりで荒んだ姿は、ほとんどおっさんだったし。どちらかといえば、ルイよりアマのほうが女の子っぽかったです。吉高ちゃん、自分世界の住人すぎる社会不適合な女の役が似合うので、畠山鈴香や下村早苗みたいな役に挑戦すれば、大飛躍できるかも?ともあれ、脱ぎ惜しみせず安全路線に逃げず、女優魂をまた見せてほしいものです、

 アマ役は、最近売り出し中の高良健吾。見た目は宇宙人で怖いけど、ピュア(というより、オツムが足りない子?)で甘えん坊で献身的で従順な男の子を可愛く演じてました。コーラくんは間違いなくイケメンなんですが、ワタシ的には萌えないんですよねえ。

 シバ役は、こちらも最近人気急上昇中のARATA(現・井浦新)。スキンヘッドで顔中ピアスだらけで、彼も宇宙人みたいで不気味なんですが、つぶらで優しそうな瞳&きれいな声のおかげで、不思議な癒しの魅力が。危険人物なシバよりも、大河ドラマの可哀相な崇徳天皇のほうが、ヤバくて魅力的なARATAです。
 コーラくんもARATAも、吉高ちゃんに負けず劣らず全裸になってましたが、ぜんぜんエロくないんだよなあ。二人とも男くさいフェロモンがなく、中性的で植物的だからかな。
 カメオ出演者が豪華でした。唐沢寿明はすぐに判ったけど、小栗旬と藤原達也は?アマと乱闘になったチンピラ二人組?

 おっぱっぴ~(死語)♪番宣でバラエティに出てる時の吉高ちゃん、自由奔放なアホ娘っぽくて好きです。それはそうと彼女とコーラくんは、映画化される吉田修一の「横道与之介」で再共演。ユーモアいっぱい、でもラストでガツーン!と衝撃的に切なくなる原作が大好きなワタシ的には、与之介役にコーラくん?!と正直釈然としない(コーラくん、与之介役にはイケメンすぎると思う)のですが、与之介の友人・倉持くん役に池松壮亮!と知り驚喜!吉田修一といえばYAOI殺し、与之介との友情がちょっとBLっぽくなる加藤くん役が壮亮くんだったら、もっと期待度が高くなったことでしょうけど♪
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浪漫の舞台

2012-03-15 | フランス、ベルギー映画
 人間関係って、どんなに年齢を重ねても難しいまま…
 アフターファイブ、金本兄貴似の後輩Kくんと、ドラミちゃん似のNちゃんから、カラオケに行きましょうと突然誘われました。カラオケの後は、Nちゃんの部屋で鍋する計画。基本プライベートはヒマ人な私は、行くイく~っと、いつものように下ネタまじりに二つ返事で快諾しました。
 その直後、違う部署のピーターが、パソコンちょっと貸してください♪と入ってきました。私は何の気なしに、ピーターも来る?と誘いました。だって、明らかに今から遊びに行くって雰囲気だったから、ピーターにだけハイお疲れ様、バイバイ!なんて言えなかった。
 え~僕も行っていいんですか~♪とニコニコなピーターに、Kくんは軽く狼狽、Nちゃんは無表情。ん?とは思いつつ、深く考えないですっかりその場を仕切り、3人を率いてカラオケへGO!した私。でも…いつものようにガンガン歌うムードじゃない。KくんとNちゃんは何かテンション低いし、ピーターまで柄にもなく遠慮がちなのだった…
 続く。

 「モリエール 恋こそ喜劇」
 17世紀のフランス。俳優兼劇作家の青年モリエールは、主催する劇団が破産し投獄されてしまう。モリエールを救い出した金持ちの商人ジュルダンは、社交界の華であるセリメール公爵夫人の気を惹くため一人芝居自演を企画、モリエールに演技指南を要求するが…
 同じ偉大なる劇作家でも、イギリスのシェイクスピアに比べると、フランスのモリエールは名前は知ってるけど作品は???な私です。この映画は、モリエールの人生を描いたものではなく、彼が作品のネタにした若かりし頃の体験や恋愛を描いたコメディです。まったくのフィクション、創作なんでしょうけど、こういうエピソードを思いつく想像力&創造力の豊かさが素敵ですね。
 ドタバタコメディあり、ロマンスありと、フランス映画って何かかったるいので苦手~な方でも、楽しめる内容だと思います。フランス版「恋に落ちたシェイクスピア」っぽいかも(ジュルダン一家のテンヤワンヤは、ちょっと吉本新喜劇調?)。17世紀のフランスのファッションや邸宅やインテリア、庭園の美しさも目を楽しませてくれます。私もあんなドレス着て大勢の召使にかしずかれて優雅に暮らしてみたいなあ。つっても、あんなドレス動きにくそうだし(トイレが大変そう!)、使用人だらけでプライバシーも保てないから、窮屈で安らげないだろうけど。
 モリエールの作品に馴染みがあったら、もっと楽しめたかもしれません。ジュルダンやセリメール夫人とのやりとりを見て、ああ、これがあの作品の元ネタなんだな、とニヤリとできたでしょうから。おバカな喜劇なんか書きたくない!俺が書きたいのは芸術的な悲劇なんだ!と悩んだり意気込んだりするモリエールですが…人を泣かせることりも、笑わせることのほうが難しいのでは。人に幸せなひと時を与えることのできる笑いのほうが、高尚な悲劇よりも私からしたらレベルが高く思われます。人間そひて人生の悲しみや痛みを深く知らないと、心の琴線に触れる笑いは生み出せないでしょうし。この映画でモリエールが体験したのは、ちょっと切ないロマンスと上流社会のノーテンキな堕落ぶりぐらいだったけど。

 あと、フランス上流社会でのコミュニケーションが怖い。パトリス・ルコント監督の「リディキュール」でも描かれてたけど、会話が即興のエスプリ合戦で、気のきいたやりとりができないと負け、バカ扱いされ仲間はずれにされる。頭の回転の遅い私なんか、ぜったい仲間には入れない。でも、サラっと気のきいた面白いことが言える人って、ホント尊敬する。私もそうなりたい。
 この映画を観たのは、もちろんモリエール役のロマン・デュリスに逢いたかったからさ♪
 久々に見たロマン、相変わらず猿っぽくて可愛かったです。髪型がピースの又吉コメディ演技も、積極的に派手にバカやってるのではなく、何でこんなことになるんだよ?!あーあ仕方ねえなあ、みたいな、周囲に無理やり引っ張られて不承不承おバカやらざる得ない、みたいな被害者的おバカ演技にクスっ。舞台の上や、ジュルダン相手に演技指導してる時のアホパフォーマンスも笑える。笑顔も大安売りじゃなく、暗く沈んだ顔がたまにフワっと笑顔に変わるのがキュート。暗いけど美しい瞳もロマンの魅力のひとつです。どの映画のロマンもなんだけど、思いつめてる時や相手をじ~っと見つめてる時の、暗~い熱を帯びて輝いてる黒い瞳、美しすぎて怖い。時代劇コスチュームも、ロマンが身にまとうと何かモダンなオシャレさが。黒いブーツとかカッコよかったわ。
 もう一人の主役といっていいジュルダン役、ファブリス・ルキーニもさすがの好演。ロマンとは、セドリック・クラピッシュ監督の「PARIS」でも共演してましたね。紳士だけどちょっとヘンなおぢさん役が十八番なルキーニ氏、今回もマジメにトボけた色ボケ中年男ぶりが笑えました。貧乏貴族(超調子がよくてセコいキャラで笑える)に騙されて金をセビリとられるジュルダンの人のよさも、他の俳優ならイライラするだけかもしれないけど、ルキーニおじさんの妙演で微笑ましく思えました。笑撃の女装も披露。それにしてもフランス男って、時代劇でも現代劇でも、老いも若きも、ほんと恋愛主義、恋愛体質なんですね。私はあんなにエネルギーを恋愛に費やせません。
 セリメール公爵夫人役のリィディヴィーヌ・サニエ、小悪魔な可愛さでしたが、女子大生とか小間使いが中年男たちを翻弄するって設定ならピッタリだけど、退屈をもてあましている貴族のマダム役には、健康的で明るくて若すぎて可愛いすぎ。もっとアンニュイで性悪っぽい熟女女優のほうが、あの役には向いてたのでは。

↑ロマンかっちょE~「真夜中のピアニスト」また観たくなってきた。「ドーベルマン」とか「キッドナッパー」とかの、放送禁止的激ヤバき○がい小僧なロマンも好きだったな~

 次回から、春一番!お松の男前邦画映画祭がスタート♪さて、どんなイケメンや男前が登場しますことやら。乞うご期待
 
 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追伸:愛してます、ジェリー

2012-03-06 | 北米映画 00~07
 珍しく仕事が午前中に終わったので、ピーターとカラオケに行きました
 平日、しかも昼間に、制服姿の中学生高校生でほぼ満席状態。高校生みたいな男連れの私は、誰が見ても援交中の不届き者
 ピーターが歌ってたのは、蒼坊主、九州男、ソナーポケット、ナオトインティライミ、weaver、ハイファイキャンプetc.誰やねん?!な方は、はい、私同様立派なおっさんおばはんですよ♪最近の若者は、ミスチルとかビーズとかドリカムとかは歌わないんです。ZARDとかスマップとか歌うと、あ、うちの父が母が好きなんです、なんて言われちゃい、ガクッ&とほほ私にしては頑張って歌ってる宇多田ヒカルとか倉木麻衣とかの曲でさえ、彼らにとっては小さい時に何となく聞いたことがある曲ジェネレーションギャップが最も露見してしまう場、それがカラオケ。
 無理してShineeの“Juliette”とか絢香の“はじまりのとき”とかKARAの“ジャンピン”とかAKB48の“ヘヴィーローテーション”とか歌いましたが、いつの間にかシブがき隊の“ナイナイ16”とか大黒摩季の“ららら”とかおニャン子クラブの“おっと、chikan!”小林旭の“昔の名前で出ています”とかを伸び伸びと歌ってた私です…でも、嵐の曲を一緒に歌ったりもして、楽しかったです。
 やばい、金がなくなっちゃいました♪今から病院行ってきますね♪と、カラオケ後ニコニコしながら言うピーター。は?病院?ATMじゃなくて?と訝しむ私に、お祖母ちゃんが入院中なんです♪とピーター。唖然となる私を残して、ピーターは煙草を路上にポイ捨てして広島大学病院へと小遣いをセビりに行ったのでした…
 
「P.S.アイ・ラブ・ユー」
 最愛の夫ジェリーが脳腫瘍で死に、ホリーは家族や友人に支えられながらも悲しみから立ち直れずにいた。そんなホリーのもとに、死んだはずのジェリーから手紙が届き始めて…
 ベストセラーになった小説の映画化だそうです。韓流ちっくなストーリーにこそばゆさを感じましたが、思ってたほど寒イボな純愛ものでもなく、湿っぽいお涙ちょうだいものでもなかったので安心しました。どちらかといえば、ロマンチックコメディに近かったです。アメリカ人らしい開けっぴろげで大らかな明るさに包まれていて、友達っていいな、家族っていいな、と思わせてくれます。
 ジェリーの故郷、アイルランドの風景が美しかったです。アイルランドは行ってみたい国のひとつ。アイルランドをメインの舞台にしてほしかったです。アイルランド人の素朴な気質にも好感。
 愛する夫を亡くして悲嘆に暮れるホリーですが、悲しみのあまり情緒不安定になる様子も、コミカルに描いてたのが良かったです。私、ドロドロは好きですがジメジメは大嫌いなので。

 周囲の心配をよそに、なかなか悲しみの殻から出られないホリーですが。そりゃ、当然かも。あんな手紙が届いたら、忘れようにも忘れられないよ。ジェリーは自分の死後、ホリーが強く生きていけるよう願って、ああいうことをしたんだろうけど。あんなことされたら、ますますジェリーへの未練が募るだけ。俺のこと忘れなれないようにしてやる!という意図なのか?!罪なことするなあ、とさえ思った。
 明るくポジティブな思考や言動は素敵ですが、やはり私は日本人だからでしょうか、ある程度は慎ましさとか貞操観念とかを、女は保持するべきだと思うのです(こんな考え、フェミニストの方々に怒られるでしょうか)。アイルランドに行って、ホリーに男あさりを奨励する友人たちや、それに結局乗るホリーにも、何か浅ましさを感じてしまいました。
 ホリーのキャラは、悪くない。優しくて強い、いい女です。だけど…何か…違和感。その要因は、やっぱホリーを演じてる女優にある。
 2度のオスカーに輝くヒラリー・スワンク。彼女、本当に素晴らしい女優だと思います。インタビューなどでは、人柄も良いんだな~と感じられるし。だけど、適材適所というか、彼女にロマンチックコメディは全然似合わない!悲しみに暮れる未亡人だなんて、ミスキャストもいいところ。いや、そもそも彼女に女の役は似合わない(笑)。男にしか見えないもん。スタイルもバツグンで、ファッションもオシャレなんだけど、どう見てもニューハーフなヒラ雄さん。アイルランドでジェリーに一目惚れされ、ジェリーの死後はバーテンダーのダニエルに恋されるホリー。何でやねん!?とツッコミを入れたのは、私だけではないはず。ジェリーとキスするより、格闘おっ始めたほうがしっくりきたはず。ヒラ雄さん、演技力では補えないものって、やっぱありますよ!次はカッコいい女傑役で魅せてください!
 この映画最大の魅力は、ジェリー役のジェラルド・バトラーに他なりません♪

 こんな男に死なれたら、後追いしたくなりますよ。ケンカもセックスも強そうなゴリマッチョ、野郎っぽいフェロモンがムンムン、だけど優しさにもあふれていて。能天気そうでいてウィットに富んだ頭の良さとか、役と同名なこともあって、ジェリーを想定して創られたキャラとしか思えなかったです。
 それにしてもジェリーって、今回のヒラ雄さんしかり、ジョリ子しかりジョディ姉貴しかり、男より強そうな女優との共演が多いですよねえ。男の中の男っぽいジェリーが、だからいつも可愛く見えるのでしょうか。プライベートでは、薬物?関係で施設に入院したという心配なニュースが。大丈夫かジェリー

 ホリーの母役のキャシー・ベイツとか、脇役陣も好演していました。ダニエル役のハリー・コニック・Jr、久々に見ましたが何か顔が板尾創路っぽくなってる?さすがに老けましたが、今でもカッコいいです。ダニエルの真顔での『男として体ごと君に求められたい』『女を激しく燃えさせたい。君をメチャクチャにしたいんだ』という台詞に萌え~。相手がヒラ雄さんだったので、冗談にしか聞こえなかったけど。言われてみたい台詞ですが、ハリー・コニックだからOKなのであって、フツーの男だとセクハラになります
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平清盛⑥~⑨ 母子どんぶりは蜜の味!

2012-03-04 | 日本のドラマ(連続)
 大河ドラマ「平清盛」の第6話から9話まで観ただよ♪

第6話は…
☆ワンピースかよ
 海賊王ウサギ丸が登場。極楽とんぼの加藤か~。ジョニー・デップasジャック・スパロウ船長みたいなパイレーツ・オブ・瀬戸内海にしてほしかったなあ。加藤のヘンな関西弁、関西人には失笑ものなんだろうな。
☆江かよ
 時子、後の清盛の妻、が登場。出てきた瞬間に、去年のお花畑大河を黄泉がえらせてしまった深田恭子。江の悪夢は、ほんと勘弁して!
★総括
 闘った後は仲間。友情!夢!…もろワンピースな内容でしたね。今までで一番何だかなあな回でした。
 MVPはなし。

第7話は…
☆I will follow you~♪
 うさぎ丸に『俺についてきたことを後悔させない!』と明るく断言する清盛。カッコいいですねえ。こんな台詞、言われてみたいですね。
☆this week's たまこ爆弾
 皇女を産んだ得子を祝いに訪れる璋子。皇子を産めず悔しがってる得子に、璋子は『私は五人も男の子を産んじゃって~♪』と、またまた超絶KY発言を。たま子は、今でいうアスペルガー症候群なのでしょうか?
☆聖なる怪物も観てます
 下級貴族の娘、明子に一目惚れする清盛。加藤あい、以前民放の時代劇でトホホすぎる演技を披露してくれましたが、あの時に比べるとマシになってる?テレ朝のドラマ「聖なる怪物」(感想は書いてませんが、ハングリーより面白い!)でもなかなか好演していて、前ほど苦手ではなくなってます。ちなみに聖なる怪物は、岡田将生や小日向文世、平田満など、清盛とキャストがカブってるのも面白いです。
☆男の夢
 壮大なる夢を明子に熱く語る清盛。好きな男の話は、どんなにつまんなくても楽しそうに傾聴する、これが女子のたしなみです。
☆プロポーズ
 男らしい求婚で明子に迷いを断たせる直球男子、清盛がカッコカワイかった!
★総括
 今回は、おバカだったり超カッコよかったり、清盛が最高にチャーミングでした。
 MVPは、もちろん松山ケンイチくん!どんどん魅力的になってゆく松ケンです。

第8話は…
☆悪左府
 摂関家の次男、怜悧で自信家で鼻っ柱が強い藤原頼長が登場。山本耕史くん、剛毅な御曹司役が似合いますね。貴族にしてはゴツい体格も素敵です。
☆今度はBL!?
 鳥羽院にも気に入られている佐藤義清。それに嫉妬する崇徳帝。鳥羽なんかと仲良くするな!僕のそばにいて!と、切なく義清の手をとり訴える帝に、俺は命がけで君を守るよと誓う義清。二人の唇と体がそっと重なって…

 ひ~!まさかのBL展開に驚喜あれはどう考えてもラブシーンですよね?!ワンピースな平家と違って、ほんと朝廷は何でもアリなドロドロゾーンですね。
 鳥羽院の派手な狂いっぷりと対照的な、崇徳帝の静かな異様さが怖い。さすが白河院と璋子の息子、もののけ遺伝子は立派に受け継いでます。ARATA、じゃない、井浦新、痛ましい孤独感と不気味な妖しさを放出させてて、すごい存在感です。蝋人形のような顔が怖い、けど可愛い。ARATAの声も好きです。もののけの悲しみに魅入られて、ビクビクしつつ陶然としてるフジッキーの顔芸も秀逸でした。それにしても義清、もののけ一族にモテモテですね。可哀想に
★総括 
 BLシーンにすべてもっていかれた感じです。
 MVPは、最恐もののけかもしれない崇徳帝こと井浦新。ビビリ顔が笑えた藤木直人、颯爽と偉丈夫な山本耕史くんも、今後を期待させてくれました。

第9話は…
☆酒は怖い
 清盛に長男が誕生!お祝いの酒盛りで、ひとりベロベロに酔って奇行に走ってる男が…誰かと思えば、スズキ丸こと平盛国じゃん!?普段は冷静沈着で生真面目なスズキ丸が!酒癖が悪いという意外な素顔に好感。
☆舞え舞えカタツムリ
 雅仁親王、後の後白河院、清盛にとって最大の敵となるキャラが登場!演じるは故松田優作の次男、松田翔太。篤姫での唖然となるよな大根棒読みが記憶に残ってるため、ものすごく不安だったのですが。ん?なかなかいいじゃん?品行方正な役だった篤姫と違い、今回はやさぐれた役なので無理がないのかな。今様を歌う声は、何か気持ち悪かったけど。
 いつの間にか雅仁の乳父になっていた通憲。その妻が、なぜか元スケバン刑事の浅香唯だったので吃驚。
☆もののけ家の一族!
 得子が執念で皇子を産み参らせる。その祝宴に、主だったキャラが集結。緊迫!ドロドロ!今にも鳥羽院が突然ウっと口から血を流して絶命、その場にいた全員が容疑者、清盛が金田一耕助になって推理を始めそうな犬神家ムードで笑えた。
☆いただきます!母子どんぶり
 人間に近づきつつある璋子(ほんとは最期まで変わらないでいてほしかったけど)を抱く義清。前回は息子、今度はその母か~。さすがアーティストの義清、破滅的な愛を創作の源にしてるのですね♪
★総括
 今回は濃いキャラ総出演(聖子as祇園女御まで再登場)で、胸焼けしました。
 雅仁親王、今後を楽しみにするニューフェイスの登場です。
 MVPは、愛のご奉仕に多忙な憂愁の色男、佐藤義清こと藤木直人かな。フジッキー、「夜光の階段」もだったけど、もうちょっと早くこういう役やってほしかった。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍刺青娘!

2012-03-02 | 北米映画 08~14
 こないだ久々に映画を観に行きました♪
 吹き替え版を映画館で観たのは初めて。好きなスターの声を聞けないのは、何だか損してるようで吹き替えは敬遠していたのでしたが、ツレのピーターが字幕版は絶対観ない奴なので(ゆとり世代なので、字幕を読むのがメンドい、もしくは漢字が読めない)、やむなく吹き替え版を。でも、思ってたほど違和感を覚えませんでした。確かに、字幕を追わなくていいのは楽ですね。
 上映時間を間違えたり、禁断症状で錯乱しかけたり。プチ認知症&ニコチン中毒者のコンビで、また面白そうな映画を観に行こうと思ってます。でもほんと、やっぱ映画は映画館で観るのが一番ですね。

 「ドラゴン・タトゥーの女」
 話題作をやっと観ることができました♪映画館で映画を観たのは、奇しくも同じデヴィッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」以来、約1年ぶり。
 スウェーデンの経済紙「ミレニアム」の記者ミカエルは、財界汚職事件を暴くが名誉棄損で敗訴する。窮地に陥ったミカエルに、財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリックが、40年前の親族の娘ハリエット失踪事件の再調査を依頼してくる。ヘンリックはハリエットが一族の誰かに殺されたと信じていた。調査助手が必要となったミカエルは、彼の身辺をヘンリックの依頼で完璧に調べ上げていた天才ハッカー、リスベットに白羽の矢を立てるが…
 期待通り、すごく面白かったです!こういう陰惨で血塗られたミステリー、大好きなので。庶民とは別世界なゴージャスで優雅な上流社会。そこは歪んだ欲望と愛憎にまみれていて…秘密や殺人の動機が陰湿かつ悲劇的であればあるほど、ときめき度やワクワク度も高まります。この映画も、殺人と人間関係がかなりエゲツなくて満足♪でしたが、真相が最近のチープな猟奇サイコものに近かったのが少し残念でした。変態き○がいものよりも、「犬神家の一族」みたいなドロドロした骨肉の争いもののほうが、濃厚で怖いし。
 舞台がスウェーデンだったというのも、ドロドロしさを薄めていたのかもしれません。吹きすさぶ吹雪の冷たさ激しさが、怒涛のミステリー展開を盛り上げる。極寒や積雪とは縁のない、開放的で温かい街に住んでいる者としては、あの雪に閉ざされた世界は見てるだけで息苦しくなる白い地獄でした。あんなところにいたら、頭もおかしくなるよと変な納得も。
 ミステリーは、映画も小説も主にイギリスの作品を楽しんでいるので、スウェーデンの土地名や人名が新鮮でした。なじみがないのでなかなか覚えられず、え?誰のことだっけ?と、ちょっと戸惑いもしましたが。
 私は頭が悪いのに、こーいう映画やドラマの真相や犯人は、すぐに解かってしまうんですよねえ。ハリエットの秘密も、あの人物が登場した瞬間に、あっそーいうことか!だったし。犯人も比較的早く発見しちゃった。ご覧になった方々、その点はいかがでしたか?
 ミカエルに友情と信頼を抱くようになったリスベットの、孤独と不器用さがビタースウィートだったラストも良かったです。
 主役二人の好演とインパクトも、この映画の魅力のひとつです。

 ミカエル役は、007のジェームズ・ボンドことダニエル・クレイグ。ボンドとは大違いな“フツーの人” ぶりに、返って驚嘆。ボンドならここで!な華麗なる見せ場なんかなし。ボンドなら絶対やらかさないドヂっぷりが、何か可愛かったです。銃撃されて軽傷、痛い痛い~と半べそ顔とか。後半、忍びこんだ容疑者の家から逃走、でも庭でスベって容疑者に見つかり、散歩中です♪とごまかすけどバレバレな様子とか。リスベットに迫られてタジタジ、でもヤることはヤるスケベさも笑えた。中年おやじ役なので、増量したのでしょうか、ちょっと崩れ気味の裸もご愛嬌でした。記者がボンドみたいに筋肉質バディじゃ変だもんね。フツーのおっさんな外見を巧く作り出してたダニクレさんですが、やっぱすげーオシャレなんですよね。カジュアルだけど品があって。ジーパンはくと目立つプリっとした小尻がキュートでした。
 この映画の主役は完全に完璧に、白い地獄に舞い降りた黒い天使リスベット役、ルーニー・マーラでした。

 まず、見た目が強烈。マネはできないけど、スタイリッシュなゴス系ファッションがカッコいい。オートバイをかっ飛ばす姿もカッコいい。暗い悲しみと、誰にも屈しない強さを併せ持つキャラもカッコいい。自分に害をなす者に対してはいくらでも冷酷に攻撃的になれるけど、心を許した者には静かに忠実に尽くすリスベット。敵に回したら怖すぎるけど、味方につけたらこれほど頼もしい女はいない。そんな映画史上に残るだろうダークヒロインを、過激かつ繊細に演じていてるマーラちゃん。大胆で潔い脱ぎっぷり、腹が減った感覚で貪るセックス、病んでるけど時おり見せる寂しげな可憐さ、あどけなさも印象に残りました。たま~に、アンガールズの山根に見えたけど(笑)。レイプシーンが目を覆いたくなる惨さでしたが、百倍にしてやり返すリスベットが痛快でした。あのレイプシーンを筆頭に、日本のユルい女優じゃ絶対できない激烈演技。マーラちゃんの女優魂に敬服するばかりです。
 デヴィッド・フンチャー監督独特の、重欝だけど疾走感ある演出、暗いけど清冽さがある映像美、今回も冴えてました。「ソーシャル・ネットワーク」同様、畳み掛けるような展開で魅せる編集が秀逸でした。
 スウェーデンのオリジナル版3部作、スカパーで放送されるので楽しみです。ハリウッド版も、シリーズ化されるのでしょうか?ダニエル・クレイグ&ルーニー・マーラのコンビと再会したいものです。
 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする