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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

青い激情!親殺しブルース

2008-03-31 | 日本映画
 先週の金曜日の夜から始めたプチ断食、いよいよ今夜で終了!
 朝昼晩、ヨーグルト&栄養補助ゼリー&水だけの数日間。よくやるなあ!と、周囲は感心というより呆れてましたが、思ってたよりキツくなかったです。土曜日の夜、ちょっと頭痛に襲われたのが、ちょっと気になるけど。
 体重を減らすダイエットではなく、体内から毒素を出すデトックス目的なので、二日目に怒涛の排泄ができたのは、便秘プリンセスの私にとっては快挙と言えるでは。心なしか、美肌にも効果があるような?顔が油っぽくテカらなくなってる感じがするし。高い山に登頂したような爽やかな達成感も、精神的にgood!デトックスと美肌のため、定期的に挑戦しようと思ってます♪明日からはフツーに食べられるのが超嬉しいけど、ドカ食いしないよう気をつけねば!
 
 「青春の殺人者」
 両親を惨殺してしまった青年の、激情と虚無の間で彷徨する魂の行方...
 実際に起きた市原両親殺人事件をモチーフに、芥川賞作家・中上健次が書いた小説「蛇淫」を、長谷川和彦監督が映画化。
 いやあ、昔のATG映画って、ほんとスゴいですねえ。暗い!エロい!面白い!生々しくて痛々しくて、それでいて斬新で。いま、こーいう映画は製作不可能なのでしょうか。観る側もオコチャマ映画しか求めてないから、やっぱ無理なんだろうなあ。
 とにかく圧倒されるのが、青年が両親、特に母親殺害に至るまでのシーン。観てるこっちも血なまぐささに窒息しそうになる、狭い空間での惨劇。そして、お母ちゃんの衝撃的な異常言動!
 お母ちゃんときたら!はじめは、お父ちゃんの死体に腰を抜かして取り乱してたのに、だんだん息子と二人きりになれた♪と、息子との新生活をウキウキルンルン夢想し始め、息子だけでなく観客をもドン引きさせてくれます。挙句は、母親じゃなく女になってしまうし。下着姿で息子にアレやろうよ~と迫る姿、うげげげ!息子に気持ち悪い!と拒絶されると、あわわわ!包丁ふりあげて息子に襲い掛かってくるし!ひ~!その錯乱状態の異様さときたら!怖すぎて笑えました。結局、自分も息子にブスっと刺されちゃう母ちゃん。なかなか死なず、痛いよぉ~!!と絶叫する声も怖い!ほんと、ヘンな迫力と緊迫感に満ち満ちていて、唖然と見入ってしまいます。
 とまあ、前半の殺人シーンがあまりにもショッキングでディープインパクトなので、犯行後の主人公の行動が、希薄な印象。
 母ちゃん役の市原悦子の狂演は、「吉原炎上」の西川峰子と並ぶ、邦画史上最恐演技!す、すごすぎます。「ミザリー」のキャシー・ベイツなんか、まだ可愛いとさえ思えるほど。あらためて、悦っちゃんがいかに素晴らしい女優であるか再認識。
 アブない母ちゃんはともかく、父ちゃんは良い人っぽかったので、殺されて可哀想...
 息子役は水谷豊。当然ですが、若い!最近「相棒」で再ブレイク?してる水谷氏、若き日の大胆果敢な演技は感嘆ものです。あの役がつとまる若い俳優、今いないよなあ。10年前のキムタコとか、案外似合ってたかもしれないし、もし挑戦してたら、きっとスゴい役者になれただろうに。
 恋人役の原田美枝子、今と別人みたいですねえ。エロ可愛い!キャラも天真爛漫でノーテンキ、でも計算も打算もない、動物的な純真さで男を愛する姿が、ほんと天使みたいだった。彼女に比べると、宮崎あおいとか蒼井優とかは、可愛さの中にどこか計算高さが透けて見える、決して自分は損したり汚れるなどというヘマはしない、天使を装った女たちって感じがします。
 音楽も70年代って感じ。使われてるゴダイゴの曲が入ったアルバムがあれば、欲しいかも。
 ちなみに、モデルとなった事件の犯人・佐々木哲也は、死刑囚として収監されている拘置所から、今も無実を訴えているとか。子供が親を殺す事件は後を絶ちませんが、彼らが踏み迷う計り知れない深さの闇は、特殊な人間だけが背負ってるのでしょうか?
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男あさり未婚5人姉妹

2008-03-30 | イギリス、アイルランド映画
 最近、他人との会話において犯しがちな過ち。
 家では...
M子『東方神起って、日本語うまいのお』
私『え!そうそう!みんなカッコカワイイよね!特にユチョン!M子さんは誰が一番favoriteですか?』
M子『え~誰って言われても。そこまで興味ないし』
 職場では...
Kくん『畠山スズカ、2人も子供殺して何で死刑にならんのんですかね。日本って女は死刑にならんのんでしたっけ?』
私『んなことはない。戦後も3人が処刑されておる。ちなみに、いま現在の女性死刑確定囚は、何人おるか知っとるか?』
Kくん『知るわけないし。何でそんなこと知っとるんですか』
 いくら自分の興味あることを話題に出されても、調子にのってマニアックさを晒し、ドン引きされぬよう今後は気をつけねば♪

 「プライドと偏見」
 18世紀末のイギリスの片田舎。5人姉妹の住むベネット家近くに、金持ちの青年ビングリーが越してくる。一家は、長女ジェーンと彼を結婚させようと色めきたつ。次女のエリザベスは、ビングリーの友人ダンシーに、反感を覚えつつ心惹かれるものを感じるが...
 うう~ん。イギリスの時代劇らしく、衣装やロケ地、ムードなどで、お上品で美しく作られている映画なんですが、内容は...
 何がなんでも金持ちの男と結婚!という野望と宿願のため、キーキーバタバタ大騒ぎするベネット家の母と娘たちの姿が、何だか浅ましくイヤらしく見えて...母ちゃんの売り込みや打算、娘たちの媚などは、ほとんど娼館のやりてババア&娼婦だよなあ。そうせざるを得ない当時の女性の事情として描かれているんだろうけど...あまりにも必死さが現実重視すぎて、夢も希望もありゃしない。金とステイタス、もちろん相手の男にあるにこしたことはない。けど、やっぱ愛が一番大事だよなあと思うことは、まだ夢見る夢子な青い証拠でしょうか。それにこの映画、金も地位もない男の人も不愉快にさせる内容だよなあ。
 内容もそうですが、母親と姉妹の軽佻なキャラ&言動も、かなり癇に障ります。金ほしさと家の都合で娘を結婚させようとする母親の、浮かれた態度やヒステリックなキレかたは、こんなママいやだ~と見ていて思った。娘たちの、男を意識した嬌声も耳障り。コリンズさんがエリザベスにプロポーズするシーンで、その滑稽さをキャピキャピと嘲笑する彼女たち、ほんとヤな小娘どもだなあとムカついた。
 ビングリーの妹やダンシーが、ベネット家に好感を抱かないのも、すごく理解できた。あんな露骨に玉の輿を狙ってる母娘、誰だって警戒するし信頼できないし、ドン引きするよなあ。
 結局、金ですべてが解決、みたいなラストも、何だかなあ。ダンシーが寛大で恋する大金持ちじゃなければ、とっても不都合なことになってただろうし...
 映像とかロケ地とか、ほんとに美しいんだけど、いまいち気品とか優雅さに欠けていたようで、うっとりと見入ることはなかったのも残念。ほら、キレイだろ!と言わんばかりな押しつけがましさが、返って安っぽく思えたのかな。気品や高貴さって、どこかはっきり見せない霞がかったミステリアスさと慎ましさが必要ですよね。
 ヒロイン・エリザベス役のキーラ・ナイトレイは、この演技でオスカーに初ノミネートされました。気持ちが悪いくらい可愛い子ブリっ子と違って、男性的ともいえる凛々しさがキーラの魅力。でも、あまりにも強そうというか、柔らか味に欠けてるというか、色気がないというか、若いのにギスギスした感じがして、正直ちょっと苦手な女優かも。太い眉、ペッタンコな胸、ひょろっとした体つきなど、角度によっては少年です。
 キーラとジョー・ライト監督が再度タッグを組んだ話題作「つぐない」、ちょっとだけ期待が薄まったかも...
          
 ダンシー役のマシュー・マクファディンが、ちょっと地味にシブくなったジョン・キューザックみたいで、なかなか男前です。やりてババアなママ役、ブレンダ・ブレッシンの「秘密と嘘」と同じような、イライラさせられつつ笑える、という妙演も印象的。ダンシーの金持ち伯母さん役で、ジュディ・デンチも登場。顔が怖いです。
 
 
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真昼に咲き淫れる花

2008-03-28 | フランス、ベルギー映画
 茨城の通り魔事件。岡山のホーム突き飛ばし事件。容疑者たちの犯行の動機は、どれも“殺すのは誰でもよかった”...
 何の面識もない赤の他人に、破滅の道連れに選ばれてしまうなんて、怖い...こんな防ぎようもない理不尽な災厄、自分にはありえない!とは、決して断言できません。私だって、ジョニー・デップの恋人になるより、わけのわからない狂人に殺される被害者になる可能性のほうが、よっぽど高いもんね。そう思うと、春に浮かれる気分も暗く沈んで、うかつに出かけることも躊躇...
 被害者の方々の御冥福を、心から祈ってやみません...
 
 「昼顔」
 美しい人妻セヴリーヌは、満たされない淫らな欲望の果て、“昼顔”という名の娼婦となり、さまざまな男たちと...
 巨匠ルイス・ブニュエル監督、大女優カトリーヌ・ドヌーヴ主演、というだけで、何だかスゴい名作っぽい感じがします。事実、二人の作品の中でも、屈指の有名作なのでは。ドヌーヴのセンセーショナルな役と演技は、もはや伝説となってますよね。ついに私も観るに至ったのですが、危惧してたようなワケワカメ芸術映画ではなく、かなりブットビな笑える内容&シーンがテンコモリな、変態エロ映画だったので驚喜。エロさも、あけすけな下品さは皆無で、エレガントなベールで包んだ卑猥さが、返って淫らさを濃くしています。
 セヴリーヌのように、性の歓びを得るため娼婦になるというのは、すごく病的ですよねえ。金のための売春以上に陰惨です。でも、ほとんど思い悩む様子もなく、結構あっけらかんと楽しそうに娼婦やって、身も心も前より健康的になっちゃってるセヴリーヌの姿を見てると、こーいう療法もアリかも?なんて思ったり。
 セヴリーヌの淫らな妄想&客の男たちの変態ぶりが、ほんと面白くて笑えます!
 馬車から引きずり降ろされ、ズルズルと森の中へ引きずられて行き、縛られて服を引き裂かれ、ムチでビシバシ!あげくは、夫に命令された醜い御者に犯され...しょっぱなから炸裂する、めくるめくセヴリーヌの妄想ワールド!縛られて(奥様は、緊縛がお好きみたいです)、夫や男たちから『このスベタ!売女!』と罵られながら泥をぶっかけられる、というバージョンも、なかなかの妄想力です。
 客も、危ない奴だらけ。高名な老学者の、奥様と召使プレイが傑作。奥様に扮した娼婦に罵倒され、ムチで打たれたり足で踏みつけられてハアハア興奮する爺さん。たまに素に戻って、まだ(ムチ打ちは)早い!と怒ったりするのも、笑える。あと、貴族の館での、死んだ娘を嘆くパパごっこも、ヤバくて笑えます。イメクラもどきの仕事もこなす娼婦たち、ホントご苦労さまって感じです。
 セヴリーヌにマジ惚れして、ストーカー化する若いヤクザ(ちょっとキリアン・マーフィ似)も怖い。売春する上で、病気と同じく危険なのが、これですよね。ばったり街で客と会うってこともあり得るし、慎重さも必要な仕事です。
 とまあ、セヴリーヌの淫靡な願望と、客たちの歪んだ欲望が、蔦のように妖しく絡まり合い、狂い咲いております。
    
 カトリーヌ・ドヌーヴは、ほんと別世界の美女って感じです。最近の女優と違い、親しみやすさなど微塵も感じさせない氷雅の美貌に圧倒されます。それにしても、当時24歳ぐらい?仲間ユキエや竹内U子より年下!?スゴすぎる。30近くになっても、まだ清純ぶってる今の日本の女優とは、奥の深さが違いますよねえ。
 セクシー女優が裸になってアンなことコンなことするって内容だったら、単なる安いエロ映画になるところですが、演じているのは世界最高級女優の代名詞といえるドヌーヴ。そこが、この作品を凡百のエロ映画とは格の違うものにしています。フツーの男など手も届かない、見向きもしない冷たくお高い美女を、いたぶり汚したい!という妄欲を持つ男性には、たまらない映画かもしれません。ドヌーヴの着こなすイヴ・サンローランの衣装、ちょっと皇室系というか、一般人にはなかなか難しいファッションですよね。
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汝、死をもって愛を知れ

2008-03-27 | 韓国映画
 「この映画がすごい!」最新号で、初めてエディソン・チャンの流出された猥褻写真を見ました。噂には聞いてたけど...うわあ、エゲツなあ~!思ってた以上に最悪最低でした。
 他の華流スターと違い、エディソン・チャンには魅力を感じなかった、というか、何か胡散臭いものを感じていた私。今回のことで初めて自分に男を見る目があった、と我ながら感心しちゃったよ。無意識のうちに、卑しさや邪悪なものを嗅ぎ取ってたのかな。
 あんな写真を撮って保管する男も下劣ですが、撮らせる女も異常なまでに無分別ですよねえ。ほんと、親が見たらショック死ものな破廉恥さだもん。スターだって人間、淫らな欲望もあろう。でも、ファンの夢を壊すようなことするのは、スター失格ですよねえ。別にお堅い常識人じゃなくても、不快になる痴男痴女たちです。でもまあ、つくづく思った。いくら好きな男に頼まれても、絶対あんな写真を撮らせてはいけません!
 本人たちは自業自得でも、周りの人が蒙ってる迷惑や屈辱を思うと、ほんと気の毒。特に、ニコラス・ツェーが可哀想。そりゃ、あの女房がニコしか男を知らないなんて、誰も思ってないけど...あんな写真を見せられたら、百年の恋も永遠の愛も冷めるよなあ、私がニコだったら。いくらなんでも、ふしだらすぎる。
 とか言いつつ、ダミアンの全裸写真を撮ったらホモ雑誌とかに売れるかしらん?なんて、最低最悪なことをチョコッとだけ考えてしまった私です...
 
 「私たちの幸せな時間」
 残虐な強盗殺人を犯し、死刑囚となった青年ユンス。心に深い傷を抱え、何度も自殺を試みた女ユジュン。絶望の淵にいた二人は、拘置所の面会室で木曜日の三時間だけ過ごす“幸せな時間”で、静かに救いと愛を育むが...
 すごく重たく悲しく、そして美しい映画でした。死刑の是非と、赦しについて考えさせられます。
 ユンスのように、悲惨で劣悪な環境で生まれ育ち、そのせいで愛情や社会通念が欠落してしまい、恐ろしい殺人を犯してしまった死刑囚は、日本にも多い。生まれながらに悪人・犯罪者なんていない、みんなまっさらで生まれてくる、と私は信じています。もうちょっと周囲の大人が、社会が、早く救いの差し伸べていたら...と、幼いユンスと彼の弟を見ていて悲しくも悔しい思いがどうしようもなかった。くだらないことに無駄使いする税金を、ああいう子供たちのために少しでも回してあげて!と切に願います。
 神も仏もない人生に、心が荒んでしまうのも無理はない。けど、だからといって人を殺していいはずはない。ユンスのやったことは、万死に値します。被害者や遺族の気持ちを思うと、可哀想な子だから、反省してるからと赦すことは、とてもできない。かといって、ユンスを死刑にすればそれで救われるのか...そう考えると、安易に死刑存置!死刑廃止!と白と黒をはっきり分けるような意見は、どうしても私は言えません。
 この映画は、もちろん死刑が重大なテーマなのですが、もうひとつ、人間の贖罪と魂の救済についても、心の琴線に触れる描き方をしていて、深い余韻を残します。赦しと救い、というのは、かなりキリスト教的ですが、宗教に関係なく、人間なら与え求めずにはいられないものなのでは。
 真っ暗闇の中で光を見つけ、生きる歓びと幸福を得るためには、自分の命を引き換えにしなければならなかったユンス。生きるためではなく、死ぬために清らかに生まれ変わる彼の姿が、本当に美しく悲しいです。どうしてこんな運命に...と、私なら神様を信じるどころか、返って呪うかも。
 幼少時代とか殺人の真相とか、ユンスのキャラを必要以上に哀れなものに仕立てたきらいがあり、お涙ちょうだいっぽくて少し興ざめ。あそこまで観客の同情を買うキャラにしたら、いちばん哀れむべきなのは被害者と遺族だということを忘れそうになります。
     
 ユンス役のカン・ドンウォンが、期待以上に素晴らしかったです。可愛いアイドル俳優と思ってた彼が、こんなに秀逸な演技を見せてくれるとは、ほんと想定外でした。絶望と希望、死と生の狭間で苦しみ揺れる心を、いかにも大熱演!ではない、抑制の効いた繊細さで表現していたのが良かったです。死を受容しつつ、やはり恐怖で怯えるラストの生々しい死刑執行シーンは、冷血な私の涙腺を緩ませる名演でした。ユジョンをヌナ(ねえさん)!と泣きながら呼ぶ表情、胸が痛みました。
 カンちゃんって、小栗旬と同じで、イケメンというより、どっちかといえば個性派ですよね。キレイに見える時と、ブチャイクに見える時のギャップが面白い俳優です。まあ、同じブチャイクモードに入ってる時でも、オグリンはマジでヘンな顔なブチャイクですが、カンちゃんの場合はブチャイクでも可愛いんだけどね。それにしてもカンちゃん、やっぱデカいですねえ!ほとんどガリバー状態。今まではほっそりスマートに見えた長身ですが、今回はヌオ~っと威圧感があって、最初は怖い殺人犯のムードをよく出していたのが、とても印象的でした。
 ユジュン役のイ・ナヨン、暗いけど気性の激しいトラウマ不思議ちゃん女って、「アイルランド」のジュンアと同じようなヒロインですね。はじめは、何なのこの女!?と、その身勝手な自暴自棄さにムカつくけど、彼女が心を病んでしまった理由を知ると、無理もないと同情せずにはいられません。私なら、あんな母親絶対赦さないよ!ユジュンの赦すことで再生する姿も、ユンスの救済される魂同様、悲しくも感動的です。イ・ナヨンの暗い美貌が、悲痛で激烈なトラウマに合っています。
 プラトニックなどという生ぬるい、陳腐な響きのする表現では言い表せない、魂が触れ合うような清冽で美しすぎる精神的な愛って、やはりこういう過酷な試練の中でしか生じ得ないんだろうなあ。それを知らずに生きることは、幸せなのかもしれません。
 脇役も、いろんな韓国映画&ドラマでよく見る顔ぶれ。ユジュンの伯母のシスター・モニカは、「アイルランド」や「キツネちゃん、何しているの?」のオモニ。優しい刑務官も、どこかで見たことがあるおじさん。
 韓国の死刑囚の生活環境なども、とても興味深かったです。娑婆とはほとんど隔絶されてる日本と比べると、かなり寛大かつオープン?
          
 シリアスで暗い役も悪くないけど、「1%の奇跡」や「オオカミの誘惑」の可愛いカンちゃんもチョア
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幽霊潜水艦 日本殲滅指令!

2008-03-25 | 韓国映画
 生ぬるい陽気に倦怠感。かと思うと、突然の春雷に心はざわめく。気まぐれに移ろいやすく、のどかな空気の中にも油断できぬ警戒心を抱かせ、不安をかきたてる春は、何だか人間関係にも似て私を欝にする季節です。

 「ユリョン」
 この世には存在しないことになっている軍人たちが乗り込む潜水艦“ユリョン(幽霊)”内で、クーデターが発生。指揮権を掌握した副艦長は、核ミサイルで日本を殲滅しようとするが...
 うう~ん。暢気でミーハーな韓流ファンに、冷や水をブッかけるような映画ですよねえ。悲しいけど、これが大方の韓国人の本音なんだろうなあ。彼らにとってアメリカと日本は、いつまで経っても巨悪な敵なんですね
 過去の屈辱への報復!強くないとまた踏みにじられる!日本は核武装している!という、恨み骨髄な執念と誤解は、決して癒されない消えないのでしょうか。日本を核爆弾でボロボロにできたら、気がすむのかなあ。この映画の副艦長みたいに、狂信的な反日感情から、いつか本当に一部の軍人が暴走することも、まったくあり得ないことではなさそうなのが、怖いです。そんなことしたら、憎むべきチョッパリだけでなく、無辜な韓国人も破滅するってことになりますよねえ。世界平和を壊した最低最悪野蛮人として非難、蔑まれる汚名は、過去の屈辱の比ではないでしょうし。
 反日ナショナリズムを高らかに謳う副艦長に対して、主人公は『核では何も解決しない!』と抵抗するのですが、『まだその準備ができてない』とも言い放ち、ガクッ。準備ができたらOKなのか~日本人からしたら、ほんと虚しくなります。
 ヌルいユルい韓流純愛ドラマに狎れきってると、こーいう映画は悪い意味で新鮮かも。でもホント、韓国人だってガチガチに反日な人ばかりじゃない、と信じたいです。平和的ミーハーとしては、大好きなジョンミョンやユチョンまで可愛い笑顔の下、チョッパリ死ね!なんて思ってるとは、考えたくないもんね。
 艦内での惨劇が、うげげ!な残酷さ。飲み込んだ鍵を取り出すため、麻酔が効いてないのに腹を掻っ捌いたりとか。血なまぐさい凄惨なシーンが多いのも欝。
     
 主人公と副艦長を演じた男優ふたりが、とても魅力的な男前でした。
 主人公は、チョン・ウソン。かなり若いので、可愛い!背が高くて顔が小さくて、軍服が似合ってる。日本を守ってくれる役だったので、安心。ちなみに無駄脱ぎは、もちろんありません。
 狂気の副艦長役チェ・ミンスも、シブくて男くさくて、カッコよかったです。き○がい的だけど、ありきたりな狂った演技ではなく、表面上は常にクールで冷静沈着なところが、なかなかの役者ぶりです。 
 聞くところによると、この映画の内容って日本の人気漫画「沈黙の艦隊」に、パクリに近いほど似てるとか?日本のものパクって反日色の強い映画か~なんだかなあ、です。
 
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篤姫⑧~⑫ 星になった君

2008-03-24 | 日本のドラマ(連続)
 「篤姫」第8話から12話まで観ました...

 まず、8話...
☆意地悪顔?
 キャピキャピしてる時は、何だかイライラする篤姫ですが、ムスっと不機嫌だったり、ムカっと怒ったりする時の彼女は、案外これが地なのかも、と思わせる怖い迫力が。『宮崎あおいって、何か底意地の悪そうな感じがするんよのお』と言うM子に、そうそう!と頷いてしまった私...あおいちゃんファンの皆様、すんません♪
 斉彬邸に移ってきて、そこの女中たちにアレコレ言われる姫だけど、イヂメられて可哀想、という感じは皆無。むしろ、ふてくされたりヒステリー起こしたりする篤姫を持て余してる女中たちのほうが、見ていて気の毒。
 世話係長の広川は、一見ツンケンしたタカビー女だけど、すごく献身的だし(しかも、すごい美人)。その部下の高山(左時枝、いい味!)も、腰の超低いオバサン。みんな、すごく善い人たちです。
☆コロッケ
 江戸の瓦版役で突然の登場!やっぱり顔芸やってくれて、笑っ!
☆雷
 篤姫と幾島が初対面するシーン。雷がピカー!漫画みたいで笑っちゃいました。
★総括
 篤姫のキツい性格が顕著になり始めました。ぶりっこ卒業に期待♪
 左時枝のクレジットが、ピンじゃないのが驚き。広川役の板谷由夏より、格下扱い。ベテランに対して失礼なのでは。
 MVPは、特になし。篤姫に困惑する板谷由夏と左時枝の演技は良かったです。

 第9話は...
☆LOVELY 若様
 逝去した大御所の遺骸の前で、消沈する幕臣たち。しかしバカ様、じゃない、若様は、『(遺骸に)ネジを巻けばよいではないかあ~』と、すっとぼけた顔&声でのたまう。さらに、雨が降ってるのに庭の花に水遣り。『可愛いのお~』と花を愛でる若様。あなたのほうが可愛い
☆小松先生
 斉彬の側近で、尚ゴローちゃんの師匠。家には辛気臭い妹お近しかいないみたいだけど、独身?それとも...男前な小松先生と可愛い尚ゴローちゃんも、ちょっとYAOI妄想を喚起させる関係です。
★総括
 若様のキュートなウツケぶりに、萌え~でもあれって、演技なんですよね?なぜあそこまで手の込んだ偽装をしなければならないのか、今後その理由も描かれるのでしょうか。
 MVPは、もちろん堺雅人。左時枝も、ただそこにいるだけで存在感バリバリ。

第10話は...
☆しつこいコイバナ
 西郷どん、また尚ゴローちゃんに篤姫の話を蒸し返す。いい加減、ほっといたれよ~!と思ってたら、『肝付さんが大好きでごわす!』と、ついに?告る西郷どん。ああ、そーいうことか。尚ゴローちゃんの心に、まだ篤姫がいるのかどうか、すんごく気になるのね♪
☆Pretty 若様
 きゃまた何かポリポリ食べてる!食べ方が可愛いんだよなあ。
 庭で、『待て待て~』と何か追っかけてる若様。何かと思えば...ア、アヒル?!宮崎あおいに会いに来て、江戸城に迷い込んだアフラックアヒルでしょうか。
★総括
 本格的時代劇を期待するのをやめた時点で、この月曜ドラマランド大河ドラマ、楽しめるようになってきてる私。ナンダカンダ言いつつ、面白いですよね。何より、「義経」みたいにド下手すぎて見るに耐えない!な出演者がいないのが良い。あおいちゃんも瑛太も、若手にしては危なげない。ベテランも好演で、感じよくサポートしてます。
 MVPは、カッコいい英邁な君主ぶりが特に冴えていた高橋英樹かな。堺雅人、小澤征悦もグゥ~!by エドはるみ
 
 ↑西郷どん『おいは、肝付さまが好きでごわす』尚ゴローちゃん『え...』

 第11話は...
☆御台所ですと~?
 篤姫兄、また妹情報を漏洩。団子を手に、びっくり&しょんぼりする尚ゴローちゃんの、ヘナヘナ脱力ぶりが可愛い。うまそうに団子を食べる篤姫兄も可愛い。
☆おら江戸さ行くだ
 正装し、斉彬の御前に畏まる尚ゴローちゃん。その清楚で可愛らしい姿に、斉彬も舌なめずり、じゃない、心を打たれて、『よき面構えじゃ』と。え~!?どこが~?!すんごく可愛いけど、オドオドヘナヘナしてるヘタレ顔だったけど...
☆斉彬さま、いいひと
 英邁なだけでなく、とっても優しい斉彬さま。ちょっと篤姫に気を使いすぎ?甘やかしちゃダメ!尚ゴローと二人きりで会わせてやるなんて、度が過ぎるのでは。
★総括
 瑛太、可愛いだけじゃなくて、演技もホント上手くなってますね!発声もきれいで、何言ってんのか分かんない!なシーンは全然ないし。時代劇、大丈夫なのかな?という危惧も、杞憂に終わったようです。
 MVPは、やっぱ瑛太かな。次いで高橋英樹。岡田義徳も今回は超可愛かった!

 最後に、第12話...
☆フクさんからの贈り物
 フクさん再登場!フクさんが夜なべをして~♪篤姫の幸福を祈願して手毬を作り、尚ゴローちゃんを通して姫に献上。この慎ましいプレゼントを見るたびに、以前フクさんたちを傷つけた上から目線な独善を、姫は反省してほしいものです。
☆さよなら桜島
 家族とも、故郷とも永久の別れを告げる篤姫。庶民なら、また会える戻れる日が来るのに。気軽に身動きできないところが、身分の高い人たちの悲劇ですよね。
★総括
 家族との別れが、ちょっとベタベタ長々しくて、返って興ざめ。
 少しずつキャピキャピぶりっこじゃなくなってきてる、気丈で毅然とした成長を見せ始めた篤姫こと宮崎あおい、を今回初のMVPに。山口祐一郎と碁の話をするシーンのあおいちゃんは、なかなか秀逸でした。
        
 尚ゴロー『姫さま~
 西郷どん『これで邪魔な小娘はいなくなったでごわす
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スパイ☆ボーイ

2008-03-23 | イギリス、アイルランド映画
 何だか最近、体内に毒素が充満しているような気がしてなりません。腸も血も、暖かくなるにつれ、汚れていくような不安と不快感が。なので、本格的にデトックスを試みようと決意しました!
 簡単かつ金のかからないデトックスといえば、そう、断食じゃ!不必要で有害な飲み食いを一時ストップして、体内リセット。そもそも、一日や二日食わなくても当たり前だった昔の人に比べて、現代人は食いすぎなんですよねえ。
 とはいえ、完璧な断食は、かなりの忍耐を必要とする。弱い私は、すぐに挫折しそう。手始めに、週末だけヨーグルトonlyの、プチ断食に挑戦してみます♪no pain,no health!no effort,no beauty!

 「アレックス・ライダー」
 諜報員の叔父を殺された中学生のアレックス・ライダーは、スカウトされスパイとなり、殺人ウィルスを英国に撒き散らそうと目論む悪人と対決!
 いやあ、正直あまり期待してなかったのですが、想定外の面白さでした。家族そろって観られる楽しい映画です。まあ、要するにオコチャマ映画なんですが、大人でも楽しめると思います。名探偵コナンみたいな感じ?ありえねー!な漫画的内容&ノリも展開も、出てくる愉快なスパイグッズも、コナンを彷彿とさせます。バカバカしい!と切り捨てるのは、野暮というもの。漫画の実写だと思って観れば、よく出来てるほうだと思います。
 ぷぷっと笑えるシーンが多いのも、楽しめた要因かも。ヘンな日本語や日本趣味(食卓のフグ、あれってどー見てもハリセンボンなんだけど?!)。ハチャメチャで奇抜なアクションシーンは、もろ香港テイスト。後で、アクション監督はドニー・イェンと知り、納得!見た目もキャラもヘンな悪人集団とか、怪物クラゲとか、諜報本部へつながる駅の証明写真ボックスとか、かなり笑えます。
 ハリポタとか、子供が主役の映画は苦手、ていうか、興味が全然わかない私。この映画も、もしガキンチョが主役だったら、絶対観なかったでしょう。
     
 アレックス・ライダー役の、アレックス・ペティファーくん。すごくカッコカワイいです。金髪碧眼のイケメン。でも、王子様タイプではなく、かなり硬派で男らしいです。同じ英国男子でも、ヘタレっぽいOBとかより、よっぽど男の魅力があります。それに、低い声や雰囲気など、子供なのに大人っぽい!二十代半ばで高校生役やった「山田太郎ものがたり」のニノのほうが、よっぽどガキっぽい。大人っぽいペティファーくんだけど、やっぱ子供だな、と微笑ましくもなるシーンや表情も多くて可愛い。私は少年大好きなショタコン女ではないので、フツーなら十代の男子には全く萌えないのですが、アレックスくんはイケます。彼なら罪悪感なしで大人の関係になれそうです♪
 アクションも体はって頑張ってたアレックスくん(車のでの乱闘シーン、カッコよかった)、大人のスパイに成長した続編とか、ぜひ観たいものです。
 悪役は、ミッキー・ローク。ほとんどギャクです。かつての色男も、最近はすっかりイロモノになっちゃってますね。
 諜報部のボス役、ビル・ナイも笑える珍演。アメリカンギャルな家政婦役は、ちょっと懐かしい、かつてのアイドル女優アリシア・シルバーストーン。アレックスの叔父さん役は、ユアン・マクレガー。すぐに退場しちゃうので、ファンはガッカリかも。ミッキー・ロークの秘書が強烈。彼女って、ひょっとして「ドッジボール」にも出てた人?怪物クラゲで感電死するシーンは爆笑ものです。
 あと、ロンドンの街並みも素敵に撮れてます。また行きたくなってきた!
          
 アレックスくん、18歳にしてもうこんな路線に走ってます。ちょっとヤンキー臭がする子ですが、良い子ちゃん優等生&十代でもうオッサン風なダニエル・ラドクリフより、いろんな意味で期待できます。それに、ハリウッドのガキと違って、イギリスのガキは聡いので、転落なんかしないはず!
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にこにこ警備保障☆

2008-03-21 | 中国・台湾・香港映画
 ヤフーオークションで、ちょっとした買い物。
 郵便局で代金を振り込むと...あ、何か振込先の名前が違うような、と思ったのもtoo late!振り込んじゃった!口座番号を間違えて、全然知らない人に送金しちゃったんですけど...と、オズオズと局員さんに告げる私。はぁ!?みたいな顔の女性局員は、こんなこと初めて!ありえない!と、同僚と対処の仕方など相談。確かに、こんな間違いフツー誰もしないよなあ。ゴメンなさい...長々と待たされた結果、取り消し料が600円かかると言われました。うう~ん。振り込んだ金が400円だしなあ。相手が不審に思って何か言ってくるまで、そのままにしておくことに。相手の方、さぞかし気味悪がるだろうなあ。ほんと、ゴメンなさい。これも春の陽気のせいでしょうか。

 「ドリフト」
 一夜のはずみで相手の女を妊娠させてしまった青年タイラーは、彼女のために金を稼ごうと、無認可の警備会社でボディガードとして働き始める。そんな中、タイラーはジャックという男と知り合い、仲良くなる。今はカタギとして愛する妻と静かに暮らしているが、実は凄腕の元傭兵であるジャックに、凶悪化した昔の仲間が近づいてきて...
 香港アクションエンターテイメントの名手、ツイ・ハーク監督作品なので、ハチャメチャにエキサイティングなシーン&展開のテンコモリ!香港アクションは、やっぱハリウッド映画では味わえない、その奇抜さが最大の魅力ですよね。この映画でも、そのつるべ打ちです。ビルの駐車場でのカーアクション、団地での激闘サバイバルゲーム、ラストの空港はもう戦場と化してます!こーいうの観るたびに思うけど、やってる当人たちより、巻き込まれる一般人が可哀想!団地の住人はホントいい迷惑だし、爆発で焼け死ぬ鳩も、空港で殺されまくる警察官たちも哀れ!
 この映画を観たのは、もちろん主役であるタイラー役のニコラス・ツェーに会いたかったからさ♪
          
 ニコ、やっぱカッコカワイいなあ。ほんと、女の子みたいな可愛い顔。でも、雰囲気も演技も、バリバリの男の子!今回もアクション頑張ってましたが、ちょっと「香港国際警察」を思い出させる役だったが、すごく可愛かった。冒頭の、あわわエッチしちゃった!?と、慌ててパンツはくシーンとか(上半身裸もサービス♪)。ストーカーちっくに、孕ませた女につきまとったり(あんなイケメンが貢いでくれるなんて、めちゃ羨ましい!)。依頼人のオバチャンを後部座席に乗せたまま、バックで空港まで爆走したり。冷蔵庫の中に避難したり、廃屋でジャックの妻から赤ちゃんを取り出したり(ヘソのオ、口で噛み切る!)、チョコマカ&バタバタと忙しく動き回るニコは、かなりコミカル調です。よく考えたら、シリアスなシーンは全然なかったような?それと、ニコって意外と小柄?
 カッコいいキャラ&パートは、全部ジャック役のウー・バイが担当。見た目はブサイク系(大仁多篤似?)ですが、まるで超人?!忍者!?な、人間離れしたアクションで、攻撃をかわし敵をバッタバタ倒す必殺仕事人ぶりに驚嘆!
 タイラーの上司役で、アンソニー・ウォンも登場。でも、この上司といいタイラーが妊娠させる元女警官といい、いまいち中途半端なキャラなのが気になります。
          
 ↑ ニコとショーンが再競演した新作「インビジブル・ターゲット」(男兒本色)。可愛さを封印して野郎っぽく変身してるイケメンふたりに、萌えること必至ぢゃ!
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I LOVE 土ワイ

2008-03-19 | 日本のドラマ(単発)
 昼下がりに再放送されてる2時間ドラマ、面白そうなものがあれば、たまに録画してます。土曜ワイド劇場の、私が好きな人気シリーズ2本、観ただよ...

 「炎の警備隊長・五十嵐杜夫④ マル秘特務! 殺人予告VIPを警護せよ 精鋭警備軍団と社長令嬢の知られざる悲しい過去」
 my dear 小泉孝太郎が準主役。これ、リアル放送の時、録画に失敗してガーンだったので、再放送はメッチャ嬉しかった!
 現在のレギュラーメンバーである内田朝陽と山崎裕太の初登場、ということでも貴重な回なのです。しかも二人とも、容疑者です。
 事件の謎とサスペンスは、とってつけたような、かなりいい加減、ていうか、ほとんどどーでもいい扱いなのが、このシリーズの特徴?今回も、五十嵐隊長が犯人は誰かと気づく決め手とか、包丁を持った犯人との対決はビルの屋上だったり、笑えるほどベタベタです。これってぶっちゃけ、小林ネンジ隊長が若者や犯人に説教する人情ドラマだよなあ。
 話より、コータローのカッコかわいさ&おしゃれなファッションが楽しみなんですよね。今回も、私服の時のコータローは、警備員じゃなくて金持ちの坊ちゃん。それも、成金な悪趣味さなど皆無な、上品なカジュアルさが素敵なんです。あの白い上着、おしゃれだった!
 が!コータローの出番は極少!準主役なのに~その代わり、内田朝陽がオイシイ役どころ。朝陽くん、ほんと暗~い感じで、得体の知れぬ不気味さがあって、怖いです。ヌオ~っとしたデカいガタイも、それに拍車かけてる。でも、イケメン。ちょっとカツーンの垢西に似てる感じがするけど、垢西みたいな不潔で性悪で軽薄な感じはない。以前ウルルン滞在記で、原住民と同じスッポンポンになってた朝陽くん。他の出演者と違い、まったく恥ずかしそうな素振りも見せず、平然、ていうか無表情のまま全裸で、しかもスゴいアングルまで撮らせてて(木登りとか。ボカシがなければ、ケツ穴まで見えてたよ!)、吃驚させらたことがあるけど。仕事だし...無言の本音が、そのダル~い無表情に表れていたような。
 とまあ、役者としての個性や気構えは、コータローよりは格段に上な朝陽くんです。いい仕事あげたら、伸びる素材だとは思うけどなあ。イケメン殺人鬼の役とか似合いそう。コータローは最近、演技よりバラエティのほうが楽だし人気を得られるし、みたいな仕事スタンスみたいで、ちょっと失望中。
       

 続いて「おとり捜査官・北見志穂③ 高級銀座クラブに潜入した美人女刑事に男たちの異常な視線が・・・」
 バラバラ殺人事件発生!関係者に探りを入れるため、銀座のクラブにホステスとして潜入する北見志穂だが...
 ↑の警備隊長シリーズよりは、はるかに話も事件の謎も良く出来ていています。おまけに、子供は見ちゃダメ!な、古き佳き時代の土ワイテイストがあるところもグゥ~!by エドはるみ
 事件に関わりがあると見られる怪しげなタクシーに乗る北見志穂。連れて行かれた先は...首都高売春の現場!濡れた男女が、全裸で絡まりあってます。お乳がもまれてます。それを窃視してる出歯亀ギャラリー。バックに流れるイカガワシイ音楽も効果的!
             
 依頼人を売春出歯亀に案内するタクシーの運ちゃん役に、my dear 六平直政あひゃひゃ!六ちゃん、キモ笑!見るからに怪しい&危ない!『あんたもスゴいもん見たいんだろ?』『はじめはイヤがっても、だんだん見られながらヤルことが快感になるんだよ。どんな女もそうだ。あんたもそーなるんだよ、ウヘヘヘ』北見に向けるテラテラした顔、イヤらしい口調、最高!出演時間は短いけど、強烈なインパクトです。映画だったら、助演男優賞ものです。最近、善人な役ばかりな六ちゃんなので、たまにはこの運ちゃん役みたいに原点回帰(怪しい役)してほしいです。
 バラバラ殺人、売春&出歯亀、エロ写真投稿、変態偏愛フェチズムなど、シチュエーションや動機が異常で面白いです。同じ女刑事ものでも、オコチャマな「アンフェア」より私は高く評価してます。気軽に観られるオトナ向けのドラマです。
 そして、同じ女刑事ヒロインでも、ヘンにカッコつけてる篠原涼子より、松下由樹のほうが好き。でもホント、松下由樹ってデカいですよねえ。肩幅も広くて、後姿はほとんど男!強そうで、たのもしそうな感じが女刑事に合ってます。
 北見の相棒、袴田刑事役の蟹江敬三も、毎回いい味だしてます。主任役の小木芳光が、クールでカッコいいオヂさま!クラブのママ役で、懐かし!の結城しのぶ。往年の2時間ドラマで、怪しい女の役といえば彼女の独壇場でした(最近は、秋本奈緒美おねえさま?)。今でもきれいです。エロ雑誌の編集長役で特別出演の、内田春菊が笑えます。
 
 
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日本の歴史は女の涙でできています

2008-03-18 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャルドラマ「徳川家康と三人の女」を、まったり観ただよ...
 織田信長と豊臣秀吉の天下のもと、乱世を渡る徳川家康。そして、彼の人生に大きく関わった三人の女たち...
 家康の最初の正室・築山御前、次の正室・朝日姫、そして秀吉の側室・淀殿が三人の女。もう星の数ほど映画化・ドラマ化されている彼女たちの悲劇。このドラマも、別段これといって斬新な視点で描いているわけではなく、ありきたりで新鮮味はありません。多少、史実とは違う!でもいいので、もっと今まで見たことないような、それでいて、それもあり得るかもな~な戦国女性ドラマにしてほしかったかも。その意味においては、「篤姫」は面白おかしく工夫してると思います。
 家康がねえ、すんごい善い人なんです。ちょっと立派すぎるよなあ。あんなに優しく紳士的で高潔な戦国武将、いないよなあ。返って人間味がなかった。もうちょっと、家康らしい腹黒さや冷たさも描いたほうが良かったのでは。
 まあ、松平健が演じるので、そんな複雑でコムズカシイ描写は、誰も望んでいないのですが。暴れん坊将軍が、年をとって恰幅よく老成した感じな家康でした。かなり悠然としてるので、愛する妻と息子を死なせたり、時の権力者の下で忍従する悲壮な苦労人には、あまり見えないマツケン家康ですが。でも、どっしりふくよかなイメージの家康は、外見的にはマツケンに意外と合ってかも?少なくとも、弁慶よりは1億倍ピッタリ。石田光成に蟄居を命じるシーンでは、ほとんど暴れん坊将軍だったのが笑えた。今にも『余の顔を忘れたか』『成敗!』とか言い出しそうで。
 信長の命令で死に追いやられる築山御前役は、高島礼子。マツケンは彼女の大恩人らしく(下積み時代、すごく世話になったとか)、売れてからもマツケンのドラマにはよく出る礼子さん、ほんと義理堅い女優ですよねえ。彼女、時代劇が似合う数少ない貴重な女優ですが、身分の高い役は何かしっくりこないんですよねえ。芸者とか女将とか、庶民の色っぽい系やらせたら、天下一品。なので、武家の貞淑な正室にしては、ちょっと艶やかすぎる。でもホント、今回もションベン臭い小娘でもない、厚いメイクがキツいオババでもない、熟女盛りの美しさでした。優しそうなところも好き。
 兄・秀吉の命令で夫と離婚させられ、家康と政略結婚させられる朝日姫役は、若村麻由美。彼女も大好きな女優なんです。もともとは素朴な農家の娘、というキャラを、さりげなく表現していて、やっぱ巧いなと思った。それにしては美人すぎるとも思ったが。運命に翻弄され黙従する可哀想な女、というありきたりさが残念。もうちょっと、若村さんの演技力を発揮できるキャラにしてほしかったかも。登場が待ち遠しい「篤姫」に期待♪
 淀殿役は、なぜか星野真理。ショボい...いちばん美人で華やかな女優にしなきゃいけない役なのになあ。
 織田信長が、なぜか中村敦夫。お爺さんじゃん!最近の信長といえば、反町とか玉木とか藤木ナオヒトがやってたので(どれも若くて男前だけど、信長には???なメンツですが)、その爺っぽさが余計イタい...
 秀吉が、なぜか鶴太郎。ひょうきん族のコントにしか見えませんでした...
 秀吉と朝日姫の母・大政所役は、中村玉緒。暴れん坊将軍の母上じゃん!それにしても玉緒、何でいつも必要以上にコミカルな演技をするのかなあ。フツーにやればいいのに。
 家康と築山御前の息子・信康役、どっかで見たことあるなあ、who?と思ってたら、柏原収史だった。やっぱ兄貴の崇のほうがE男だなあ。カッシー、最近見ないですねえ。まだコワレたままなので干されてるのかしらん。もったいない。エロいVシネマあたりで復活希望♪
 
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