来月、久々に京都に赴くことになりました。大学時代の友達がシンガポールに転勤になるので、送別会に顔を出すためです。旧友に会えるのは楽しみですが、ちょっと気乗りがしないんだなあ。京都、暑いもん。夏が苦手な私、大学時代はホント辛かった。京都の地獄みたいな夏を思い出しただけで、めまいと汗が...
でも時間があれば、独りでフラっと大原にでも行ってみようかな、なんて計画してます。京都~大原三千院♪
京都といえば、もうすぐ祇園祭...一回だけ行って暑さと人ごみで死にかけて、地下鉄の丸太町駅近くに駐めてたバイク盗まれて発狂しかけた、真夏の夜の悪夢でした...
「フランスの思い出」
1950年代のフランス。ママが出産するまで、9歳のルイは田舎に預けられることに。パリとは異なる生活に戸惑うルイだが...
とても愉快で心温まる佳作でした。シンプルで牧歌的な田舎のライフスタイルと、そこに住む暢気で飾り気のない人々の言動が、ユーモアたっぷりに描かれています。ああいう田舎に滞在できたら、さぞや心身ともに癒されるだろうなあ。
都会っ子のルイを困惑させる、田舎ならではの光景や生活様式が笑えます。着いた早々、食用のウサギを吊るして殴り殺して、目をエグリとって皮を剥ぐ、なんてゲゲゲ~!な場面に出くわしてしまうルイ。すごい残酷なシーンに、私もウウウ。動物愛護団体から抗議がきそう。でも、ウサギのシチュー食べてみたいかも。
おおらかな笑いに包まれつつ、ルイを預かるマルセルとペロ夫婦が抱える心の傷が、しんみりとした悲哀を漂わせています。難産で赤ちゃんを失った悲しみから立ち直れず、夫婦仲も冷えてしまっているマルセルとペロが、ルイとの触れ合いによって癒され、愛を回復させる姿が、なかなか感動的です。邦画だと、いかにも泣け!感動しろ!な、お涙ちょうだいシーンや台詞てんこもりになるところを、さすがフランス映画、押し付けがましいベタベタしさはなく、すごく淡々とドライ、かつ悲痛なほど深刻で、胸を衝きます。
でも、マルセルもペロも、いかにも悲しみに暮れてい可哀想な夫婦って感じは全然なく、ほんと気のいい明るい田舎の男女なキャラで、微笑ましい。ルイも、いかにも健気で無邪気な天使少年ってキャラではなく、ごくフツーの真面目で繊細な男の子で、これといって涙を誘うような、あざとい言動などしません。すごく母性本能をくすぐる性格ですが。演じてるのは、ジャン・ルー・ユベール監督の息子アントワーヌ・ユベール。マット・デーモンの子供時代、みたいな風貌で、可愛い!
最高にいい味を出しているのが、ルイの遊び相手になる10歳の少女マルチーヌ。この子、ほんと強烈です!まさに、少女ジャイアン。豪快痛快!おてんば、というより、ほとんど野生児。常にパンツ丸見えな大あぐらがスゴい。ひ弱なモヤシっ子のルイを舎弟にして、いろんなことを彼に教える。とてもルイと1つ違いとは思えぬほど、何でも知ってて笑えます。パパは出張じゃなくて若い女と蒸発したんだよ!とか、姉に向かってヤリすぎて腹ボテになんなよ!とか、とても10歳の女の子の台詞とは思えません。極めつけは、いいもん見せてやるよ!と、姉が彼氏とエッチしてるところを、こっそりルイとのぞきながら、マルセルとペロはこーいうこと長い間してないんだよ、分かったか?と諭すところ。ほんと笑えます。あと、ルイのパンツの中にキモいウナギの稚魚を入れるイタズラとか、こんな面白いガキ大将と遊びたいなあ、と思わせてくれます。
マルセル役のアネモーヌ(ちょっとチリ人妻アニータ似?)と、ペロ役のリシャール・ボーランジェは、そろってセザール賞主演女優男優賞を受賞。どっちもコミカルかつペーソスに満ちた好演です。
でも時間があれば、独りでフラっと大原にでも行ってみようかな、なんて計画してます。京都~大原三千院♪
京都といえば、もうすぐ祇園祭...一回だけ行って暑さと人ごみで死にかけて、地下鉄の丸太町駅近くに駐めてたバイク盗まれて発狂しかけた、真夏の夜の悪夢でした...
「フランスの思い出」
1950年代のフランス。ママが出産するまで、9歳のルイは田舎に預けられることに。パリとは異なる生活に戸惑うルイだが...
とても愉快で心温まる佳作でした。シンプルで牧歌的な田舎のライフスタイルと、そこに住む暢気で飾り気のない人々の言動が、ユーモアたっぷりに描かれています。ああいう田舎に滞在できたら、さぞや心身ともに癒されるだろうなあ。
都会っ子のルイを困惑させる、田舎ならではの光景や生活様式が笑えます。着いた早々、食用のウサギを吊るして殴り殺して、目をエグリとって皮を剥ぐ、なんてゲゲゲ~!な場面に出くわしてしまうルイ。すごい残酷なシーンに、私もウウウ。動物愛護団体から抗議がきそう。でも、ウサギのシチュー食べてみたいかも。
おおらかな笑いに包まれつつ、ルイを預かるマルセルとペロ夫婦が抱える心の傷が、しんみりとした悲哀を漂わせています。難産で赤ちゃんを失った悲しみから立ち直れず、夫婦仲も冷えてしまっているマルセルとペロが、ルイとの触れ合いによって癒され、愛を回復させる姿が、なかなか感動的です。邦画だと、いかにも泣け!感動しろ!な、お涙ちょうだいシーンや台詞てんこもりになるところを、さすがフランス映画、押し付けがましいベタベタしさはなく、すごく淡々とドライ、かつ悲痛なほど深刻で、胸を衝きます。
でも、マルセルもペロも、いかにも悲しみに暮れてい可哀想な夫婦って感じは全然なく、ほんと気のいい明るい田舎の男女なキャラで、微笑ましい。ルイも、いかにも健気で無邪気な天使少年ってキャラではなく、ごくフツーの真面目で繊細な男の子で、これといって涙を誘うような、あざとい言動などしません。すごく母性本能をくすぐる性格ですが。演じてるのは、ジャン・ルー・ユベール監督の息子アントワーヌ・ユベール。マット・デーモンの子供時代、みたいな風貌で、可愛い!
最高にいい味を出しているのが、ルイの遊び相手になる10歳の少女マルチーヌ。この子、ほんと強烈です!まさに、少女ジャイアン。豪快痛快!おてんば、というより、ほとんど野生児。常にパンツ丸見えな大あぐらがスゴい。ひ弱なモヤシっ子のルイを舎弟にして、いろんなことを彼に教える。とてもルイと1つ違いとは思えぬほど、何でも知ってて笑えます。パパは出張じゃなくて若い女と蒸発したんだよ!とか、姉に向かってヤリすぎて腹ボテになんなよ!とか、とても10歳の女の子の台詞とは思えません。極めつけは、いいもん見せてやるよ!と、姉が彼氏とエッチしてるところを、こっそりルイとのぞきながら、マルセルとペロはこーいうこと長い間してないんだよ、分かったか?と諭すところ。ほんと笑えます。あと、ルイのパンツの中にキモいウナギの稚魚を入れるイタズラとか、こんな面白いガキ大将と遊びたいなあ、と思わせてくれます。
マルセル役のアネモーヌ(ちょっとチリ人妻アニータ似?)と、ペロ役のリシャール・ボーランジェは、そろってセザール賞主演女優男優賞を受賞。どっちもコミカルかつペーソスに満ちた好演です。