まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

呪いのサブリミナル!悪夢のあとさき

2006-10-20 | 日本映画
 今年の運勢...
 今年は、衰運の最後の年です。悪いことはパッと来ないで、深く静かに大きくやって来ます。健康運、今年注意すべき病気は、性病、泌尿器に関する病気、便秘...
 イヤー!!!それ以上読まず、ゴミ箱に投げ捨てたのも、記憶に生々しい年始。
 今年も、もう残り僅かですが、無事に年は越せるでしょうか。

 「真夜中の招待状」
 次々と突然、兄弟たちが謎の失踪。次は僕の番だと怯える恋人を支えながら、真相を探ろうとするヒロイン...
 野村芳太郎監督なので、松本清張が原作かな?と思ったら、今回は遠藤周作でした。
 精神異常?狂気?サイコ系かと思えば、心霊?祟り?怪奇ものな展開になったり、いろんな要素がゴチャまぜになっていて、結局、まるで火サスか土ワイな真相と解決に、何じゃそりゃー!映画ではなく、2時間ドラマで十分な内容かも。ローカルシーンも多いし。
 精神病院のヤバい描写とか、不気味な心霊写真や、いかがわしい降霊術、薬害問題、夢による深層心理分析や催眠、エレファントマンな人物の存在や、異常な人間関係など、舞台設定や登場人物が盛りだくさんで、そのまとまりのなさに、つめこみすぎの感が否めません。まあ、次々と色んなことが起こるなあ、と退屈はさせないけど。
 ヒロイン役は、小林麻美。演技力とか美貌とか、そういう類の女優ではなくて、あの独特のムードこそ、彼女の魅力です。
 演技は、はっきり言って下手だし(台詞棒読み)、顔は浜崎あゆみを馬面にした感じだけど、何だろう?やっぱ醸し出す空気に、今の女優にはない、高級な香水のような、都会的な倦怠感があって、惹かれるのです。

 それは、私が子供の時、「雨音はショパンの調べ」が大ヒットしても、まったくTVに出演せず、すごくミステリアスな存在だったのが、強烈な印象に残っているせいかもしれません。大手芸能プロの社長と結婚して引退、またミステリアスに姿を消してしまった小林麻美は、私にとって永遠に謎めいた“幻の女”です。
 この映画では、小林薫とのベッドシーンでヌードになったり(小林薫が彼女の乳首を口に含むシーンが、妙にエロい)、次から次へと服をとっかえひっかえ(ファッショナブルの域を通り越してます。どー見ても、一般人じゃなくて、セレブな芸能人or高級クラブのホステス。ここまで生活感ゼロな女優は、そういません。あんなスゴい格好して田舎へ行くのは、いかがなものか)、まさに小林麻美のために作られたかのような映画になってます。
 相手役の小林薫が、まだ若くてE男!ちょっとトニー・レオンっぽくて、素敵です。ノイローゼ演技も、なかなか迫真的です。
 脇役が、これまた超シブくて豪華!
 小林薫の兄の一人に、渡瀬恒彦。つねひこ、大好き♪でも、すぐ失踪(涙)。精神病院に通っているオッサン・藤田まことの、意外な正体に吃驚!北林谷栄が、胡散臭い霊媒師を妙演。事件の鍵を握る変態おやぢ米倉斉加年、キモすぎて笑えます。彼にカラダを弄ばれる人妻・宮下順子も、当然のように熟女ヌードになって、米倉氏に乳を揉まれてエロく悶絶。
 小林麻美以上に、もう二度と会えない俳優たちも数名。東大の教授役・丹波哲郎は、霊界じゃなくて、催眠を研究。ヒロインと一緒に真相を探る精神科医に、高橋悦史。男盛りの精気に満ちていて、頼もしい。小林麻美のパパ役・芦田伸介も、シブい貫禄。あらためて、今は亡き名優たちを哀悼...
 オープニング、瞬間的に謎めいた映像が挿入されてるアレって、サブリミナル?!
 
 

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