まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

どうぶつ奇想天外!

2016-04-29 | イギリス、アイルランド映画
 「ロブスター」
 独身者は身柄を確保されホテルへ送られ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ動物に変えられてしまう世界。デヴィッドはホテルを脱出し、独身者が潜伏する森へと逃走するが…
 何だろう、すご~く独特というか、ヘンな映画でした。いちおう近未来もの?人間が動物に変えられてしまうというSF?なのですが、ファンタジックなシーンは皆無。どうしてこんな世界になってしまったのか、いったいどういう社会システムなのか、詳しい説明もほとんどなし。え?はあ?な設定、展開。いわゆる不条理もので、納得のいく筋の通ったストーリーやキャラじゃないとダメな人には、受け入れることができない意味不明映画かもしれません。かくいう私も、どちらかといえばワケワカメ系映画は苦手なのですが、この映画は不思議なテンポとムード、そこはかとなく笑えるシーンの多さで、かなり楽しめました。大真面目にトンデモないことしたり、深刻なのに滑稽な雰囲気が流れたり。非道いイタいシーンが笑えるようになってたのが、結構ツボだったかも。ホテルのメイドがデヴィッドのズボンを脱がして下着越しに性器グリグリとか。マスタベーション禁止令を破った男が、罰としてトースターの中に手を入れられてギャー!とか。飛び降り自殺した女が断末魔のうめき声をあげてるそばで、デヴィッドが女にモーションかけてたりとか。シュールなシチュエーションや間の取り方が、笑いを誘いました。犬が蹴り殺されたり、ウサギが皮剥されたり、動物好きな人には正視に耐えぬ残忍シーンが。かなり毒と闇があるブラックコメディです。

 舞台となるホテルと森が印象的。あんな優雅なホテルで、リッチに過ごしてみたいものです(おかしなルールがあるのはイヤだけど)。森や湖など、自然が美しかった。ロケはすべてアイルランドなんだとか。
 独り身でいると、動物に変えられてしまう社会。いったいどうやって変えるのか、そこんとこも詳細不明で変換シーンもなし。いい年して独りだなんて、人間以下!と言われてるようで肩身が狭い私です私なんか確実に動物化ですよ。でもよく考えたら、もう充分生きたし、この先どうせ待ち受けてるのは孤独死だし、もういっそのこと動物でいいや!なんて思ってしまいました可愛いカワウソさんにしてほしいナ
 主人公のデヴィッド役は、大好きなコリン・ファレル

 え!これがコリン!?と、ファン驚愕のメタボおやじなコリン。特殊メイク?!かと見紛うばかりのデップリんこぶりです。何かサダム・フセインに似て見えたり。役作りで太ったみたいですね。顔もお腹もダボダボなコリンですが、ワタシ的には全然イケてます。顔じたいはやっぱ可愛いイケメンだし、黒々とした瞳の相変わらず美しいこと。松じゅんとメタボコリンだったら、躊躇なく後者選びます。今回のコリンは、すごく静かで抑え気味。紳士的なコリンが新鮮。でも、すごく内気で悲しそうな雰囲気は不変。不幸、不運が似合うコリンが好きです。ラスト、愛のためにトンデモないことをするコリンが、ウゲゲゲ!で悲しいです。
 ホテルの滞在者役で、売れっ子ベン・ウィショーも登場。

 「白鯨との闘い」「リリーのすべて」とこれで、今年もう3本目(「パディントン」での声優を含めば4本目)のベン子さんです。またチョイ役なのかなと思ってたら、白鯨とリリーよりは出番も見せ場もあったので嬉しかったです。彼も大真面目に奇妙で笑えます。すわった目つきのヤバさ、鼻血を強引に出すところが珍妙かつキモい。プールのシーンで、水着姿になるベン。無駄な肉のない、まるで少年のようなほっそりしなやかな肢体は、鍛えまくった筋肉マッチョとは違う自然な美しさ。BL漫画に出てくる男の子の裸みたいでした。コリンとベンの絡みにも、ちょっと萌えました。映画の冒頭、カップルは異性でも同性でもOKなので、どっちにしますかと訊かれたデヴィッドが返答に悩んだり、若い頃に同性とのセックス経験があるとか答えたりしてたので、ちょっと期待しちゃいました

 その他のキャストも国際的で豪華、というよりシブいメンツ。デヴィッドと愛し合うようになる女役は、「ナイロビの蜂」でオスカーを受賞した英国女優レイチェル・ワイズ。森の反逆グループのリーダー役は、働き者なフランス女優レア・セドゥ。007のリアル嫁と、ボンドガールの共演ですね。名バイプレイヤーのジョン・C・ライリーも、滞在者役を好演。ライリーおじさんとベン子のケンカシーンも笑えた。

 コリン~コリ吉やっぱええわ~コリ吉の新作の中では、やはりハリー・ポッターのスピンオフ?映画「ファンタスティック・ビースト」に注目が集まってますね。

 ベン子さんの新作は、トム・ハンクス主演の“A Hologram for the King”です。TVシリーズの“London Spy”日本上陸はまだ?!
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毒貝の効能

2016-04-17 | 日本映画
 九州熊本の地震…日が経つにつれ、被害が拡大しているようで、不安と悲しみは募るばかりです…
 金曜日の深夜は、飲んだ後に友人の家で寝ていたのですが、マンションの上階だったせいかすごく揺れて友人ともども飛び起きて外に出ました。地震情報と避難を促す町内放送が流れて、今まで経験したことない不穏な空気に周囲の人たち同様、ただ狼狽するばかりでした。
 広島でもあんなに揺れたのだから、熊本はいかばかりか…と、あらためてやりきれない思いになりました。悲惨な被災地をただTVで見ることしかできない無力感に暗澹となりながらも、天災とはあまり縁のない土地に暮らしている安心感も覚えて罪悪感、という複雑な心境です。
 これ以上、被害が広がりませんように。今はただ、被災地の方々の無事を祈るばかりです…

 「シェル・コレクター」
 孤島に隠棲し、貝の収集に明け暮れる日々を送る盲目の貝類学者。ある日、島に一人の女が漂着する。彼女は世界に蔓延している謎の奇病に罹っていたが…
 アメリカの短編小説をアレンジして映画化。不思議な内容、味わいの作品でした。観る前までは、きっと作りての独りよがりな、わけのわからないゲージュツ気取り映画かと危惧していましたが、若干そんな感じはありつつ、小品ながら個性的で面白い佳作でした。ちょっと悲しい怖い寓話、病んでるけど美しいファンタジー、みたいな。舞台となる孤島は、いちおう日本であることは確か(たぶん沖縄?)なのですが、浮き世離れしたストーリーといい、文学的な台詞といい、日常的な生活風景が排除されていることとか、どこかパラレルな異次元世界の物語みたいでした。

 とにかく、島の風景、海が美しくて。魚さんや亀さんが気持ちよさそうに泳ぐ海中シーンが、ヒーリング的で幻想的でした。あんな海に沈んでみたいわ~。物語で重要な役割を担っている貝の生態が、登場人物たちの心情と重なるところも面白かったです。形はそれぞれ独特で美しく、中身は美味しいけど、よく見たら不気味で毒もある貝…人間と同じですね。
 美しい島で、独り暮らしの貝類学者。その世捨て人ライフが、何だか羨ましく思えて。孤独は親密なもの、という彼の台詞に共鳴。私も年を取るにつれ、どんどん独りでいることが安らぎ、幸せになっていく実感が深まってますし…許されるならば、私も貝類学者みたいにすべてを捨てて静かで美しい場所に引きこもりたいです。海より、農村とかがいいな~。日がな一日、畑耕したり花育てたりしたいわ~。

 貝類学者の小さな美しいサンクチュアリに、次々と侵入してきては彼の平和や心を乱し壊していく人々、そして自然の脅威。他人と共存してよりよい社会を築き営むことを拒否、放棄することは、やはり罰に値する罪なのでしょうか。愛や責任に背いて生きることは、やはり許されない…そんな人生の重さ、苦しさを感じさせる、ちょっとイソップ童話っぽさに胸が痛みました。
 大人なファンタジーでもあって、性的なシーンやニュアンスも印象的です。欲情した漂流女にレイプ?される貝類学者。まるで老人への性的虐待みたいで怖かった。ヌメヌメした貝を指で触るシーンとかも、かなりセクシュアル。
 貝類学者役は、マルチな才人リリー・フランキー。

 台詞は棒読みなのですが、それが何か味わい深い個性になってて好きかも。知的で文化人っぽい雰囲気はさすがですね。仙人な老人役なのですが、よく見たら老いさらぼうた爺ではなく、じゅうぶん現役男。
 この映画を観に行ったのは、もちろんこの男、池松壮亮目当てです(^^♪今年も出演映画が目白押しな壮亮くん、記念すべき2016年最初の鑑賞作

 仙人なパパに会いに来る息子役の壮亮くん、後半になってようやく登場。可愛い!最近は暗い屈折したドヨヨ~ン役ばかりなので、今回の明るく優しい好青年役は何だか新鮮でした。笑顔が多かったのも嬉しかった。島へ来た子供たちと遊ぶシーンとか、遠くからだと中学生みたいな壮亮くんですが、何気ない表情とかがやっぱ男の色気、もう熟年っぽい退廃ムードがあって

 環境問題の運動?をしている役で、父ちゃんや島に来た人々を熱心に啓蒙してる姿に、ちょっと危ない思想の子なのかな?とドキドキ期待しちゃったのですが、単なるパパ思いな息子だったのでちょっと拍子抜け。悲しく不幸な役は、いつもの壮亮くんでした。壮亮くんと海、といえば、ドラマ「いのちの島」を思い出しました。

 島に漂着する女役、寺島しのぶの物狂おしい怪演も強烈です。大胆な全裸も披露。あの無駄脱ぎに近い思いっきりのよさは、ヨーロッパ女優みたいでカッコいい。奇病に冒された少女役、橋本愛はすごい美人なのですが、デカくてゴツくて何だか男みたい。美貌と存在感は抜群なので、いい作品でまた会いたい女優です。

 BLシーンに挑戦した「無伴奏」、柳楽優弥共演の「ディストラクション・ベイビーズ」、デスノート新シリーズ、もっくん主演の「永の言い訳」、常盤貴子共演の「だれかの木琴」、鬼ちゃんとW主演の「セトウツミ」…相変わらず売れっ子な映画俳優の壮亮くん。ぜんぶ観にいけるかのお~(たぶん無理
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情焔の人妻 “わてを抱いておくれやす”

2016-04-12 | 日本映画
 「女殺油地獄」
 大阪天満の油屋、河内屋の放蕩息子与兵衛は、元締めの一人娘小菊との色事に耽溺する。同じ油屋である豊島屋の女房で、与兵衛の乳母だったお吉は、与兵衛を諫めようとするが…
 「鬼龍院花子の生涯」や「吉原炎上」などの名匠、五社英雄監督の遺作。原作は近松門左衛門の人形浄瑠璃。
 男女の激情や情念を独特の演出で描いていた五社監督ですが、遺作は何となく抑え気味、ちょっとTVドラマっぽくなってたように感じました。「陽暉楼」のキャットファイトシーンとか、「」の濡れ場みたいな、激しさ生々しさがなかったし。でも、ラストの油まみれな女殺しシーンは、往年の五社監督テイストを堪能することができました。
 男女の抜き差しならぬ情愛や色欲を、きめ細かくねっとり激しく描く邦画が死に絶えて久しい。今の邦画は、内容も演出も俳優も、TVドラマの延長ですもんね~。時代劇映画なんか、おちゃらけた軽~いコメディばかりですし。大人が楽しめる時代劇って、もう制作不可能なのでしょうか。

 女の中に棲む魔性が、この映画のテーマでしょうか。お吉も小菊も、ほんと非道いビッチどもなんですよ。彼女たちに愚弄されまくる与兵衛が、ほんとアホで可哀想でした。男は可愛い、欲しい、でも都合が悪くなるとバッサリアッサリ切り捨てる。恋に燃えても狂ったりはせず、冷めた理性を保ってる。いざという時は、逃げ道も用意してたり。男のほうが自分を失って、進路も退路も断たれてしまうんですよね。でも、そうなって追いつめられた男は、やっぱ怖い。どーにでもなれ!な自暴自棄という最終手段に出ますからね~。ぷっつん男のストーカー殺人って、実際にもよく起きてますから。男をナメすぎると、とんだシッペ返しに遭います。お吉も、もうちょっと上手に事態をコントロールすべきでした。
 江戸時代の大阪の商人言葉が、はんなりとして何か可愛かった。今でもあんな大阪弁、使ってる人いるのかしらん?商家や町並み、出会い茶屋などのセットも、雰囲気がよく出ていて良かったです。小菊の嫁入りシーンも、妖しくも幻想的で美しかったです。
 お吉役の樋口可南子が、妖しくも美しかったです。樋口さんといえば、今ではすっかりソフトバンクのお母さんですが、当時は大胆で挑発的な女優として名を馳せていたんですよね。与兵衛を誘う仕草や目つき、嫉妬や欲情に悶える表情や声がエロかったです。濡れ場はおとなしめで、肌もそんなに見せてないのが、樋口さんらしくなかった。彼女なら、もっと進んで脱いだりしそうなのに。
 与兵衛役は、当時28歳!の若き堤真一。

 いや~堤さん、若い!カッコいい!エロい!今こんなに男の色気がある若い俳優、いないですよね~。イケメンとか美男ではないけど、男!♂!って感じで、最近の某事務所のタレントとか子どもじみた男を見慣れてる目には、新鮮かつ刺激的です。若い男の持て余した精力、行き場のない活力も余すところなく迸らせてる熱演は、さすが舞台仕込みの力強さ。自堕落で享楽的、幼稚で思慮分別ゼロの、誰にとっても大迷惑なバカぼん与兵衛も、堤さんだから憎めない可愛いダメ男に見えるんですよ。全裸になったりはしないのですが、浅黒い肌、引き締まった筋肉質な体つきが何ともセクシーで、はだけた胸の厚さや長く引き締まった足のスネ毛や、やたら見せるフンドシ姿で分かるキョっとした形のいいケツとか、コレデモカ!と♂フェロモンをダダ漏れさせてます。ラストの殺人シーンでは、油だらけでスッテンコロリンのたうちまわる堤さん、まるでローションプレイ!フンドシで両足開脚とか、キワどすぎるアングルに驚喜。あれ、撮影前に前も後ろもかなり毛を剃ってるはずです。

 堤さんの魅力実力を活かした映画やドラマが、あまりないのが惜しい。堤さんが下積み時代に付き人をしていた真田広之が、日本ではいい作品に出会えないので海外に行ってしまったように、堤さんも舞台のほうをメインにしてるみたいで残念…
 小菊役は、元祖プッツン女優の藤谷美和子。可愛い!けど、掴めないフワフワしたところ、何するか予測不可能な危険さは、男を振り回す役に合ってます。今でいうと、ちょっと吉高由里子っぽい?フニャフニャクチャクチャしたブリっコなんだけど、綾瀬はるかとか石原さとみみたいなのとは違って、ほんとにヤバい人なのでは?と怖くなる狂気じみたところが、女優の業の深さを感じさせます。あの皇居押しかけ事件以来、すっかり表舞台から姿を消してしまった藤谷さん、今どうしてるんだろう…
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ブサメン厳禁☆マスケティアーズ

2016-04-11 | 北米映画 08~14
 「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」
 17世紀のフランス。剣士になるため田舎からパリに出てきた青年ダルタニアンは、かつては三銃士ともてはやされていたアトス、アラミス、ポルトスと出会う。一方、若い国王ルイ13世を差し置いて権力を握るリシュリュー枢機卿は、悪女ミラディと組んでフランスとイギリスの間に戦争を勃発させようと目論んでいたが…
 評価も低く興行もズッコケた、一般的には駄作とされている作品ですが、私はすごく好きなんですよね~。おバカでノーテンキなシーンてんこもりで笑えるし。ワイスピシリーズとかと同じで、ありえねー!くっだらね~!なハチャメチャさが、退屈な芸術気取り映画よりも好感を抱けます。原作に忠実になんて考えは毛頭なく、時代考証も設定も無視しまくって荒唐無稽な内容にしてしまってるのが、返ってアッパレというか。中世フランスが舞台なのに、ぜんぜん時代劇らしくないのも笑えます。「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン監督作なので、まともな時代劇を期待するほうが間違ってますがミッションインポッシブルみたいな敵地潜入シーンとか、マトリックスかよなバトルシーン、飛行船での空中戦など、パロディ映画っぽいところや、全体的にCGだらけなのも、安さ全開で微笑ましい。それにしても。三銃士って何度も映画化されてますが、ハリウッド製の活劇ばかりなので、たまには本場フランスで原作に忠実に映画化されたものも観てみたいかも。
 この映画、内容に反してキャストがなかなか豪華、ていうか、シブいんですよね~。いい男や名優のお気楽な演技も、力が入った本気な演技の時とは違った魅力が。

 三銃士は3人ともシブい大人の男前!中でも、冷静沈着な元神父のアラミス役のルーク・エヴァンズが私好みです。ルーク、やっぱ時代劇もイケてますね~。モダンでもありクラシカルでもあって。黒が似合う。ダークに優しそう、というのも彼の魅力と個性。アクションも俊敏で華麗。快傑ゾロ役とかやってほしいと思った。

 アトス役のマシュー・マクファーデンは、「プライドと偏見」でダーシー役だった人ですよね?あの時よりシブくなって、いい男に見えた。ポルトス役のレイ・スティーヴンスも、豪快でオチャメでカッコよかったです。ダルタニアン役のローガン・ラーマンは、女の子みたいに可愛い。腐としては、もうちょっ見た目が男っぽい少年だと嬉しかったのですが。シブい大人の男3人と可愛い少年の仲良しシーンが、あまり萌えるものでなかったのが惜しい。三銃士って、よく考えたら腐向けの要素たっぷりな話なんだけどな~。
 悪の手先ロシュフォール役は、デンマークの男前マッツ・ミケルセン。

 マッツもカッコいい!背が高くガッシリしてるので、ほんと強そう!デカくて強靭そうなマッツが、チビで華奢で子どもみたいなローガンくんにタイマン勝負で負けるなんて、ありえねー!マッツのハスキーヴォイスも、セクシーで好きです。ハリウッド映画では悪役ばかりなマッツですが、実際の彼はすごく優しそうですよね~。
 悪の親玉リシュリュー枢機卿役は、2度のオスカーに輝く名優クリストフ・ヴァルツ。極悪なんだけど、どこか憎めないおちゃっぴーなところは、いつものヴァルツ氏。慇懃にチクチクとイヤミを言うところが笑えた。マッツもヴァルツ氏も、ハリウッド映画での悪役はギャラ目当て!と明らかに割り切ってますよね。
 イギリスの悪い貴族バッキンガム公爵役は、オーランド・ブルーム。パイレーツシリーズなど、アイドル的人気を誇った頃の彼は、ヘナチョコイケメンっぽくてあまり好きではなかったのですが、この映画の悪い彼はなかなか良かったです。前から似てると思ってたルーク・エヴァンズとオーランド・ブルームが、まさかの共演。似てるけどキャラかぶりはしてない。ルークのほうがフェロモンと肉体美と役者魂があります。そーいやオーランド・ブルームって、最近見ないような?悪女ミラディ役は、監督夫人のミラ・ジョボヴィッチ。ほとんど峰不二子なキャラと、バイオハザードなノリのアクションが笑えた。ルイ13世役のイギリス人男優、フレディ・フォックス(エドワード・フォックスの息子)が、ちょっと可愛かった。ダルタニアンとルイ13世の可愛い男子同士の仲良しぶりも、演出と俳優によっては腐萌えなものにできるよな~。
 三銃士、邦画でも制作してほしいな~。江戸時代にアレンジして、楽しいチャンバラ映画にできそう。理想妄想キャストは…
 
 ダルタニアン … 池松壮亮
 アトス … 内野聖陽
 アラミス … 仲村トオル
 ポルトス … 藤本隆宏
 ミラディ …真木よう子 
 バッキンガム公爵 … ディーン・フジオカ
 ロシュフォール … 小澤征悦
 ルイ13世 … 中村倫也
 王妃 … 安藤なつ(メイプル超合金)
 ブランシェ … カズレーザー(メイプル超合金)
 リシュリュー枢機卿 … 吉田鋼太郎

 こんなん出ましたけどぉ~?
 三谷コーキ先生の人形劇でダルタニアン役だった池松くん、そのまま実写版でも!ダルタニアン&ルイ13世は、「とめはね!」の縁くん&テッシーで! 

 ↑ハンニバル終了後のマッツの新作も楽しみ。噂だと、カンバーバッチ主演の「ドクター・ストレンジ」に悪役で出演?
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会いたい①~⑩ 初雪の夜に汚された…

2016-04-10 | 韓国のドラマ
 パク・ユチョン主演の「会いたい」第1話から10話まで観たニダ!

☆韓国最底辺風景
 父親から殴る蹴るのDVを受ける少女スヨン。それを見殺しにして逃げる母。非道い!いまだにこんなあばら屋があるのかと驚くような貧民街も、韓流映画やドラマではおなじみですね。あんなところに住んでたら、生活だけでなく心も荒むよな~。
☆売れっ子少年
 スヨンが出会う金持ちの少年ジョンウ。「太陽を抱く月」でキム・スヒョンの少年時代を演じてた子ですね。気づかなかったけど、スヨン役の子も太月に出てた子だった。今度の撮影もしんどいね~と、楽屋で愚痴ってる姿が想像できる再共演の二人です。
☆君に届け
 髪型といい、どよよ~んとしたキャラといい、みんなに怖がられて嘲笑われている設定といい、スヨンのモデルは貞子?!実は超可愛い素顔と性格、というのは、某名作少女漫画のヒロインっぽい。ジョンウのキャラも、風早くんみたいに爽やかで無邪気だし。でもジョンウ、見た目は風早くんじゃない!周囲の女の子がみんなときめくようなイケメンじゃないし!決してブサイクじゃないし、愛嬌があって可愛いけど、イケメン役は適してないと思う。ガッチリムチムチしたガタイとか、デカいケツは少年なのに何かエロくて素敵ですが。
☆手続きとか引っ越しは…
 もうアメリカに帰りたくない!と、翌日にはスヨンも通う韓国の高校に転入してるジョンウ。早っ!

 ↑この男の子が、後にユチョンになるって…ありえんでしょ。この子が後にキム・スヒョンになる太月以上の突然変異ですよ
☆ポエムなモノローグとか
 雨のシーンとか、韓ドラらしい甘酸っぱい演出。傘も壊れる風雨なのに、後ろの木々は全然揺れてないってのも、韓ドラらしい手抜かりで笑えます。
☆アジュンマ怖い
 DV父は殺人罪で逮捕、死刑執行(早っ!)。重すぎる宿業を背負うスヨン、母子で迫害を受ける。スヨンの母ちゃんが、これまた韓国のおばさんらしく、怒りも嘆きもまさに半狂乱。実際にも、ニュースとかで見る韓国おばさんたちの激情には、ほんと驚かされますよね。スヨンの母ちゃんの娘に対する態度や言葉は、立派な精神的DVですよ。ほんとなら、スヨンのほうが暴れて荒れるべきなのに。私がスヨンなら、あんな母ちゃん捨てて家出しますよ。母ちゃんを熱演してるのは、「ファッション70s」のドミの母ですね。同じような役でデジャヴです。
☆ゲス学園
 学校でもいじめを受けるスヨン。いじめの内容が、高校生にしては乱暴で幼稚。これも韓国っぽいですね。いじめを目の当たりしても、完全スルーする先生が非道い。いじめっこの一人が、ベッキーの愛人似のゲス顔で笑えた。
☆ポッポ
 アクシデントでスヨンにキスしてしまい、動揺するジョンウ。反応がウブすぎ。アメリカに住んでたのに、まさかの童貞?!
☆めぐみさんを返して!
 突然拉致されてしまうジョンウとスヨン。いくら拉致が朝鮮のお家芸とはいえ、白昼堂々すぎ!誰も気づかないなんて、ありえない~!
☆心ちゃん苦手 
 子役、少年少女役がスゴい、というのも韓ドラマの特色。キム刑事の娘ウンジュ役の子が、これまた味わい深き見た目と演技。ジョンウの幼い異母妹役の童女も、台詞覚えてるだけでもスゴいのに、本当に悲しそうに涙ポロポロとか、巧すぎて怖いわ~。

☆刑事ユチョン
 悲惨な事件で負ったトラウマに苦しみながらも、明るく熱血な刑事となったジョンウ。ユチョン、ようやく本格的登場!いや~ユチョン、やっぱ可愛いですね~。スラっとしてて、スタイルいいわ~。短髪なので、いつもよりいっそう小顔に見える。モノトーンが基調のシンプルな服装もいい感じ。
 イカレたウサギ、という仇名のジョンウですが、顔が可愛いので凄んでも怖くないんですよね~。あんな刑事に捕まって、密室の取調室でマンツーマンの尋問受けたい♪
☆脱げ!
 シャワー浴びてるジョンウの切ない顔。お!韓流男お約束のサービス脱ぎか?!ユチョンもさっそく(^^♪と思いきや、服着たままシャワー浴びてるし!ここ、ガクっとなったユチョンファン、多いのでは(笑)。まあ、ユチョンはカラダ見せる系ではないしね。彼は脱がなくてもいいかも。

☆疑似家族
 スヨン母、ウンジュと3人で同居してるジョンウ。にぎやかで明るい仲良し家族ぶりが微笑ましい反面、みんな元は赤の他人、大切な人を失った者同士の集まり、という悲しさも背負っているところが切ない。血のつながらないジョンウとウンジュを実の子のように可愛がってるスヨン母ですが、そんな優しさをもっとスヨンに注いであげてほしかったな~。

☆都合のいい偶然≒運命
 ファッション業界人のジョンウ義母は、フランス在住の新鋭デザイナー、ジョイに近づこうとする。ジョイの正体は、殺されたはずのスヨンだった!
 大人になったスヨンは、あの大ヒットドラマ「コーヒープリンス1号店」のユン・ウネ。ボーイッシュだった彼女も、すっかり大人の女性になりましたね。ちょっと長澤まさみ似?たまに北陽の虻川にも見えるが。
☆主役食い
 ジョイのパートナー、青年実業家ハリー役は、名子役だったユ・スンホ。

 天才子役としてその名を轟かせたスンホくんも、もう大人の役なんですね~。隔世…背は高くなったけど、顔はまだ少年。実際には10歳近く年上のユン・ウネとは、どっからどー見ても姉弟。でも、ミステリアスで凛とした雰囲気は、現れるとドラマを彼色に変えてしまうものが。ブラック化、狂気化を期待させてくれます。それにしても。大人っぽい少年が、頼りない年上の女を大切に守ったり支えたりするシチュエーション、いいですね~。見た目はまだ少年だけど、優しく低い声が大人の男っぽくて素敵なスンホくんです。

☆デザイナーなのに
 警察署に来るスヨン。何そのカッコ!まるでキャバクラ嬢!悪趣味すぎる。蛍光色なルージュも気になる。
★総括
 メルヘン+悲劇、昔の野島伸司ドラマっぽいですね~。貧乏とかDVとかレイプとかいじめとか殺人とか、あざといけど嫌いじゃないです。
 ユチョンが、相変わらずカッコカワイイユチョン、イ・ジョンジェ系の俳優を目指せばいいのではないでしょうか。一見フツーっぽいけど、どんな役でもどんな世界にも溶け込める無色透明さは、ちょっとジョンジェと似てるし。
 ユ・スンホくんが、かなり美味しい役っぽくて、彼も魅力と演技力を遺憾なく発揮してくれそうな期待がもてます。

 ユチョンは現在、兵役中か~。まさに早く復帰した彼にポゴシッタ(会いたい)ですね…
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プリズンボーイ☆

2016-04-08 | イギリス、アイルランド映画
 「名もなき堀の中の王」
 あまりの凶暴さゆえに、未成年でありながら成人刑務所に収監されたエリックは、すぐに刑務官や囚人たちとトラブルを起こす。そんなエリックを守ろうとする囚人ネヴィル。彼はエリックの実父だった…
 引き続きジャック・オコンネル主演作。この映画のオコンネルくんも、ズタボロ満身創痍、非道い目に遭いまくる可哀想な男の子役です。もう不幸で不運な役しかできないオコンネルくんです。顔と雰囲気が薄幸なので、悲しい役が似合うんですよね。たまにはハッピーな役やらせてあげたいです。
 札つきのワルの悪名通り、ナイフみたいに尖っては~触る者みな傷つけた~♪なギザギザハートで傍若無人に暴れ狂うエリック、ヤバすぎ!あんな恐ろしいガキと関わらねばならない刑務官、ほんと大変!刑務官の股間に噛みついて食いちぎろうとするエリック、まさに狂犬!シャワー室での全裸死闘など、オコンネルくん文字通り体を張った迫真の熱演です。日本の若手男優には、ちょっと無理かもしれない捨て身の演技が圧巻。

 不幸で不運な若者役ばかりなオコンネルくんですが。私は彼みたいな暗くて悲しい薄幸系、好きなんですよね~。チャラチャラしてなくて硬派な感じが好き。孤独で薄幸だけど、ジメジメ湿っぽくなくて、雑草魂なたくましさ、ピュアで素朴そうなところも魅力的。小柄で童顔なので、子どもみたいな可愛さも、痛々しくて切ない。脱ぐシーンが多く、かなり鍛えてるのが判りますが、小柄で細いのであんまりセクシーではありません。

 暴れ狂う姿はヤバいけど、おとなしい時のエリックは純朴で気さくな男の子で、すごく可愛いんですよ。その2重人格っぽさが面白かったです。裏切ったり騙したり怒らせたら命の保障はないけど、手なずけたら、じゃない、友だちになったら誠実で一途な味方なってくれそう。エリックが黒人の囚人たちやセラピストと不器用に仲良くなっていく姿が、微笑ましく温かい気持ちさせてくれます。オコンネルくんの、ちょっと人恋しそうな、寂しそうな表情とか、無邪気な笑顔が、エリックを憎めない可愛い男の子にしていました。

 同じ刑務所にいるエリックの父ちゃんネヴィルが、これまた息子以上の凶暴さ。父子で刑務所だなんて、おいおい~な人たちですが…狂犬エリックも一目置いてる父ちゃんの、息子への愛情がエキセントリックで笑えます。息子のことを愛してる、息子だけはまともになってもらいたい、という気持ちはあふれんばかりなのですが、それがなかなか伝わらない、伝える方法が間違ってる、のが悲しくも珍妙。お父ちゃんも息子同様、悪人ではないけど、荒ぶる激情が病的すぎるというか。エリックが黒人グループやセラピストと仲良くなるのを目の当たりにして、大人げなく嫉妬したり。父ちゃんに愛人(もちろん♂!美青年の囚人)がいることを知って、ショックを受けるエリックも可愛かったです。エリックも父ちゃんも囚人たちも、フツーの会話でもいちいち口汚いのが笑えます。

 セラピスト役は、え?ルーク・エヴァンズ?かと思ったら、キーラ・ナイトレイの元カレとして知られるルパート・フレンドだった。ちょっとシブくなって、昔よりイケてるかも。ワケアリっぽいキャラだったので、オコンネルくんと意味深な萌える絡みとかが欲しかった。せっかく男だらけ、男だけの男まつり映画なのに、基本的には少年ジャンプとかのヤンキー漫画のノリで、腐がニンマリなシーンや設定がほとんどなかったのが残念。
 それにしても。あんな刑務所、絶対イヤだ~!面倒な囚人は、自殺に見せかけて殺そうとしたり。刑務官が非道すぎる!あんなところ、1日も無理!と思いつつ、反抗的にならず秩序を守り、長いものに巻かれておとなしくしてたら、住めば都かも?とも思えたりした堀の中の生活。わりと自由に過ごしてるし(ジムとかあったり、いろんなもの外から手軽に入手してるし)、寒さ暑さや飢えとは無縁だし、孤独じゃないし、ホームレスになるよりは…と、故意に罪を犯す不届き者も多いとか。

 ↑上品で優雅で知的な英国男優ばかりじゃない!庶民派オコンネルくんも好き!
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北は無法地帯!

2016-04-03 | イギリス、アイルランド映画
 「ベルファスト71」
 カトリック派とプロテスタント派の対立が激化する北アイルランドのベルファスト。治安維持のために派遣されたイギリス兵のゲイリーは、暴動の中で独り取り残されてしまう。IRAのメンバーたちに命を狙われ、ゲイリーは決死のサバイバルを余儀なくされるが…
 「ブラディ・サンデー」などでも描かれていた、北アイルランドでの暴動市民VSイギリス軍。その激突は、とても現実とは思えない、思いたくない悲惨さ過酷さで慄然、茫然とならずにはいられません。血で血を洗う宗教対立や国際紛争とは縁遠い日本に生まれて、本当に幸せだと心の底から思います。長い歴史の中で培われた敵意や憎悪は、アイルランド人の生活や人生に深く沁み込んでいて、ちょっとやそっとじゃ拭いとれないだろうな~。彼らの怨念や執念、闘志はもはや、生きる糧にもなっているみたい…
 今までたくさん、アイルランドを舞台にした映画を観ましたが…アイルランド=貧乏、というイメージは定着するばかりです。この映画でも、住宅や団地、食事や衣服など、生活水準の低さが否が応でも気にかかります。豊かな国にあるような華やかさ、楽しみが何もないところも、過激な抗争につながっているのでは。鬱屈した不平不満のはけ口として、人々は暴れてるようにも思えて。

 それにしても。アイルランド人って老若男女、ほんと血の気が多い人たちですよね~。すぐプッツンして暴れるし。暴動も、まさにマジで殺す気的。何かに憑かれたようで狂気的。最も怖い、つらいのは、若者、子どもまでも恨みや憎しみに染まって、暴力を正義として肯定するようになってしまってる気風、土壌。ゲイリーと仲良くなるプロテスタント派の男の子(ガキんちょなのに、男気があってカッコいい)や、IRAメンバーの青年ショーン(顔が怖い!)など、狂信的な思想信条ゆえに悲劇的な末路を迎えてしまう。最近のアルカイダにしてもイスラム国にしても。年端もゆかぬ若者たちがテロの被害者、加害者になってしまう悲劇には、ただもう暗澹となってしまうばかりです。
 独り取り残され、阿鼻叫喚の無法地帯から脱出するために戦うゲイリーの悲壮なサバイバルが、サスペンスフルに描かれています。乱闘、銃撃戦、火炎瓶、爆破etc.もうほとんど戦場なベルファスト。ゲイリーが逃げ迷う狭い夜の小路や荒廃した団地は、まるで悪夢の迷宮。71年頃は、実際にもあんな風だったんですね。あんなアナーキーな町、とてもじゃないけど住めない!命がいくらあっても足りんわ。イギリス軍もIRAも一枚岩ではなく、主導権をめぐって錯綜する裏切りと陰謀の複雑さも物語を面白くしています。とにかく、解かり合うとか許し合うという生ぬるさのない、ひたすら傷つけ合い潰し合うことしか頭にないような地獄のエンドレスゲームを、映画だからと気楽にスルーできない今の世の中が悲しいです。
 主人公ゲイリー役は、最近躍進著しい要注目の英国男優ジャック・オコンネル。

 いま大人気のブリティッシュ男子、主流である優美で知的で紳士的なイケメンや男前とは違って、オコンネルくんは庶民的な下町系。貴族社会を舞台にした映画やドラマに出ても、ぜったい小作人や使用人の役です。素朴で少年っぽい風貌、寡黙で内気だけど、内には荒々しさと繊細を秘めた感じが好きです。某事務所のタレントとか、チャラチャラ軽薄で派手な、調子がいい世渡り上手そうな若い男ばかり目にしてるので、オコンネルくんみたいな不器用に一生懸命な、非道い目に遭うのが似合う不幸顔の青年は、返って新鮮で魅力的。心身ともに傷だらけになって戦う姿が、悲壮ながらも躍動感ある若々しさにあふれています。痛めつけられても必死にガマンしてる悲しそうな顔が、何だか虐待されてる子犬みたいで痛々しくも可愛いです。それにしても。あんな壮絶な地獄、サバイバルできても相当なトラウマになるだろうな~。ラスト近く、弟を迎えに施設に来たゲイリーが、対応が悪い職員にドスがききすぎな悪態をつくのですが、ああ心が荒んじゃってるな~そうもなるよな~と同情を禁じ得なかった。でも、あのシーンのオコンネルくん、何かすごくキュンときちゃったわ。

 ゲイリーが施設に預けている弟が、すごく可愛いです。大人にやらされてる感ありすぎな、不自然に演技が上手い子役じゃなくて、自然な素人っぽさに好感。不幸そうな兄弟の、この世ではお互いしかいないみたいな仲の良さが、微笑ましくも哀切で。薄幸で可愛らしい兄弟、ピッタリと寄り添って生きてるだろう数年後の二人を想像し、ちょっと萌えてしまった私は重症な腐です…

 ジャック・オコンネルくんは、アンジェリーナ・ジョリー監督の「不屈の男」や、ジョディ・フォスター監督の「マネーモンスター」など、ハリウッドの大物女傑たちにも人気みたいです
コメント (2)
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