ドンマイドンマイドンマイ~♪と鼓舞しても、流行の歌のようにドンマイは無理。羞恥心のせいで、どうしてもできないことが今、ひとつあります。それは...
瑛太や池松壮亮、石黒英雄が特集されてる、JUNON最新号が欲しい!けど、どうしてもレジに持っていく勇気が...おやぢ雑誌やエロ映画は平気な顔して買ったりレンタルしたりする私でも、アイドル系雑誌やDVDは、かなりキツい。でも、どうしても読みたいのでM子に頼んだら、私も無理!と断られました。職場の女の子に頼むのもなあ。加齢とともに、神経は図太くなっていくはずなのに、妙な羞恥心は消えません。
「つぐない」
今年のオスカーで、数部門ノミネートされたイギリス映画。原作は、イアン・マキューアンの「贖罪」。
第二次世界大戦直前の英国。名門タリス家の次女ブライオニーは、姉のセシーリアと使用人の息子ロビーが激しい恋に落ちていくのを目の当たりにし、衝撃と不快感にかられて...
映画の前に、原作を読みました。映画は何だかハーレクインな大河ロマンス風に宣伝されてるけど、小説はイアン・マキューアンらしい緻密な心理ドラマで、読みごたえがありました。
映画も、原作にほぼ忠実で、ブチ壊しな改悪はしておらず、それでいて映画ならではな面白さと大胆さでアレンジされていました。脚色が秀逸です(「危険な関係」などのクリストファー・ハンプトンと聞いて、納得!)。感動とか感銘とかはないけど、すごく面白かったです。ポンポンっと進むスピーディな展開、ちょっと凝った演出のおかげで、ぜんぜん退屈しません。同じような系統の「イングリッシュ・ペイシェント」や「コールドマウンテン」みたいな、かったるくてダラダラした感じが皆無なのが良かったです。
偽りの証言で、ロビーとセシーリアの恋を裂いてしまい、そのことを生涯悔やむブライオニーの贖罪の話なのですが...確かに、ブライオニーのやったことはひどいんだけど...ロビー&セシーリアの無神経で無分別な行動も、何か許せない気がして...ひといちばい多感で潔癖な少女の目に、わいせつな手紙を触れさせたり(CUNT、が笑える)、図書室で駅弁ファックを見せたり、おいおいっな破廉恥バカップルぶり。私がブライオニーでも、こいつらに何らかの罰を与えてやりたい!と思うでしょう。少女の心を傷つけた罪にしては、大きすぎる代償を払うことになるセシーリア&ロビーですが。
それにしてもロビー。あれが現代の話だったら、女の子の曖昧な証言だけで、レイプの濡れ衣なんか着せられることはなかったはず。そして、ロビーが使用人の息子でなければ、あんな簡単に投獄されることもなかったはず。それでもボクはヤってない!と裁判に持ち込めるだけ、某邦画の痴漢冤罪主人公のほうがまだ幸せ。イギリスの階級社会の厳然さと冷酷さが、この映画でも浮き彫りにされています。
タリス家の壮麗さや、ダンケルクのシーンなど、美とスケールにあふれた映像も素晴らしいです。オスカー受賞の音楽は、流麗でドラマチックなんだけど、ちょっと大仰かなあ。うるさいと思える瞬間もあるし。タイプライターの音とか、面白いけどしつこいし。
セシーリア役のキーラ・ナイトレイは、相変わらず気が強そうで剛毅で大胆。ワタシ的には、西のナイトレイ、東のチャン・ツイイーなんですが、同じキツい娘系でも、キーラはツイイーちゃんより一枚上手。セックスシーンなども、ツイイーや他の若手女優にはできない過激さで、あっぱれな女優魂。ぶりっこ清楚もどきばかりな日本の女優に、爪の垢を煎じて飲ませたいほど。でも、女性的な柔らかさや潤いが全然ないというか...ニューハーフ系な顔もだけど、ペチャパイでガリガリ鶏がらな体(池からあがって濡れた下着がスケスケ、なシーン。萎え~な色気のなさ)、衣文掛けのような肩幅とか、ほとんど男なんですよねえ。ナースになった彼女の、濃い女優メイクが気になった。ケバい看護婦だなあ。
ロビー役のジェームズ・マカヴォイ、すごく可愛かったです。蜘蛛男を明るくキュートに、ヴァンサン・ペレーズを素朴にした感じの顔?「ラストキング・オブ・スコットランド」の時よりも、若返ってる?!童顔&小柄なので、角度によっては子供みたい(タキシード姿でトコトコ歩いてるシーンとか)。マカヴォイくんって、映画よりも実物のほうが可愛い?インタビューとかオスカーの時とかの彼、すんごくオチャッピーかつウィットに富んでて、素敵見た目も可愛いし、いい仕事を着実にこなしてるし、同じ英国若手俳優でも、大した実力も実績もなく人気先行だったヘナチョコ顔のOBよりは、はるかに本物の匂いがして今後も期待できます。
主役二人よりも目立つ好演、強いインパクトだったのは断然、ブライオニー役のシアーシャ・ローナン。彼女だけオスカーにノミネートされたのも納得。見た目は、昔の広末涼子を繊細に理知的にした感じ?白い衣装が似合ってて、ほんと透明感があって可憐です。可愛いだけでなく、乙女の屈折したモヤモヤ感イライラ感を、いかにも私って演技が上手いでしょー!なウザい子役と違い、静かに自然に表現していて、惹きつけられます。
負傷兵役で、ジェレミー・レニエも出演してます。原作を読んでて、ジェレミーはきっとこの役だな、と思った通りの登場。五分あるかないかの短いシーンですが、無邪気で悲劇的な彼にちょっと涙腺が緩んでしまいました。こんな罪もない可愛いイケメンが...戦争って、むごくて理不尽です。
結局、ブライオニーの贖罪って...あれってかなり自己満足な贖いですよねえ。まあ、罪の償いようがないってのも事実で悲劇ですが...
日本では、こーいう映画は作れないのかなあ?TVドラマの延長か、おこちゃま向けオンリーな今の邦画界が嘆かわしいです。
キーラよりも、シアーシャちゃんのほうがお似合いな童顔マカヴォイくんは、若いのに(ガエルや小泉コータローより年下)ワイフもち(かなり姉さん女房)。イギリスでもハリウッドでもガンガン働いてるマカヴォイくん、使えない男と見限られ気味なOBや、賞味期限が切れかけてるジュード郎にとっては、脅威的な存在です。
瑛太や池松壮亮、石黒英雄が特集されてる、JUNON最新号が欲しい!けど、どうしてもレジに持っていく勇気が...おやぢ雑誌やエロ映画は平気な顔して買ったりレンタルしたりする私でも、アイドル系雑誌やDVDは、かなりキツい。でも、どうしても読みたいのでM子に頼んだら、私も無理!と断られました。職場の女の子に頼むのもなあ。加齢とともに、神経は図太くなっていくはずなのに、妙な羞恥心は消えません。
「つぐない」
今年のオスカーで、数部門ノミネートされたイギリス映画。原作は、イアン・マキューアンの「贖罪」。
第二次世界大戦直前の英国。名門タリス家の次女ブライオニーは、姉のセシーリアと使用人の息子ロビーが激しい恋に落ちていくのを目の当たりにし、衝撃と不快感にかられて...
映画の前に、原作を読みました。映画は何だかハーレクインな大河ロマンス風に宣伝されてるけど、小説はイアン・マキューアンらしい緻密な心理ドラマで、読みごたえがありました。
映画も、原作にほぼ忠実で、ブチ壊しな改悪はしておらず、それでいて映画ならではな面白さと大胆さでアレンジされていました。脚色が秀逸です(「危険な関係」などのクリストファー・ハンプトンと聞いて、納得!)。感動とか感銘とかはないけど、すごく面白かったです。ポンポンっと進むスピーディな展開、ちょっと凝った演出のおかげで、ぜんぜん退屈しません。同じような系統の「イングリッシュ・ペイシェント」や「コールドマウンテン」みたいな、かったるくてダラダラした感じが皆無なのが良かったです。
偽りの証言で、ロビーとセシーリアの恋を裂いてしまい、そのことを生涯悔やむブライオニーの贖罪の話なのですが...確かに、ブライオニーのやったことはひどいんだけど...ロビー&セシーリアの無神経で無分別な行動も、何か許せない気がして...ひといちばい多感で潔癖な少女の目に、わいせつな手紙を触れさせたり(CUNT、が笑える)、図書室で駅弁ファックを見せたり、おいおいっな破廉恥バカップルぶり。私がブライオニーでも、こいつらに何らかの罰を与えてやりたい!と思うでしょう。少女の心を傷つけた罪にしては、大きすぎる代償を払うことになるセシーリア&ロビーですが。
それにしてもロビー。あれが現代の話だったら、女の子の曖昧な証言だけで、レイプの濡れ衣なんか着せられることはなかったはず。そして、ロビーが使用人の息子でなければ、あんな簡単に投獄されることもなかったはず。それでもボクはヤってない!と裁判に持ち込めるだけ、某邦画の痴漢冤罪主人公のほうがまだ幸せ。イギリスの階級社会の厳然さと冷酷さが、この映画でも浮き彫りにされています。
タリス家の壮麗さや、ダンケルクのシーンなど、美とスケールにあふれた映像も素晴らしいです。オスカー受賞の音楽は、流麗でドラマチックなんだけど、ちょっと大仰かなあ。うるさいと思える瞬間もあるし。タイプライターの音とか、面白いけどしつこいし。
セシーリア役のキーラ・ナイトレイは、相変わらず気が強そうで剛毅で大胆。ワタシ的には、西のナイトレイ、東のチャン・ツイイーなんですが、同じキツい娘系でも、キーラはツイイーちゃんより一枚上手。セックスシーンなども、ツイイーや他の若手女優にはできない過激さで、あっぱれな女優魂。ぶりっこ清楚もどきばかりな日本の女優に、爪の垢を煎じて飲ませたいほど。でも、女性的な柔らかさや潤いが全然ないというか...ニューハーフ系な顔もだけど、ペチャパイでガリガリ鶏がらな体(池からあがって濡れた下着がスケスケ、なシーン。萎え~な色気のなさ)、衣文掛けのような肩幅とか、ほとんど男なんですよねえ。ナースになった彼女の、濃い女優メイクが気になった。ケバい看護婦だなあ。
ロビー役のジェームズ・マカヴォイ、すごく可愛かったです。蜘蛛男を明るくキュートに、ヴァンサン・ペレーズを素朴にした感じの顔?「ラストキング・オブ・スコットランド」の時よりも、若返ってる?!童顔&小柄なので、角度によっては子供みたい(タキシード姿でトコトコ歩いてるシーンとか)。マカヴォイくんって、映画よりも実物のほうが可愛い?インタビューとかオスカーの時とかの彼、すんごくオチャッピーかつウィットに富んでて、素敵見た目も可愛いし、いい仕事を着実にこなしてるし、同じ英国若手俳優でも、大した実力も実績もなく人気先行だったヘナチョコ顔のOBよりは、はるかに本物の匂いがして今後も期待できます。
主役二人よりも目立つ好演、強いインパクトだったのは断然、ブライオニー役のシアーシャ・ローナン。彼女だけオスカーにノミネートされたのも納得。見た目は、昔の広末涼子を繊細に理知的にした感じ?白い衣装が似合ってて、ほんと透明感があって可憐です。可愛いだけでなく、乙女の屈折したモヤモヤ感イライラ感を、いかにも私って演技が上手いでしょー!なウザい子役と違い、静かに自然に表現していて、惹きつけられます。
負傷兵役で、ジェレミー・レニエも出演してます。原作を読んでて、ジェレミーはきっとこの役だな、と思った通りの登場。五分あるかないかの短いシーンですが、無邪気で悲劇的な彼にちょっと涙腺が緩んでしまいました。こんな罪もない可愛いイケメンが...戦争って、むごくて理不尽です。
結局、ブライオニーの贖罪って...あれってかなり自己満足な贖いですよねえ。まあ、罪の償いようがないってのも事実で悲劇ですが...
日本では、こーいう映画は作れないのかなあ?TVドラマの延長か、おこちゃま向けオンリーな今の邦画界が嘆かわしいです。
キーラよりも、シアーシャちゃんのほうがお似合いな童顔マカヴォイくんは、若いのに(ガエルや小泉コータローより年下)ワイフもち(かなり姉さん女房)。イギリスでもハリウッドでもガンガン働いてるマカヴォイくん、使えない男と見限られ気味なOBや、賞味期限が切れかけてるジュード郎にとっては、脅威的な存在です。