まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

汚れなき偽証!レイプ犯にされた男

2008-05-28 | イギリス、アイルランド映画
 ドンマイドンマイドンマイ~♪と鼓舞しても、流行の歌のようにドンマイは無理。羞恥心のせいで、どうしてもできないことが今、ひとつあります。それは...
 瑛太や池松壮亮、石黒英雄が特集されてる、JUNON最新号が欲しい!けど、どうしてもレジに持っていく勇気が...おやぢ雑誌やエロ映画は平気な顔して買ったりレンタルしたりする私でも、アイドル系雑誌やDVDは、かなりキツい。でも、どうしても読みたいのでM子に頼んだら、私も無理!と断られました。職場の女の子に頼むのもなあ。加齢とともに、神経は図太くなっていくはずなのに、妙な羞恥心は消えません。
 
 「つぐない」
 今年のオスカーで、数部門ノミネートされたイギリス映画。原作は、イアン・マキューアンの「贖罪」。
 第二次世界大戦直前の英国。名門タリス家の次女ブライオニーは、姉のセシーリアと使用人の息子ロビーが激しい恋に落ちていくのを目の当たりにし、衝撃と不快感にかられて...
 映画の前に、原作を読みました。映画は何だかハーレクインな大河ロマンス風に宣伝されてるけど、小説はイアン・マキューアンらしい緻密な心理ドラマで、読みごたえがありました。

 映画も、原作にほぼ忠実で、ブチ壊しな改悪はしておらず、それでいて映画ならではな面白さと大胆さでアレンジされていました。脚色が秀逸です(「危険な関係」などのクリストファー・ハンプトンと聞いて、納得!)。感動とか感銘とかはないけど、すごく面白かったです。ポンポンっと進むスピーディな展開、ちょっと凝った演出のおかげで、ぜんぜん退屈しません。同じような系統の「イングリッシュ・ペイシェント」や「コールドマウンテン」みたいな、かったるくてダラダラした感じが皆無なのが良かったです。
 偽りの証言で、ロビーとセシーリアの恋を裂いてしまい、そのことを生涯悔やむブライオニーの贖罪の話なのですが...確かに、ブライオニーのやったことはひどいんだけど...ロビー&セシーリアの無神経で無分別な行動も、何か許せない気がして...ひといちばい多感で潔癖な少女の目に、わいせつな手紙を触れさせたり(CUNT、が笑える)、図書室で駅弁ファックを見せたり、おいおいっな破廉恥バカップルぶり。私がブライオニーでも、こいつらに何らかの罰を与えてやりたい!と思うでしょう。少女の心を傷つけた罪にしては、大きすぎる代償を払うことになるセシーリア&ロビーですが。

 それにしてもロビー。あれが現代の話だったら、女の子の曖昧な証言だけで、レイプの濡れ衣なんか着せられることはなかったはず。そして、ロビーが使用人の息子でなければ、あんな簡単に投獄されることもなかったはず。それでもボクはヤってない!と裁判に持ち込めるだけ、某邦画の痴漢冤罪主人公のほうがまだ幸せ。イギリスの階級社会の厳然さと冷酷さが、この映画でも浮き彫りにされています。
 タリス家の壮麗さや、ダンケルクのシーンなど、美とスケールにあふれた映像も素晴らしいです。オスカー受賞の音楽は、流麗でドラマチックなんだけど、ちょっと大仰かなあ。うるさいと思える瞬間もあるし。タイプライターの音とか、面白いけどしつこいし。
 セシーリア役のキーラ・ナイトレイは、相変わらず気が強そうで剛毅で大胆。ワタシ的には、西のナイトレイ、東のチャン・ツイイーなんですが、同じキツい娘系でも、キーラはツイイーちゃんより一枚上手。セックスシーンなども、ツイイーや他の若手女優にはできない過激さで、あっぱれな女優魂。ぶりっこ清楚もどきばかりな日本の女優に、爪の垢を煎じて飲ませたいほど。でも、女性的な柔らかさや潤いが全然ないというか...ニューハーフ系な顔もだけど、ペチャパイでガリガリ鶏がらな体(池からあがって濡れた下着がスケスケ、なシーン。萎え~な色気のなさ)、衣文掛けのような肩幅とか、ほとんど男なんですよねえ。ナースになった彼女の、濃い女優メイクが気になった。ケバい看護婦だなあ。

 ロビー役のジェームズ・マカヴォイ、すごく可愛かったです。蜘蛛男を明るくキュートに、ヴァンサン・ペレーズを素朴にした感じの顔?「ラストキング・オブ・スコットランド」の時よりも、若返ってる?!童顔&小柄なので、角度によっては子供みたい(タキシード姿でトコトコ歩いてるシーンとか)。マカヴォイくんって、映画よりも実物のほうが可愛い?インタビューとかオスカーの時とかの彼、すんごくオチャッピーかつウィットに富んでて、素敵見た目も可愛いし、いい仕事を着実にこなしてるし、同じ英国若手俳優でも、大した実力も実績もなく人気先行だったヘナチョコ顔のOBよりは、はるかに本物の匂いがして今後も期待できます。
 
 主役二人よりも目立つ好演、強いインパクトだったのは断然、ブライオニー役のシアーシャ・ローナン。彼女だけオスカーにノミネートされたのも納得。見た目は、昔の広末涼子を繊細に理知的にした感じ?白い衣装が似合ってて、ほんと透明感があって可憐です。可愛いだけでなく、乙女の屈折したモヤモヤ感イライラ感を、いかにも私って演技が上手いでしょー!なウザい子役と違い、静かに自然に表現していて、惹きつけられます。
 負傷兵役で、ジェレミー・レニエも出演してます。原作を読んでて、ジェレミーはきっとこの役だな、と思った通りの登場。五分あるかないかの短いシーンですが、無邪気で悲劇的な彼にちょっと涙腺が緩んでしまいました。こんな罪もない可愛いイケメンが...戦争って、むごくて理不尽です。
 結局、ブライオニーの贖罪って...あれってかなり自己満足な贖いですよねえ。まあ、罪の償いようがないってのも事実で悲劇ですが...
 日本では、こーいう映画は作れないのかなあ?TVドラマの延長か、おこちゃま向けオンリーな今の邦画界が嘆かわしいです。

 キーラよりも、シアーシャちゃんのほうがお似合いな童顔マカヴォイくんは、若いのに(ガエルや小泉コータローより年下)ワイフもち(かなり姉さん女房)。イギリスでもハリウッドでもガンガン働いてるマカヴォイくん、使えない男と見限られ気味なOBや、賞味期限が切れかけてるジュード郎にとっては、脅威的な存在です。
 
 
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すったもんだもはんなりと

2008-05-27 | 日本映画
 受験生ダミアンが推薦試験に合格したら、家族で温泉旅行に行こうと計画しています。個人的希望としては、小さい頃に行って楽しかった別府の杉乃井ホテルか、前から行ってみたいと思ってる湯布院が良いのだけど、予算の都合上、愛媛の道後温泉になりそうです。宝くじが当たれば、海外旅行になるかもしれません。
 皆様のお気に温泉は、どこでしょうか?

 「細雪」
 市川崑監督を偲んで...
 戦争の影が忍びよる頃の大阪。船場の名家・蒔岡家の四姉妹が繰り広げる、男女の恋愛や家族愛の物語。
 谷崎潤一郎が原作、舞台は戦前の旧家、ヒロインは美しい四姉妹たち。キーワードはどれも、耽美でドロドロしたドラマをイメージさせるものですが、全然そんな内容ではなかったので意外でした。コメディとまではいかないまでも、かなりコミカルというか、人情喜劇系?クスっと笑えるシーンや台詞が多く、楽しかったです。
 でもホント、某元首相のキャッチフレーズじゃないけど、美しい国・日本。Japan is beautifulと思わせてくれる映画でした。うつろう四季おりおりの情緒、着物や建物、人間関係の機微、どれも繊細なんですよね。華やかさも、どこか慎みがあって。もののあはれって、やっぱ日本だけの魅力ですよね。
 蒔岡家の生活模様も、優雅だけど決して贅沢じゃない。大阪の元商家らしく、お金には結構シビアなところが、所々で描かれているのも笑えた(ネギを買ってきた家政婦に、土がついてないから長持ちしない!と怒ったり)。広い屋敷も、ゴタゴタケバケバしい飾り物や置物などなく、長い歴史の重みと情念が染み付いているような、ひっそりと冷ややかに静寂な空間。この古色蒼然さも、日本独特な美ですよね。アメリカのセレブや韓国の成金とは、世界が違います。お金だけでは住めない創れない世界。
        
 しきたりや格式といった古い価値観が、花のように時代の風に散ってゆく。そんな滅びの悲哀が、しっとりと優しく感じられる流麗な映像にも魅了されます。
 ヒロインの四姉妹と、彼女たちに関わる男女のキャラも、個性的で面白かったです。
 のほほん陽気、子供みたいに感情的になりやすい長女・鶴子。しっかり者の良妻賢母、でもお人よしで周囲に振り回されてばかりの次女・幸子。おっとり慎ましいけど、何を考えているのか分からない三女の雪子。現実的で行動的な四女の妙子。いろんなことで反発し合って泣いたり怒ったりする四人ですが、橋田スガ子の渡鬼みたいな所帯じみた、貧乏くさい陰湿ネチネチ感は皆無。何を言っても何をやっても、はんなりと可愛らしい女性たちなのです。
 大女優たちの競演が、やはり最大の見所でしょうか。四人とも美しい!
 鶴子役の岸恵子は、どこかモダンで、初老なのに少女っぽい愛らしさがあって。幸子役の佐久間良子は、ほんと柔らかで豊麗な和風美女って感じで。妙子役の古手川祐子は、若さで溌剌としてて色っぽさが瑞々しくて。この三人、やたら家政婦さんに怒ったり八つ当たりするんだけど、ぜんぜん意地悪な感じではないのが可愛くて笑えます。
 いちばん美しく、かつ魅力的なのは、やはり雪子役の吉永小百合かも。彼女の映画って、あんまし観たことなく、女性としては素敵だなあとは思うけど、女優としてはいつも同じような感じで、あまり評価してなかったのですが...この映画の小百合さまは、ほんと素晴らしい!
  
 かしましい上と下の姉妹と違い、もの静かで奥ゆかしく超寡黙な雪子を演じる小百合さまの、透明感ある清らかで怜悧な美しさ&たおやかに謎めいた微笑みに、うっとりしちゃいました。ちょっと魔性っぽい、ていうか、ミステリアスな雪子のキャラも魅惑的。ギスギスした薄汚い系や、気持ち悪いブリッコ系ばかりの今の女優では、演じられない役です。やっぱ小百合さまって、特別な女優だなあと感嘆しました。サユリストの気持ち、解かるような気がする。清純で売ってる今の自称大女優たち、松嶋なな子や竹内U子、仲間ユキエなど、第二の小百合には絶対なれないと思います。
 雪子の『ふん(うん)』、すごく愛らしくて、なおかつ謎めいていて、ちょっとマネしたいかも。幼い姪や、お見合い相手の娘(仙道敦子、チョコっとだけしか出ませんが、可愛い!)と一緒にいる時の優しい笑顔は、ほんと観音さまみたいな神々しさ。ああ、小百合さまみたいなお姉さんorママが欲しい!
 幸子の夫役は、石坂浩二。今にも金田一耕助に変身しそう、ではなかったです。トニー・レオンを色白&ひょろっとした感じにしたみたいで、可愛かったです。あと、鶴子の夫役、役者時代の故・伊丹十三が見られたのも良かった。市川監督の金田一シリーズでもおなじみの、常田富士夫や白石加代子、小林昭二、三条美紀も登場してます。雪子のお見合い相手の一人に、江本孟紀が。なぜにエモヤン?しかも元子爵の役。スーパーマリオみたいな髭が笑えた。妙子に付きまとうボンクラぼんぼん役、桂小米朝もいい味だしてます。
 あと、船場吉兆の名前も出てきたりします。おいしい弁当だった、なんて台詞があったけど、戦前も偽装や食べ残しの使いまわしとか、やってはったのやろか?

 
 
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ラスフレ⑤~⑦ 届けられた憎悪

2008-05-23 | 日本のドラマ(連続)
 「ラスト・フレンズ」第5話から7話まで観ました...

☆ミチル、美容院に戻る
 すごいなあ。私なら、絶対できない。偉いというか、図太いというか。自分に頑張る気があれば、それでいいの?他のスタッフにとっては、信じられないほど身勝手な女。こりゃ嫌われて当然ですよ。イヤそうな態度をとっても、結局は受け入れる店長って、案外いい人ですよね。
 って、やっぱ後でクビになっちゃってるミチル。社会は甘くないのです。
☆女性恐怖症のタケル
 迫ってきたエリを、突き飛ばすタケル(ホントにイヤそうな瑛太の顔が秀逸!)。こりゃゲイ疑惑もたれて当然かも。そのほうが都合がいいと悟ってるタケルです。
☆シェアハウス
 毎晩、トランプや酒宴。楽しそうですが、疲れる家だよなあ。独りで静かに過ごせないし。
☆DV男そーすけ
 ミチルの顔面にも、容赦なく攻撃。ボディにしときな!と三原じゅん子に怒られそうです。すぐにアザも傷も消える、ミチルの治癒力も驚異的。
 どうでもいいけど、そーすけって税金泥棒。仕事しろよ!DVよりも、公務員の怠慢が非難の対象になりそうです。
☆タケルのバー
 アルバイトなのに、ミチルを寝泊りさせるなど、ほとんど私物化してるし。経営者はどこ?
☆怪文書!
 ルカを誹謗中傷する手紙や張り紙。はっきり全文を見せないところが、なかなか巧い演出。
☆カミングアウト
 タケルに性同一障害のことを打ち明けようとするルカですが、先に好きだ!と告られちゃって、出端を挫かれる。タケルはルカとどうなりたいの?セックスしたいの?そうじゃないなら、今のままがベストなのでは?ほとんど男なルカとセックスできるなら、タケルはやっぱちょっとゲイっ気があるよ。
☆お父さんには秘蜜よ♪
 幼き頃、タケルが姉にされた“いいこと”とは?気になる!
☆おぐら
 最初の頃は、可愛くていい味だしてるキャラだな、と思ってたけど、もう不快以外のナニモノでもなくなってます。よくシェアハウスに戻ってきて楽しそうに暮らせるよなあ。私、世の中で一番苦手で怖いのが、善人ぶった無神経な人。おぐらみたいな男、ほんとイヤ!ある意味、そーすけよりヒドい男だよなあ。
★総括
 ミチルって、あんまし不幸じゃないですよねえ。ヒドい目に遭っても、心配して守ってくれる人がたくさんいるし。本当の地獄って、暴力より孤独だもんね。独りぼっちで悲惨な境遇にいる女性たちに比べたら、ミチルは幸せ者だよ。
 あと、あんなゴタゴタしたウダウダした人間関係のシェアハウス、住みたくないなあ。プライベートもプライバシーもないじゃん。
 瑛太、ファッションと顔色はどんどんキモくなっていってるけど、壊れかけの細やかな表情をする演技が良いですね。役者として、着実に成長してますね。瑛太、頑張れ~
          
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少女迷宮案内

2008-05-21 | 南米映画
 琵琶湖のバラバラ死体事件、怖いですね。琵琶湖は学生時代よく行ったので、懐かしさと恐怖ミックスな気分です。
 釣りをしていた人が、波打ち際で発見したとか。びっくらこいたってもんじゃなかっただろうなあ。ヤなものを発見してしまいましたよねえ。どうせ発見するなら、札束とか金塊がいいなあ。って、それもまた、死体とは違った意味で怖いけど...

 「パンズ・ラビリンス」
 内戦終結直後のスペイン。少女オフェリアは、ゲリラ殲滅のため軍が駐屯している山地に、冷酷なビダル大尉と再婚した母に伴いやって来る。彼女は妖精の導きで、迷宮の番人であるパンと出会い、試練を課せられるが...
 評判通り、すごく面白かったです。ダークで過激で悲しいファンタジー映画でした。まるで、楳図かずおの恐怖漫画とフランダースの犬を足して二で割った、みたいなユニークさと哀切さ。オコチャマ映画が苦手な人向けの、血色に彩られた愛と死のおとぎ話です。
 オフェリアが、不思議の国のアリスみたいに踏み込む世界が、ほんと怖くて面白いです。ファンタジーなのに、妖精さんやパンをはじめ、出てくるキャラはみんな不気味。きゃ可愛い♪なのは、まったく出てきません。巨大カエルのヌメヌメしさ、オフェリアの体や顔を這う大ダンゴ虫のキモさ。見ていてウウウと身の毛がよだつ!特にキモ怖いのが、禁じられた晩餐会の化け物! 
          
 ↑こいつだ!怖い~!キモい~!オフェリアをヨタヨタと追っかけてくる姿も、激キモ!夢に出てきそうなインパクトです。
 セットや怪物を作った人たちの、怪奇趣味な想像力の豊かさに感服!
 でも、いちばん怖いのは化け物ではなく、オフェリアの継父であるビダル大尉なのです。ゲリラへの攻撃、処刑、拷問、どれも残忍冷酷すぎて、戦慄!目を覆いたくなるシーンも多く、子供は観ちゃダメ!な映画です。狂ってる異常者って感じがまったくせず、ひどいことを信念でやってるみたいなところが、ほんとヤバい大尉です。こんな義理のパパ、絶対イヤー!!フランス映画でも活躍してるセルジ・ロペスが、ビダル大尉を怪演してます。
 恐怖とサスペンスも、なかなか盛り上げかたが巧み。ゲリラのスパイである家政婦メルセデスの正体が、大尉にバレちゃいそうでドキドキ、とか。バレて拷問されそうになったメルセデスが逆襲して、豚はさばいてやる!と、大尉の口の中にナイフ突っ込んでズバっ(ひえ~!い、痛っ!!)口裂け男にしちゃうところとか。もうひとりのヒロインみたいなメルセデスの、絶体絶命危機一髪!に、すごくハラハラさせられます。
 ギレルモ・デル・トロ監督の、特異で奇抜な感性が冴えてます。悲惨な戦時下で、必死にサバイバルしようと闘う子供が、リアルとファンタジーの間でたゆたう、という内容は、「デビルズ・バックボーン」と同じです。子供の受難や苦闘って、ほんと見るのが辛い。ただの犠牲者にはならず、力のかぎり戦い、誇りを失わない姿は、子供ながら崇高で感動的です。オフェリアちゃん、あんまし賢い娘じゃないんだけど(ちょっと要領悪いし。あれほど禁じられてたのに、晩餐の食べ物をつまみ食いするし)すごい勇敢。ダンゴ虫にも平気な顔してるところとか、鬼大尉から赤ちゃんを奪取するところとか。少女とは思えぬ肝っ玉!
 悪人を倒して、平和になって、よかったよかった♪ではないラストも、深い余韻を残します。あの赤ちゃん、どーなちゃうのかなあ。

 
          
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ポールW なりすまし大作戦☆

2008-05-18 | 北米映画 00~07
 朝、起きて庭に出てみると...ぎゃぼ!?花壇の一部に生い茂っていた草木が、根こそぎ引き抜かれ、無残な空き地になってる。洗濯物を干すのが邪魔だから!という理由で、父母が仲良く引っこ抜いたのでした。水仙やムスカリなど、春の花が咲き終わって、ちょっと見苦しくなっていたとはいえ、ひどい...以前も、大事にしていたクリスマスローズを、雑草と一緒くたにされ処分されたことが。居候パラサイトな私に、文句など言えるはずもありません。だけど...広島に戻ってきた記念に、友人が季節ごとに咲くいろんな宿根苗や球根を植えてくれて、毎年花が咲く頃には、どんなに心が慰められたことか。なのに、もう二度と見ることができなくなったと思うと、涙が出そうになりました。花ごときで何で?バカバカしい!と思ってる家族に、また隔たりを感じています。

 「ボビーZ」
 囚人ティムは、自由の身になることを条件に、自分と容貌が似ている伝説的な麻薬売人ボビーZになりすまし、警察の囮捜査に協力するが...
 「イントゥ・ザ・ブルー」以来、久々のポール・ウォーカー。相変わらずカッコいいね!男らしさが明るくて爽やかなんですよね。サイダーみたいな涼感&甘さ。典型的なオールアメリカン・ナイスガイ!この映画の舞台も、彼が水を得た魚になれるカリフォルニア。海!夏!西海岸の王子ぶりを、遺憾なく発揮してます。
 カッコいいけど、ちょっとアホっぽいところも、ポールの魅力です。腕っ節は超強いけど頭はカラッポ&お人よしの女好き、というティムを、何だか地で演じてるようなポールです。みんなから騙されまくって、みんなからカス・アホ呼ばわりされて、絶体絶命のピンチに陥るティムですが、持ち前のタフさとゴキブリ並みの生命力で、ありえね~!絶対死ぬはず!な危難を潜り抜けていく姿が愉快痛快です。エロい美女の誘惑に、すぐ負けてエッチしちゃうのも、健全なご愛嬌です。
    
 ↑ポールにズキュン☆バキュンされたい♪女とニャンニャン(死語)シーンよりも、堀の中でのシャワーシーンで披露するケツが、ファンにはオイシい♪
 ポールって、ほんと明るいというかノーテンキというか、シリアスになりようがないんですよね。今回は、ちょっとコミカル風味なので、ますますアホっぽくて笑えます。アチョーとカンフー?ポーズ&声が、特にアホっぽくて可愛かった!
 「グロリア」ちっくに、子供を連れて逃亡&敵と戦うポール。このガキがなあ、ブサイクな肥満児で、ぜんぜん可愛くないんだよ。YAOIとしては、ポールと絡んでドキっとするよな美少年にしてほしかった!私もポールみたいなイケメンに守られて、愛の逃避行したいなあ。
 ポールはカッコ可愛いけど、映画自体は、かなりB級かも。ハチャメチャ、ていうか、いい加減。適当にアクション、お色気、人情話を詰め込んでおけばOKなノリで作った感じです。中身のないスカスカ感は否めません。あまり塩がきいてないポップコーンみたい。まあ、何も考えないで気軽に観られる映画ではあります。
 それにしてもポールって、出る映画だけでなく、演じる役もいつも同じって感じですよね。でも彼の場合、それでいいかも、変わらないで、と思ってしまう。イザベル・アジャーニに、いつも美しく狂っててほしいように、ポールにもいつも爽やかで健康的でいてほしい、みたいな。
 でもほんとポールって、本格的な演技派男優になるという意思など、もはや微塵もなさそうですね。無理な演技修行などせず、ルックスと身体能力を活かせるアクション映画に出て、あとはカリフォルニアでサーフィン三昧?まさにハリウッドの坂口憲二。今はいいけど、年とったらどーすんのかなあ、と心配になりますが、売れなくなったらサーフィンショップでもやるさ!とノーテンキに笑いそうなポールが好きです。同系の先輩マシュー・マコもまだ頑張ってるし、ポールも当分の間は今の調子でもイケると思いますが。
 悪徳刑事役のローレンス・フィッシュバーン、見るからに信用できない極悪な顔が怖いです。
        
 ポールの新作は、何と!彼の代表作「ワイルド・スピード」復活版!降板してパート2には出なかったヴィンちゃんも、めでたく再登場!待ち遠しいですね♪
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リンリー警部② イケメン♂インフェルノ

2008-05-16 | 欧米のドラマ
 リンリー警部シリーズの第2作「寄宿舎殺人事件」を観ました...
 私立の名門男子校の寮から、13歳の生徒マシューが姿を消す。旧友である寮監コーテルンから相談を受けたリンリーは、相棒ヘイバースと共に捜査に乗り出す。だが、やがてマシューは変死体で発見され...
 原作の「名門校 殺人のルール」は、エリザベス・ジョージの作品中、my most favoriteです。舞台は英国の閉鎖的な全寮制パブリックスクール、そこに渦巻く美少年たちの愛憎。ギムナジウム漫画好きも推理小説ファンも楽しめる、まさにYAOIミステリの決定版、と言って差し支えないでしょう。
 上級生と下級生の、身分制度的に厳密な上下関係。指導監督の名のもとに横行する、陰湿で残忍なイヂメ。それらが伝統の不文律のようにまかり通ってるところが、ほんと怖いです。まさに、優雅な牢獄。規律正しい地獄。劇中、ヘイバーズも言ってたけど、若い男の子が閉じ込められているのって、とてもイビツで不健全です。
 強く悪賢い権力者Aが、他の生徒や教師まで操り服従させる寮内は、まるで小さな王国みたいです。表向きの権力者Aの背後には、さらに狡猾な黒幕Bがいて、その黒幕も、愛するCに支配されている、という複雑で隠微な力関係が面白い。
 他人への非難や悪口、脅迫も、露骨ではなく品よく遠まわしなのが、いかにも上流社会の師弟っぽい。コーテルン先生って、実は危ない少年愛者なんですよ~と、はっきり言わないほのめかし方とか、何か巧妙で笑えます。
 生徒たちに劣らず、教師たちも問題あり。コーテルンはホントに同性愛者で、恋人(元生徒!)の全裸写真アルバムを隠しもってるし。リンリーに発見されちゃって、何だこれは!?と詰問されたり、とっても屈辱的なハメに陥ります。もっと見つかりにくい所に隠せよ!マシューと個人的に深い関わりがあるらしい事務長も、アル中だし。捜査や生徒よりも、学校の評判や体裁しか頭にない校長も、おいおい!な人物だし。いくら知的で生まれが良いといっても、生徒も教師も聖人ではなく、ひと皮むけば俗悪な生臭い人間なのです。
 事件そのものは、リンリーとヘイバースの捜査で、というより、犯人の暴走で解決しちゃうのですが。
 これって一言で表せば、男同士の過剰な友情って怖いイタい~!な話です。おまえのためなら何でもする!その代わり、おまえは俺のもの!な黒幕B、それを利用して安全圏にいるC。やがて殺人へ至り、さらなる破綻を招く二人の歪んだ友情関係に、愛も過ぎたるは及ばざるがごとしだよなあ、と痛感。
 けど、そんな危険な友情は、原作ほどドラマではドロドロ描かれてないのが、かなり残念。連ドラにして、もっと濃密に描いてほしいものです。ぜひ日本で!イケメンを集結させるなら、花ざかりとかゴクセンみたいなオコチャマ系ではなく、この原作みたいなドロドロ系を求ム♪
 生徒たちが、みんな結構イケメン、可愛い男の子ばかりなのもグゥ~!by エドはるみ。特に、事件の鍵を握る最重要人物といえる首席生チャズが、原作のイメージ通りカッコいい!

 ↑チャズめっちゃカッコええ~女人禁制のギムナジウム、それは腐女子にとって永遠の憧れの秘園...
 チャズのキャラは、とても興味深いです。悪意なんか全然ない良い子なのに、あまりにも魅力がありすぎて、何もしなくても人を狂わせてしまう。チャズが平凡な子で、もうちょっと強い性格だったら、悲劇は起きなかったのになあ。そんな、ちょっとだけ三島由紀夫の「禁色」の主人公、悠一を思い出させるチャズを演じてる、ヘンリー・カヴィルがイケてます!こちらで彼のカッコよさチェキラー!同性の憧れや嫉妬、独占欲をかきたてるのもわかる見た目です。カヴィルくん、「トリスタン&イゾルデ」にも出てたらしいけど、迂闊にもノーマーク!ジョナサン・リース・マイアーズ主演のTV史劇“The Tudors”では、めっちゃセクシイ&ワイルドに成長してる!み、観たい~!
 校長役で、ビル・ナイが顔を出してます。ほんとヤな性格の校長だけど、そこはかとなく滑稽なのがナイおぢさんらしいです。
 
 このドラマでは少年っぽかったカヴィルくんも、今ではすっかりフェロモン系男に成長。007の候補にもなったとか。ダンヒルの香水のイメキャラも務めてます。1983年生まれの25歳!ガキっぽい嵐のメンバーと年が同じぐらいだなんて、信じられない大人っぽさ、男っぽさですねえ。ウディ・アレンの最新作にも出演など、要チェキな男前です♪
 
 
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Love is the great healer

2008-05-15 | 中国・台湾・香港映画
 旅行先の北海道から、my motherが帰宅。雪が降るという異常事態に、薄着をすすめた私は悪いことしたなあと気に病んでたのですが、別に体調を崩すことなく過ごせたとのことで、よかったよかった。お土産に、今や貴重品であるバターをたくさん持ち帰ってくれて、すごく感謝!私もまた、北海道に行きたいなあ。
 
 華流映画祭、トリはやはりこの人で...
 お松の第4回華流男前映画祭⑤
 「ヒーリング・ハート」
 恋人が亡くなり失意の医師チェンは、昏睡状態から覚めた女性ジャッキーと愛し合うようになるが、ジャッキーの病が再発してしまい...
 トニー・レオンが、カンヌ男優賞を受賞した「花様年華」の次に選んだ作品だとか。ドクター・トニ、優しそうで真面目で、ちょっとコミカルで、でもやっぱ哀愁もたっぷりで、ほんと素敵です。こんなお医者さんがいる病院、通院したい~♪
 トニさんって、シブいんだけど、すごく愛らしいんですよね。この映画でも、可愛い!と思えるシーンが、いっぱいあります。困ったなあな顔、シャイな笑顔、トボけた表情、ちっちゃい体、どれもキュートすぎる。おぢさんなのに、何でしょうこの可愛さは。特に印象的だったのは、ジャッキーに買わされたパンツをこっそり試着するシーン。笑える&萌え~(サービス脱ぎは嬉しいけど、相変わらず乳毛が気になる...)
       
 少年のような可愛さと、強烈な男の色気の絶妙なブレンド。これがトニさんの魅力ですよね。ジャッキーに恋して彼女を見つめる目とか、ほんとエロい!キスの仕方もエロい!日本や韓国のドラマでの、そんなんキスのうちに入んないよ~な、チャチなキスとは大違い!愛情と欲情がこもった本物のキスです。あんなんトニさんにされたら、ほんと蕩けそう...
 トニさんって、肌質が色っぽいのかな?韓国俳優みたいに、ヘンにツルツル美肌じゃない、かといって老朽化した日本の某アイドルグループみたいに、シワシワブツブツな汚肌でもない、いい感じに弛んで脂がのってる肌が、男盛りの色気を放ってます。
 映画の内容そのものは、中途半端なお涙ちょうだい系かも。人を殺しまくる人命軽視もいいところな香港映画が、医療や治療だなんて。何か違和感。 
 ジャッキー役のミシェル・リー、すごい美人&すごいスタイルの良さ。ジャッキー役、あそこまで美女じゃなくても、いや、美女じゃないほうが、良かったのでは?それに、植物人間状態だった時でもバッチリ女優メイクって、どーいうこと?!と、観た人は誰でも思うはず。トニさんよりデカいのも、ちょっと...
 トニさんの後輩?役で、スティーブン・フォンも顔を見せてます。あんまし意味がない役ですが...
 
 
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マカオ 男の楽園、女の地獄

2008-05-14 | 中国・台湾・香港映画
 中国の大地震、怖いですね。オリンピックどころじゃない気がするのは、私だけ?中止して、予算を被災者や被災地にそっくり回してもバチは当たらないのでは...あの惨状を見て五輪出場予定選手も、何がなんでもメダルが欲しい!なんてこと言う人、いないでしょうし...そんな選手いたら、それこそバチが当たると思うし...地震大国日本に住んでる日本人からすると、ほんと対岸の火事では済まないですよねえ。怖い...生き埋めなんて、絶対イヤです...

 お松の第4回華流男前映画祭④
 「欲望の街」
 父の家業を継ぐため、マカオに戻ってきたサンドラ。ギャンブルと風俗で華やかに賑わう世界の裏に渦巻く、女たちの苦しみと悲しみを目の当たりにしたサンドラは...
 うう~ん?これといったドラマはなく、ギャンブルと売春が合法な街マカオの、表と裏の実態を描いている映画?日本のTV番組でもよくある、歌舞伎町で生きる不法滞在の外国人風俗嬢の日常、みたいな内容。風俗嬢や娼婦たちが、どんな経緯でマカオに流れ堕ちてきたか、どんな仕事内容、普段どんな生活を送っているか、ドキュメンタリー風に描いてます。ギャンブルや売春はいけない!と非難してるわけではなく、必要悪でもある、みたいな内容だったのが、ちょっと考えさせられました。
 香港とは似て異なるマカオの実態や事情が、興味深かったです。何でマルコ・ポーロやザビエルみたいな西洋人が警察を仕切ってんのかな~と思ったら...恥ずかしながら私、マカオがポルトガルの植民地だったこと、この映画を観て初めて知りました
 出てくるのは、泣く泣く体を売ってるとか、無理やり売り飛ばされた、みたいな哀れな女ではなく、金もうけと割り切って自発的に体を売ってる娼婦ばかり。あっけらかんとしてるというか、たくましすぎるというか。自分の体をどう使おうと勝手!ゴキブリのようにどこにでも順応してみせる!という、悲壮なまでのしたたかさに圧倒されます。でも、いくら彼女たちが平然としていても、やはりやってることは心も体もボロボロズタズタに削る行為。病気やトラブルなど、常に死と隣り合わせな危険な仕事です。搾取されても痛めつけられても、地獄から脱出しようとしない彼女たちの姿に、暗澹となります。ほんと、ギラギラした油で光るドブ川を泳ぐ魚のような女たちです。どんな事情や意思があるにせよ、売春をしなければならないなんて、やはり悲劇です。
 ヒロインのサンドラ役は、サンドラ・ン。誰かに似てるなあ~と、ずっと考えてたら、あ!楽天の田中?!馬面になった田中、みたいな顔?男顔ですが、個性的な女優ですね。
 サンドラを愛している幹部に、我的愛アレックス・フォン優しそうで、それでいて男らしくて、やっぱ素敵彼ってホント、スタイルいいですよね。顔は素朴な漁師系だけど、体はスラっとした長身で、スーツが似合うのなんのって!カッコイイけど、あんまし話に絡んでこない、ぶっちゃけどうでもいい役なのが残念。
 あと、アンソニー・ウォンとかロー・ガーインとか、香港映画の名物的オヂさんたちも、濃い顔を出してます。
          
     最近の方中信。プライベート写真?四十路半ばで、この非メタボなカラダは立派!
 
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流出!ひこ、FU・JI・TSUです♪

2008-05-13 | 中国・台湾・香港映画
 時事的なことに疎いはずな私ですが、昨夜は山道でパンダに襲われるという、タイムリーな?夢を見てしまいました。ササではなく私の腕や足に喰らいつく夢の中のパンダは、めっちゃ怖かったです。同じ北京五輪がらみキャラなら、北島コースケに水中で襲われる内容がよかったんだけどなあ。

 お松の第4回華流男前映画祭③
 「ビヨンド・アワ・ケン」
 恋人のケンに捨てられたジェン。彼女はケンの新しい恋人ランに近づき、ケンが撮った自分のヌード写真がネットに流されていると告げる。二人は協力して、恥ずかしい画像の元を奪取しようとするが...
 何てタイムリーな題材でしょう。香港芸能界を震撼させ、いまだ禍根を残している、あの“エディソン・チャン事件”を、まるで予見していたかのような内容です。しかも、映画の中でエロ写真を流出されるヒロイン・ジェンを演じてるのが、実際にも事件の被害者であるジリアン・チョンってのが、偶然にしては恐ろしすぎる。もし事件後に公開された映画なら、すごい話題になって大ヒットしてたかも?この映画を、ジリアンはどんな気持ちで振り返ることでしょうか。でもホント、つくづく思った。好きな男に頼まれても、絶対ヘンな写真は撮らせてはいけない!と。被害に遭った女性たちは、可哀想とは思うけど、身から出た錆な部分もあります。
 ケンの元カノと今カノが、お互いのケンへの気持ちや、ケンからの愛され度を探り合いながら、だんだん意気投合して親友になっていく、というストーリー。同じ男を愛した女二人、男への愛があるうちは不可能ですが、愛が冷めたら傷や怒りを共有して仲良くなっちゃうのは、不思議な縁だとは思うけど、まあ理解できるかも。同じ女を愛した男同士よりは、成立可能な友情かも?女は男より、ドライで治癒能力に長けているので。
 ポップでキッチュな感じの演出やシーン展開、音楽の使い方など、ちょっとフランス映画っぽいです。街並みや裏道、スーパーやアパートなど、香港がまるでパリのように見えたり。セドリック・クラピッシュ監督の映画を思い出させます。今にもロマン・デュリスがヒョコっと出てきそうな感じ。ヒロイン二人のファッションも、おしゃれで可愛い。
 ジェン役のジリアン・チョンは、清楚で勝気そうな美人。クールな不思議ちゃん演技が良かったです。ラン役のタオ・ホンは、ファニー系の美人。二人ともチャーミングでした。
 この映画を観たのは言うまでもなく、彦ことダニエル・ウーに逢いたかったからさ♪
    
 ケン役の彦、めっちゃE男~ちょっと女たらしな役なんだけど、あれだけイケメンなら、当然かも。遊びでもいい、捨てられてもいいので、恋人にしてほしいと本気で思わせるカッチョよさです。ぜんぜん悪い男に見えないし(まあ、そーいう男が要注意なクセ者なんだけどね)。映画が始まって五分後には、もう上半身裸になります。脱ぎ率が高いのも、この映画の良いところ。消防士ケンの口説き文句『いま俺が救出したいのは、君だ』他の男なら寒イボですが、彦なので胸キュン
 わいせつ写真ネット流出、肝炎なのを隠してコンドームなしセックス、家に家族がいるからとアパートの階段でエッチetc.映画の終わり近くまで、イケメンだけどホント最低な男やなあ!FU・JI・TSUです~♪by キムタコの嫁 と、噴飯ものな彦なんですが、実は...という、ちょっとしたドンデン返しもあって、なかなか面白く使われている彦です。ああ~でもホント、顔も体も最高、セクシーで美男で優しそうな彦!
    
 ケン役を、もしエディソン・チャンがやってたら、シャレになんないですよねえ
 

 
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篤姫⑯~⑲ マリッジブルーな僕たち

2008-05-12 | 日本のドラマ(連続)
 「篤姫」第16話から19話まで観ました...

まず、第16話...
☆お煎餅、成敗さるる
 バカ様、じゃない、上様が焼きたて煎餅を、パクっあ、あちっ!あぢっ~!煎餅の分際で~!!と、足で何度も何度も踏みつけ。上様のご機嫌を損ねた煎餅は、無残にもお手打ち、じゃない、お足打ちになってしまいました。合掌
☆慶喜
 水戸ご老公ご自慢の愛息。上様とは月とスッポン、英邁な若君と誉れ高い。武芸にも秀でていらっしゃるのか、弓を構えるポーズもサマになってます。
 演じてるのは、平幹二郎と佐久間良子の長男、平岳大。ちょこっと出ただけですが、ミッキーにちょっと似てますね。腕が太くて、腋毛がセクシイでした♪ミッキーはすぐに死んで退場したので、父子共演が実現しなかったのは残念。
☆篤姫の爺ころがし
 今回の篤姫の対戦相手?は、水戸ご老公。攘夷について、彼に論戦を挑む姫。相変わらず小ざかしい小娘だなあ。でも思った通り老公は面白がって、すっかり骨抜きにされてしまいました。篤姫って、人心掌握の天才ですねえ。
☆おとこ心を解さぬ女
 愚痴をこぼす尚ゴローちゃんに、そんなん聞きたくないから、もう来ないで!と突っぱねるお近さん。男の泣き言ぐらい、聞いてやれよなあ。尚ゴローちゃんみたいな可愛いイケメンの愚痴なんて、なかなか聞けるものじゃないぞ。
★総括
 みんな、いとも簡単に篤姫に操縦、懐柔されちゃうのが、ありえないというか...
 MVPは、今度は何をしてくれるのか期待させ、期待を裏切らない堺雅人!しょんぼり瑛太も可愛かったです。

 つづいて、第17話...
☆西郷どん、しつこい
 江戸で再会した尚ゴローに、西郷どんったらまた、篤姫のことまだ好きなのかよ?なんて、失恋話をムシ返す。今後も西郷どんに会うたび、古傷にタッチされそうな尚ゴローちゃんです。
☆江戸生活、3ヶ月でジ・エンド
 ガーン!尚ゴローちゃん、せっかく意気揚々と薩摩から来たのに。不運?はまだ続きます。斉彬から、死んだ小松先生の家督を継ぐようお達しがあったのはまだいいとして、そのためには先生の妹お近を嫁に!との条件が。ガーン!あんな辛気臭い、かなり年上の嫁かず後家を押し付けられるなんて、何て可哀想な尚ゴローちゃん!真っ暗な青春です
 斉彬の計らいで(殿様、相変わらず気を使いすぎ)篤姫と再会を果たす尚ゴローちゃん。姫を待つ尚ゴローちゃんの表情は、嬉しそうというより何だか不安そう。聞こえてきた姫の衣擦れに、ビクビクしてる尚ゴローちゃん、萌え~
 それにしても。篤姫と尚ゴローちゃん、再会しすぎ!どうせまた会えるんだろう、と思ってしまうので、別れも全然せつなくないんだよなあ。
☆安政の大地震
 ギャーっと滑ったあの腰元、大丈夫かなあ。
☆カステーラ
 上様、今度はカステラをお作りに。将軍を辞めて、パティシエになれたら幸せなのにね。
★総括
 篤姫よりも、翻弄されまくり人生な尚ゴローちゃんに同情。
 MVPは、薩摩に戻ったショゲっぷりが可愛かった瑛太。
          
 そして、第18話...
☆義妹と遊ぶ篤姫
 やっぱ世話係りの腰元にしか見えません!
☆上様SHOUT!
 新しい老中・堀田が挨拶してると、控えよぉぉー!!と突然金きり声!声も顔も、イっちゃってて笑えました。ほんと毎回、何かしら演技を工夫して笑わせてくれますよねえ、堺雅人。
☆お近さん、大成功です!
 尚ゴローのもとに、夜陰こっそり訪ねてくるお近さん。何を企んでるの?!ヤな予感!
 縁談を破談にしてほしいと尚ゴローに頼むお近。でもなあ、本心じゃねえだろ?とバレバレなんだよなあ。尚ゴローの性格を知り尽くしてるお近は、自分を卑下しつつ、ネチネチと彼が断れない方向へと持っていく。うわ、したたかな女!あなたが気乗りじゃないことは分かってます、なんてイヤミを言うことも忘れません。
 絶体絶命の尚ゴローちゃん、ついに屈服!お近にプロポーズよかったね、お近さん!初めて尚ゴローちゃんに会った時から、彼を狙ってたもんね。彼を見る目つきは、ほとんど女豹でしたし。
 で、とうとう祝言可愛い初々しい花婿の隣には、トウの立った花嫁が。翌朝、仲良く香を焚く二人ですが。初夜がどんなだったか、すごく気になる。尚ゴローちゃんは童貞花婿だったのかどうかも。
☆英姫、覆面をとる
 ついに、篤姫に素顔をさらす英姫。疱瘡の痕を見て、大したことないじゃん!と予想通りのコメントを口にする篤姫。そうかなあ。女性としては、深刻だと思ったよ。よほど太い神経じゃないと、気にせずに生きられないよ。
☆滝山
 篤姫を迎えに来た、大奥総取締役。稲森いずみ、さすがに老けたけど、ちょっと凄気が出てきて(きついメイクが怖い)、いい女優に成長してるのでは?毒にも薬にもならない松嶋なな子よりは、いい仕事してますよね。反町を略奪したなな子に、女優業でリベンジ!
★総括
 尚ゴローの女難に同情!人生、あきらめないで!とエールを送りたいです。
 MVPは、久々に三味線を弾く姿、花婿姿も可愛かった瑛太。次いで、最後にチョコっとしか出なかったけど、今後を期待させてくれた稲森いずみ。堺雅人のシャウトも笑えました。
           
 そして、第19話...
☆おとなげない幾島
 滝山に着物の裾のことでイチャモンつけられ、ムキになって食ってかかる幾島。おばはんの逆ギレを、軽くかわす滝山の冷静さが素敵です。
☆篤姫の姑懐柔芝居
 上座から本寿院の挨拶を受けた後、タイミングを計らって下座におり、お義母さま♪と阿る篤姫。我は強いけど、本来は気のいい単純なオバハンである本寿院など、たやすく操る策士・篤姫です。目配せする篤姫と幾島、それを観察する滝山の胸中は、こんな感じだった。
篤姫『プッちょろいちょろい♪』
幾島『うひひ。さすが姫さま♪』
滝山『なかなか食えない小娘みたいね』
☆お志賀の方
 家定の側室。鶴田真由の、ろうたけた優美さ!女性的な魅力だけだと、小学生みたいな宮崎あおいなど、敵じゃないです。
☆爆裂かくれんぼ
 突如、篤姫の前に現れる狼藉者、かと思えば、かくれんぼ中の上様。ウッフォフォ~イ♪と駆け回る上様、おまえはアラレちゃんか!ヤバい人という印象を、未来の妻に与えたことは大成功です。
★総括
 やっと来た大奥ですが、何かショボくね?庭なんか、いかにもセットって感じだし。京都の大寺院を撮影に使ってた「大奥’83」は、ほんとに豪華で壮麗だったなあ。
 MVPは、何か怖い稲森いずみ。ついで、美しさがダントツな鶴田真由。主役に代わる大奥の花として、二人の美貌に今後も期待!
 瑛太の出番が激減!今は「ラスト・フレンズ」のほうに重点を置いてるのかな?
 また「大奥’83」が観たくなってきた~!




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