まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

逃げ恥⑤~⑧ 悩ましき夫婦生活

2016-11-30 | 日本のドラマ(連続)
 「逃げるは恥だが役に立つ」第5話から8話まで観ました~♪

☆ハグ
 新婚の雰囲気を醸すため、毎週火曜日はハグの日と制定する津崎&みくり。ドキドキぎこちない抱擁が可愛い。デカいガッキーのほうがチビっこい源ちゃんを抱いてる、みたいな男女逆転っぽい感じも微笑ましい。
☆野生のカピバラ
 だんだん心を許し、なついて?きた津崎に胸キュンなみくり。野生のカピバラ、という例えがまた萌え~です。ああ~わしにもカープのカピバラ3兄弟がなついてこんかのお~。
☆制服の胸のボタンを…
 みくりの妄想&回想で、JKみくり&DK津崎。二人とも、可愛い~。セーラー服姿のガッキーの違和感のなさ、奇跡的ですね~。

☆伊豆温泉旅行
 社員旅行?で伊豆の温泉に。運よく1泊10万円以上もする部屋に。すごい!いいなあ~。あんな高級ホテル、豪華部屋に泊まってみたいな~。まあ、好きな人となら、ボロいシケた連れ込み宿でもOKですが

☆アホ元カレ
 偶然、ホテルで女連れの元カレと再会するみくり。元カレ、イケメンですがかなり頭悪そう。ちょっとソフトバンクのギータに似てたような。
☆とぐろターボ
 新婚夫婦の夜のためにと、同僚の日野が津崎にくれた精力ドリンク。こんなん使ってハッスルしたカップルの部屋の後片付けとか、大変だろうな~

☆いい女優たち
 百合ちゃんの同僚役で中島ひろ子、温泉の仲居さん役で宍戸美和公が登場。ふたりとも味のある女優ですよね~。特に宍戸さん、津崎にとぐろターボをこっそり渡す時の表情が、何とも珍妙絶妙で笑えた。
☆そういうこと、してもいいですよ…
 電車で津崎に不意にキスされ、みくりの期待は否が応でも高まります。2度目のキスの後、津崎にカンチ、セックスしよ♪(古っ!)とばかりに迫りますが、そんな女の大胆さにギンギンハアハアになるどころか、草食カピバラ津崎はたじろぎ狼狽え、そんなんできません~!と、パニクるだけ。最近の若い男は、これだから困る。ガツガツギラギラした男の減少こそ、少子化の要因ですよね~…

☆親父キモい
 いたたまれなくなり、実家に戻るみくり。相変わらず仲睦まじいみくり両親ですが、お父さんが何か気持ち悪いんですよね~。宇梶さんはいい役者なんだけど、彼のルックスで可愛いおじさん演技は不気味なだけ。
☆記憶喪失にいっそなればいいと~♪by ZARD
 津崎に拒絶されたことを思い出すたびに、取り乱しそうになるみくり。これ、よく分かるわ~。私もよくふとしたことで封印したい恥ずかしい記憶がよみがえり、惑乱してしまうことが多々あります…
☆脇役、チョイ役で気になる男たち
 みくりの兄ちがや(兄妹そろって変わった名前ですね~)役の俳優、どっかで見たことなるな~と思ったら、細田よしひこだった!今は改名して細田善彦になってるんですね。津崎の会社の社長、初登場でしたが、結構タイプかもしれない熟年でした。

☆めんどくさい職場
 津崎を中心にして、いつも仲良しな沼田、風見、日野。イヤな人と険悪な雰囲気の中での仕事よりは、もちろん和気藹々のほうがいいに決まってますが、この4人ベタベタしすぎ。相手に対する関心や好奇心が強すぎ、常に互いの事情や心情を忖度したり考察したり、言動に目を光らせているのも、善意からとはいえ怖い。
☆パパハグ
 みくりではなく、みくりパパにハグされる津崎。デカい宇梶さんに抱きしめられる源ちゃん、子どもみたいで可愛かった。

★総括
 愉快で可愛いドラマですよね。みくり&津崎が、大真面目にヘンなのが好きです。心よりも頭で生きてしまいがちで、社会や他人と距離ができてしまう今の若者の孤独も、興味深く描かれています。
 ガッキーも源ちゃんも、お似合いで可愛い!どっちも性的な生々しさがないところが、役に合ってますね。みくりが石腹さとみとかだったり、津崎が某事務所のタレントだったりしたら、ウソ臭くなってたでしょうし。
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ゲス踊り

2016-11-28 | 北米映画 80s~90s
 「ショーガール」
 スターを夢見てラスヴェガスにやって来たノエミ。ストリップクラブのダンサーとなった彼女は、大スターのショーガール、クリスタルから屈辱的な扱いを受ける。それがきっかけとなり、ノエミはクリスタルと同じ舞台に立つチャンスを掴むが…
 久々の新作“Elle”で今年のカンヌ映画祭をザワつかせ、健在ぶりをアピールした変態巨匠ポール・ヴァーホーヴェン監督。90年代、「ロボコップ」や「氷の微笑」が大ヒット、ハリウッドでブイブイいわせた彼は、その勢いで調子ぶっこきヤリたい放題の結果、後に20世紀最低最悪の駄作!という烙印を押されることになるこの作品を生み出してしまったのでした。
 今なおクソ映画の代名詞として、映画史に燦然と?その悪名を轟かせているこの作品ですが…そんなにヒドい映画なのかなあ?確かに、下品でオゲレツなシーンてんこ盛り、チープな内容、3流演技などなど、青少年にはおすすめできない、乙女淑女が観たら眉をひそめるゲス映画なのですが、ジジババ向け、スウィーツ向けの毒にも薬にもならん映画しか作られない今、そのゲスっぷりが返って新鮮で面白く感じられるのです。折しも今年、日本では空前のゲス旋風が巻き起こりました。なので、この映画はまさに今の日本にマッチした、作られたのが早すぎた映画とも言えるのではないでしょうか。

 ↑撮影中、出演女優たちとウハウハなヴァーホーヴェン御大
 年月を経た今ではカルト的人気を誇るこの作品、とにもかくにもゲスい刺激と笑いに満ち溢れています。ダンスシーンでもファックシーンでの、出し惜しみなきおっぱい&お尻に、おなかいっぱいゲップ状態に。エロいというより超下品なダンス、その破廉恥すぎる振付が笑えます。
 とにかく何もかもがケバケバしくて下品なのですが、話の基本は大昔の少女漫画。「エースをねらえ!」と「ガラスの仮面」を足して二で割って、めちゃくちゃオゲレツにした感じ。女同士の火花とか陰湿な妬み、仕返しなど、ラケットを隠したりシューズに画びょう入れるのと同レベル。でも、ノエミとクリスタルの関係は、ちょっと面白かったかも。二人とも、下品だけど性悪ってキャラではなく、ホントは仲良くなりたいんだけど、女に特有の“私の方が上!”という意識が邪魔して、つい挑発したり反発したりしてしまう、みたいな。
 ヒロイン、ノエミ役のエリザベス・バークレー、顔は上戸彩+ハル・ベリー、を超下品にした感じ?もう娼婦にしか見えません。脱ぎっぷりもスゴかったけど、彼女のファッションが強烈!あんな服着てたら、アバズレヤリマン扱いされるのは当然。この映画でのゲス演技が酷評され、ショックで一時失踪してしまったというバークレーさん。確かに、親が見たら泣くようなことばかりやらされて、挙句にクソ女優呼ばわりされちゃあ、消えたくもなりますよね~。ヴァーホーヴェン監督も、思えば罪なことしたもんだ。でも、大女優にならなくてよかったかも。なってたら、この映画のこと一生ネタにされてたでしょうし。
 クリスタル役のジーナ・ガーションも、何でここまで頑張ったんだろう、と不思議なほどの大安売りっぷりでした。でも、ラスヴェガスの人気ショーガールって、あんなセレブ扱いされてるの?まるでハリウッドの大女優みたいな扱いだったけど…聞くところによると、クリスタル役にはシャロン・ストーンやマドンナが興味を示したり、当時無名だったシャーリーズ・セロンがノエミ役のオーディションを受けていたとか。3人とも、出なくてよかった!と、公開当時は心の底から安堵したことでしょうね
 興行会社の重役役は、「ブルー・ベルベット」や「ツイン・ピークス」など、デヴィッド・リンチ監督のお気に俳優だったカイル・マクラクラン。

 見るからに軽薄でヤリチンで信頼できない、ゲス乙女の川谷アメリカ版みたいなゲス男を好演してました。川谷と違って、かなりイケメンですが。ノエミとのプールでのファックシーン、アクロバットなシクロナイズドなプレイで笑えました。あんなん、鼻や耳に水が入ってエッチどころじゃない状態になると思うけど女優たちに負けず、彼も無駄にケツ丸出し。ブルーベルベットの時はツルンとした美尻だったのに、この映画では弛んでたカイル、結構好きな俳優だったんですけど、彼もこの映画でミソつけて、その後キャリアはパッとしないまま、B級俳優になってしまったのが残念。
 この映画で、最低最悪版アカデミー賞であるラジー賞を受賞したヴァーホーヴェン監督が、堂々と式典に出席し『蝶が芋虫になった気分だ』と笑顔でスピーチしたことは、今も語り草となっています。批判や批難も、どこ吹く風で笑い飛ばし受け流す、ヴァーホーヴェン監督の余裕と剛毅が好きです。そんなヴァーホーヴェン御大の最新作である“Elle”は、フランソワ・オゾン監督やダニエル・トンプソン監督など並み居る人気監督作を押しのけ、アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表に選出されました。ヒロインを大怪演してるのは、この映画のB級女優とは雲泥の差がある大女優イザベル・ユペール!ユペりんの初オスカーノミネートも期待してます。グイネス・パルトローとかジュリア・ロバーツが受賞できるなら、ユペりんは1000個オスカーもらってもおかしくないと思う!

 ↑ Elle観ておくれやす~by ヴェン&ユペ
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ブラパのイケメンレストラン

2016-11-25 | 北米映画 08~14
 「二つ星の料理人」
 ロンドンでホテルを経営するトニーの前に、数年前に彼のパリの店で問題を起こし失踪した天才的シェフ、アダム・ジョーンズが現れる。アダムは再起のため、ミシュランの三ツ星を獲得しようと仲間たちを集めるが、その破綻した性格が災いして…
 愛しのブラッドリー・クーパー主演作です。近年は、3年連続でオスカー候補になるなど、今や人気と実力を兼ね備えたハリウッドきってのスターとなったブラパ。どちらかと言えば、コメディ系俳優である彼ですが、シリアスな彼も悪くないです。シリアスといっても、暗くも重くもならないところがブラパのいいところ。明るい笑顔や楽しいおバカ演技は封印していましたが、エキセントリックで衝動的な言動とか、ぷっつんブチキレ演技は、いつものブラパで笑えました。私、ブラパのキレ芸がすごい好きなんですよね~。

 ブラパも、私が大好きな陽気でタフなオールアメリカン男なのですが、マットとかカッコいいけど何か垢抜けないヤボったい他のハリウッド男優と違って、飾り気のなさの中にも何となく洗練されたスマートな小粋さがあります。今回のシェフ姿も、似合ってて超イケてました!シェフ姿だけでなく、革ジャンにオートバイとか、何の変哲もない白いTシャツとジーンズも、ファッショングラビアみたいだった。ノータイのスーツとか、ブラパの右に出るものなし!なカッコよさですよ。

 「世界にひとつのプレイブック」や「アメリカン・スナイパー」など、心に問題を抱えた男の役は、ブラパの十八番。今回もお約束の如く、豪快に怒鳴って暴れてました。ライバルのシェフの店に泥酔して乱入し狂態とか、ほとんどコメディでした。ブラパのプッツン演技、ヤバい狂気とおバカが融合した絶妙さで、ほんと素晴らしい!
 ブラパのガタイのよさも好き!バキバキ筋肉質、ではなく、ガッチリムッチリ系なのがまさに私好みなんです。抱かれ心地、よさそう。肉布団にしたい!あと、ブラパのフランス語も聞けます。「ミケランジェロ・プロジェクト」のマットと違って、かなり流暢な感じでカッコよかった。聞くところによると、ブラパは学生時代にフランス留学してたらしいです。道理で上手なわけだ!ぜひフランス映画にも出てほしいものです。

 ブラパはカッコよく、演技も彼ならではのものでしたが、アダム・ジョーンズという主人公に共感と魅力を覚えなかったのが、とても残念な映画でした。天才なら何しても許されるの?彼の周囲の人たちが、みんな善い人すぎる。そういうところが、ちょっと「グッド・ウィル・ハンティング」とよく似てました。なぜあそこまでアダムがコワレてしまったのか、もうちょっと掘り下げて描けてれば、彼の傲慢さ、コミュ障さにも理解、納得ができたかもしれません。とにかく、イケメンでチャーミングなブラパが演じたから、話が成立した映画です。アダムがもし見た目キモブサ男だったら、誰も相手にしなかったでしょうし。

 あと、アダムたちの作る料理が、見た目はきれいだけど、あんまし美味しそうじゃなかった。庶民が食べられない料理というのも、何か感じ悪かったです。
 この映画、キャストが無駄なまでに豪華でインターナショナル!
 トニー役は、これまた大好きなカワウソ男、ダニエル・ブリュール(ドイツ)。アダムへのツンデレっぷりが、可愛くて切なかった。トニーはゲイで、アダムに片想いしている、という美味しい設定が巧く活かされてなかったのが、かなり惜しい。ブラパとダニエルのキスシーン!には、かなり萌えましたが。

 アダムのシェフ仲間役には、オマール・シー(フランス)とリッカルド・スカマルチョ(イタリア)。せっかく個性的なヨーロッパ男優を起用したのに、別に彼らじゃなくてもいいようなもったいない使われ方。アダムと恋に落ちるシングルマザーのシェフ役は、ブラパとは「アメリカン・スナイパー」でも共演してたシエナ・ミラー(イギリス)。彼女とのロマンス、ありきたりでつまんなかったわ~。トニーと結ばれるほうが、よっぽど面白い話になりそうだったのに。

 精神科医役に名女優のエマ・トンプソン(イギリス)、料理評論家役にユマ・サーマン(アメリカ)。二人ともチョイ役です。そして、アダムの元カノ役で、アリシア・ヴィキャンデル(スウェーデン)も登場。ヴィキャ子、またあんたか!な働き者ぶりに驚嘆。彼女もチョイ役ですが。それにしてもヴィキャ子、可愛いけどすごい色黒ですよね~。
 いろんな意味で惜しい!点が多い映画ですが、せっかくロンドンを舞台にしてたのに、赤い二階建てバスが走ってるのでかろうじてロンドンと分かる程度で、ここはシカゴ、ボストン、と言ってもスルーされそうな撮り方してたのが、最大のトホホかもしれません。

 ジェニファー・ローレンス共演の“Joy”は、いつ日本公開なんでしょう?「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」も待ち遠しい!最新作は、レディ・ガガをヒロインに迎えて初の監督に挑む「スター誕生」のリメイク!
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Mehr Licht!もっと光を✨

2016-11-21 | ドイツ、オーストリア映画
 「ゲーテの恋~君に捧ぐ 若きウェルテルの悩み」
 1772年のドイツ。23歳のゲーテは、詩作に夢中で学業に身が入らず、法学の博士号試験も落第。父の計らいで地方の裁判所に実習生として勤務することになったゲーテは、パーティで出会ったシャルロッテと恋仲になる。しかし、シャルロッテはゲーテの上司ケストナーと婚約してしまい…
 ドイツの文豪、ゲーテの若き日の恋と、名作「若きウェルテルの悩み」誕生秘話を描いた作品です。
 恥ずかしながら、ゲーテの作品はウェルテルはじめ、一作も読んだことがない私ですそういえばイザベル・ユペール主演の「ある貴婦人の恋」は、ゲーテの「親和力」の映画化なんですよね。高名な文豪、天才的な作家、ということで、凡人には理解できない縁がない、もっとワケワカメなグダグダしい高尚な恋愛かと思い込んでいましたが、意外にもごくフツーの若者でも経験するような、オーソドックスなまでにビタースウィートな青春ものでした。今どきの若者のほうが、もっと波乱万丈でワケアリな恋愛してますよ。あんなフツーの恋愛を、世界的な文学作品に昇華できるところが、やはり凡人とは違うのですね~。

 若きゲーテが、明るくて爽やかな、ひとの善い好青年だったのも予想外でした。もっと天才ぶった、エキセントリックで破滅的な人なのかと思ってました。そのへんの大学生と何ら変わらぬゲーテのキャラ、言動は親しみやすくて好感。でも、ちょっと肩すかしというか、不快でもいい共感できなくてもいいから、これぞ天才!な人なほうが、映画的には面白かったはず。生きるか死ぬかの命がけな恋とか、心身を毒すまでの創作への情熱とか、そんなのを期待してましたので…天才と言われる人が必ずしも破滅的、破天荒なのではないのですね~。創作や恋に悩み苦しみながらも、世間のルールとか常識を破ることはなく、大きく脱線することもなく、自殺する勇気もなく、やがては作家として、そして政治家としても大成し、長寿をまっとうするゲーテ。理想的な人生とも言えますが、悲劇的な天才のほうがやはり心惹かれるものがあります。

 シャルロッテがゲーテと別れて他の男と結婚する経緯は、日本の時代劇でもよくあるパターン。貧乏娘が金持ちのおじさんに見初められて、家族のために仕方なく若い恋人を捨てる、というもの。ゲーテとシャロッテが駆け落ちとか心中とかしなかったのは、理性的でエラい!と感心はしましたが、面白くないな~とも思った。もっと二人だけの世界で燃え上って、まわりに迷惑かけてもよかったのでは。落ち込んで自暴自棄になるゲーテと違い、冷静で現実的なシャルロッテ。崖っぷちに立つと、男より女のほうが肝が据わるんですよね~。二人を引き裂いたケストナーは、フツーなら馬に蹴られて死ぬべき恋の邪魔者なのですが、すごく善い人だったので可哀想だった。彼の心の傷のほうが、二人より深そうだったし。
 ゲーテ役は、「顔のないヒトラーたち」でMYイケメンレーダーをビビビとさせたアレクサンダー・フェーリング。 

 いや~今回の彼も、めっちゃ爽やかで清々しいイケメンっぷりでした!色白で金髪碧眼と長身は、まさに王子さま的風貌。でも美男子って感じではなく、優しそうだけどドイツ男らしくゴツさイカつさもあって、硬派な骨太さも魅力。いきいきと躍動感ある演技も、若さにあふれていて好感。イケメンなのにスカしたところがなく、絶対いい人!と思わせる善良ムードも素敵です。ヒャッホ~とすっぽんぽんになって湖で泳ぐシーンと、シャルロッテとのラブシーンで、サービス脱ぎしてます。昼間っから小雨の中、泥まみれになっての野外アオカン、ワイルドだぜぇ~(死語)。風邪ひくよ~と心配になった(笑)。

 ↑アレクサンダー・フェーリング、感じのいいイケメン!英語も堪能だという彼は、アメリカの人気ドラマ「ホームランド」にも出演。ハリウッド大作にも出てほしいな~。でもどうせ、ドイツ人俳優の御多分に漏れず、悪いナチス将校役とかやらされるんだろうけど 


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新しき年の初めもイケメン♡

2016-11-17 | 映画雑記
 早いもので、もう11月も後半…そろそろ年末の雰囲気が漂い始める頃ですね~
 2016年映画鑑賞にも、ラストスパート。あと何本、観られるでしょうか。でもすでに心は、2017年早春に公開される映画にイっちゃってますぜったい観るゾ!な作品、リストアップしてみましたえ~

 「マグニフィセント・セブン」

 まずはこれ観なきゃ、2017年は始まりません♪
 黒澤明監督の名作を、豪華キャストでリメイク。クリス・プラットとイ・ビョンホンを、同じ画面で見ることができるなんて
 
 ドクター・ストレンジ

 ベネディクト・カンバーバッチが、アメコミ映画に!シリーズ化にもっていって、ハリウッドでガンガン稼ぐ気マンマンなバッチさんを応援!

 沈黙 サイレンス

 巨匠マーティン・スコセッシ監督が、愛読書だという遠藤周作の小説を映画化。日本を舞台にした宗教色の濃ゆい内容みたいです。お話よりも、主演のアンドリュー・ガーフィールドが気になる!

 ミス・シェパードをお手本に

 イギリスの国宝級名女優、マギー・スミスが舞台で好評を博した役を映画でも再演。チョイ役で、大好きなドミニク・クーパーも出てるんです

 男と女

 コン・ユとチョン・ドヨンがW主演、フィンランドを舞台にしたメロドラマ。コンたんが、ついに濡れ場デビューしてるとか

 王様のためのホログラム

 世界でいちばん働き者な壮年、トム・ハンクスが久々にコメディに。チョイ役で、ベン・ウィショーも出てます

 たかが世界の終わり

 この作品こそ、早春の真打!若き天才グザヴィエ・ドラン監督のもとに、フランスの人気スターが結集。ドラ美と主演のギャスパー・ウリエルが、仲良すぎて萌え~

 未来を花束にして

 キャリー・マリガン主演、メリル・ストリープやヘレナ・ボナム・カーターが脇を固めたフェミニズム映画。ヒロインの夫役、ベン・ウィショーが怖い

 「バッド・ガイズ!!」

 北欧美男アレクサンダー・スカルスガルド&ラテン系男前マイケル・ペーニャの、バッドにイケてる刑事コンビに加え、悪役に英国イケメンのテオ・ジェームズ!

 ブラック・ファイル 野心の代償

 もう一本、イ・ビョンホン出演作。主演はハリウッドのイケメン俳優ジョシュ・デュアメルで、脇役にアンソニー・ホプキンス、アル・パチーノといった大御所が。ビョン吉さんは、また謎の殺し屋役?ハリウッドでは、お決まりな役ですね~…


 皆さまは、どんな映画を楽しみにしてらっしゃいますでしょうか?
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運命に、似た恋⑤~⑧ 君じゃなきゃダメだヨ

2016-11-15 | 日本のドラマ(連続)
 NHKの「運命に、似た恋」第5話から最終話まで観ただよ~。

☆戦慄!中年バカップル誕生
 ついに結ばれた香澄&勇凛。そのイチャイチャっぷりに寒イボ!ていうか、怖い!いい年した男女も、恋に落ちるとあんなになっちゃうんですか?!ホラーじゃないのに、とても見てられなくて目を背けてしまった…
☆元カノVS今カノ どっちもおばさん
 ユーリに捨てられ、すっかり頭がおかしくなってしまったマホさん。もう狂人レベル。彼女の度を越した嫌がらせやイヤミにとうとうプッツンした香澄、コンニャロー!!とマホに掴みかかり、公衆の面前でおばさん二人が恥かしげもなく取っ組み合いのタイマン。おいおい~…韓流ドラマでなら、よくあるシーンだけど。髪の毛掴んで引きずり倒してなかったのが、かろうじて日本だった

 ↑斎藤工が、どうしても日本人に見えない東南アジアの人みたいで…
☆ストーカー盗撮娘
 ほとんど犯罪者なメガネ娘と仲良くなるツグミ。メガネとったら、すごい美少女だった!という、大昔の少女漫画みたいなパターン、まさかないよな~と思ったら、おいおい~…
☆石田じゅんいちイズム
 ユーリの足元が、いつも気になる。素足に革靴って…
☆柄本兄弟のどっちか
 マホさんが推す新進デザイナー役で、柄本明の息子が出てきた。兄、弟、どっち?パパによく似てます。
☆不治の病
 ユーリのガンが再発。ええ~?!そっちの方向に行くの?!ツヤツヤした日焼けした肌といい、むっちりした身体つきといい、ユーリぜんぜん病気に見えないんだけど。

☆コント?!
 マホ女王様の独り狂態、何だか女芸人のコントみたいで笑えます。もっと笑えるのは、ハイテンションな奥田瑛二。ほとんど爆笑問題の太田化してます。
☆おさわがせ失踪
 すべてを捨てて姿を消すユーリ。消え方が思わせぶりすぎて、迷惑すぎる!
☆育児放棄の恋
 ユーリのことで香澄の頭はいっぱい。ツグミはすっかり忘れられた存在に。ユーリを探しに家を留守にする香澄ですが…ツグミがもう高校生で、ほんと良かったね。ツグミが小学生だったら、どーなってたことでしょう。
☆錯乱会見
 受賞記者会見で、ユーリにゴーストさせてたことをユーリの弟子に暴露され、また爆笑問題の太田化する奥田瑛二。事実はドラマよりも奇なりというか、世間を震撼とさせたあの号泣議員の会見のほうが、はるかに衝撃的でした。
☆実は金持ち?
 草笛光子の写真館。居間のソファ、ハリウッドスターの豪邸にありそうな毛皮の敷物とか、すごいゴージャス!

★総括
 うう~ん…北川センセイ、韓流ドラマの観過ぎなのでは?!
 別にアムロのふりしなくても、アムロとは親友同士だった者です、と堂々と香澄の前に現れてもよかったのでは?不必要な秘密めかした言動とか、ユーリの自己陶酔過剰が気持ち悪かった。香澄にずっと恋していて、彼女の住む街にまで引っ越してきて、クリーニングの客になって香澄に近づいたのに、マホと不倫してたとか、心と下半身は別ということ?ストーカー気質+愛してない女は性欲処理扱い。ユーリ、実は最低な男…
 ツグミとメガネ娘とか、香澄の元夫とか、奥田英二の秘書兼愛人とか、あまり意味がない余計なキャラも多かった。マホの夫である社長とかのほうが、本来なら重要なキャラになるはずなんだけど、ほとんどモブでした。岡本信人さんがもったいなかった!草を食ってほしかった!
 キャストは、でもみんな好演してました!原田知世、可愛すぎるアラフィフ!斎藤工は、すごく自分をわきまえてるというか、何を求められているか理解してる、とりあえずはそれに応えようとしているスタンスに好感。
 最優秀賞 原田知世
 優秀賞 斎藤工
 悪くなかったで賞 大後寿々花 草笛光子 岡本信人
 ???賞 山口沙也加 奥田瑛二 香澄の元夫
 いかがなものかで賞 ツグミ メガネ娘 ユーリの弟子 奥田瑛二の秘書兼愛人 

 引き続き、「逃げるは恥だか役に立つ」「砂の塔」「忠臣蔵の恋」観ま~す♪が、どれもちょっとしんどくなってきた…
 
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お宝奪還隊員マット

2016-11-13 | 北米映画 08~14
 ジェイソン・ボーン日本公開記念!お松の独りマット祭③
 「ミケランジェロ・プロジェクト」
 第二次世界大戦中のヨーロッパ各国では、ナチスドイツによって世界的美術品が強奪されていた。ハーバード大学美術館長ストークスは、政府に願い出て美術の専門家を集めた特殊部隊“モニュメンツメン”を編成し、フランスやドイツに潜入するが…
 ガス姐さんやソダバなど、名匠たちとは一回こっきりではなく何度も一緒に仕事をしているマットですが、中でもジョージ・クルーニー兄貴からの信寵は厚く、まるで義兄弟の杯を交わし合ったかのような相思相愛ぶり。でもね~…クルーニー兄貴とマットの仕事って、オーシャンズシリーズとか、何だか仲良しさんの狎れ合い、内輪ウケっぽさがなきにしもあらず…クルーニー兄貴が監督したこの映画も、きっとそんな感じなんだろうな~という一抹の不安を観る前は抱いていたのですが、恐れてたほどなあなあ感はなかったです。

 モニュメンツメンの一人で、メトロポリタン美術館のキュレーターであるジェームズ・グレンジャー役のマットは、相変わらず明るく誠実、善良、不屈、といった理想のアメリカンな見た目とキャラ。命がけの任務での活躍もヘンにヒーローぶっておらず、フツーっぽいところがファンにとってこれぞマット!な役、演技でした。でも、そこがつまんなくもあったかも。無難すぎ、挑戦なし、で。
 どんな役、どんなシチュエーションでも、野暮ったいイモゴリラなマットが好き。スーツも超似合わないけど、軍服もこれほど着こなせてない俳優いないかもなマット。軍服ってやっぱ、着る人を選ぶコスチュームですよね~。でも、コスプレにさえならない、ハロウィーンの仮装みたいなマットの軍服、ダサ可愛かった!農民風の服の時のマットは、めっちゃイケてました

 フランス語を話すマットも、見もの聞きものです。本人は流暢なつもりだけど、フランス人からしたら聞くに耐えない下手くそさ、という設定が笑えました。協力者となるフランス女性にモーションかけられても、紳士的にサラっと誘惑をかわすところが、真面目で浮ついてないマットらしくて好感。でも、これもつまんないな、とは思ったが。いい男はやっぱ、007みたいに据え膳食わねば。でもまあ、相手がケイト・ブランシェットじゃあ、男もちょっと食ってみよっかな、という気にはならないですよね逆に食べられそう。ブランシェット姐御は素晴らしい女優ですが、貫禄あるニューハーフにしか見えなくて。強い女役にはドンピシャだけど、男とロマンスするヒロインなんて全然似合わないです。フランス訛りの英語とか頑張ってたけど、オーストラリア人の彼女にフランス女性の役やらせる意味が分からない。マリオン・コティアールとか、適役っぽいフランス女優いっぱいいただろうに。。

 ストークス役兼監督は、今やハリウッド屈指の実力者、ジョージ・クルーニー。マットやブラピ、マーク・ウォールバーグやジュリア・ロバーツなど大スターを舎弟にした、ハリウッドの兄貴的存在である彼を久々に見ましたが、やっぱ男前ですね~。華があります。そして濃ゆい。ただでさえ薄いマットが、兄貴と一緒だとさらに薄くなります。ダンディで軽妙洒脱な熟年だけど、加齢臭とは縁がなさそうな現役男なクルーニー兄貴、チョビヒゲだと何か男前になったヒトラーにも見えて苦笑。映画監督としても手腕を評価されてるクルーニー兄貴、この映画も深刻になりがちな戦時下の話を、コミカルにユーモラスに描きつつ、メッセージ性のある社会派映画を作りたい!という本来の硬派さや骨太さも、しっかり伝わってくる作風になってました。アメリカは正義の味方、善と強さの象徴、みたいなヒロイズムは、さぞやアメリカ人の自尊心をくすぐるでしょう。

 モニュメンツメンのメンバーは、ビル・マーレイ、ジャン・デュジャルダン、ジョン・グッドマンなど、豪華というより高齢、じゃない、シブいメンツ。
 「黄金のアデーレ」でも描かれていましたが、ナチスの美術品強奪が非道すぎる。多くはモニュメンツメンの活躍で奪還できたけど、焼却されたりして失われたものも少なくなかったんですね~。あらためて、ナチスの罪深さに暗澹となります。歴史ある貴重な美術品も大切だけど、最もかけがえのないものは人間の命、尊厳ですよね~。言っても詮なきことですが、もっとユダヤ人を救うことはできなかったのかな~…強制収容所や虐殺があったことは、アメリカは知らなかったの?モニュメンツメンよりも、ジェイソン・ボーンとかイーサン・ハント、ワイスピファミリーみたいなのを送り込んでほしかった。彼らなら、強制収容所なんかぶっ潰して、ヒトラーも暗殺できたでしょうし…
 この映画、日本での公開が突然延期となり、危うくお蔵入りしそうになりました。理由は謎のままですが、一説によると…戦時中の日本もアジアで、ナチスと同じような美術品強奪をやっていたから?そのことを蒸し返されたくなかったから?政府の圧力がかかった?…真偽のほどは、定かではありません…

 2017年も、チャン・イーモウ監督、アレクサンダー・ペイン監督、そしてクルーニー兄貴と、才人たちから相変わらず引く手あまたなマットです
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そんなマットにチクられて

2016-11-11 | 北米映画 08~14
 ジェイソン・ボーン日本公開記念!お松の独りマット祭②
 「インフォーマント!」
 大手食品会社の営業本部長であるマークは、会社が不正なカルテルに関わっているとFBIに内部告発する。マークの告発の裏には、さらなる秘密が隠されていたが…
 マット・デーモンが役作りで百貫デブになったことが話題に。特殊メイクじゃないところがスゴい。確かにすごい太ってましたが、うう~ん…ぶっちゃけ、超イケてました~女性のふっくらぽっちゃりは大好きな私ですが…私はデブ専どころか、だらしなく醜く肥えた男の贅肉が苦手で、北の将軍さまとかマツコデラックスとか、できればあまり目にしたくないのですが、この映画のマットなら全然OK、むしろ抱かれたい

 この映画のマット、デブはデブでもブヨブヨでもボテボテでもなく、すごく張りが合って堅そうなデブなんですよ。肥満って感じじゃないんです。デブにありがちな怠惰な鈍重さ、緩みがない。太ってるのに、動きは軽やかで敏捷、ほとんどじっとしてるシーンがないほどエネルギッシュ。普段のゴリマッチョな力強さ、頼もしさに、愛嬌と温かさとユーモアが加わって、ゴリラがクマのプーさん化してました。ハンパなく愛くるしい。癒される風貌でした。でも、これはマットだからこその奇跡なんでしょうね~。演技力がなく性格が悪そうな俳優は、ただの見苦しいデブになる可能性が高いので、同じような挑戦はやめたほうがいいかも。

 それにしてもマット、デブっても暑苦しさゼロな爽やかさ!大企業の重役ポジションである中年男の役なのに、全然おやじ臭がしないんですよ。おっさん役にはそぐわないほどの若々しさ。顔もツルツルでシワひとつないし。大学生といっても通じる見た目だった。あんな大学生、フツーにいますし。

 「ふたりにクギづけ」や「恋するリベラーチェ」など、コメディも得意なマット。今回の彼も、なかなかの喜劇役者っぷりでした。軽妙でトボけた味わいの中にも、キラリと光る知性がマットならではでした。主人公のマーク、かなり心に闇を抱えたコワレ人なのですが、ありがちな狂気演技ではなく、徹頭徹尾明るさと善良さを貫くことで、返ってヤバさを浮き彫りにしてたマット。彼の役者としての技量の高さに、あらためて感嘆。

 内部告発は正義感にかられてなのか、それとも恐るべき野心のためか、はたまた病んだ精神のせいか。真意を読ませないマークに 翻弄される会社やFBI、家族の姿がコミカルに描かれています。実話を基にしているらしく、日本の某大会社も実名で登場。あれ、いいの?!訴えられなかったのでしょうか。日本をかなりおちょくった描写が、ちょっと不快でした。ほとんどのアメリカ人って基本は、何の根拠もなくアジア人のことを下に見てるんでしょうね~。アメリカ人のほうがよっぽど浅はかで愚劣だと思うことが多いけど…

 ↑この人、ジェイソン・ボーンと同一人物
 チャーミングなおもしろキャラになってたけど、実際にマークみたいな人が自分の夫、上司あるいは部下だったら、すごい迷惑だろうな~。でも何であんなおかしくなっちゃったんでしょう。生まれついての虚言癖なのでしょうか。あんなに賢くて教養も学歴も社会的ステイタスもあってコミュ力も高いのに、残念すぎるわ。でも、スケールの大小の違いはあれ、マークみたいな人っていますよね~。悪意や他意なくウソばっかついてる人。自分ではウソだと思ってないところが怖い。虚言癖に頭の良さが加われば、マークみたいなトンデモない詐欺師になってしまうのですね。どんなに巧妙な嘘つかれても、見た目が大泉洋とか宮根みたいだったら身構えることができそうだけど、マットみたいな胡散臭さ皆無な、誠実を絵に描いたような男なら、いくら用心深い私でも騙されない自信はない…
 マットとは、オーシャンズシリーズや恋リベなど、多くの作品で組んでるスティーヴン・ソダーバーグ監督作品。若かりし頃のマット同様、ソダバ監督も昔は何となく知性や才能をひけらかす気取りや驕慢さが作風にありましたが、だんだん円くなってきて、今作や恋リベみたいな楽しい作品を作るようになりました。

 マットはジョージ・クルーニー兄貴が監督の新作で、またデブってるらしいです 
コメント (2)
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マットとの約束

2016-11-08 | 北米映画 08~14
 ジェイソン・ボーン日本公開記念!お松の独りマット祭①
 「プロミスト・ランド」
 大手エネルギー会社の幹部候補であるスティーヴは、埋蔵されているシェールガスの採掘権を住民から買い取るため、同僚のスーと共に寂れた農村地に赴く。スティーヴも多くの住人も、採掘が町に活気をもたらすと信じていたが、思わぬ障壁が立ちふさがることに…
 マット・デーモン&ガス・ヴァン・サント監督、「グッド・ウィル・ハンティング」「GERRY」に続いて3度目のコンビ作です。マットは脚本も担当。3作の中では、my best かもしれません。グッド・ウィル・ハンティングは秀作ですが、主人公のウィルに共感できなかったし、GERRYはワケワカメな映画だった。その点、今作はすごく地味なんだけど、ベタベタしいお涙ちょうだい的な押し付けがましさのない、いいないいな人間っていいな~♪な清々しい感動と後味の良さが。

 そして何よりも、スティーヴ役のマット・デーモンマット、やっぱええわ~。出演作は、たま~にトホホなこともありますが、見た目に関して言えば、このマットあかんわ!と失望することなんて、絶対ないんですよ。この映画のマットも、まさに私好みの明るく爽やかなアメリカンイモゴリラ。素敵すぎるルックスだけでなく、スティーヴのキャラも3作の中では最も好感度が高かったです。若かりし頃のマットは、可愛いイモゴリラな見た目に反して、知性をひけらかすような傲慢さ、実は傷ついてますなデリケートアピールが鼻につく役が多かったのですが、年月を経てだんだん円くなっていって、今では知性も優しさでくるんで、誠実さと頼もしさを絵に描いたような役をやらせたら世界一な俳優に。この映画のマット、ほんと住人が心を許し打ち解け信頼するのも理解できる風貌、雰囲気なんですよ。実は悪徳業者だったとしても、あんな人が来たら高い羽根布団だって怪しい土地だって私、買っちゃいますわ。演技だけでは表せない、マットご自身の人柄が滲み出てました。スティーヴがもし、大泉洋とか宮根みたいなのだったら、住人も契約書にサインはしなかったでしょうし。

 マットもおじさんになってはきてるけど、雰囲気が若々しいせいか、加齢臭が鼻に届きそうなおじさんっぽさがないのが、驚異で素敵です。若作りとかも、全然してなさそうだし。マットと同世代の男優やタレントの多くが、若い頃はなまじイケメン、美男子だっただけに、衰え崩れがイタい現実なのですが、元々非イケメン、非美男子なマットは、賢さと人柄の良さも手伝って、今も爽やかなアメリカンゴリラのままです。

 マットといえばのゴリマッチョぶりも、always私を魅了します。今回は脱いでませんが、どっしりした重量感あるゴリゴリしい体格がたまりません。どこもかしこも太い!んだけど、ブヨブヨしいデブじゃなくて、ガッチリと頑強で堅そう。スーツは異常なまでに似合わないけど、田舎のフツーのお兄さんファッションは異常に似合うマット。農夫さん役とか超ピッタリそう!実際にはハリウッドきってのセレブなのに、大都会よりも田舎のほうがしっくりくるマット、きれいな空気のにおいがするマットが好きです。トランプやヒラリーじゃなくて、マットに大統領になってほしい♪

 ロマンス展開もあるけど、出会ってすぐにキスとかベッドインではなく、恋愛も誠実なところがマットらしかったです。シェールガス問題を取り上げた社会派映画ではあるのですが、声高に環境問題とか大企業の悪どさを訴えたガチガチさはなく、ユーモアと優しさで物語が綴られていました。ラストのスティーヴの、ヘンにヒーローぶってない、静かに誠意ある決断も感動的でした。正直に生きることは勇気が要るし、大きな犠牲を払うかもしれないけれど、そうすることで人間として何よりも大切なものを失わずにすむ…と、スティーヴは私に教えてくれました。

 スー役のフランシス・マクドーマンドの、図太いけどトボけたおばちゃんキャラも、なかなかいい味出してました。マット、彼女の上司なのに、弟分にしか見えなかったのが微笑ましいコンビでした。この二人は何があっても絶対デキたりしない、という安心感が。スティーヴを邪魔する環境運動家役のジョン・クラシンスキーは、エミリー・ブラントの旦那さんなんだって!この映画の脚本は、マットと彼の共同執筆なんだとか。なかなか可愛いイケメンでした。
 広大で美しい農村地帯も、清々しくて心洗われました。先祖代々営まれてきた農場や牧場が廃れていくのは、悲しいことですね。寂れた地方に住む者としては、土地を売るか否かの選択を迫られる住人それぞれの事情や心情に、いろいろ考えさせられました。正直に申せば、わが町から景気よく石油でも出んかのお~とは思いますが

 ↑マットは世界一いい男!異論、反論、オブジェクションは、もちろん認めます 
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BLは悲愴の調べ

2016-11-06 | 日本映画
 「無伴奏」
 学生運動で荒れる1969年の仙台。女子高生の響子は、“無伴奏”という喫茶店で出会った大学生、渉に心惹かれるが…
 直木賞作家、小池真理子の小説を映画化。
 うう~ん…正直に申せば、いろんな意味で期待はずれで物足りませんでした。劇中のBLが、腐の萌えや琴線に触れてこないというか…BLの扱いが、浅くて雑というか…人気イケメン俳優のBLシーンで、ミーハーな女性を釣ろうと目論んでいたようですが…フツーの女子ならキャー♡かもしれませんが、コアでディープな腐からすると、私らバカにされてるのかしらん…と疑いたくなるような浅薄さでした。ほとんど伏線などないまま、終盤になって急にBLな展開とか、すごい取ってつけたようで失笑。渉と祐之介が妖しい禁断の関係にあるとか、そういう感情を抑えてるとかいった、匂わせるものがBLシーンに至るまで全然なかった。

 まあ、腐を対象にした映画ではないので、仕方がないのかもしれません。三島由紀夫や吉田修一のようなゲイの心理、美醜を熟知した作家や、腐だけをターゲットにしたBL漫画や小説と違い、同性愛なんかどうでもよいけど、特殊な恋愛の中で自分がヒロインになるための道具には使えると、頭でっかちな文学少女が妄想で創った話、みたいな感じ?BLはあくまで脇役。そこに腐は白けてしまいます。腐にとっては、女など無に等しい存在であり、せいぜい男たちの当て馬にされるだけのキャラ。女目線でBLを語るのは構わないけど、女がヒロインにしゃしゃり出るなんて言語道断で愚の骨頂、なのです。

 かくいう私も、乙女の頃は退廃的で文学的な恋愛に憧れていました。でもでも、月日流れてそこから一周も二週もして、今ではこの映画のような恋愛など、気持ち悪くてめんどくさいだけです複雑な家庭、孤独な翳り、実姉との妖しい関係、文学的で詩的な台詞…少女漫画的には渉って、典型的な悲劇の王子さまキャラなのですが、私からしたらイラっとするだけ!気取ってんじゃねーよ!と、殴りたくなる男です。いつもスケッチブック持ち歩いてたり(大久保清かよ!)、『人生が好きかい?』とか不意に訊いてきたり、60~70年代だからまかり通ったイケメンキャラだな~と、苦笑をもらしてしまう言動がイタかったです。私は渉みたいな虚無きどりなスカした文系男よりも、頭からっぽだけど明るくて健康的なスポーツ青年のほうが好きです。
 難しい文学とかクラッシック音楽とかに影響を受けすぎると、この映画の若者たちのように不健康で不健全な人間になってしまいます。世の中のことを退屈そうに見下して、けだるげに振る舞うことのほうが、愚直に明るく生きることより高尚…と若い間は思ってもいいとは思いますけれど。それにしても、響子や渉みたいな娘、息子がいたら、ほんとめんどくさいな~。歪んだグレかたですよね~。

 当時の学生運動の様子は、興味深く描かれていました。私もあの当時に学生だったら、あーなってたのかしらん。過激なことはしないだろうけど、下っ端としてクラブ活動なノリでコソコソ楽しんでかも。当時のJKファッションが可愛かったです。
 ヒロイン響子役の成海璃子が、しばらく見ぬ間にすっかり成熟、ていうか、おばさん化しててビックリ。二十代前半とは思えぬムッチムチボディは、すでに熟女の肉体。喋り方もおばさんっぽくて、何もかもがたくましすぎる。ゆえに、まだ青い果実であるはずの響子のデリケートさ、危うさがなかった。濡れ場はなかなか頑張ってましたが、かたくなにバストトップを隠してたのはかなり不自然でした。何で出し惜しみするの。そんなに貴いものなの?必然性があれば脱ぐのが女優なのでは。
 私がこの映画を楽しみにしてたのは、言うまでもなく池松壮亮が渉役だったから(^^♪

 池松くん…顔は童顔なんだけど、雰囲気がもう酸いも甘いも嚙み分けた、疲れ果てた熟年男みたいです。煙草を吸う姿、風情も板につきすぎ。若いのに退廃と悲哀のムード漂う池松くんは、どんな作品でも独特な存在感を放っていて、この映画も例外ではありません。でもね~…最近は何だか似たような役、演技ばかりで、そんなのばかり要求されているのか、はたまた彼の演技の幅が狭いだけなのか、気になってしまいます。明るい凛々しい彼もそろそろ見たいものです。
 脱ぎっぷりのよさ、濡れっぷりでも定評のある池松くんですが、この映画でも潔く脱いで濡れてます。

 女を抱いて男に抱かれる、見事な両刀ぶりでした。実際にもエッチ巧いんだろうな~と思わせる、こなれたキスや腰の動き、行為中の囁き方です。ガリガリ寸前の痩せ型なので、もうちょっと肉つけてくれたらもっとエロくなるかも。

 祐之介役は、来る仕事ぜんぶ引き受けてる?な斎藤工。大学生役は、ちょっと無理があったかも。彼も似たような役しかやらせてもらえない俳優ですが、挑発的で挑戦的なことしたい!という気概は、すごくあるのでは。この映画でも、見た目も演技もいつもとそう変わらぬくんですが、目玉であるBL濡れ場では、成海璃子の100倍は気合いが入ってた!

 池松くんに勝るとも劣らぬ脱ぎっぷりでした。愛撫やキス、喘ぎ声、恍惚顔もエロかったです。申し訳程度のものではなく、結構ながながとネットリと撮られてれてました。BLシーンにかぎって言えば、邦画でも洋画でもなかなかお目にかかれないような濃密さでした。

 腐としては、渉と祐之介を主人公にした物語が良かったんだけどね~…二人ともでも、精神的に病的というか、自己陶酔過剰だわ。出口のない悲劇の恋人になりきりすぎ。アメリカにでも行けば、幸せに生きられたのでは?もうちょっと遅く生まれてたらよかったのにね。でも二人とも、あの性格からしたら、いつどこで生まれても、悲劇に酔いそうだけど
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