まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

光なき関係

2018-01-28 | 日本映画
 「光」
 妻子と団地で暮らす信之の前に、幼馴染の輔が現れる。25年前に故郷の離島が津波に襲われ壊滅する直前、信之は恋人の美花のために殺人を犯し、その証拠を握る輔は信之を脅迫し始めるが…
 やっとこさ観に行くことができました~井浦新と瑛太が競演、しかも男同士の愛憎ものと聞いて、観ないわけにはいかなくなった映画。その前に、直木賞作家である三浦しをんの原作小説も読み、とても面白かったのでますます映画への待望熱が高まりました。ド田舎では今年になってやっと公開されて、喜び勇んで劇場へと向かったのでした。で、どうだったかというと…

 すごく良かった!部分と、残念…な部分がせめぎ合ってた、というのが率直な感想。すごく良かったのは、主演男優二人の好演。井浦新も瑛太も、かつては個性的なイケメン俳優としてもてはやされましたが、加齢と共に人気も容色も衰え、ヒット作や話題作にも恵まれず、かなりビミョーな存在になってたのですが、この映画ではこれまでは見せなかった、いや、もう見せるしかない捨て身の演技を披露していて、彼らの役者人生の第二章の始まりを感じさせてくれました。チヤホヤされた若い頃や絶頂期の自分と決別できず、いつまでもカッコいいつもりのイタいおじさん(誰とは言わんが)に比べると、役者として進化したい、成熟したいという気概を、二人がもっていたと知り嬉しいです。
 まず、信之役の井浦新。感情のなさそうな蝋人形顔で、何を考えてるのか分からない、謎めいた不気味さがあるARATAに、信之役はピッタリでした。

 あまり瞬きしない黒目がちの瞳が、まさに人形の目みたいで怖い。でも、冷酷な感じは薄く、むしろ優しそうなところもARATAの魅力でしょうか。優しいけど、実はすべてに倦怠的なせいで受け身になってるだけ、な感じ。激情的で狂気的なシーンも気合いが入ってましたが、私が素敵だなと思ったのは、幼い娘に良きパパなシーン。特に、豚や牛の解体人形?みたいな変なものが飾ってる展示会で娘との連続ツーショット写真のシーンのARATAが、すごく可愛くて好きです。服を着てるとほっそりして見えるけど、ベッドシーンで見せた上半身裸はムチムチしていて意外でした。

 輔役の瑛太が、なかなか頑張ってた!薄汚い風貌、爛れた雰囲気、どんより濁った目、下卑た頭の悪そうな笑い方が信之のみならず観客の神経にも障るけど、どこか憎めない放っておけない、病んだワンコ、病んだ構ってちゃんみたいでキモカワいかった。若いピチピチでもなく老いたカサカサでもない、エロい男脂が出始めた浅黒い肌艶など、これまでになく性的な魅力を醸してました。小汚いけど、やっぱスゴいイケメン!手足、長っ!小汚くて下品で病んでるけど、不思議な優しさ悲しさがあって女にモテる輔は、瑛太ぐらいのイケメンが演じないと成立しない役ですもんね。

 信之と輔のイビツな精神的BL関係を、ねちっこく激しく描いてたのも高ポイント。原作では信之の妻や輔の恋人が物語に深く関わってくるのですが、映画では女たちを極力排して男たちの愛憎に焦点を当てていました。BLに女がしゃしゃり出てくるのを忌み嫌う腐にとっては、大歓迎な省略。キスやセックスはしないけど、フツーの男同士はこんなことしない、言ったりしない、かぎりなくBLなシーンも多し。

 信之の関心を執拗に狂おしく求める輔が、『あんな女のどこがいいんだよ!!』とか『ほんとに俺のために殺してくれるの?』と嫉妬したり甘えたりする姿に萌えました。同じ女とヤって、その感想を訊いたり答えたりするのも、淫靡で間接的な同性愛だった。BLに興味がない人、BLが苦手な人が観たら、ただもう理解できない気持ち悪いだけの映画かもしれません。

 昭和臭ただよう団地や汚いアパートなど、小市民な空間もリアリティがあって良かったです。信之の妻役や美花役に、大物や実力派の女優を起用しなかったのも、返って功を奏したのでは。女優の存在感なんて、BL映画には必要なし!信之の妻役の橋本マナミは、化粧っ気のない地味さと大根演技が、懐かしの日活ロマンポルノの団地妻っぽくて良かったです。セクシーを売りにしてるわりには、濡れ場で乳首も見せない中途半端な脱ぎでしたが。すべての元凶である美花役は、長谷川京子には荷が重かったかも。ただのケバい身勝手な女にしか見えなかった。男を狂わせるけど冷感症的、虚無的な美花を適格に演じられる女優って、今の日本にはいないですよね~。

 輔の父親役を、平田満が怪演。彼ってほんと名優ですよね~。鬼畜だけどみじめすぎる醜態が強烈。瑛太と平田さん、今年の大河ドラマでも父子役で共演してますね。こっちは健全な親子ですが。残念…な部分は、濡れ場が大したことなかったこと。ここはやっぱ、韓流映画、韓流男優のほうが優れてますね(韓国でリメイクされるなら、信之はソ・ジソブ、輔はチョン・ジョンミョンがいいかも(^^♪)。瑛太は覚悟を決めて、全裸になって濡れるべきだった。脱ぎと濡れなら、弟の永山絢斗のほうが「ふがいない僕は空を見た」でいい仕事してました。あと、新と瑛太の演技がかなりオーバーで、いかにも熱演してます!な暑苦しさ、不自然さが否めなかったのも。演出と音楽も大仰だった。もうちょっと抑え気味でも良かったのでは。

 信之は美花を、輔は信之を。愛する人に愛されず、求めていない人に求められる、皮肉で残酷な関係。光とは、見えても決して手に入れることはできない愛のことなのでしょうか。光がもう見えない私は、不幸な人間なのでしょうか。
 スウィーツ漫画、少年漫画映画ばかりの今の邦画ですが、直木賞女流作家の作品をもっと映画化すれば、大人も楽しめるのにな~。桐野夏生の「グロテスク」、高村薫の「冷血」、小池真理子の「ストロベリーフィールズ」とか、イケメン俳優が演技開眼、魅力発揮できる映画になりそうだわ!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんでコイツ?!

2018-01-26 | 北米映画 15~21
 「ウェディング・バトル アウトな男たち」
 小さな印刷会社を営むネッドは、ひとり暮らしをしている大学生の長女ステファニーに怪しげなボーイフレンドがいると知り、妻と長男を連れてステファニーに会いに行く。娘の恋人は、若くして巨万の富を得たIT実業家のレアードだった。気はいいがエキセントリックなレアードに、ネッドは振り回されるが…

 引き続きジェームズ・フランコ主演のおバカ映画です。フランコさん、もう最近はこんなんばっかですね~。せっかくのイケメンがもったいないとは思いつつ、おバカ道に活路を見出して迷わずそれを突き進んでる、みたいな潔さが好ましくもあります。この映画のフランコ氏は、見た目からしてアホです。ほとんど上半身裸(真冬の屋外でも)な裸族で、ステファニーを喜ばせようと彼女の家族写真のタトゥーをしてたり。言動も常軌を逸していて、常にラリってるみたいなアヒャアヒャ状態で、私がネッドなら出会った瞬間にステファニーの首に縄をつけて連れて帰ります。ほとんど宇宙人なレアードを、体を張ったバカ演技で珍演してるフランコ氏。アホだけどすごく無邪気で可愛い!そして、隠せないイケメンぶり!レアードがもしブサメンとかフツーのルックスの俳優だったら、演技が巧くてもチャーミングとは思えなかったことでしょう。どんなに奇妙なことをしても言っても、すご~く優しいんですよ。あのクニャ~っとした笑顔や、傷ついた時の悲しげな表情には、何やられても赦してしまいそうになるズルい魅力が。ネッドがドン引きしつつ、本気で怒れず冷たく突き離すこともできないのも理解できる、困ったちゃんな人たらし男。他の俳優だったら、イラっとするだけのウザい男になってたでしょう。

 レアードがまた、超絶天然というか、すごいボケまくりで憎めないんですよ。ネッドに気に入られようと一生懸命な姿が、いじましくて微笑ましいです。でもすべてがズレまくってて、何やっても逆効果なのが笑えます。精神年齢が15歳ぐらいで、空気がまったく読めず、いいと思ったことをすぐ実行する、すぐに口にするレアードは、ちょっとアスペルガーっぽかった。ビジネス面では天才的で、内輪の友人に囲まれて屈託なくノーテンキに生きてるレアードって、ちょっとフランコ氏自身とカブるキャラかも。知能指数は高くクリエイティヴな才能にも容姿にも恵まれて、親しいギョーカイ仲間たちに愛されてるけど、同時に大人になりきれない幼稚なメンタルや言動のせいで、否定派や敵も少なくなさそうフランコ氏。レアード役はほとんど地?

 レアードの下品すぎる言葉遣いは、オゲレツな笑いが好きな人にとってはほとんど芸術的。よくそんなこと思いつくな~と感嘆。でも、絶対にマネしてはいけません。映画だから笑えるのであって、本当に口にしたら確実にアウトです。下ネタ満載なので、そういうのが苦手な人は観ないほうがいい映画です。私がいちばん笑えたのは、ネッドのバースデイパーティのシーン。クレヨンしんちゃんかよ!な丸だしオケツをフリフリなレアード。よーやるよ!なフランコ。あれ、日本の人気男優には絶対に不可能な、まさに捨て身のバカ演技でした。

 下ネタやドタバタは愉快でしたが、父親VS娘の彼氏のバトル、という万国共通のネタが、あまり面白く描かれてなかったのが残念。ネッドとレアードの戦いよりも、レアードの奇行にネッドがひたすら翻弄されるだけ、みたいな内容だったし。二人とも裏表のない超善人だったのが、返ってアダになったかも。父親の愛を知らないレアードが、ネッドの息子になりたいと願い、ネッドもそんな彼にだんだん心ほだされる、みたいなハートウォーミングさを、ベタでもいいので描いてほしかったかも。

 ネッド役は、人気TVドラマ「ブレイキング・バッド」で知られるベテラン俳優のブライアン・クランストン。現代版ジャック・レモン、みたいな風貌と持ち味でしょうか。彼もフランコほどではないけど、なかなかのオバカ演技を披露してます。家族思いの優しいパパぶりも素敵でした。でも…ネッドみたいなパパも、レアードとは違った意味で私には宇宙人的。世の中のお父さんって、あんなに娘を気にかけてるものなの?私もM子も親父には、ほとんどネグレクトされてましたよ。兄はめちゃくちゃ可愛がられてたけど。レアードの大豪邸も、いろんな仕掛けや装備があって笑えた。

 ↑セクハラを糾弾され、確実視されていたオスカー候補も漏れてしまったフランコさんケヴィン・スペイシー氏みたいに、業界から葬り去られてしまうのでしょうか。女がどんどん強くなっていって、男たちは去勢された羊のようになっていくのでしょうか…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はるばる来たぜ北朝鮮

2018-01-24 | 北米映画 08~14
  アカデミー賞のノミネーションが発表されましたね!
 だいたい順当な結果でしたが、ちょっとした番狂わせもありました。私が残念なのは、ジェームズ・フランコとアーミー・ハマーの落選。フランコはゴールデングローブ賞を受賞し、作品も好評だったので候補入りすると信じてたのですが。セクハラ問題のあおりを受けたのでしょうか。アーミーも、ティモシー・シャラメに勝るとも劣らぬ好演だったのにな~。「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の落選もショック。みんな大好きなクリストファー・ノーラン監督より、私はマクドナー監督の作品を高く評価してるんですよね~…
 候補にあげられた作品は、どれも面白そうだし、いい役者がそろってるので早く観たい!特に「スリー・ビルボード」「シェイプ・オブ・ウォーター」「レディ・バード」「ファントム・スレッド」「ウィンストン・チャーチル」は絶対に観に行きます(^^♪3月の授賞式も楽しみ!

 「The Interview」
 タブロイドトークショーの司会者デイヴとプロデューサーのアーロンは、北朝鮮の悪名高き支配者である金正恩が、デイヴの大ファンであることを知り、インタビューをオファーし快諾される。CIAから金正恩暗殺ミッションを背負わされながらも、二人は意気揚々と北朝鮮に乗り込むが…
 ジェームズ・フランコ、ゴールデングローブ賞受賞おめでと!受賞作“The Disaster Artist”でも共演してる親友セス・ローゲンとは、「スモーキング・ハイ」などコンビ作が多いフランコさんですが、この映画は日本では未公開のまま、DVDスルーさえされてません。あまりにも北朝鮮と金正恩を愚弄した内容に、国際問題にまで発展したり、サイバーテロが起こったりと、日本でも話題になったことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。

 確かにこの映画、北朝鮮と金正恩をおちょくり過ぎ。北朝鮮に好意的とは決して言えない日本人でさえ、これいいのかな~?ひでえな!と引いちゃうほど、バカにしまくってます。北朝鮮の脅威を常に身近に感じ、その動向や情勢に詳細にならざるを得ない日本人と違って、遠く離れた場所で俺たち最強を自負しているノーテンキで無知なアメリカ人にとっては、金正恩はヒトラーやフセイン、ビンラディンと同じ単なる悪者。問答無用にやっつけちゃえ!な軽~いノリ。そう、この映画、ただのバカ映画なんです。北朝鮮をリサーチし尽くして作った!みたいな知識人ぶった皮肉とか政治的・社会的メッセージなど露ほどもなく、悪趣味でオゲレツでハイテンション、自分たちの先入観と偏見だけで作った、良くも悪くもアメリカ人気質丸だしなバカ映画、なので、こんなのが国際問題化?!と騒動が馬鹿らしく思えて仕方がありません。

 北朝鮮といえばな軍人や喜び組、子どもといったお馴染みな人々が、滑稽で過激なキャラとして大暴れしてます。特に将軍さまのためにパフォーマンスする子どもたちがヤバすぎます。冒頭のアメリカへの口汚い罵倒ソングを、にこやかに歌う少女が笑えた。最&高にコケにされてるのは、もちろん将軍さまご本人。超おバカキャラ!ご本人が見たら当然激怒ですが、おバカすぎてオチャメでもあって、実際の将軍さまよりはるかに可愛い好人物になってます。下品で軽薄なアメリカンカルチャーが大好きで、デイヴと意気投合してマブダチになる将軍さま。デイヴと一緒に戦車でドライヴしたり、歓び組をはべらして乱交パーティetc.この映画みたいな将軍さまだったら、北朝鮮はもっとまともな国になったのでは?でも結局は危険なキ◯ガイとして成敗されちゃうんだけど。悲惨だけど滑稽すぎる最期も、バカすぎて笑えます。英語ペラペラな将軍さまでしたが、実際の金正恩もスイスに留学してたので、語学は堪能なんだろうな。

 あと、これでもか!な下ネタも、乙女淑女には耐えられないでしょう。私は大好きく、くっだらねぇ~!と大笑い。ホラー顔負けなグロい血しぶき、血まみれシーンも酷すぎて笑えた。修羅場と化したモニター室での指の食いちぎり合いとか、結構ツボでした。
 デイヴ役のジェームズ・フランコの、はっちゃけ過ぎなバカ演技ときたら!

 この映画でも、隠しようがないほどイケメンなフランコ氏なのですが、やってることは日本のお笑い芸人でも躊躇するオゲレツ演技。終始ラリってるみたいなアヒャヒャっぷりです。イケメン崩壊な顔芸も強烈。すごく楽しそうで、地でやってるとしか思えぬほどの自然体。すっかりバカ俳優になってしまったフランコ氏ですが、せっかくの男前がと惜しくもあります。たまにはまた二枚目役をやってほしいかも。

 この映画の監督とアーロン役を兼任したセス・ローゲンは、フランコ氏より年下とは思えぬほどおっさん。アヒャアヒャと無茶ぶりをしてくるフランコに、狼狽困惑しながらも従うローゲン、というのが基本だったのですが、二人の親密さも演技を超越してました。この二人のコンビ作は、仲の良すぎる男同士の親友以上恋人未満な関係、というのも重要なテーマなのかも。

 デイヴのトークショーに出演する有名人として、エミネム、ロブ・ロウ、ジョゼフ・ゴードン・レヴィットがご本人役で出演。しかもみんな、とんでもないぶっちゃけカミングアウト!突然俺はゲイだと告白するエミネム、おもむろにヅラを外してハゲ公開のロブ・ロウ。日本ではありえない悪ノリです。フランコ&ローゲンのコンビって、悪ふざけばかりしてる慶應や早稲田の大学生とカブるんですよね~。お勉強はできる金持ちのバカ息子、みたいな。いい年してみっともないと眉をひそめる反面、そういうキャラを貫いてほしいと願ってもしまいます。

 ↑ゴールデングローブ賞受賞、おめでと!同時に、セクハラ糾弾されピンチでもあるフランコ氏。あんまり下半身が元気すぎるのも、やっぱよくないですね~…不品行が祟って、オスカーではシャットアウトされてしまいました。いい年なので、そろそろ落ち着きましょうよフランコさん!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クーデターの男!

2018-01-21 | 日本映画
 「皇帝のいない八月」
 雑誌記者の石森は、博多駅で元恋人の杏子と再会する。ただならぬ様子の杏子を追って同じ寝台特急に乗り込む石森を待ち受けていたのは、杏子の夫で元自衛隊員の藤崎が、部下とともに政府転覆のクーデターを起こすためのトレインジャックだった…
 1978年(昭和53年)の作品。70・80年代の邦画とTVドラマファンにとっては、すべてにおいて感涙ものな映画です。やっぱ昭和がええわ~。平成の日本映画やドラマ、人気スターは軽くて薄すぎます。まあ、あっさりとこってり、どっちが好きかの問題ですが、私は内容も役者も濃厚で濃密な昭和のほうが、満足感や満腹感を得られるので好きです。この映画も、今では考えられない、実現不可能な描写や設定、俳優たちの濃ゆい演技と強烈な個性が素晴らしすぎて、観た後に誰かと語り合いたくなるトンデモ作です。同じくファンが多い「新幹線大爆破」を、さらにクレイジーにした内容、そしてさらに豪華になったキャストが、昭和邦画マニアにはたまりません。 
 この映画、とにかく狂ってるんですよ。狂ってるけど、いたって大真面目なところが、怖い、かつ笑えます。舞台となる寝台列車のスピードとともに、クーデター男たちの狂気も加速、ラスト近くなどハチャメチャ大パニック、阿鼻叫喚のカオスと化して、ほとんど岡田あーみんの漫画でした。ここ、日本だよね?!ありえねー!な、笑いを狙ってるとしか思えぬギャグ状態でした。クーデターを本気で起こそうとしてる自衛隊員たちも、みんな正気の沙汰とは思えぬキ◯ガイっぷりで、やってること言ってることはほとんどイスラム国。あべ首相や現職の自衛隊員が観たら、ふざけんな!と激怒、いや、アホらしい!と嗤うかな。とにかく、自衛隊や右翼思想を危険なもの、愚かなものとして扱ってます。憲法改正など、今の日本国民にはかなりタイムリーなトピック。聞けばこの映画を撮った、「白い巨塔」や「華麗なる一族」など山崎豊子原作の映画で知られる山本薩夫監督は、ガチガチの左翼思想だったとか。政治的メッセージ色の強い、お堅い社会派映画を目指したっぽいけど、トンデモお笑いキ◯ガイ映画になってしまってます。

 笑える反面、宗教の狂信同様に、イデオロギーの偏りも怖いな~と戦慄。自分たちの信条を声高に叫ぶのはいいけど、テロ行為で無辜な人たちを殺したり傷つけたりするのは許されません。でも…藤崎みたいなガチ右翼な男って、ヤバすぎるとドン引きしつつ、カッコいいかもと心惹かれてしまう私でもあるんですよね~。それはおそらく、初めて付き合った男がガチ右翼で、甘く厳しく洗脳されたせいでしょう。今でも私、彼のせいで朝日新聞が読めませんし。
 この映画、キャストが超豪華!2017年版の「オリエント急行殺人事件」どころではありませんよ!昭和の濃さ、重さ、シブさがコッテコテに熾烈に入り乱れてます。今は亡き名優たちも数多く出演していて、懐かしさや惜別の念を覚えずにはいられません。
 まず、主人公の藤崎役、渡瀬恒彦が、めっちゃカッコいい!

 当時34歳ぐらい(今の嵐と同じぐらいの年!)、「事件」と同年の映画で、男としても役者としても脂が乗りきってる最盛期だったつねぴー。もちろん彼目当てで観たのですが、映画が始まってもなかなか登場しなくて戸惑いました。中盤近くになって、やっと姿を現すつねぴー、自衛隊の制服姿もイケてましたが、やっぱ若い頃の彼ってヤクザ、チンピラな風貌のほうがしっくりきて、男の色気があります。あべ首相も引いちゃうかもしれないほどのガチ右翼思想を、時に滔々と、時に激しい口調でのたまうつねぴー、その表情や目つきはまさにキ◯ガイでヤバすぎ!るけど、超男前!部下たちが彼に心酔、いや、男惚れしてる様子も納得。女ももちろん彼にZOKKON命。妻の杏子が、最初は彼にレイプ!されたというのに、いつしか身も心も彼にメロメロ、というのも、つねぴーじゃなかったらありえねー!と思ったことでしょう。レイプシーンの野獣っぷりも、夕暮れのアオカンシーンでの甘い恋人ぶりも、セクシーでエロいつねぴーでした。浅黒くてガッチリしたカラダがいいんです。抱かれてみたかった
 杏子役の吉永小百合は、つねぴーより一歳年下なので当時33歳ぐらい。いつしか神格化したように、清く正しい理想的な日本女性の役しか演じなくなり、美しいけどつまんない大女優になってしまった小百合さまですが、この頃の彼女はまだ“おんな”な演技にも挑戦していて、レイプシーンやアオカンシーンでは、下着姿や性に恍惚顔など、なかなか頑張ってました。すごく清らかで怜悧な美しさは、やはり今の女優にはないザ・吉永小百合な神々しさです。高級クラブのママ役の大地喜和子も、今はいないタイプの女優。妖艶かつ精神的に危うげで、見た目も演技も超個性的。

 総理大臣役は滝沢修、政界のフィクサー役は佐分利信と、超大物の顔合わせにも驚喜。二人とも、すごい貫禄とオーラで、今の名優と呼ばれてるベテラン俳優がみんな小物に思えてしまうほど。いちばん目立つ熱演、怪演は、杏子の父で自衛隊高官役の三国連太郎かも。彼の末路に戦慄&爆笑。この手の大作には必ず顔を出してた丹波哲郎は、大物な存在感だけどどうでもいい役、という定番。新聞記者役の神山繁もシブくてカッコよかった。嵐とこの映画の神山さんとだったら、だんぜん後者に抱かれたいわ。クーデター征圧を仕切る内閣調査官役の高橋悦史も好きなタイプのおじさま。この頃の熟年俳優は、みんな男の色気がハンパないわ。乗客の中にも超大物俳優が。何と、寅さんこと渥美清!カメオ出演ながら、おとぼけキャラが笑えた。
 準主役の石森役は、「新幹線大爆破」でも好演してた山本圭。私、この頃の彼がすごく好きなんですよね~。ちょっとヤサグレた70年代のインテリな感じと美声が素敵。山本圭は、この映画の山本薩夫監督の実甥だとか。藤崎の部下役、当時若手だった永島敏行と風間杜夫が、わ、若い!永島さんは「事件」同様、すごい棒読みの大根演技だけど、ガタイのいい長身に自衛隊の制服が似合っててカッコよかった。風間さんは、まだ少年っぽくて可愛かった。神山繁の後輩記者役の森田健作もイケメンでした。
 
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミャンマー祈りの旅⑧ 後生だから

2018-01-14 | 旅行、トレッキング
 この日は、ヤンゴンを気ままにフラフラ&あちこち歩き回る予定。朝食をとりに食堂に行くと、アルバイト?みたいな少年がめんどくさそうに、トーストとコーヒーを出してくれました。少年も床に座って、黙々と麺をすすってました。

 ホテルを出て、ブラブラと朝の街を散策。街中が朝市みたいで、ごったがえす人込みをかき分け歩く感じです。敬虔な仏教国だけあって、いたるところにお坊さんが。朝早くから、托鉢の僧侶が一列に並んで歩いています。小学生ぐらいの可愛い小坊主さんたちもよく見かけました。

 数分ほどで、ヤンゴン中央駅に到着。外見は新しく美しいのですが、一歩足を踏み入れると、発展途上国の雰囲気でいっぱい。暗くて足元注意。環状線に乗るため、右端から入って階段を昇り、6・7のホームにある売り場で切符を買います。目的地であるYeguという駅までは200K、運賃は冷房ある・なしで違うみたいです。電車は日本のJRのお古で、ボロボロだけど何か懐かしい風情が。

 外国に来たら、やっぱ世界の車窓からしなきゃね♪ミャンマーのローカル鉄道は、いったいどんな感じじゃろ?と、いそいそと乗り込んだのはいいが、なかなか発車しないので不安に。ポツポツ乗客がいるので、いつかは動くんだろうけど…いつになったら動くのかしらん?と不安になりましたが、やがてゴトゴト発進して安堵。のんびりしたスピードで、これまたのんびりした風景の中を、オンボロ電車は走ります。何でも清潔で秩序正しく、セカセカとせわしない日本とは時間の流れも空気も違うことを感じながら、ミャンマーの生活や人々を窓から眺めました。

 30分ほどで、Yegu駅に到着。ここには、地元の人向けのショピングセンター、ガンダマーホールセールがあります。現地の人々のリアルな姿を垣間見るには、外国人がほとんど来ない、けど外国人が行かないほうがいい系のヤバさもない、フツーのローカルショッピングセンターがいちばん。駅を出ると、集落みたいな場所を抜けて、10分ぐらい歩くとドーンとガンダマーホールセンターが出現。広いけど中はシンプルな変哲もないショッピングセンターです。

 1階にあるアクセサリー店で品物を見てると、美人の店員さんが上手な日本語で話しかけてきます。なぜ私が日本人だと?彼女いわく、日本人は一目瞭然なんだそうです。可愛いTシャツとスーチーさんのカレンダーを買ってしまいました。店内をブラついて、ミャンマーなスナックやコーヒーをお土産用に大人買い。めちゃくちゃ買ったけど、トータルで10000K未満。1000円にもならんかったわ。

 外に出て、ちょっと早いランチ。ガンダマーホールセールのそばに人がたくさん入ってるお店があったので、そこに決めました。ミャンマー料理店?店員のおじさんが親切に丁寧に説明してくれ、おすすめの肉料理をオーダー。何だか得体の知れない肉でしたが、美味しかったです。ちょっと辛くて硬かったけど。食べてると、次から次へと得体の知れない野菜とかデザートが運ばれてきて、ええ~?!と不安になって料理が喉に通らなくなりました。料金は10400Kで、予算オーバーな贅沢ランチになってしまいました。

 再びYEGU駅に戻り、ヤンゴンへと戻る列車に乗ります。向こう側のホームへは、階段を使わなくてもええよ!こっから線路またいで行き!と、おばちゃんたちが教えてくれました。平然と当たり前のように、電車が走っていても線路上を歩いたり侵入したりしてるミャンマー人。伊代ちゃんも京都じゃなくミャンマーだったら、問題にならなかったのにねって、話題が古いですね(笑)。

 帰りは冷房のない100Kの車両を選びました。これがまた、壮絶な未知なる体験になりました。ギュウギュウ詰めの車内、ドアは全開!で、座って車外に足を出してる人もいる!降車乗車も、かなり適当で乱暴で危ない~!絶対に日本では見られない光景。得体の知れない臭いや得体の知れない荷物など、目に耳に鼻にカオスな時間を身を縮めながら過ごしました。

 ヤンゴン駅に着くと、近くにある観光客向けのお土産市場、ホーヂョーアウンサンマーケットに。ガンダマーホールセンターと違い、ここには西洋人がたくさんいました。日用品や貴金属を売る店が、所せましにひしめいています。のんびりと冷やかしながら歩いてると、10歳ぐらいの女の子が近づいてきて、流暢な日本語で話しかけてきました。その少女カメ子(仮名)は、フレンドリーで可愛いので、つい相手にしたのがマズかった。地球の歩き方にも、日本語でしつこくつきまとってくる客引きがいるから要注意!と書いてあったのに。

 カメ子、ガキのくせになかなかのヤリ手で、しつこい上に大阪弁でおもろいトークするので、小心で世慣れぬ私はすっかり手玉にとられてしまい、カメ子とグルと思しき店に連れて行かれ、強引なセールス攻めに遭ってしまいました。なかなかサイフのヒモを緩めない私を攻略するために、カメ子の兄も加勢に。15歳ぐらいの、なかなかイケメン。チャキチャキしてて、ちょっとフテブテしいカメ子と違い、おっとり優しそうな彼には驚くべきことにユースケという日本名があり、妹以上に日本語が上手で、やっぱ大阪弁。マーケット内にある日本人経営の貴金属店で働いていて(“ユースケ”は、日本人の社長が付けたニックネームだとか)、将来は日本に留学するのが目標とか言ってました。おしゃべりは楽しかったけど、執拗なセールスには辟易。特にカメ子はヤバかった。あまりにも執拗なので、怖くなってミャンマーの絵葉書セットを買ってしまいました。でも、それ以上は!ありがとバイバイ!と、逃げるようにユースケ&カメ子兄妹とお別れしました。鬱陶しかったけど、ミャンマーの子どものたくましさには感服。皆さまも、ボーヂョーアウンサンマーケットに行かれた時は、大阪弁のユースケ&カメ子にご注意を!それにしても。ボッタクリガイドのヨースケといい、強引セールスのユースケ&カメ子兄妹といい、愛想はいいのに写真撮影は断固拒否なんですよ。怪しいですよね~。ちなみにカメ子に買わされた絵葉書セットは、トイレに飾ってあります。絵じたいは、すごくキレイで気に入ってます。

 マーケットではミャンマーなTシャツを数枚、日本人が経営しているお土産店で石鹸やクッキーを購入しました。タナカ石鹸は名物みたいで、美肌効果があるとか。お土産にちょうどよかったです。私も日本に帰ってさっそく使ってみました。いい匂いがするフツーの石鹸でした。美肌効果は、残念ながら特になかったですマーケットを出ると、疲れたのでカフェに入って冷たいカフェオレで喉を潤し休憩。その後、タクシーを拾って、インヤー湖に行ってみました。夕暮れが近づく静かで落ち着いた湖畔は、ゴミゴミと騒々しいヤンゴンとは別の空間のようでした。帰りに乗ったタクシーの運ちゃんは、千葉真一と真田広之の大ファンで、真田さんが今は日本で活動していないことを教えると、めっちゃビックリしてました。

 ヤンゴンに戻ると、有名な雑貨店ポメロに行ってみることに。なかなか見つからず、万歩計があったらスゴい数値が出そうなほど歩きました。日が暮れると、ヤンゴンの街ってほんと暗いんですよ!足元も悪いし、目が悪い人にはかなり危険!ウロウロ彷徨ってるうちに、やっと店発見!有名なレストラン、モンスーンの隣のビルの2階にありまました。すごく分かりにくい場所にあります。昼間に行くことをおすすめします。

 疲れ果てた様子で入ってきた汗だくの私に、美人の店員さんが冷たい水の入ったグラスを持ってきてくれました。何て親切!お水は、まさに甘露ようでございました。こじんまりした店内、商品もそんなにたくさんはないのですが、どれもこれも可愛い!雑貨好きにはたまらん空間でした。全部ほしい!と、時間を忘れて物色しました。特に動物の張り子が超可愛い!キリンとゾウとフクロウを購入。値段は値切り系の屋台に比べたら割高ですが、でも日本に比べればやっぱ安いです。店員さんの親切に対して申し訳ないほど、経済的な買い物になってしまいました。
 屋台で美味しそうなタコ焼きを買って、宿に戻りました。あ、絵葉書を日本に出すの忘れた!西洋人の客が何人かいたフロントに下りて、切手売ってますか?とあの可愛いけど何か頼りないボーイさんに訊くと、ないと笑顔で即答されました。じゃあ、近くのコンビニみたいな店で売ってますでしょうか?と訊くと、さあ?と困惑顔。私も困惑してると、私たちの問答を聞いていたらしい西洋人の青年が…
 to be continued
 次回はいよいよ(やっと?)最終回!
 
 

 
 
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呪われた村

2018-01-10 | 韓国映画
 「哭声 コクソン」
 韓国の田舎町で、猟奇的な連続殺人事件が発生。犯人はすべて被害者の身内で、みな奇妙な湿疹と放心状態という共通点があった。村の警察官ジョングは、村に流れつき住みついた謎の日本人が事件に関わっている、という村人の噂を聞き捨てることがきず、捜査に乗り出すが…
 猟奇サスペンス映画の傑作「チェイサー」のナ・ホンジン監督作品。去年の年の瀬になって、ファン・ジョンミン目当てでレンタルしたこの映画、衝撃的すぎて他の映画をふっ飛ばしてしまいました。狂気と驚喜のトンデモ映画でした。やっぱ韓流映画は侮れません。こんな強烈で面白すぎるゲロゲロ(死語)は、もう邦画では望むべくもありません。最近、ヤバい表現を規制するポリティカル・コレクトネスとやらが、映画やドラマをどんどんつまんなくしてますが、そんな偽善や小心にクソ食らえ!この映画は、そんな大胆さと過激さで私を魅了してくれました。

 とにかくエグくてグロいシーンや暴力描写にかけては、今や他国の追随を許さない韓流映画です。この映画も、かなり危険水域に達していました。おなじみの猟奇殺人ものかと思ってたら、しだいにおどろおどろしいオカルトな展開となり、しまいにはもうワヤクチャな阿鼻叫喚キ◯ガイ映画と化していき、もう観てるほうも頭がおかしくなりそうに。2時間半以上ある長さにも気づかせないほど、激流に飲み込むような怒涛のクレイジーワールドでした。

 ホラーやオカルトはどこの国でも作られてますが、韓流には他国にはない独特なドロ臭さ、土着感があります。とても現代の話とは思えない未開の野蛮さが。今でもあんな村、あるんですね~。スマホとかネットが出てこなかったら、60年代の話かと思い込むところでした。古い因習とか、まがまがしい呪術などが似合う閉鎖的な田舎の雰囲気や、そこに住む人々の閉塞感とか鬱屈が、おどろおどろしい惨劇を見事にコーディネートしてます。朝鮮の人々といえばの、狂気じみた錯乱ぶりもヤバすぎ。ギャーギャー大騒ぎ、血まみれ血みどろで、涙やゲロなど体液を搾り出すような、悪いものに憑かれたかのような集団ヒステリー&パニック。まるで岡田あーみん先生の漫画みたいで笑えたわ~。この映画、確実に笑いも狙ってます。祈祷師の除霊の舞とか、ゾンビとケンカ?シーンとか、き◯がいすぎて大笑い。そういうところも好き。地獄絵図の中を楽しく彷徨う、みたいな映画です。オカルトの真相とか、明確な答えは語られぬまま映画は終わるのですが、そんな観客に委ねる謎も余韻を残します。たぶんあーだろうな、きっとこうだ、みたいな想像や推理も一興です。

 ヤバいシーン、ヤバいキャラのテンコ盛りですが、特に怖かったのは、村人の噂や悪夢の中に出てくる、山の食人鬼。あれ、ほんと夢に出てきそうなインパクト。小さい子どもが見たら、確実にトラウマになります。悪魔に憑依された女の子も、「エクソシスト」より激しくて醜悪で壮絶だった。あの子役、すげーわ。芦田マナとか心ちゃんなどには、絶対ムリな演技だった。よく親が許可したな~。あと、オカルトシーンなどで安易なCGを濫用してなかったのも、生々しい怖さを倍増させてました。
 この映画を観たのは、最近お気にのファン・ジョンミン目当て。

 祈祷師役のファン・ジョンミン、中盤になってやっと登場します。めっちゃ胡散臭いけど、めっちゃ男前です。除霊の祈祷シーンでは、圧巻の熱演!踊り狂うファン・ジョンミンに目がクギヅケになります。男の色気もハンパなく、怪しくてカッコいいファン・ジョンミンに惚れ直しました。彼の役も謎に満ちていて、敵なのか味方なのか、それとも…な言動に、主人公だけでなく観客も翻弄されます。

 主人公ジョング役は、ファン・ジョンミンとは「アシュラ」でも共演してたクァク・ドウォン。彼も渾身の熱演でしたが、いちばん美味しい儲け役だったのは、謎の日本人役の國村準。見るからに怪しい、危険な存在感を、毒ガスのようにジワジワと醸していました。日本人が飼ってた犬も、まさに狂犬で怖かった。犬を撲殺するシーンだけでも、もう邦画やハリウッド映画ではポリコレ的にアウトでしょう。日本人=災いをもたらす悪魔、な設定も意味深でした。國村さんの役も謎だらけで、実は?!いや、やっぱり?!なドンデン返しも、映画を面白くしています。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランツ

2018-01-07 | フランス、ベルギー映画
 皆さまcomment allez-vous?
 年も明け、早いものでもう7日ですね~。いまだに正月休み気分が抜けず、脳みそが生煮えの餅みたいな私ですが、今年も交通事故と人間関係トラブルにだけは気をつけて、何とか平穏無事に、できれば小さなことでもいいので幸運に恵まれれば、と願っています。今年こそはいっぱい映画館とマツダスタジアムに行きたいな~。
 DVDや録画で、結構映画を観てるのですが、スラスラとサクっと感想が書けないこれも加齢のせいでしょうか。師走じゃないけど、師走のボーギャルソン映画祭の最終回、今さらながらUPします

 師走のbeau garçon映画祭⑥
 「婚約者の友人」
 第一次世界大戦後のドイツ。婚約者のフランツが戦死し、彼の両親とともに悲しみから立ち直れずにいたアンナは、フランツの墓前でアドレアンというフランス人の青年と出会う。フランツの友人だというアドレアンに、アンナは心惹かれていくが…
 観たい観たいと叫び続けて、もう10年ぐらい経った気がするほど待望だった、フランソワ・オゾン監督✖ピエール・ニネ主演作と、ようやくお目もじが叶いました。同じゲイの天才、グザヴィエ・ドラン監督がギャスパー・ウリエルなら、オゾン姐さんはピエール・ニネでしょ!そのうちきっと、ニネっちにオゾン姐さんのお手がつく(起用される)はず!と思ってたのですが、ホントに、そして思ってたより早く実現して驚喜!

 この作品を観てしみじみ思ったのは…オゾン姐さんもずいぶん変わったな~ということ。若かりし初期の頃の姐さんの作品は、かなり奇異というか、アクとケレン味が強くて、オサレ系のイロモノ映画っぽかったけど、人気と歳月が洗練と成熟をもたらして、解かる人、好きな人にだけウケればいい的な才気走りが影を潜め、この新作などがまるで往年のハリウッドのクラッシク映画のような優雅さ、格調にあふれていて、隔世の念を感じずにはいられませんでした。

 戦争の傷跡や悲しみ、反戦メッセージ的な描写など、およそ今までのオゾン監督らしくない真面目さに、感嘆というより違和感、困惑を覚えてしまいました。何だろう、ビッチだったお嬢さまが、貞淑な奥様に変貌してしまった、みたいな。良く言えば、丸くなって万人向けになった。悪く言えば、守りに入って当たり障りがなくなった。オゾン監督の毒と意地悪さが好きだった私としては、オーソドックスで陳腐ともえいる内容やキャラ設定に、物足りなさを感じずにはいられなかった…のが、後半になってアドレアンの正体が判明した頃になって、やっとオゾン姐さんらしい小気味よい意地悪さが滲み出てきてニヤリ。フランツとアドレアンの関係とか、さんざん思わせぶりに期待させて、え!?でしたし。ポカ~ン&ガッカリ、な腐女子を見てププっと嗤ってそうな、オゾン姐さんの人の悪さが心憎いです。

 あと、アンナのアドレアンへの恋の顛末も、悲しいとか切ないというより、若い女の勘違い、思い上がりを嘲笑うかのような意地悪さが。女に対するオゾン監督の冷徹さ、辛辣さが好きです。ラストのアンナとアドレアンの噛み合わなさって、ほとんど滑稽で笑えたわ。ビタースウィートな悲恋の皮を被せてるけど、その美しく薄い皮はよく見ればところどころにめくれていて、小さく醜い痣を発見してしまう、みたいな。おとなしくなった、上品になった、なんてのは韜晦!オゾン姐さんならではの意地悪さに気づいてそれを楽しむことこそ、この映画の醍醐味なのではなかろうか。ただの甘く切ない戦争悲恋もので片付けたら、かなりもったいないです。

 意地悪さ、皮肉と同時に、「まぼろし」や「8人の女たち」など女性賛歌な佳作を撮ってきたオゾン監督らしい、女性への敬意や畏怖が、この映画でもあふれていました。時に男が気圧される強さ、情熱を見せ、悲しみを乗り越えてしがらみを捨て、しなかやに未来へと進むアンナの姿は、まさにオゾン監督が理想とする美しいヒロイン像でした。
 アドレアン役は、いま最愛のボーギャルソンであるピエール・ニネ

 ニネっち、やっぱトレビアンな役者ですね~モノクロ映えするクラシカルでエレガントな雰囲気、たたずまいにうっとり。そんじょそこらにいない、いや、芸能界や映画界にもいないような美しい容姿は、まさに人間離れしているのですが、ロボットや人形みたいな血の通ってない不気味なものではなく、ちょっとファニーで可愛いアニメみたいな顔なので、すごく親しみがもてるんですよね~。超絶イケメンなのに、そこらのイケメンより優しそうだし。ガラス細工のような繊細さで、アンナだけでなく観客の心もムズキュン。壊れそうだから守ってあげたいのに、そうさせてくれない距離感、冷ややかさが返って女心を刺激するアドレアンを、ミステリアスに優雅に演じてるニネっちです。カッコいいのにカッコつけた感が皆無で、オドオドしたりシュンとしたりしてる表情が、傷つきやすい少年みたいでホント可愛い!結局のところ、ただの自己陶酔型天然おぼっちゃんじゃん!なアドレアンは、美男なだけ、演技が巧いだけの他の俳優が演じてたら、イラっとムカっとするだけの男になってたかもしれません。自分勝手でアホな男も、悲しくデリケートな男に変えてしまう、まさにニネっちマジック!泳ぐシーンで、美しい上半身裸も披露してます。ドイツ語の台詞も頑張ってましたが、やはりニネっちにはフランス語が一番しっくりきます。フランス語は全然わかんないけど、ニネっちの美声フランス語には、うっとり聞き入ってしまう魔力が。

 ヒロイン、アンナ役のドイツ女優パウラ・ベアの、清純さと芯の強靭さが同居した見た目と演技に好感。美女すぎないところも役に合ってました。
 モノクロ映像も、新鮮で美しかったです。ところどころで(アンナの心象で?)ふわ~っと瑞々しいカラーに変わる手法も、なかなか巧みで印象的でした。パリの美術館にあるのマネの「自殺」という絵も、意味深に効果的に使われていました。

↑イケてるニネっち画像、集めてみました~
 
 ↑ニネっちの新作は、フランスの高名な作家を演じた“La promesse de l'aube”です。シャルロット・ゲンズブールがママ役!シャルロット、もうそんな役やるようになったんですね~…

 ↑オゾン姐さんの新作は、かつての寵童ジェレミー・レニエを再び主演に迎えたエロティックなサスペンス“L'amant double”です。手なんかつないじゃって!イケメン大好きな姐さんが、次に狙ってるのは誰?楽しみ(^^♪
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひと夏のBL

2018-01-03 | 北米映画 15~21
 「君の名前で僕を呼んで」
 80年代の北イタリア。避暑地の別荘で夏を過ごしていた17歳の少年エリオは、大学教授の父の助手としてやって来たアメリカ人の青年オリバーと親密になり、やがて二人は恋に落ちるが…
 オスカー候補の呼び声高い作品を、4月の日本公開が待ちきれなくて観てしまいました!映画ファン、特にBLが3度のメシより好きな腐女子の映画ファンにとっては、絶対に観逃せない作品。どうだったかというと…絶賛も納得の佳作でした!内容や雰囲気が、何となく「眺めのいい部屋」とか「モーリス」を彷彿とさせたのですが、それもそのはず、脚本を担当したのがジェームズ・アイヴォリー監督なのですから!聞くところによると、元々はアイヴォリー監督が演出をする予定だったのが、諸事情でイタリア人のルカ・グァダニーノ監督に譲ったのだとか。最近すっかり作品を発表しなくなり、老衰で引退?と気がかりだったけど、久々の健在ぶりに喜びと安堵。

 この映画、ガチのBL映画ではあるのですが、BLそのものよりも、イタリアの田舎生活のほうが美しく印象的に描かれていたような気がします。あんな避暑生活、ほんま憧れるわ~。明るいけど気怠い陽射しの下、泳いだりバレーボールをしたり読書したり音楽を聞いたり昼寝したり…セカセカと貧しい生活に追われている私などからしたら、まさに天国のような光景でした。成金の贅沢バカンスではなく、インテリなブルジョアの優雅な休日。この違いは大きい。ヨーロッパのエレガントで文化的な匂い。これだけは、どんなに大金を費やしても、どんな人気スターを配しても、ハリウッド映画では不可能。舞台となった北イタリアが、とにかく美しく撮られてます。これ観たら、誰もが北イタリアに行きたくなるはず!海や山など清爽な自然も、情緒ある古い街も、何だか俗塵から離れた空間のようで、映画の中に入ってみたいと本気で思いました。

 肝心のBLはというと。こちらもすごく美しく情感ありました!露骨な性愛シーンはほとんどないので、BLが苦手な人でも大丈夫です。ラブシーンはあるけど、物足りないぐらいサラっとしてました。なので、エロいゲイ映画を期待すると、ガッカリします。ライトなBL好き向けです。聞くところによると、アイヴォリー監督の脚本には濃密な濡れ場があったらしいけど、グァダニーノ監督の意向や、主演男優二人が契約上全裸になれない、という大人の事情でボツになったとか。全裸禁止契約とか、男優にもあるんですね~。つまらん契約ですね!

 エリオとオリバー、二人とも魅力的なキャラでした。二人が惹かれ合いながら、互いを探り合ったり自制したりと、なかなか行動に出ないのが、じれったい~じれったい~♪by 明菜 なんですよ。でも、そのもどかしさに胸キュン。初めてのキスの後、戸惑いと不安に揺れる二人の様子も、切なくて愛しかった。エリオの足をマッサージしていたオリバーが、突然そっとエリオの足の甲にキスするシーンとか。ひと気のない昼下がりの町での壁ドンとか。反則的なまでに萌え~でしたわ。ついに結ばれるシーンは、甘く優しく描かれています。ここで映画のタイトルを、オリバーがエリオに囁くのですが、いい台詞だわ~とキュンキュンしちゃいましたわ。言われてみたいもんですね。エリオの桃オ◯ニーと、その桃をオリバーが食べるシーンが、かなり刺激的でエロティックでした。同性愛に禁断感がなく、かなり自由で大胆だったのも、文化的ブルジョアな環境だったからでしょうか。エリオもオリバーも基本ノンケで、女の子ともHしてたし。そういうところも、ほのかに退廃的で好き。

 エリオはピアノやギターを美しく奏でたり、自ら作曲するなど早熟な音楽家で、しかも英語、フランス語、イタリア語に堪能な、まるで昔の貴族のような教養と環境に恵まれた少年なのですが、ナルシーさや傲慢さは全然なくて、明るく無邪気なフツーの少年っぽいところが可愛かったです。オリバーは、陽気に見えてミステリアス、読めない掴めないところが、エリオだけでなく観客も翻弄。エリオに冷たくしたり優しくしたり、なかなかのツンデレ男でした。二人の恋の顛末も、切ないけど爽やかでした。夏って、短いから楽しくて美しいんだよな~…

 エリオ役のティモテ・シャラメ(ティモシー・シャラメ、が日本では今後公式表記になるそうですが、ティモテのほうがフランスっぽくて素敵だわ~)は、顔が個性的すぎて私好みではないのですが、エリオのキャラのおかげで、見慣れてくるとだんだん可愛くなっていった。禁断の恋に重苦しく悩む演技ではなく、ガラス細工なデリケート演技でもなく、少年だけに許される蒼い自由でキラキラした演技が、まばゆく瑞々しかったです。フランス人とアメリカ人のハーフで、フランス語もペラペラだというティモテくん。小柄でほっそりした色白の肢体といい、フランス人っぽい雰囲気といい、ハマリ役ですね。これがもし、アメドラとかに出てくる見るからにオールアメリカンなイケメン俳優がエリオ役やってたら、かなり事故な結果になってたことでしょうし。

 オリバー役のアーミー・ハマーは、2メートル近い長身(手足も長っ!顔、小さっ!)と金髪碧眼で、まさに典型的、理想的なアメリカンハンサム。イケメンじゃないんです。ハンサムなんです。同じオールアメリカンな男前でも、クリス・プラットとかブラッドリー・クーパーのような庶民派ではなく良家派。実際にも富豪一族出身であるアーミーは、真性お坊ちゃまな魅力を備えた俳優として、ハリウッドでは希少な存在。ちょっと小澤征悦とカブりますが、オザユキと違ってアーミーには、役者としての果敢なチャレンジ精神と気概があります。エリオへのちょっと屈折した、でも愛しい気持ちあふれるあのまなざし、しぐさ。オザユキには絶対ムリな難しい演技です。アメリカ人らしい明るさと自信たっぷりな颯爽さも、ほんとカッコよかったです。

 素晴らしい演技で魅せてくれたティモテとアーミー。オスカーにノミネートされてほしい!されるべき!ティモテが特に絶賛されてますが、アーミーも同じぐらいのグッジョブでした。ちなみに、全裸規制はラブシーンでだけなのか、着替えとかH後のシーンでは二人ともお尻ばっちり出してました。

 エリオの両親やガールフレンドなどサブキャラも、みんな善い人たちでした。出しゃばらず、さりげなく見守り支えてくれる優しい人たち。エリオのパパが、ラスト近くに息子を慰め励ますシーンが感動的だった。いいパパだな~。でもあれって、パパが文化的な知識人だからこその理解と寛容。フツーの親父はあんなこと言えません。パパを好演したマイケル・スタールバーグは、いろんな映画に出てる名バプレイヤーですね。。

 流麗なクラッシックやノスタルジックなポップスなど、シーンによく合った音楽もセンスよすぎ。サントラ欲しい!あと、当然ですがスマホもネットも出てきません。今となっては便利な必需品ですが、なくてもいい、むしろあったら恋の弊害になっただろうな、と映画を観ていて思いました。それはそうと。聞くところによると、監督はこの映画を「恋人までの距離」みたいなシリーズ作にしたいとか。ぜひ実現してほしいものです。とにかくこの作品の、4月の日本公開が待ち遠しい。劇場でまた観ます(^^♪ 
 

 ↑甘酸っぱいBLカップルを演じた二人。ティモテはこれまたオスカー候補有力作「レディバード」や、ウディ・アレン監督の最新作主演と、まさに旬の若手俳優。アーミーも、もうすぐ日本で「ジャコメッティ 最後の肖像」が公開。そして「コードネームU.N.C.L.E」まさかの続編が楽しみ!
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AKEOME☆2018

2018-01-02 | 無事是貴人
 明けましておめでとうございます!
 和やかなお正月をお過ごしのことでしょうか?今年もどうぞ、よろしくお願いいたします
 私は例年通り、大晦日と元旦は独りでまったり怠惰な引きこもりを満喫しました(^^♪この調子で今年もダラダラした無為な一年を送ってしまいそうで怖いです
 大晦日は紅白、元旦はカープ特番。もうお約束になってます。紅白は、やっぱ安室ちゃんに注目が集中しましたね。久々に見た安室ちゃん、40歳とは思えぬほど可愛かった。歌も良かったし、あらためて引退が惜しまれます。すごい特別扱いで、他の歌手はみんな安室ちゃんの前座みたいでしたね。それにしても。安室ちゃんスゴいなと感嘆したのは、福山や聖子や嵐(特に櫻井くん。前から気になってたけど、整形に失敗したみたいな顔になってた)など、ハイビジョンの呪いで肌の老化劣化が暴露された人たちが多いなか、安室ちゃんのメイクは完璧!

 ↑おじさんアイドルの悲劇…
 欅坂のステージも衝撃的でしたね~。不協和音、結構好きな曲なんですよね~。僕はイヤだ!というフレーズ、よく使わせてもらいました♪センターで踊ってる子、他の歌番組でも病気みたいな顔してるので、紅白での窒息寸前みたいな顔も演出なのかな?と思ってたら、バックで踊ってた子が倒れ、センターの子も今にも死にそうな様子。何この演出?と思ったら、演技ではなくホントにヤバい状態だったらしいですね。過呼吸だとか。可哀想。働かせすぎですよ。欅坂よりゲストの黒柳徹子のほうが元気そうでした。

 ↑プロ野球界きっての美肌男、丸ちゃん
 元旦はRCCのカープ日本一TV。正直、カープの選手たちが浮かれてはしゃぐ姿を見ると、まだ複雑な気分になってしまう。この胸のつかえ、いつ取れるの。でも、やっぱカープの選手たち、みんな可愛い、カッコいいですねあまやんとボボさん、のんきにバカンスしてていいの?と心配になりましたが。年末恒例の恐怖番組、戦力外通告の男たちを観たばっかなので、危機感の希薄さにこっちが不安になりました。丸ちゃんとアツ(會澤)の肌のツヤツヤぶりに感嘆。嵐の汚肌ぶりに戦慄したばかりだったので、尚更ふたりの美肌が際立って見えました。若いって素晴らしい!老いって残酷!
 ぜんぜん活躍してないのにちゃっかりハワイにいたボボさんとあまやんと違い、優勝に貢献した大瀬良くん、イマムー、中崎どんなど若手は旅行を辞退して日本で練習三昧。去年みたいに、カピバラ3兄弟 in ハワイが見たかったけど、ストイックで真面目な大瀬良くんがますます好きになりました
 
 我が町にも、カープの若手選手が来てくれました。戸田くんと坂倉くんです。不注意な怪我で去年は2軍に落とされたままだったトッティ、監督の逆鱗に触れて干されてたとの噂だったので、久々に明るく元気な姿を見られて安堵。コテコテの大阪弁、大阪人キャラがオチャメなトッティ、ほっそり目だった長身がゴツくなって、前より男らしいイケメンになってました2軍で無双を誇ったカープの秘密兵器、今年は大ブレイクが期待されてる坂倉くんの、まだTV慣れしてない初々しさも可愛かった。坂倉くんって、ちょっとマエケンに似てないですか?カープ随一のブサカッコいい男だったマエケンの、ルックス的にも活躍的にも後継者になってほしいものです。音戸にある温泉に入るトッティ&坂倉くん。おおっ眼福企画!二人ともガッチリしててムチムチしてて、ええ体しでますわ。特に坂倉くんは厚い胸板がセクシーでした。甲子園のヒーロー中村奨成くんがカープに入団し、坂倉くんと激烈なポジション争いが勃発しそうな今年。どっちも頑張れ
 眼福といえば、西川龍馬くんも筋肉バトル番組に出演してましたね。カープもすっかり全国区の存在になりましたね。龍馬くんの上半身裸、初めて見ました。野球選手にしてはほっそりしてますが、しっかり腹筋割れてる細マッチョ!次はセイヤに出てほしいですね。セイヤ、スゴいカラダしてそうだもんね。明日の大瀬良くんや新井さん、コースケやヤブたんが出演する嵐のバラエティも楽しみ。ガタイと美肌で、嵐を公開処刑じゃ!

 新年のカープといえば、創建ホームの新CMですね。今年も丸ちゃん、大瀬良くん、セイヤが起用されてます。みんなカッコよさに磨きがかかってますねマイペースな兄貴丸ちゃん、優しくおっとりした大瀬良くん、オチャメなヤンキーセイヤの素の顔が、創建ホームHPで見られますのでチェキラー☆彡
 カープ、3連覇なるか?そして今年こそ日本一なるか?嬉しさよりも悔しさのほうが上回ってしまった去年の屈辱を、ガンガン勝ちまくって吹き飛ばしてほしい!胃痛薬を用意して、ペナントレースが始まる春を待ちます
 映画も頑張って観るゾっと!オスカーの呼び声高いあの話題作を、日本公開を待ちきれずに観てしまいました。明日感想UPします♪師走じゃないけど師走のボーギャルソン映画祭の続きや、ミャンマー旅行記なども予定してますので、よかったらお目汚しくださいませ!ああ~仕事行きたくねぇ~
 
 ↑今年もカピバラリレーが見られますように!大瀬良くんが最多勝投手、沢村賞受賞投手になりますように!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする