まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

子どものけんかで親が…

2012-07-29 | フランス、ベルギー映画
 ロンドンオリンピック、いよいよ始まりましたね♪
 早くも柔道の平岡拓晃が、銀メダルを獲得しました!おめでと!彼って広島出身だったんですね。ついでに奥さん子どももいたんですね…
 他の日本人選手も健闘中で、大量のメダル獲得も期待させられますが。今のところ、ワタシ的に最もインパクトに残ってしまってるのは、開会式でのアノ御方。そう、大英帝国の統治者エリザベス女王陛下です。金曜日の夜は遅くまで遊んでたので、翌日にダイジェストを観たのですが。私の目は女王さまにクギづけ!
 まず、女王さまとジェームズ・ボンドの共演に驚喜。あーいうのが実現するイギリスって、すごい国です。女王さまもなかなかノリがよくてオチャメですね。それにしても。英国の王室と日本の皇室って、やっぱ国民からの捉えられ方が全然ちがいますね。天皇陛下に人気俳優とコントさせるなんてこと、畏れ多すぎて不敬すぎて、絶対ありえないし。天皇陛下にあんなことやらせたら、暴動が起きそう。
 で、ヘリコプターから会場に降臨した女王陛下は…華やかに趣向を凝らしたセレモニーが進行、スター選手が意気揚々と誇らしく登場する中、それがどうしたとばかりに無関心そうに座っている女王さま。極めつけは、御国イギリスの選手がラストに現れた時。女王さまは、何とうつむいてご自分の爪をいじってたのでした。とにかく終始、かたっるそうで眠そうでした。
 女王さま、大丈夫なの?!と、本気で心配になりました。うちの死んだ婆さんが、ボケ始めの頃あんなだったから…まあ、女王さまも御年86歳。夜遅くまで起きてて長々と退屈な式典を観なきゃなんないのは、確かにつらいことと存じます。お年寄りは酷使してはいけません。でもま、フツーのおばあちゃんっぽくて、親近感を抱きましたが。
 どんな猛暑や極寒の中でも、にこやかかつ威儀を正しておいでの皇后美智子さまって、やっぱ超人的な御方なんだなと畏敬の念がいや増すのでした。

 「おとなのけんか」
 ニューヨークに住むマイケル&ペネロペのロングストリート夫妻と アラン&ナンシーのカウワン夫妻は、互いの子どものケンカについて話し合いの場を設ける。和解のため理性的に穏やかに振る舞っていた2組の夫婦だったが、しだいに抑えていた本音や感情が表面化し、激しく不毛な口撃戦が勃発するのだった…
 ヒットした舞台劇の映画化で、全編ほとんどロングストリート夫妻の家の居間だけで話が展開される室内劇です。知的・生活水準の高いスノッブな男女が、とりつくろった仮面をかなぐり捨てて、ひたすら壮絶に口汚く見苦しく言い争う。ただそれだけの映画です。エリザベス・テーラーがオスカーを獲得した「バージニア・ウルフなんかこわくない」に、ちょっと内容が似てたかも?こっちのほうがコメディ色が強かったけど。
 2組の夫婦のやりとりのほとんどが、相手の神経を逆なでする当てこすりの応酬で、上祐さんも呆れるほどのあーいえばこーいうぶりが黒い笑いを誘います。激しくてエゲツない口撃も、相手を傷つけたいとか貶めたいとか否定したいとかいった悪意のあるものではなく、ただもう自分の主張や気持ちを訴えてるだけ。そこが嫌な気持ちにならず笑って観られる所以なのですが。悲壮な自己中心的さには、嫌な意味で共感を覚えてしまいました。
 4人が、今度は誰と誰が、どんなきっかけで衝突するかが、観ているうちに楽しみになってきます。ケンカの始まりかた、繰り返しになってしまう展開が絶妙。夫婦がタッグを組んで相手の夫婦と闘うのではなく、夫婦同士でさえ険悪なバトルをおっぱじめるのがトホホ&おいおい、で笑えます。味方はおらず、みんな敵同士。自分に関わりがなければ、他人のケンカってエンターテイメントだなあと、不謹慎な感慨を抱いてしまいます。
 2組の夫婦を演じた4人の俳優が、豪華で濃ゆいです。

 芸術とか人権とかにうるさいインテリ妻ペネロペを、「告発の行方」「羊たちの沈黙」と2度のオスカーに輝くジョディ・フォスターが、顔をシワクチャにし血管をブチ切れそうなほどピキピキ浮かせて、神経症チックにヒステリックに熱演。そのめんどくさい女ぶりは、見てるほうも心底うんざりしてしまうほどです。こんなギスギスカリカリしたインテリおばはん役、もうジョディ姐さんの専売特許になってますよねえ。
 キャリアウーマン妻ナンシー役は、「愛を読むひと」で遂にオスカーを受賞したケイト・ウィンスレット。良識的に上品に振る舞ってるけど、チラチラと俗悪な正体はナニゲに見せる演技が巧妙でした。中盤でゲロをドバっと吐くシーンにウゲゲ。おケイさん、名女優を通り越して怪女優へとバージョンアップ中…
 あくまで知的な喜劇なので、韓流のように女同士が髪の毛掴みあって乱闘!なんてことにはならないのですが、ジョディ姐さんVSおケイさんのガチンコキャットファイト、見たかったかも。

 一見陽気で人がよさそうだけど、実は無神経でふてぶてしく、セコくて狭量なマイケル役は、「シカゴ」でオスカー候補になったジョン・C・ライリー。美男俳優は吐いて捨てるほどいるけど、彼みたいな個性的な性格俳優は希少で貴重です。
 弁護士のアラン役は、「イングロリアス・バスターズ」でオスカーを獲ったクリストフ・ヴァルツ。人の話をろくに聞かず携帯ばかりいじり、人を小ばかにした上から目線なチャチ入れで争いの火に油を注ぐ彼には、ロングストリート夫妻やナンシーだけでなく観客もイラっとします。イラっとさせつつトボけた感じも出してて、クスっとも笑える妙演です。ヴァルツ氏が飄々と余計なことを言ってジョディ姐をヒスらせる、のパターンがいちばん面白かったかも。
 名匠ロマン・ポランスキー監督は、こういう人間の内面に秘められた抑圧されてた暗部恥部を笑う映画を撮らせたら、やっぱピカイチですよね。エゲツないのに決して下品にならないところも素敵です。80分ぐらいのコンパクトさにまとめられていたのも、ダレずに観やすい映画でした。
 争いの原因となっていた子どもたちとハムスター、携帯電話が…なラストに、ホっと脱力します。
 
 
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ロクサーヌになりたくて

2012-07-26 | 韓国映画
 ロンドンオリンピック、いよいよ明日開会式☆
 国家の威信を賭けた勝敗ももちろん気になりますが、わし的にオリンピック最大の楽しみは、やっぱイケメンアスリート鑑賞じゃ
 今回わしが注目しとるのは、陸上の江里口匡史、トランポリンの伊藤正樹(ちょっとピーターに似とるし…)、柔道の平岡拓晃かのお。夏!燃えろ!いい男たち!萌える!ミーハーな私!北島コースケのM字ハゲ化も気になって仕方がありません。
 イケメンよりも私が熱く応援してるのは、世界最強の女ことレスリングの吉田沙保里さま。彼、じゃない、彼女、ほんとカッコいいわ。男以上に漢(おとこ)ですよね。沙保里さまには絶対、金メダルを勝ち取ってほしいものです。

 「シラノ恋愛操作団」
 主宰する劇団を立て直すため、仲間たちとともに依頼人の恋愛を成就させる会社“シラノ・エージェンシー”を運営するビョンフンは、新客のサンヨンが想いを寄せている相手が自分の元恋人と知り動揺するが…
 有名な戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を下敷きにした韓流ラブコメ。ドタバタハチャメチャコメディや、毒のあるブラックコメディは大好きな私ですが、いい年して何やってんのな乙女すぎる恋愛ものは超苦手。なので、観る前はすごく不安だったのですが。恐れてたほど寒イボなスウィーツ映画ではありませんでした。小道具や音楽の使い方とかは、韓流らしい乙女ちっくさでしたが。
 恋愛にオクテで不器用な依頼人のために、手の込んだ演出を仕掛けて恋を実らせるビョンフンたちの仕掛け人ぶりが、楽しく描かれているのですが。あんなので人の心が容易にに操作できるものなのかなあ、と首傾げと苦笑を禁じえなかったです。私がターゲットにされたら、ぜったい怪しむし、あんな演出は気持ち悪くて返って引いちゃうよ。ぜんぜん関係ない人たちの仕事を邪魔したりと、業務妨害もはなはだしい迷惑すぎる恋愛操作団でした。

 シラノ・ド・ベルジュラックの時代ならいざしらず、現代社会であんなに恋愛オンリーになれる人って、どうなんでしょう?大金はたいてまで恋愛って、したいものなのでしょうか。しかも、依頼人が恋愛操作団にさせてることって、ぶっちゃけ詐欺の片棒でしょ?偽装して手に入れる恋なんて、すぐに化けの皮がはがれて破綻すると思うけど。純真なはずの恋も、相手を騙すことで何だかイビツに見えてしまいました。現実的な事情ゆえ、婚活に血道をあげる人たちの切迫感や悲壮感のほうが、理解も共感もできます。
 依頼人たちが、あんたなら別に金出して手伝ってもらわなくても?な、フツーにイケメンだったような。超ぶっさいくでキモい性格の男の恋を実らせるマジックな仕事人ぶりが見たかったです。
 現代版シラノであるビョンフン役は、「復活」や「魔王」「善徳女王」など人気ドラマで好演したオム・テウン。彼、決して美男ではなく、はっきり言わせてもらうとチョイブサなんだけど、たまにすご~く男前に見える瞬間がある不思議な男。美男は三日で飽きるけど、チョイブサは噛めば噛むほど味が出る。スタイルは超いい!

 依頼人サンヨン役のチェ・ダニエルがアホ可愛かったです。はじめ、「イルジメ」のシワン?かと思った。クォン・サンウ+田中圭、みたいな顔?メガネ男子ぶりもキュート。彼もスタイルがいい!恋愛相談所に来なくなって、女に不自由しなさそうなルックスでしたが。
 女優たちも好演してはいるのですが。私、いまだに韓国女優ってみんな同じ顔に見えるんですよねえ。完璧に顔と名前が一致するのは、ハ・ジウォン、コ・ヒョンジョン、チョン・ドヨン、チェ・ジウぐらいかも(汗)。
 
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花の1978年組!

2012-07-20 | 映画雑記
 発展途上の青二才でもない、酸いも甘いも知り尽くした熟年でもない。おとなの男の色気を放ちつつ、まだ少年っぽさも失っていない。落ち着いてもいるし、まだガツガツにもなれる。甘えさせてくれる頼もしさもあるし、甘えてくれる可愛さも似合う。仕事も恋愛もカラダも脂がのり、活力も精力も最盛期。夫、恋人、愛人、友だち、きょうだいになってほしい理想の男前たち!1978年は、私の大好きな男優たちが生まれたミラクル・イヤー♪花も実もある34歳、今もっとも女も男もジュンジュン&ギンギンさせる、1978年生まれの男たちをピックアップ♪

 ガエル・ガルシア・ベルナル Gael García Bernal

1978年11月30日、メキシコのグアダラハラ生まれ。身長168cm 
その可愛さとエロさで女も男もメロメロにしてしまう、ガッチビ(ガッチリしたチビ)なラテンの貴公子ガエルっち。脱ぎすぎだろヤリすぎだろな「天国の口、終わりの楽園。」の彼は、かなり衝撃的でした。誘淫的な♂フェロモンを放出しつつも、下品さや野卑さとは程遠い、育ちの良さそうな気品や優等生的な賢さを感じさせるところが、彼の魅力でもあります。相変わらずメキシコのみならず、ヨーロッパやアメリカの才ある監督たちから引く手あまたな売れっ子です。ナタリー・ポートマンの元カレとしても有名。可愛かったガエル(今でも可愛いが)も、もう2児のパパ!隔世だわ…最近は、英語圏の映画に積極的に出演してるようで、新作も続々。ロバート・デ・ニーロ共演の“Hands of Stone”では、伝説的なボクサー役。精悍でセクシーなガエルに会えそうで楽しみ!ニュー怪傑ゾロ役にも抜擢されました。

↑は、大親友のディエゴ・ルナも出演してるコメディ映画“Casa de mi Padre ”のガエルっち。主演がウィル・フェレルなので、あんまし期待できない…
おすすめ映画「バッド・エデュケーション」「ドット・ジ・アイ」「アマロ神父の罪

 ジェームズ・フランコ James Franco


1978年4月19日、アメリカのカリフォルニア生まれ。身長180cm
「スパイダーマン」シリーズや、ジェームス・ディーンを演じたTV映画「DEAN/ディーン」など、繊細で翳りのある憂愁の青年役がオハコだったフランコくんも、最近はコメディで新境地を開いたり、「127時間」でアカデミー賞候補になるなど、堂々たるスターとしての貫禄もついてきました。「トリスタンとイゾルデ」や「アナポリス」など、素晴らしい肉体美もファンには毎度垂涎もの。セクシーな男のフェロモンと、メルティなユルさが絶妙に混ざり合ってるのが彼の魅力でしょうか。ボソボソフニャフニャした声も好き。受講好きな勉強オタクとしても有名で、不思議な感性の掴めない男っぽいところも素敵。スベりまくって大不評だったオスカー授賞式の司会も、なぜ引き受けたのか謎なままです。

↑は、コメディ時代劇の“Your Highness”のフランコくん。おバカなイケメンを珍演してます。
おすすめ映画 「ジェームズ・フランコVSエイプ」「ミルク」「スモーキング・ハイ

 リィウ・イエ Liu Ye

1978年3月23日、中国の吉林省長春市生まれ。身長186cm
リィウたんといえば、やはり何といっても藍宇!愛しすぎて悲しすぎて、思い出しただけでも涙が出そうになります。モデルのようなスラ~っとした長身が素敵。可愛らしい童顔が、角度やシーンによってはハっとなるほど端正で凛々しくなり、やっぱリィウたんってその辺にはいない美男だな~と思うことも多いです。悲しみや不幸から逃れられない、ピュアな田舎っぺを演じさせれば世界一なリィウたんも、嫁(フランス人!)を娶り、いつの間にかガエルっち同様に2児のパパに。隔世だわ…

↑は、問題作“南京!南京!”のリィウたん。観るのが辛い内容の映画です。
おすすめ映画 「藍宇 情熱の嵐」「山の郵便配達」「天上の恋人

 ダニエル・ブリュール Daniel Brühl 

1978年6月16日、スペインのバルセロナ生まれ。身長176cm 
「グッバイ、レーニン」や「青い棘」など、ドイツ映画界の王子さまとして私の前に現れたダニエル。ドイツとスペインのハーフである彼は、繊細さとゴツさ、素朴さと気高さ、薄さと濃さが絶妙にブレンドされてて、理知的だけど情熱的な魅力の持ち主。ドイツ語、スペイン語、フランス語、英語ペラペラな語学堪能さを武器に、いろんな国の映画で活躍する国際派でもあります。

↑は、ロン・ハワード監督の新作“Rush”のダニブリュ。実在したカーレーサー役。か、かっちょE~
おすすめ映画 「サルバドールの朝」「ラヴェンダーの咲く庭で」「イングロリアス・バスターズ

 アシュトン・カッチャー Ashton Kutcher

1978年2月27日、アメリカのアイオワ州生まれ。身長190cm
母子ほど年の離れた人造人間と結婚し、売名?いや博愛?と毀誉褒貶だったデミ男ことカッちゃんも、ついに脱デミ男。さっそくリアーナやミラ・ニクスなど若いおねーちゃんたちと遊びまくり、サイボーグの管理で募った長年のストレスと欲求不満の解消に励んでるようです。一見チャラ男ですが、若い頃にはモデルとして成功し、TVのコメディ番組で人気者となり、映画に進出しイケメンおバカ俳優としてブレイク、プロデューサー業にも乗り出すなど、仕事はデキる男。私は彼のことを、おバカ俳優として高く評価しています。最新作で、何と故スティーブ・ジョブ氏を演じるとか!

↑は、家族コメディのTVドラマシリーズ“Two and a haf men”のカッちゃん。どんなおバカっぷりを見せてくれているのか、気になります。
おすすめ映画 「ゾルタン☆星人」「ジャスト・マリッジ」「バタフライ・エフェクト

 ウナクス・ウガルデ Unax Ugalde

1978年11月27日、スペインのビトリアガステイス生まれ。身長178cm
「美しすぎる母」で、美少年の主人公とセクシャルな関係になる色男を演じてたウナクスくん、その褐色の肌や官能的な唇、ピュアな笑顔など、ちょっとガエルっちに似ていて萌えました。その後、ヴィゴ・モーテンセン主演の「アラトリステ」、ハビエル・バルデム主演の「コレラの時代の愛」でも、かっこかわいさを発揮。ほどよく濃ゆいエロ可愛いイケメンとして、今後も要チェキな存在となっています。

↑は、ホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督の新作“Dracula 3D”のウナクスくん。ドラキュラ伯爵役は、トーマス・クレッチマン!これは絶対、日本でも公開してほしい!
おすすめ映画 「美しすぎる母」「アラトリステ

 キム・ガンウ Kim Kang-Woo

1978年7月11日、韓国のソウル生まれ。身長180cm
「台風太陽 君がいた夏」で初めてガンたんを見た時は、ん?クォン・サンウの弟?かと思った。その後、チュ・ジンモ主演のTVドラマ「飛天舞」では、性格はキツいけど恋に一途な武将をカッコカワイく演じてポイントを上げ、まるで彼のプロモーション映画のようだった「マリン・ボーイ」では、美しすぎる肉体をコレデモカと披露。翳りと深み、そして色気も増して、素敵な男に成熟中です。韓流スターの中では、出演作もっと観たい!と最も切望させる男優のひとりです。渡部篤郎主演の邦画「外事警察」に出演。日本での人気・知名度も上昇することでしょう。私生活では、有名女優の実姉とゴールインしたばかりだとか。

↑は、今年のカンヌ映画祭に出品された“The Taste of the Money”のガンたん。金目当てでババアとセックスする若い男を演じてるとか。日本人の若い男優はこーいう役やってくれませんから、韓国の男優ってやっぱ素敵ですよね♪
おすすめ映画「台風太陽 君がいた夏」「マリン・ボーイ

 ドミニク・クーパー Dominic Cooper

1978年6月2日、イギリスのロンドン生まれ、身長177cm
初めて彼を見たのは「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」。その特濃な顔とエロい肉体美、そして繊細かつ激烈な演技、かなり強烈でした。薄い優しい草食系男子がもてはやされてる中、この濃ゆさと危険な野獣っぽさは希少です。角度によっては“イケメン化したミスター・ビーン”に見えないこともない、という個性的なマスクも素敵です。舞台「ヒストリー・ボーイズ」で注目され、そのまま映画版にも出演。ハリウッド大作にも出演するなど、今や英国男優屈指の売れっ子。当然モテモテで、「マンマ・ミーア!」で共演したアマンダ・セイフライドと交際。彼女をメロメロ骨抜きにし、別れた後も未練タララタにさせた色男でもあります。舞台仕込みの確かな演技力、ヤンチャっぽさと♂フェロモンで、今後ブレイクが予感されます。

 ↑は、コリン・ファレル(!)の弟分を演じてるサスペンス映画“Dead man Down”のドミニク。ありえないほど濃ゆい男汁な顔合わせだわ♪
おすすめ映画「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」「ヒストリー・ボーイズ」「マンア・ミーア!

 ちなみに花の1978年組 in Japan は、小泉孝太郎、徳重聡などがいますね。女性だと、元カリスマ歌手とか。

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ミス・リプリー⑪~⑯ 虚栄の果て

2012-07-11 | 韓国のドラマ
 ユチョン主演の「ミス・リプリー」第11話から最終話まで観ただよ…

☆昔の男
 ミリが日本で働いていたキャバクラ?の店長ヒラオカさん、ついにミリの過去をユヒョンに暴露。正直、よくずっと黙っててくれたなあと感心。彼だってミリの被害者なわけだし。ぜんぶ自業自得なので、どんなに脅されても窮地に陥っても、ぜんぜん可哀相に思えないミリです。
☆こわれた?
 ついに(やっと?)捕まり、検事の取調べを受けるミリ。これまでの詐欺を追求されても完全否定、シラを切り通す往生際の悪さ!かと思いきや。自分が作り上げた虚像と現実の区別がつかなくなってるみたいな錯乱ぶりに、拘置所よりも病院に入れたほうがいいかもと思った。
☆ミリの母の正体
 ありえねー!!いくらご都合主義的な偶然や運命が韓ドラのお家芸でも、これはひどすぎる。納得できる設定や伏線も皆無だったし。
☆子どもの人権無視しすぎ
 ミリが母親に捨てられた経緯が、非道すぎるというか、ありえなさすぎて呆然。ユヒョンの父とミリの母が、ミリを孤児院に入れて結婚した理由も事情も、めちゃくちゃ強引です。韓国ってやっぱ先進国じゃないから、あんなことフツーにまかり通るの?

 ↑ユチョンのシャワーシーンがあるって聞いてたんだけど、なかったぞ?!カットされたの?!ありえねーもっと無駄なシーン、いっぱいあったのに!そっちを省略しろよ!
☆行列ができそうにない
 ユヒョンがミリを救うために雇った弁護士、ピンクのネクタイにジョニー・デップ風のメガネしてる自民党のおっさん議員、みたいで滑稽、ていうか奇異!
☆ミリって、やっぱ
 ユヒョンに出会って、生まれて初めて大事にされ愛された、と涙するミリですが。おいおい~。ミョンフンとのことはなかったことにしてんのかよ?ミョンフン、どこの馬の骨ともしれないミリを、あんなに献身的に愛したというのに。どこまで報われない男なの。
☆都合よすぎる入院
 転んで頭打って入院するユヒョン義母。あれぐらいで生死をさまようような脳損傷、受けるかなあ。
 海にドボンして入院するミリ。すぐに助け出されたのに、やっぱり生死をさまよう意識不明。ケガや病気をきっかけに話を進展させようとするなら、もっと上手にしてほしい。
☆ユヒョンのファッションセンスが
 ミリを見舞うユヒョンのズボンが、ダメージ加工の皮パンツ。趣味悪すぎ~。これまで着てたジャケットも、御曹司とは思えぬ安っぽさが気になって仕方がなかった。
☆後日談
 出所したミリ、あのファッションはやっぱキャバ嬢に戻ったの?ミョンフンが医者になってて吃驚。医師免許もってるなんて、前に説明あったっけ?
★総括
 今まで観た韓ドラの中では、ワーストかもしれない駄作でした。物語の内容も設定もガタガタグタグタ、キャラに一貫性と魅力がなかったのも致命的でした。ここまで何もかもが破綻しまくってるドラマも珍しいのでは。
 それでも最後まで観たのは、ユチョンに会いたかったから。東方神起時代から、ユチョンは俳優に向いてるのではと思ってた私なので、こんな酷いドラマでユチョンを無駄づかいされたことに憤りを感じます。

 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想&妄想リメイク、イってみよ~♪

 ユヒョン…櫻井翔
 ミリ…沢尻エリカ
 ミョンフン…片岡愛之助
 ヒジュ…菊川怜
 ヒラオカ…趙和
 ユヒョンの友人…青柳翔
 ホテルのマネージャー…友近
 その部下A…吉村崇
 その部下B…渡辺直美
 受付嬢…ローラ
 ユヒョンの父…でんでん
 ユヒョンの義母…若村麻由美

 こんなん出ましたけどぉ~?
 エリカ様には、男たちを奔放に冷酷にたぶらかし、いざという時は殺人も辞さない凶悪ビッチを演じていただきたいです。
 櫻井くんが愛欲におぼれる御曹司を演じるの、見てみたいです。そろそろアイドルおこちゃま芸を卒業して、オトナの仕事を!って、四十路キムタクでさえいまだアレだから、無理だろうけど。櫻井&青柳のW翔ツーショットだけでも、私には眼福ドラマになりそうです。ホテル組のショートコントも、毎回のお約束に。でんでん&若村には、あくどい成り上がり夫婦を怪演してほしいです。

 今月末からスカパーで「トキメキ☆成均館スキャンダル」放送開始マンセーまた男装ラブコメかよ、な内容には観る前から萎えますが、ユチョンが最高にキュートらしいとの情報には、観る前から萌えてます♪
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俺たち泥棒貴族

2012-07-09 | 北米映画 08~14
 え~っと、あの~…今、ちょっとどうしようか迷ってる、悩んでることがあるんです。
 こないだ職場の女子どもと飲んだ帰り道のことなのですが。夜の繁華街をホロホロいい気分で歩いてると、奇怪な人物が向こうからやってくる。初音ミクみたいなツインテール、AKBのステージ衣装みたいなコスプレをしたデブ男。ただの女装さんなら、微笑ましささえ覚えてすれ違うだけなのですが…彼女(彼?)の顔を見て私、あ!?と思わず声を出しそうになりました。ジャック・バウアーのモノマネで有名な、どきどきキャンプの太ってるほうが厚化粧をしてるようなその顔は…そう、my sister M子の亭主、つまり私の義弟にそっくりだったのです!
 いっきに酔いが醒めました。追いかけて確かめるのも怖くて、しばし呆然の態に。アルコールが見せた幻覚と思いたい。けど…もし本当にあれが義弟だったらどうしよう。このことは、私の胸にしまっておくべきでしょうか。それとも、M子に告げるべきでしょうか。

 「テイカーズ」
 綿密な計画と大胆な手口で金を奪い、リッチな生活を楽しむ強盗団。かつての仲間だった男が刑務所から出所し、彼らに大きなヤマを持ちかけてくるが…
 こんなんありえねー!うまくいくわけねーじゃん!なツッコミは野暮。ハリウッド映画ならでは、ハリウッド映画にありがちな、ド派手ハチャメチャ犯罪アクションもの。どれだけ面白く荒唐無稽になれるか、その時だけスカっと楽しめて観終わったらスポっと忘れるか。これこそハリウッド映画の醍醐味、真骨頂でしょう。
 強盗団の手口があまりにも派手で荒っぽいので、警察に足がつかないのが不思議でしょうがなかった。今あんなことやれば、強盗じゃなくテロだと思われちゃうよ。犯行後の華麗なる生活にしても、あんな目立つゴージャスライフ、警察に怪しまれるはずなのに。警察の目、節穴すぎます。
 強盗団のメンバーは、みんなわりとイケメン、男前ぞろい。おしゃれなスーツでピシっとキメた姿がカッコよかった(かなりチャラいが)。ただ、黒人率が高くて、なかなか顔と名前が一致せず困りました。あと、メンバーが多すぎなような気もした。そのせいで、ひとりひとりのキャラや特技、背負ってる事情とかの描写が薄く浅くなってしまい、魅力的で個性的な男に誰もなれなかったのが惜しい。男同士の友情や葛藤も、濃厚に濃密に描けたはずだし。
 この映画を観たのは、もちろんポール・ウォーカーに会いたかったからさ♪

 強盗団のひとりを演じてるポール。冒頭の犯行後、エロいギャルとの混浴シーンで、バックヌードを披露。プリケツが可愛かった。仲間に黒人が多いせいか、いつもに増して彼の金髪碧眼がキラキラ輝いて、るはずだったのですが。うう~ん。さすがのポールも、何か老けたな…と思わずにいられませんでした。いや、今でもじゅうぶんイケメンだし、スラっとしつつ筋肉質な体つきなどは非メタボな若々しさなんですけど…私をときめかせていた頃のポールとは、明らかに変化してる。あまり良くない意味で。俳優としては難しい年齢、岐路に立ってるのでしょう。イキのいい若者役はもうやめて、そろそろシブい大人の俳優として成熟を遂げてほしいものです。
 しかし。B級犯罪アクションにしか出演しないポールって、もうすっかりB級アクションスターのイメージが定着しちゃってますよね。本人もそこに安住しちゃってるみたいで、演技派俳優になってオスカー獲得!なんて欲も気概も毛頭なさそうですが、出演作や役がいささかワンパターン化しつつある。演技派への無茶な挑戦はしなくてもいいので、たまには恋愛ものとかコメディとかにも出てほしいです。ラブコメ卒業宣言をしたマシュー・マコナヒーの後釜とか、美味しいポジションではないでしょうか。
 黒人俳優陣の中では、ムショ帰りの元仲間役、チップ“T.I.” ハリスの怪しい美男ぶりが目だってました。強盗団を追う刑事役、マット・ディロンのオヤヂ頑張る!ぶりも、世の中高年男性を勇気づけるものでした。彼と強盗団のひとりとの追って追われる激走シーンは、なかなか見ごたえありました。マット・ディロンの相棒刑事役、ジェイ・ヘルナンデスもなかなかのイケメンでした。

 ポールの新作“Vehicle 19”も、犯罪アクションものみたいです。たまには恋愛ものとかに出てくれないかな~
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愛と災厄の倫敦

2012-07-06 | イギリス、アイルランド映画
 最近、“キラキラネーム”が話題というか賛否両論になってるみたいですね。
 キラキラネームとは…若い親御さんが生まれた赤ちゃんにつける、ファンシーすぎる名前のことです。たとえば、真心(ぴゅあ)ちゃんとか僕(しもべ)ちゃんとか、与羽(よはね)くんとか徐慧瑠(じょえる)くんとか月(むーん)ちゃんとか七音(どれみ)ちゃんとか。私の周囲にいるキラキラちゃんたちは…星南(せな)くん、はまだ可愛いと思ったけど、あると&たるとくんという双子、滋瑛久(じぇいく)くんには、正直え?!と思った。
 私世代の古い人間からすると、暴走族かよ~と笑えるけど…キラキラな名前をつけられた本人からすると、どうなんでしょう?私なら親に申し訳ないけど、改名します。それにしても。むかし世間の耳目を集めた“悪魔ちゃん”騒動を思い出します。子どもの名前をつけるのは、親の権利、自由なのでしょうか?面白半分や遊び心、ウケ狙いでつけるのだけはやめてあげてほしいですね。
 でも、私ももし双子の男の子とか生まれたら、慧(さとし)&昴(すばる)とかつけたいわ。これってやっぱキラキラ系?
 
 「ロンドン・ブルバード」
 刑務所から出所し、カタギとして生きようとする元ギャングのミッチェル。彼は引退した人気女優のシャーロットをパパラッチから守る仕事に就く。シャーロットと恋に落ちたミッチェルを、ギャングのボスであるギャレットは手放そうとせず…
 「ディパーテッド」などの脚本家、ウィリアム・モナハンの初監督作品。音楽やオープニング・ラストクレジットなど、70年代のブリティッシュなテイストをまぶした犯罪&恋愛ドラマです。
 今年はオリンピック開催やエリザベス女王即位60周年で、華やかに盛り上がっているロンドンですが。この映画では、薄汚い団地や見るからにヤバそうな不良たち、人間扱いされてないホームレスなど、もうひとつの顔である治安の悪さや貧困で澱む底辺社会も重要な舞台となっていて、ロンドンの光と影の対比が興味深かったです。もう一度訪れてみたいと思っていたロンドンですが、今はちょっと躊躇。
 やくざな世界から足を洗い、まっとうに生きようとするミッチェルですが。昔のボスや仲間が放っておいてくれないし、たったひとりの肉親である妹も自堕落ビッチだし、好きになった女もわけのわからない引きこもり女だし、よってたかってミッチェルを不幸と災難に引きずり込もうとする連中ばかり。そんな疫病神たちに魅入られて非道い目に遭いながらも、自由を求め愛する者を守るため奮闘するミッチェルが、哀れで愛しい。
 ミッチェルみたいな男って、ほんと気の毒。本人が望んでも求めてもいないのに、勝手におかしな奴らがブンブン寄ってくる。そんな体質の人って、確かにいますよね。幸か不幸か、私はその真逆人間…
 ギャングのボス、ギャレットが怖かった。ミッチェルへの執着ぶりが異常。実は変態ホモだと判明し納得。ミッチェル、確かにゲイ受けしそうなルックスだし。
 ギャレットの蛮行もミッチェルの反撃も、後先のことを全然考えてない、まさに“どうとでもなれ”な狂乱ぶり。ひと昔前の香港映画ならいざ知らず、今のイギリスであんなアナーキーなことがまかり通るものなのでしょうか?
 この映画を観たのは、もちろんコリン・ファレル目当てさ♪

 コリン、めっちゃカッコカワイかったです。優しいけど怒らせたら怖い熊みたい。寡黙でスゴ腕なギャングなのに、カッコつけたところもスカしたところも皆無。コリンってほんと、不幸顔してますよね。幸せや喜びよりも、災いや悲しみのほうが似合う。ケンカ無双な暴れん坊ぶりも素敵ですが、心を傷つけられたり消沈させられたりした時に見せる、悲しみでウルウル潤んだ瞳が最高にチャーミング。あのルックスでドMなコリンが好きです。
 ビシっとスーツでキメたコリンもイカしてましたが、ムチムチした裸もイケまくり。私、バキバキに鍛えた筋肉やマッチョよりも、コリンみたいなガチムチ系のほうが美味しそうに見えるんですよね。コリンの太くて厚い、けど柔らかく温かそうな腕と胸、抱かれるとさぞや心地いいだろうなあ。

 シャーロット役はキーラ・ナイトレイ。私、彼女が苦手なんですよねえ。病み女みたいだもん。色気も女性的な柔らかさや優しさも感じられない。ガリガリな身体も、不健康そうで痛々しいし。
 それにしても。シャーロットって、ぶっちゃけいてもいなくてもいいような役だったような?ミッチェルに命がけで人生をやり直す闘いをさせる運命の女として、魅力的に描かれていなかったのが残念。
 シャーロットの同居人役デヴィッド・シューリスの、かったる~い無気力ぶりが何だか笑えました。

 ↑このコリン、か、可愛いコリンの最新作“Dead Man Down”は、またギャング役の犯罪ドラマ。共演は「ドラゴン・タトゥーの女」オリジナル・リスベットことノオミ・ラパス、テレンス・ハワード、そしてイザベル・ユペール!楽しみな異色の顔合わせですよね~
 
 
 
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コリン、もっと咬んで…

2012-07-04 | 北米映画 08~14
 他人に好かれ過ぎて困る、肉親に愛され過ぎて疲れる、という人って実際にいるということを、ピーターと出会って初めて知りました。
 孤独って、悩み事になるんですか?孤独になりたいと微笑むピーター。鳴り止まない携帯電話、友だちからの誘いの嵐。仕事が終わった平日も、土日も独りにしてもらえない。イラついて、携帯を何度か折ったり叩き落として壊したこともあるとか。複数の友だちグループに属しているピーター、彼をめぐって大喧嘩も時々あるとか。
 家にも戻りたくないというピーター。彼の母親と祖母(父親の母)が、息子と孫を競うように溺愛の嫁姑戦争。彼女たちのベタベタしい執着が、鬱陶しく重いんだそうです。ピーター&ピーターママの修羅場は、笑ってはいけないけど笑ってしまうホラー話なので、今度またお話したいと思います。
 職場でも、ピーターは常に先輩や同僚たちにまとわりつかれてて、いっときも独りになれない様子。ピーターと一緒に歩いてたり遊んでたりしていると、見知らぬ人たちから何度声をかけられたり注視を向けられたりしたことか。チンピラ風の若い男子たちから、いきなりボウリングに行こうや~と誘われたり。ホームレス風のおばあさんにナンパ?され、煙草を買ってもらったり。カラオケに行けば、女子中学生たちが部屋をのぞきに来るし。
 まさに水銀灯、いや、ウ○コのように、蛾やハエを吸い寄せるピーター。私もその一匹なのかなあ?私は自分から、彼にベタベタもチヤホヤもしないようにしてるんですが。そーいう意識的な距離の置き方が、すでに負けてるって感じ…
 『こんなこと話すの…松さんだけ、ですよ♪』
 ふいにこっちに身を乗り出し、内緒話をするようにそっと言いながら、ニコっと笑うピーター。ああ、こいつって。ごく自然に、計算ではなく無意識に人を誘ってる、たらしてる。やっぱ魔性だな、と怖くなりました。
 
 「フライトナイト 恐怖の夜」
 高校生チャーリーの隣家に、ジェリーという男が引っ越してくる。ジェリーは夜な夜な人間を襲い生き血を吸うヴァンパイアだった。それに気づいたチャーリーは、自分をターゲットにし始めたジェリーと闘うことになるが…
 人気ホラーのリメイクだとか。オリジナルは未見。子どもの頃、夜中にTVで放送してたクリストファー・リー主演の古い映画とか、なかよしとかで連載されてた漫画とか、吸血鬼ものが好きだった私。吸血鬼って、恐怖とロマン、残酷さと悲しみがありますよね。血にまみれても、どこか重厚で高雅なムードがあるところ、庶民的じゃないところに憧れてました。最近は「トワイライト」シリーズが人気みたいですが、中高生向けのライトノベルな内容とか、高貴で妖しい退廃的な美男美女皆無なキャストとかが興味を殺いで、まったく食指が動きません♪
 この映画も、私が好きな吸血鬼ものではなく、そもそも吸血鬼映画とうよりバリバリのスプラッタホラー。設定とかキャラとか、かなり雑でいい加減なのですが、とにかく血をドバドバ散らしてガンガンぶっ殺すシーンで充満させておけ!な趣向は、潔いともいえるシンプルさでした。
 ジェリーがいったいどういう類の吸血鬼なのか、どっから来たのか、なぜあの町に来たのか、もうちょっと説明してほしかったような気もしますが。正体を見せたジェリーは吸血鬼というより、異星から来たエイリアンみたいでした。やっぱ吸血鬼は、古城に住んでて黒い正装をマントに包んで優雅に来襲してほしいんだよなあ。
 正直、チープなホラーなんですが、ヴァンパイア役はトワイライトシリーズよりも、ワタシ的には魅力的です。
 ジェリー役のコリン・ファレルが、カッコかわいいかった

 コリン、顔の濃さといいガタイといい風貌といい、まったく吸血鬼然としておらず、どう見てもイケてるDOKATA兄ちゃん。実際に、夜は建築作業場で働いてるって設定みたいでしたが。ガテンなヴァンパイアか~。まあ新鮮でいいかも。吸血鬼よりも狼男のほうが似合いそうなコリンですが(いや、熊男?猿男?)、相変わらずモサ可愛いガラ悪そうだけど、ハの字にたれた太い眉毛と、その下にある黒々とウルウルしてるキレイな瞳は、どこか寂しげで悲しげでキュンキュンしちゃうんですよね。ジュンジュンしちゃうようなセクシー演技はなかったけど、タンクトップ姿のムッチリ感とか、若い女の血を吸うシーンとか、私もコリンに襲われたい♪とときめいてしまいました。野獣な♂フェロモンと同時に、ロマンチックな甘さも微かに放っているところが、コリンの魅力でしょうか。
 チャーリー役のアントン・イェルチンは、可愛いのかそうでないのかビミョーな顔した男子。コリンと絡んでもBL萌え~なムードになってなかったのが、YAOI的にはとっても残念。

 「トータル・リコール」リメイク版も楽しみなコリンです♪
 
 
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レオのBL☆コンフィデンシャル

2012-07-01 | 北米映画 08~14
 早いもので、今日から7月。皆さま、夏の計画などお立てになられてることでしょうか。
 わしには今、ビッグプロジェクトが浮上中。それは、ガーン!!つ、ついに車を買うことになるかも♪
 こないだ会社の後輩たちと、試乗に行ってきました。バリバリのペーパードライバーな私、ほぼ免許を取って以来の運転に、超緊張!あわあわヒーヒー言いながら車道に車を走らせる私を、助手席の営業マンはまるで教習所の教官のように指導。車間距離とりすぎ、ブレーキの踏み方が乱暴、真ん中走れ、何でウインカー右に出してるのに左に行こうとすんの?!などバックシートの後輩どもにダメだしされながら、命からがら無事戻ってきた時の解放感と爽快感!な~んだ!やればできるじゃん♪怖かったけど楽しかった!とノーテンキな私に、後輩くんたちは異口同音に『あんなスリルとサスペンス、味わったの初めて』『殺人未遂ドライブです!』『走る棺桶』と、いかに私の運転が無謀で危険かを訴えてきたのでした。
 平和で安全な社会のために、やはり私は車を買わないほうがいいのかなあ(涙)。でも、車であちこち行動範囲を広げる夏を想像したら、ワクワクしてきます。
 
 「J・エドガー」
 FBIの初代長官となったJ・エドガー・フーパーの野望と苦闘、そして知られざる愛とは…
 「羊たちの沈黙」や「クリミナル・マインド」など、映画やTVドラマでおなじみのアメリカ連邦捜査局ですが、いったいどういう組織なのかってのは、警察が解決できない事件に乗り出してくる、警察より上の人たち?なんてアバウトで雑な認識しかしてなかった私。その創成期にまつわる経緯やエピソードをこの映画で知ることができて、へぇトリビア(死語)でした。正義の名の下、盗聴盗撮、強引で違法な手段を用いて捜査や情報収集し、大統領はじめ権力者や有名人の秘密を握って脅す、という恐ろしい組織だったのですね。アメリカの正義と平和を声高に叫び、共産主義を憎悪し徹底的に排斥しようとしてたエドガー長官ですが、やってることはロシアや中国の当局がやってることとさほど変わらない冷酷さ陰湿さだったような…
 50年近くにわたってFBIに君臨するエドガー長官、その熱く独善的で狂信的な正義感に突き動かされての悪者(国の法や秩序を乱す奴ら)潰し、選民的で偏見に満ちた考え方や言動、強く深い虚栄心、そしてわびしく屈折した私生活が、時代を象徴する大事件や人物を絡めて波乱万丈に描かれていました。アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のモデルにもなったリンドバーグ誘拐事件とか、わりと詳細に描かれていて興味深かったです。
 嬉しくもあり、また残念でもあったのが、エドガー長官の性癖と愛の物語が、端折られてないけど濃密には描かれてなかったこと。薄く中途半端な描写だったのが、YAOIとしては非常にもどかしかった。禁じられた愛と性にモンモン苦悩する姿に、もっと焦点を当ててほしかったなあ。

 描きようによっては、エドガー長官と補佐官クライドとの切ないラブストーリーとして、かなり魅惑的なBL映画になりえたはず。二人の愛が、中学生のように純真かつ大人の事情により抑圧的で、なかなか面白かった。のに、胸キュンや萌えに至らずだったのが、かえすがえす惜しい。イケメンなクライドに一目惚れ、厳格な仕事の鬼が恋のために私情丸出し職権乱用、ろくな面接もせず補佐官に採用。片時も彼を離さず、ご飯はいつも一緒、仲良くスーツを買いに行ったり、パーティも映画も同伴。幸せに静かに年下カレシを寵愛、たまに八つ当たりもするなど、ちょっとツンデレなところも可愛いエドガー長官でした。

 休暇の旅行にクライドを誘って、ホテルのスイートルームに彼と泊まるようにもってったのが、計画的に決まってるのにさりげなさすぎて笑えた。んで、スイートルームの二人、ついに結ばれるのかと期待したのに。殴り合いの痴話げんかの果てのキスどまりでトホホ。あのシーン、何だかオゾン監督の「8人の女たち」の、カトリーヌ・ドヌーヴとファニー・アルダンみたいで笑えたわ。それにしても。いきなり女と結婚するかも、結婚したい、なんて言い出すエドガー長官に、クライドがブチキレて暴れたのも道理だよ。どう考えても、ついに長官が僕を抱いてくれる♪なシチュエーションだったわけでしょ。長官にとって女うんぬんは、ある意味クライドへの無意識な試しだったんでしょうけど。結婚にあっさり賛成されるよりも、嫉妬むき出しで錯乱されて、長官は内心ほっとしたんじゃないでしょうか。僕の前で二度と女の話はしないで!と長官に釘を刺すクライド、乙女すぎて可愛かったです。まるで夢路いとし・こいしみたいな風貌になって、老境も仲良く暮らしてる二人に安堵しつつ、やっぱYAOI的には、幸せな爺愛よりも、若くて美しいうちに不幸、破滅のほうが理想的なんだけど(笑)。

 超マザコンで隠れホモというエドガー長官を、レオナルド・ディカプリオが熱演。激情的に狂気的に猛るレオは相変わらずコワカワいい。すっかり見た目はオッサンになってしまったレオですが、雰囲気にはまだどこか少年の残滓が。なので、威張っても貫禄はない。恰幅はよいが。そして、あの老けメイクが異常に不自然だった。今回のレオは、性的に抑圧されてる演技が新鮮で良かったです。レオって、いつもそうですが…女優相手のラブシーンでは、何だか義務的な棒演技っぽいのに、男相手だと優しさや切なさ、痛みや苦悶が自然に伝わってくるのはなぜ。レオってやっぱ…おっと、これ以上は♪
 年下カレシにベタボレな、可愛いく切ないレオ。溺愛ママ(ジュディ・デンチ、怖い…)にベッタリ従順な、情けなくキモいレオ。ママのドレスやアクセサリーを身に着けて号泣するレオは、かなりヤバかったです。白ブタのような最期も強烈でした。
 「ソーシャル・ネットワーク」での双子役も記憶に新しいアーミー・ハマーが、クライドを好演してました。彼って、ほんとデカいんですね。長身なはずのレオが、彼と並ぶとチビに見えたほど。
 クリント・イーストウッド監督は、いまいちレオの魅力を活かしきれてなかったような気がします。せっかくレオに、彼の密かなる十八番といっていいゲイの役を与えたのに。

 バズ・ラーマン監督やクエンティン・タランティーノ監督と組んだ新作の公開が待たれるレオです
 
 
 
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