まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

近未来ゴリマッチョ聖戦!

2013-09-30 | 北米映画 08~14
 「エリジウム」
 2145年。富裕層はスペースコロニー“エリジウム”へ移住し、貧民層は荒廃した地球に残されていた。事故で余命5日の身体になってしまったマックスは、永遠の命を手に入れるためエリジウムに侵入しようとするが…
 「第9地区」で注目されたニール・ブロムカンプ監督、マット・デーモン主演の近未来アクション映画!
 誰の子どもを産んでみたいか?と問われたら、真っ先に思い浮かぶ男…私にとってそれは、今も昔もマット・デーモンなのです。大好きな男優は世界中にあまたいますが、マットほど何もかも理想的にドストライクな男はいません。まず、見た目。猿人系に弱い私にとって、ゴリゴリしいゴリラーマンなマットは、どんな美男子よりもイケて見える。ゴリラのように強靭そうで勇ましいけど、獣臭のする乱暴で下品なゴリラではなく、爽やかで健全で清潔感のあるゴリラ。そして、聡明で思慮深そうなところが、脳みそまでエテ公なバカ男と一線を画してます。最近は、個性派気取りの派手で軽薄な、中身のないチャラい、ナルシストのくせに打たれ弱そうな男優ばかりがもてはやされてますが、そんな詐欺的な誇大広告みたいなウソくさいイケメンよりも、地味で素朴で堅実な、誠実さと賢さ、そして静かなる自信が内側からあふれてるようなマットのほうが、見ていて信頼・安心できます。全米でいい男の代表格となってるマット、それは当然のことと言えましょう。

 そんなマット、ボーンシリーズ以降すっかり闘う男が板についてますが、今回もゴリゴリしく大暴れしてます。初登場シーンの上半身裸で摑みはOK!見事なゴリマッチョぶり、抱いてー!!です。マットのマッチョボディって、体に線がくっきり入ってるような人工的な肉体美ではなく、ムキムキバキバキではなく、がっちりムチムチなところが素敵なんですよね。そして、ボーンシリーズでもそうですが、武器にあまり頼らない生々しいド迫力の肉弾戦がマットの魅力。演技だとは分かっていても、死なないとは分かってても、リアルなのでハラハラドキドキしてしまいます。とにかく、めちゃくちゃ強そうなマット。彼ひとりで、ガッチャマンなんか瞬殺できそうです。マット、撮影中は生傷や打ち身の痛みが絶えなかったのではないでしょうか。

 孤独で寡黙、デスパレートな中にも優しさを捨てきれないなマックスのキャラも、まさに漢(おとこ)って感じで胸キュンです。命がけで闘った彼が最後に選ぶ道が、切なすぎて…何のための死闘だったのか、虚しくなりますが…あれこそヒーロー、とも言えるラストではありました。
 富裕層と貧民層に分断された近未来の地球、という設定は、コリン・ファレルの「トータル・リコール」や、ジャスティン・ティンバーレイクの「タイム」と同じ。侵入しようとする貧民を容赦なく抹殺する今作の富裕層が、いちばん冷酷ですが。
 「第9地区」同様、あまり高度なVFXやCGを多様せず、どこかB級SFのにおいがする、円谷プロ的な懐かしささえ感じる近未来世界がユニークです。小型円盤みたいな偵察機とか、マットの頭や体に施されるメカニックな装置とかが印象的。
 エリジウムの冷酷な高官役、ジョディ・フォスターが…相変わらず威風堂々で凛々しいジョディ兄貴ですが、顔がシワクチャで梅干みたいだったマットと一緒のシーンはほとんどなかったのですが、マットが年齢より若く見えるせいもあって、よけいジョディ兄さんの老けっぷりが顕著に…あまりヒネリも深いキャラ設定もない、単なる非情な悪役だったのも残念。2度のオスカーに輝くジョディ兄貴も、年齢とともに仕事の幅が狭まってるのかなあ、と感慨深いものが。
 あと、マックスの友人役で、ガエルのマブ友ことディエゴ・ルナが出演してます。ルナちん、小汚いけど可愛かったです。思ったとおり、可哀想な役で涙マックスの少年時代やってた男の子が、すごくカッコカワイかったです。

 ↑おバカなマットも可愛い!マットはもう一本、「恋するリベラーチェ」がこの秋に日本公開!これこそ私が待っていた、私の妄念が現実化したかのような(相手役が、ちょっと???ですが、この際ぜいたくは言うまい)マットなのです!ああ~早く観たい!!
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優しさは雪のように

2013-09-25 | フランス、ベルギー映画
 今夜!中日に勝てば、カープのCS出場が決定!!
 ついにその時が来た…私の目の黒いうちには無理なんじゃないか、とさえ思ってました。それほどカープファンは長い間、悔しさと失望をなめ続け、諦めに慣らされてきたのです。
 カープの選手、よく頑張った!逆境や不利な立場にあっても、信じて頑張ることの大切さを彼らは教えてくれた。今夜は絶対、負けないで~♪by ZARD 皆さん、カープを応援してください!!

 「キリマンジャロの雪」
 フランスの港町マルセイユ。熟年夫婦のミシェルとマリ・クレールは、子どもたちからキリマンジャロ旅行をプレゼントされる。しかし、出発前に家に強盗が押し入り、旅費も旅券も奪われてしまう。犯人のひとりが元同僚の青年クリストフであり、リストラに遭った彼が借金と困窮の中、幼い弟たちとの生活のため、やむなく犯行に及んだことを知ったミシェルとマリ・クレールは、クリストフが逮捕され残された彼の弟たちの面倒をみ始めるが…
 ヘミングウェイの小説の映画化ではなく、フランスの人情ものです。リストラ、就職難、貧困、親の育児放棄、若者の犯罪などなど、暗くて重い社会問題のテンコモリな内容に、他人事じゃないなあと身につまされてしまいます。世知辛く厳しい今を生きる小市民の現実、というテーマはリアルで深刻なのですが、裏切られても傷つけられても、善意や愛を信じることの大切さ、美しさが優しく温かく描かれていて、世の中や他人に不平不満タラタラばかりじゃなく、自分勝手に要求するばかりじゃなく、受け入れること与えることもできる人間になりたい、とシミジミ思ってしまいました。この映画、中学か高校の道徳の授業に使えるのではないでしょうか。少年少女に観てほしい映画かも。

 フランス映画といえば、男女のドライかつ情熱的な恋愛や愛憎が見ものですが、こういったペーソスと優しさあふれた人情ものもお得意ですよね。日韓の人情ものと違って、ベタベタお涙ちょうだいじゃないところが好きです。登場人物たちも、個性的かつ魅力的です。ミシェルとマリ・クレールの夫婦愛も、味わい深いものがありました。山があっても谷があっても、あんな風にずっと互いを信じ合える親友同士みたいな熟年夫婦になるのって、やはり奇跡的なのでしょうか。善意のせいで、しなくていいような苦労や悩みを抱える二人は、冷めた目で見ると愚かな人たちかもしれませんが、自分も損せず他人に優しく、なんてのは偽善なんだよなあ、と痛感させてくれます。
 まさに“正直者はバカをみる”な超いいひと夫婦ミシェル&マリ・クレール。どこか少年っぽい不器用なミシェルに対するマリ・クレールの愛情は、妻というより母親みたい。特に、ミシェルが自ら会社を辞めたと知った時の彼女のリアクションなんか、なかなかできない優しさと強さです。いい女の見本です。見習いたい。誰にも明るく正直で自然体なマリ・クレールのキャラは、見た目の美しさと若さだけに固執してるような美魔女たちなんかより、よっぽど美しくカッコいいです。
 マリ・クレール役のアリアンヌ・アスカリッドの、見た目はフツーのおばちゃんだけど、内面の美しさが伝わってくる演技がブラボーです。何気ない仕草や表情とか、ナチュラルな可愛さ。日本のブリっこ熟女女優とは違う、作り物感がない軽やかさと温かさに好感を抱かずにいられません。ミシェル役は、「家族の気分」や「7人の陪審員」など、お人よしのおっさんもキモい変態も味わい深く演じられる名優ジャン・ピエール・ダルッサン。シブくて男らしいけど、思わず女が守りたくなるような不器用な優しさがチャーミングです。ミシェルの親友やマリ・クレールの妹なども、いい味だしてました。クリストフの弟たちが、けなげで可愛かった。ほぼオール善人キャラですが、強盗の主犯より罪深い最低最悪キャラも登場。クリストフ兄弟の母親です。こいつ、ほんと殺したくなるような女です。身勝手で無責任。こんな女が子ども産むから、悲劇が後を絶たないんですよねえ。
 温かい人情ものですが、同時にこの映画、かなりイケメン率が高い映画でもあります♪まず、ミシェルとマリ・クレールの息子と、娘の婿がなかなかの男前。そして、クリストフ役のグレゴワール・ルプランス・ランゲ。 

 浅利陽介+エドワード・ノートン、みたいなルックスのグレゴワールくん。社会や母親に対する怒りと屈折、幼い弟たちへの優しさが痛ましくて切なかった。若いけど演技うまい!地味にイケメンなところも好きです。彼、子役出身だとか。ギャスパー・ウリエルの「かげろう」に出てたらしい。ひょっとして、エマニュエル・ベアールの息子役?
 そして…今年最大の萌え萌え発見!かもしれぬイケメンが!!マリ・クレールがふと立ち寄ったカフェバーのギャルソンが…

 えっ!?何この子?!めっちゃカッコカワイイ~落ち込んでるマリ・クレールを、明るく元気づけようとする優しいイケメンウェイター。顔、ちっちゃくて色白で可愛い!クリっとしたキラキラしてる瞳!愛嬌ある笑顔!少女漫画に出てくる男の子みたい!女より可愛い!だけど全然キャマっぽくなく、低く甘い声、女あしらいが巧そうで遊んでそうな雰囲気。おちゃめだけどバカっぽさがなくて知的。そして、スタイルがいい!スラっとした長身に、ギャルソンの制服が似合いすぎ。あんなギャルソンいるカフェバー、毎日でも通うよ。出演シーンが少なかったのが残念。でも、何だか見てるだけで幸せな気分になるイケメンでした。どこか初期の向井理を彷彿とさせる、現れた瞬間ドキっとさせてくれた男の子、その名はピエール・ニネ。名門コメディ・フランセーズ所属の俳優で、主に舞台で活躍。映画でも注目され、ラブコメ映画で人気を博してるみたいです。確かにラブコメ向きのルックスです。彼のラブコメ、み、観たい~!ちょっとハマりそうな予感♪ 
 
 ↑か、可愛い…久々にキター!!な強烈萌え~。ピエール・ニネくん、現在24歳。彼のラブコメ映画の予告編を観たのですが…これまた超絶カッコカワイイんですよお~!!日本でも公開されないかなあ。輸入盤DVD買おうっかなあ。ニネくん、最新作では何と、イヴ・サンローランを演じてます。別作品でサンローランを演じてるギャスパー・ウリエルと、ガちんこイケメン対決だ!どっちに勝敗が!?楽しみ~♪
 
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母という名の女!

2013-09-22 | 欧米のドラマ
 ケイト・ウィンスレット主演、「ベルベット・ゴールドマイン」や「エデンより彼方に」などのトッド・ヘインズ監督のTVミニシリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」を観ることができました♪全5話。
 1930年代のアメリカ・カリフォルニア。主婦のミルドレッド・ピアースは夫と離婚し、2人の娘との生活のためにレストランでウェイトレスとして働き始める。やがてミルドレッドは料理の腕前と商才を発揮し、自らレストランのオーナーとなって成功を収める。しかし、長女ヴィーダはそんな母親を軽蔑し嫌悪する。ヴィーダとの確執に傷つき苦悩しながらも、ミルドレッドは娘に尽くそうとするが…
 私、こーいうドラマを観たかったんですよねえ。最近はもっぱら日韓のユルいヌルいスウィーツドラマばかり観てたから、ほんと刺激的かつ新鮮でした。トッド・ヘインズ監督の「エデンより彼方に」もそうでしたが、この作品もメロドラマの形を借りた、キツくてエグい、女のイヤらしさ愚かさを毒々しく華やかに描いた内容になってます。ゲイであるヘインズ監督の、女に対する意地悪で辛らつな視線が冴えてます。

 とにかく、ミルドレッドとヴィーダのイタすぎる女っぷりが凄まじいです。どっちも母・娘よりもオ・ン・ナの部分が強く濃く、それぞれのエゴと欲望をムキ出しにして、一歩も譲ろうとしないのです。ああ女ってほんと醜い汚い、でも悲しい、そして強い!二人の相克と衝突はおぞましくもまばゆく、ゾッとしつつ魅了もされます。
 ヴィーダの性悪ぶりが際立ってます。母親への仕打ちが非道すぎ!小娘の時から、母親を小ばかにし愚弄し傷つけまくる。その態度やイヤミの言い方・内容は、ほんっとムカつくの!成長してからは、さらにパワーアップ。とんでもないアバズレになってヤリたい放題。ヴィーダの何が最悪かって、誰よりも俗悪なくせに、王室のお姫さまのように上品ぶって気取ってるところ。どうやったら巧く他人にダメージを与えられるか、彼女を見てたら勉強になります。自分の娘には絶対こうなってほしくない!と心底思わせる毒ムスメです。
 ミルドレッドもなあ。ヴィーダに酷い目に遭わされる姿は可哀想すぎるんだけど…ヴィーダの母親への反感・嫌悪も、何となく理解ができるんですよねえ。子どもからしたら、自分の母親には母だけでいてほしい、女でいてほしくないと願ってしまいますよね。ミルドレッドは、母親としても一生懸命なんですが、女としてもリア充になってしまうもんだから、娘としては何か生理的に受け付けないのも当然かも。そして、愛情が強すぎるのも、子どもにとっては重くて鬱陶しい。ヴィーダのことが心配なあまりミルドレッドがとる行動は、ほとんどストーカーだし。基本的にはヴィーダに何をされても言われても耐えるミルドレッドですが、堪忍袋の緒が切れてプッツンした彼女は、まさに半沢直樹も真っ青な倍返しだ!鬼の形相で娘を罵倒&半殺し、その激烈なキャットファイトの繰り返しが怖くて笑えます。ラスト近くの修羅場は、まさに戦慄の地獄絵図です。
 いろいろあったけど、やっぱり血を分けた母娘。解かりあえる、許しあえる…的な、安易なハッピーエンドじゃないところも、このドラマの素晴らしいところ。母と娘であろうと、女であろうとするかぎり、決して相容れないという結末は、残酷で峻烈。でも、それを受け入れ重荷を捨てて前進しようとするミルドレッドの姿は、清々しくもありました。
 ミルドレッドを熱演し、エミー賞に輝いたケイト・ウィンスレット。その圧巻の存在感と演技に脱帽!

 おケイさん、まだ40前なのに何でしょう、あの貫禄は。どすこい!な力強さに圧倒されます。同じ女の一代記ものでも、辛気臭い「おしん」よりも、この「おケイ」という邦題にしたいドラマのほうが、はるかに面白いです。どんな悲劇に襲われても、よよよと泣いたりガクっとなって世をはかなんだりしたり、男が思わず手を差し伸べたくなるようなか弱いヒロインなんかではなく、悲しみさえも生きるバネにして奮い立とうとするたくましさが魅力的なヒロイン、それがケイト・ウィンスレットなのです。タイタニックの時だって、レオを海に沈めてまで生き残った彼女、今回も男以上に漢(おとこ)でした。決して清らかな聖女、完璧な淑女ではなく、どこか崩れてて不器用なところに共感を覚えます。TVドラマなのに、堂々の大胆全裸にも驚かされました。脱ぐから体磨き、なんてナンセンス!なおケイさん。その生活感ありすぎる崩れて熟れたヌードは、リアルでエロいです。きれいで可愛いだけの毒にも薬にもならん、つまんない無個性女優が多い中、彼女のような恐れ知らずの強烈な女優は貴重。自称美人、無理やり美人ってことになってる女優も多い中、ゴツいけど間違いなく美人なおケイさんが好きです。
 ミルドレッドの恋人となる金持ちの遊び人モンティ役は、きゃ♪これまた大好きなガイ・ピアース

 ガイピー、相変わらず猿みたいでイケてますがな~ミルドレッドのヒモ化し、あげくは母娘どんぶりしちゃう最低のクソ野郎役をオチャメに好演してます。おケイさんとのラブシーンでは、彼も全裸に。ガンガンな駅弁とか、これホントお茶の間に流していいのかなあ、な18禁ファックシーンでした。肉体美は健在で、プリティなオケツも眼福でした。
 ヴィーダ役のエヴァン・レイチェル・ウッドの、クールな性悪ビッチぶりも強烈でした。彼女も全裸シーンあり。
 30年代の衣裳や音楽、風景もこまやかに華やかに再現されていて、そういうところにもTVドラマとは思えぬ力の入れようを感じました。
 日本や韓国のドラマに飽き足らなくなった方に、ぜひご覧になってほしいドラマです♪
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ビッグ⑨~⑯ でっかい幸せ

2013-09-18 | 韓国のドラマ
 コン・ユ主演の「ビッグ 愛は奇跡〈ミラクル〉」第9話から最終話まで観ただよ…

☆みんな関係者だった
 キョンジュンの叔父さんは学生時代、ダランの母に片想いしていた。教頭先生は、同僚だったダランの父に恋していた。4人が再会して、また本筋とは関係ない余計な話が展開されそうでトホホ。韓ドラ、こういうパターン多いですよねえ。話を引っ張るための苦肉の策なんだろうけど…
 
☆韓国人のモラルとマナー
 映画館で、上映中に平気で仲良くイチャイチャおしゃべりするダランとユンジュ。公園のベンチに、平気で落書きするダラン。おいおい~。胸キュンなシーンのつもりなんだろうけど…過激なセックスや暴力シーンより、私はこういうシーンにクレームをつけたい。
☆韓国人の仕事に対する意識
 教師として熱意や真剣さが感じられないダラン。非常勤で雇ってもらってるのに、頑張って常勤になろうともせず、教頭に相談もなく地方の学校へ転任を決めたり。ユンジェも(中身はキョンジュンだか)、あれで医師として給料もらってるなんて。他のドラマや映画でもそうですが、経済発展と遂げても韓国が日本のような先進国になれない理由が、薄っすらと理解できます。

☆運命の兄弟
 実は兄弟だったユンジュとキョンジュン。兄の病気を治すために生まれたキョンジュンの生い立ちが哀れ。それにしても…再会も不自然だし、再会以後の関わりも、都合がよすぎる。運命という強引な手段は、まあ韓ドラの常套手段ですが…
☆不倫は犯罪
 夫以外の男を愛した疑惑で、父の通報により警察に逮捕されるダラン。ミョン太の「キツネちゃん、何しているの?」でもありましたよね。姦通罪だなんて大時代な罪が存在する韓国って…
☆振り出しに戻ってハッピーエンド
 手術が終わればキョンジュンは目覚める、しかも事故後の記憶は失う、という都合のよすぎる設定にトホホ。ずっと封印されてたユンジュはいったいどうなるの?!ダランがユンジュとの関係にどうカタをつけたのかも不明で、何かすっきりしない。
★総括
 うう~ん…正直、バカみたいなドラマでした…同タイトルのトム・ハンクスの名作には遠く及ばず。
 主演の二人は、とてもチャーミングでした。コン・ユはでも、判を押したようにいつもと同じで残念。ラブコメを卒業したコンたんに会いたい。

 でもまあナンダカンダで、おバカでスウィートなラブコメやってるコンたんが、いちばん輝いてる。無茶で無謀なチャレンジはせず、いつまでもカッコカワいいコンたんでいてもほしいですね

 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~♪

 ユンジュ … 木村拓哉
 ダラン … 北川景子
 マリ …能年玲奈
 キョンジュン … 福士蒼汰
 女医 … 壇蜜
 キョンジュンの叔父 … 鶴見辰吾
 その妻 … 杉田かおる
 ダランの父 … 相島一之
 ダランの母 … 美保純
 ダランの弟 … 入江甚儀
 ナ先生 … 浜谷健司
 ダランの同僚 …福田彩乃 
 ユンジュの父 … 榎本孝明
 ユンジュの母 … 麻生裕未
 教頭先生 … 若村麻由美

 こんなん出ましたけどぉ~?
 見た目はカッコカワいいおっさん、中身は俺様な少年。まさにキム・タクさんそのものじゃないですか!地でやれると思うニダ!
 マリとキョンジュンは、あまちゃんと種市先輩コンビで。

 今はmy 韓流3王子のひとりである某男優主演作を観てます。ユチョン主演の「屋根部屋のプリンス」も、そろそろ鑑賞スタートニダ!
 
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ブブ

2013-09-16 | イタリア映画
 あっちょんぶりけ~!昨日に続いて、今日もカープが巨人に勝ちました!!
 9回になってまさかの逆転負け!?な雰囲気に陥りましたが、何とか逃げ切ってホッ!ヤキモキ&ハラハラさせてくれるのが、まあカープらしいですが。CSへの執念を感じさせるこの頃のカープ、でも油断大敵!勝って兜の緒を締めて、正念場を切り抜けてほしいですね。頑張れカープ!ああ~。マツダスタジアムに応援に行きたいのお!今年になって、まだ一回も行っとらんけん

  「愛すれど哀しく」
 19世紀末のイタリア・ミラノ。純真な少女ベルトは、パン職人のブブと恋に落ちる。だがブブは働かなくなり、ヒモとなってベルトに体を売って稼ぐよう強制。ブブの愛をつなぎとめるため、ベルトは娼婦となるが…
 「わが青春のフロレンス」や「沈黙の官能」など、叙情的な時代劇メロドラマの名手だったマウロ・ボロニーニ監督作品。
 うう~ん。くらたまも驚くだろう“だめんず女”の物語でした。愛する男のため、愛する男を失いたくないから、男を盲信したり言いなりになる、という“惚れた弱み”的なイタい心理や言動は、理解も共感もできますが…いくらなんでも、売春婦になるのはちょっと…カラダ売って俺を養え!なんて言ってくる男を、どうして愛することができるのでしょうか。でも実際、世の中いっぱいいますよねえ。どうしようもないクズ男のために、自分を犠牲にする哀れで愚かな女性って。翻弄され傷つけられることも、ほどほどなら刺激的な恋愛のスパイスになるけど、肉体も精神も人生もズタボロになるような破滅に身を委ねないと愛を実感できないなんて。殴られても冷たくされても病気になっても、棄てないで~!何でもするから~!とすがりつくベルトのドMっぷりは、何だか病的で怖かった。自分がなくなってしまう、相手しか見えないという状態。本当の愛は、ひょっとしたら病気のようなものなのか?健全すぎる私には、一生罹らない病気かもしれません。それはそれで、何だか寂しいような気もしますが。

 ブブの最低なヒモっぷりは、ある意味あっぱれ。あそこまで非情で身勝手な人でなしになれるなんて。最低なクズ野郎なんだけど、俺は働きたくない!それの何が悪い!俺を愛してるなら、俺を養うのは当然!という首尾一貫した揺るぎなき思考回路、卑屈にならず堂々としてるところなど、呆れつつも感心。ヒモって最低だけど、悪い意味で選ばれた者しかなれない人種ですよね。美しいだけ、頭がいいだけじゃ無理だし。女をメロメロにしたりマインドコントロールしたりするには、顔とかアソコとか肉体的にも恵まれてないといけないし、口八丁手八丁な才覚も必要だし。ブブの、ベルトへのアメ(甘~く情熱的な言葉と愛撫)とムチ(殴る蹴る)の使い分けが見事だった。私だって、もし悪賢いイケメンに生まれてたら、まともに働くよりヒモになる道を選んでるかも…って、私も最低ですねでも正直、ヒモにはなりたいが、ヒモられる女には絶対なりたくない…

 ベルト役は、ボロニーニ監督の「わが青春のフロレンス」でカンヌ女優賞を受賞したオッタヴィア・ピッコロ。当時22、3歳?米倉涼子を可憐にエロくした感じ?脱ぎっぷりも見事でした。悲惨な境遇にいても、陰惨で無残な暗さはあまり感じさせず、たくましく愛らしいヒロインだったのが好感。汚れても堕ちても、透明感や瑞々しさを失わないところは、彼女の天性の魅力なのでしょうか。オッタヴィアさん、いま現在も女優として活躍してるのかな?可愛いおばちゃんになってそうだが…

 可愛い男には毒がある、なブブ役のアントニオ・ファルジが、なかなかのイケメン。マイケル・ファスベンダーを可愛く濃く潤わせた感じ?それにしてもイタリアの美男って、どこの国の美男よりヒモが似合いますね。ベルトを愛する客の青年ピエール役、「わが青春のフロレンス」では主人公を演じてたマッシモ・ラニエリもイケメン。日本でリメイクされるとしたら、ブブは青柳翔、ピエールは池松壮亮がいいかも♪ベルトはもちろん、松たけ子で
 19世紀のミラノの街並みが趣深く、娼婦たちの衣装も目を楽しませてくれます。
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激闘!ボーギャルソン特殊部隊

2013-09-15 | フランス、ベルギー映画
 カープ、まさかまさかの5連勝!しかも、昨日・今日の対戦相手は巨人。ジャイアンツにボロ勝ちだなんて、まさに信じられないミラクル。今日の職場は仕事どころではなくなり、みんな大歓声&大興奮どうせ巨人阪神に連敗しまくって、気づけば定位置の5位で今年も終了…なんて悲しい予想も、今年は覆してくれそうじゃないですか!今年こそ、悲願のクライマックスシーズン頑張れカープ!頼むけえ、わしらをCSへ連れてってや~!!
 それはそうと。マエケンおめでと~!女の子だから、顔はパパに似ないほうがいいかなきっとマエケン、いやカープに幸運をもたらすラッキーベイビーですよ!って、あのマエケンももうパパか~。男の子の成長って、早くて切ないわ…

 「スペシャル・フォース」
 アフガニスタンの首都カブールで、ジャーナリストのエルサがイスラム系武装組織に拉致される。フランス政府は軍の特殊部隊を発動、隊長のコダックスが率いる6人の精鋭兵士は、エルサ奪還に成功するが…
 フランス映画っぽくないミリタリー・アクションもの。フランス軍だって、アメリカ軍に負けてません!と言わんばかりに、軍の強さやカッコよさを強調したシーン満載で、戦闘機や軍艦、機関銃などが好きな軍隊マニアが喜びそうな作品です。フランス映画にしては、不得手なジャンルにも関わらず頑張ってたと思いますが、ハリウッドの巨費をかけたアクション映画に比べると、やはりどこか予算の低さも感じられる作りになってました。でも、敵とのドンパチはなかなか迫力もあり、ハラハラもさせる演出が冴えてます。撃っても撃っても減らない敵が、怖いけど笑えます。いったいどこからワラワラわいて出てくんの?と。簡単に虫けらのように一瞬で殺処分されてく敵も、何か哀れだよなあ。何のためにこの世に生まれてきたのか。宗教というものに疑問を感じてしまいます。
 それにしても…軍人さんカッコいい!なんてミーハーな気分に冷水ぶっかけるような、特殊部隊6人の死闘ぶり。軍人って、命がいくつあっても足りないような職業だよなあ。たったひとりを救うために、死を覚悟で危険な任務に身を投じる6人の命を散らす姿は悲壮であり、不可解でもあります。どうして彼らは、そこまでして闘うのか。愛国心や正義感は美しい概念ですが…私が彼らの母親や恋人だったら、生きた心地もしないだろうなあ。
 アクション映画としてはまあまあですが、男前イケメン映画としては、なかなかのクオリティ。軍服は、いい男だけが着ることを許されるコスチュームなんです!ひとりの女を、屈強なイケてる男たちが命がけて守る!という設定にも萌え~。
 ティクタク役のブノワ・マジメルが、カッコカワいい

 陽気でちょっとチャラいけど、軍人としてはピカイチなティクタク(役名も可愛い)を、ブノワがオチャメに、かつキメるとこはばっちりキメて好演。最近メタボおやぢ化が深刻だったブノワですが、この作品では軍人らしく精悍に顔も体も締まってて、往年のイケメンぶりが黄泉がえってた!役によって痩せたり太ったりするブノワ、やっぱ役者ですね。できれば痩せたままでいてほしいけど。
 射撃の名手、最年少のエリアス役は、フランス映画界の新星ラファエル・ペルソナ。

 無口で一徹な軍人役にしては、ちょっと線が細くて美男すぎるかな?翳りがあるけど、優しそうで可愛い感じもするところに好感。彼の最期、悲惨だけど役者としては美味しいシーン。美男は非業の死が似合う。
 リーダーのコダックス役は、レオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイアモンド」でオスカー候補になったジャイモン・フンスー。雄々しい面がまえ、クールだけど男気あふれるキャラがカッコよかったです。
 紅一点のエルサ役は、ハリウッド映画でも活躍してるドイツ出身のダイアン・クルーガー。元宝塚の男役っぽい女優。イカつい体格と硬質で清潔感ある美貌は、ドイツ美人の典型ですね。嫋嫋とした美人なら説得力がないだろうタフで不屈な女の役も、見るからに強そうな彼女なら納得できます。独りでもサバイバルできそうな不屈さタフさだけど、男同然な見た目&キャラでは決してなく、兵士たちが優しくしたり甘えたりしてしまうフェミニンさを失ってない風情や言動など、男なんかに負けるか!とシャカリキになりすぎて男に敬遠、ドン引きさせる女性たちは見習わねばなりません。それにしても。フランス男って、パリだろうが戦地だろうが、ほんと女に弱くて優しいんですね。
 
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ガエルとコーカサス婚前旅行

2013-09-12 | その他のヨーロッパ映画
 ぐぁー!!!またやってもうたー!!
 駐禁!!
 6分しか停めてなかったのに~ひどいっ
 違反者ハンターな緑のおじさんたち、ノルマでもあんのかしらん。私、罠にかかった小鹿な気分です緑のおじさんほど、嫌われ憎まれる仕事もないよなあ。でもまあ、油断した軽率な私が悪い…反省。でも、罰金イタすぎる。美味しいもの食える、靴が買える金額ですもん。罰金ほど悔しい金の無駄づかいはないですよねえ。皆様も、ご注意あれ~☆もう当分、車に乗りたくないです…

 「ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星」
 結婚を目前にしたアレックスとニカは、バックバック旅行で訪れたグルジアのコーカサス山脈でトレッキングを楽しむが、ある出来事がきっかけで二人の間には深い溝ができてしまい…
 mi novio ガエル・ガルシア・ベルナル主演作です。私にとって理想の男といっていいガエルっち。この作品でも、相変わらずのカッコカワイさ。今回はヒゲづらだったので、ちっこくてガッチリムッチリした体格も手伝って、まるで小熊みたいで超可愛かった恋人への優しい態度やまなざしなど、ガエルって実際にもこんな男なんだろうな~と見とれてしてまうほど、演技っぽくない自然さ。バックパッカー役でも、ビンボーくささや不潔感は微塵もなく、ほのかに品があって。ワイルドだけどガツガツしてなくて、大人の男の落ち着きや余裕があって。決して知的ぶってないのに、すごく賢そうで。ただ優しくて知的なだけでなく、エロいところがガエルの魅力。夜になると、ガォーとニカにのしかかり、彼女のパンティの上に顔を埋めてエッチなことをし始めるアレックスは、まさに欲情した荒い熊。草食と肉食が絶妙にブレンドされてる男、それがガエル・ガルシア・ベルナルです。狭く暗いテントの中、近くに他人がいるのを気にしながら、ガマンできず息を殺して求め合う…これって興奮するんですよね(笑)。あ~ガエルみたいな恋人と、楽しくエッチなトレッキングしてみたい♪あと、ガエルの英語も好き。母国語スペイン語の時は、ちょっと早口で攻撃的な感じがするけど、英語の時はソフトでスウィートな感じがします。

 ほぼバカップル状態で、イチャイチャラブラブで大自然を満喫してたアレックスとニカの仲に、あることが原因で亀裂が入ってしまうのですが。うう~ん。アレックス、やっちまいましたねえ。まあ私だって彼氏があんなことしたら、ガーン!となって百年の恋も冷めるでしょうけど。でも…私だって実際にあんな状況になったら、アレックスと同じことしそうですがなので、アレックスに同情。ショックと絶望で冷たくなったニカになすすべもなく、彼女のうしろをトボトボしょんぼり歩いてるアレックスが、これまた怒られてショゲながら一生懸命謝り方を考えてる子どもみたいで可愛くて。

 ニカの心境も痛いほど解かります。アレックスの行為は許せても、もう愛を信じることはできくなることも。でも所詮、誰も自分自身がいちばん大切なんです。恋人だからといって、過大な期待はするべきじゃないのです。静かで美しい大自然も、華やかな喧騒に満ちた都会も、人間が生きてるのは孤独な惑星なのでしょう。
 映画そのものは、アレックスとニカが美しい自然の中を歩き続ける、ただそれだけ、とも言える内容。ヒーリング映像みたいなので、観てると眠くなるかもしれません。映画の主役は人間ではなく、コーカサスの美しい自然。清澄で壮大な緑の美しさときたら。地球上にまだこんなにも文明に汚されてない場所があるのか、と驚嘆すること請け合いです。行ってみたいなあ。

 ↑かなり前に、「ジュリエットからの手紙」(左)と「私だけのハッピーエンディング」(右)も観たのですが…前者はコックさん役、後者はお医者さん役のガエルは文句なしにカッコかわいかった!が、イケメンなら誰がやってもいいような役でガエルの無駄づかい。映画そのものもトホホすぎる内容で、感想が書けませんでしたガエルって、ヨーロッパや南米の才能ある監督の個性的なアート作品やメッセージ性のある社会派映画に出て、自身のプロダクションでもそういった良作を製作したいんだけど、そのためには金がいるので仕方なしにギャラ目当てでスウィーツ系ハリウッド映画にも出てる…って感じがします。ハリウッドにも巨匠や名匠いっぱいいるのになあ。そろそろガエルも、カンヌとかオスカーなど彼にデカい賞をもたらす作品に巡り会っていい頃!
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ハガネの男前☆

2013-09-10 | 北米映画 08~14
 東京オリンピックagain!に、日本中が歓喜と興奮のるつぼですね♪
 どんだけ金バラまいたんだろ?回収できるのかしらん?なんてことしか考えられない、冷めた自分が嫌いです。こういう時、つくづく私って非国民だなあと悲しくなります。
 ワイドショーで、日本側のプレゼンテーションを観たのですが…猪瀬都知事とフェンシングの太田ゆうきの必死さに、ちょっと引いてしまいました。でも、妃殿下のスピーチは素晴らしかったですね。
 でも、7年後か~。たぶん私、生きてないと思う(笑)。皆さんは頑張って、東京オリンピックを盛り上げてくださいね~☆

 「マン・オブ・スティール」
 滅亡寸前の星クリプトンから、生まれたばかりの赤ん坊が宇宙船に乗せられ脱出、地球へとたどり着く。赤ん坊はクラークと名づけられ、優しい夫婦に育てられる。自分の特殊能力に苦しみながら育ったクラークの前に、クリプトン星の生き残りであるゾット将軍が現れる。将軍は地球侵略を目論んでいた…
 子どもの頃TVの日曜洋画劇場で観た、故クリストファー・リーヴ主演のスーパーマンシリーズのリメイク、なのかと思い込んでたら、ぜんぜん違ってたので驚き(戸惑い?)ました。恐ろしい侵略者から地球(ていうか、アメリカ)を守るスーパーマン、という基本的なコンセプトは同じなのですが、最初から最後までシリアスでカッコいい悩める無敵のスーパーマンってのが、ちょっと寂しいというか物足りなかった。蜘蛛男もそうだけど、普段は冴えないヘボ男に韜晦、いざという時には超人に変身!というのが好きなんです。最近のアメコミ映画は、暗くて深刻すぎます。アメリカらしい、陽気でノーテンキなコメディの要素が排除されてたのが、何だか残念でした。
 それと。スーパーマンの独り舞台な活躍ではなく、人間(ていうか、アメリカ人)もスーパーマンと力を合わせて異星人と闘うという内容は、インディペンデンスデイっぽかったです。アメコミは、超人的ヒーローがキャーキャー言って逃げるしかない無力で弱い人間を守る、という設定のほうがワクワクするのになあ。
 俳優よりCGのほうがメインみたいな映画は苦手ですが、ハリウッドのVFXってやっぱスゲーな!と、この作品を観てあらためて感嘆驚嘆しました。「ガッチャマン」の後だったから、なおさら&ひとしお。とにかく、カラダの調子が悪い時には観ないほうがいいほど、ド派手で騒々しい映画ではあります。スーパーマン、地球を守ると同時にメチャクチャに地球を破壊してて、人間も相当殺してますしニューヨークなんか、9・11どころじゃない破壊されっぷりです。スーパーマン、お願いだから広島には来ないでね復興は不可能に近いほど破壊されたニューヨークが、次のシーンではもうすっかり元通りになってたりするのは、苦笑を禁じえません。ウルトラマンシリーズも、怪獣に壊された東京タワーが次週の回には何事もなかったように健在してましたが
 この映画が楽しみで仕方なかった理由は、言うまでもなく新生スーパーマン役にヘンリー・カヴィルが抜擢されたから♪

 カヴィたん、超カッチョよかったですワイルドだけど端正。そして、まさに映画のタイトルに恥じぬ鋼の肉体!やっぱ超人役は、ただイケメンなだけじゃダメなんですよ。ただでさえゴツくてイカついカヴィたんが、ハードなトレーニングの果てに、人間離れしたマッチョマンに。鍛え方がハンパない。カヴィたん、北斗の拳のケンシロウ役もイケるんじゃね?!スーパーマンに変身してない時でも、めちゃくちゃ強そう。クラークがバカ男に絡まれるシーンがあるのですが…ヒラリー・スワンクや吉田サオリーナのほうが強そうなガッチャマンのトーリや綾野剛にならともかく、カヴィたんみたいな男に因縁つけてケンカふっかけるなんて、ありえない~! 
 
 The Tudorsのチャールズ・ブランドン役が最たる例ですが、嵐の連中と同年代とは信じがたいほど、大人の男、♂フェロモン男なカヴィたん。この映画では、年齢のわりに顔がシブくなりすぎな感じも。すでに熟男の風情が出てるし。男盛りにはまだ早いよカヴィたん!でも、しょんぼりしたり、悲しそうな顔してる時のカヴィたんは、ちょっと少年っぽくて可愛かったラスト、新聞記者になったクラーク・ケントもカッコカワイかった
 脇役も、なかなか豪華かつシブいメンツでした。
 スーパーマンの父役は、オーストラリアの元野獣ことラッセル・クロウ。

 最近は、大作映画の脇役が多いラッシーですが、この作品の彼はちょっと痩せて見えるせいか、シブくて野獣だった頃とは違ったカッコよさが。死んでもチョコチョコ出てくるのが嬉しかったです。
 クラーク・ケントを拾って育てる夫婦役が、ケヴィン・コスナーとダイアン・レイン。最盛期の二人を知ってる映画ファンからしたら、感慨深いほど老けてしまってます…もう見た目はおじいさん・おばあさんだった…
 敵のゾット将軍役は、レオ&おケイさんの「レボリューショナリー・ロード」での怪優ぶりが忘れがたいマイケル・シャノン。見た目はヤバい人ですが、キャラ的には悪役って感じはしなかった。故郷の星を再興するために粉骨砕身、死ぬもの狂いなあまり暴走、みたいな。ラスト、ブラックスーパーマンに変身する姿はなかなかカッコよかったです。
 ヒロイン役は、売れっ子のエイミー・アダムス。庶民的に地味になったニコール・キッドマン?に見えた。破壊されまくった街をバックに、彼女とスーパーマンがキッスするシーンに何か笑ってしまった。口吸い合ってる場合じゃねえだろ~と。
 恋愛もするスーパーマン、その性生活ってどんなんだろ、なんてヘンなことがすごく気になってしまった。人間と同じなのかしらん?それとも、セックスもスーパーなのか?!
 パート2はあるのかな。もうオナカイッパイかも。噂によると、蜘蛛男の競演する映画が企画されてるとか?うう~ん…???
 余談ですが…映画が始まる前の企業CMが、長すぎる~!!あれって、どこの映画館もなのでしょうか?!広島バルトは特に酷い気がする!

 ↑知る人ぞ知る英国のイケメンだったカヴィたんも、とうとうハリウッド大作に主演するまでになったんだなあ~と感無量。The Tudorsのチャールズ・ブランドンは、ほんと激エロかつ可愛かったなあ。男汁出しまくりだけど、優しそうで可愛い、というのがカヴィたんの魅力ですね
 
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阿鼻叫喚!地獄のジャングル人質生活

2013-09-01 | オセアニア、アフリカ、中東、その他のアジア映画
 September!早いもので、今日から9月。ようやく暑さも落ち着きそうな空気に、秋の気配を感じます。
 ところで。久々に出張で大阪に行ってきました~♪
 仕事を終え、帰りの高速バス(不景気で新幹線は使わせてもらえない)に乗るまで時間があったので、大学時代のダチに連絡して飯でも食おうかと一瞬だけ思って、気がつけば独り気ままにブラブラ。大阪、相変わらず人が多いなあ。そーいや前にTVで、阪急梅田駅の高架下にある美味しいパンケーキの店を紹介してたっけ。何か無性にパンケーキ食いたくなってきた。雑踏にまぎれながら、パンケーキの店【Butter】へ向かいました。
 お店はこじんまりしつつオシャレな感じで、店内は99%女子でほぼ満席。おしゃれ女子の集う場なの?!苦手…と怖気づきながらも、いったん入ったが最後、にこやかな女性店員に導かれるまま席へ。メニューを見ると、どれも美味しそう。“クレームブリュレ窯出しフレンチパンケーキ”すげー!と感嘆しつつ、たぶん全部食べきれないと断念し、結局“発酵バターの窯出しフレンチパンケーキ“とカフェオレをオーダーしました。

 お味は…もうここ以外のパンケーキは食べられない!とまでは絶品ではなく、フツーに美味しかったです。ちょっと高いとは思ったが。
 その後、小雨まじりの街ブラを楽しんで、映画を観て、そしてバスに乗り込んで帰路につきました。都会もいいけど、やっぱ地元がいちばん落ちつきますね。涼しくなったら、またブラっと独り旅でもしよっかな。

 「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」
 フィリピンのリゾート地パラワン島で、武装テロリスト集団が観光客を誘拐する。事件に巻き込まれたフランス人ソーシャルワーカー、テレーズも人質としてジャングルに連れ去られ、死と隣り合わせの過酷で絶望的な日々を強いられることに…
 実話を元にしたノンフィクション・フィクション映画。アメリカの同時多発テロとほぼ同時期に起きた、今なお未解決で謎が多くのこる誘拐事件の顛末を描いた作品です。
 もうこんな映画観ると、世界に安全な場所なんてどこにもないんだなあ、と恐怖と嘆きで暗澹となります。まさかリゾート地であんな恐ろしく理不尽な目に遭うなんて、いったい誰が予想できるでしょうか。何の罪もないのに、精神的肉体的苦痛を強いられる人質が、本当に可哀想。救出前に死んでしまった人質たち、あんな場所であんな死に方、その無念は察するに余りある。まさに犬死。何年か前にイラクで、危険勧告を受けながら居座ってテロに誘拐され、莫大な身代金を政府が払って解放された非営利団体の日本人たちが問題視され、“自己責任”という言葉が流行りましたが…この映画の人質は、それとは全然ちがいます。
 テロリストに脅されて言いなりになるしかなく、死のジャングルを延々と彷徨。疲労と絶望のあまり恐怖も怒りも意思も失くしていく人質たちの姿を、緊迫感あるリアルなドキュメンタリータッチで追っています。早く誰か助けてあげてー!という祈りと、何で救出してもらえないの?!というもどかしさに、歯ぎしりなしでは観られません。だって、決して他人事ではありませんから。9・11以後、どこにいたって私たちの身は安全ではなくなってますし。いきなり爆弾で殺されるのもイヤだけど、この映画のようにわけのわからないところへ拉致され、脅されてテロリストの勝手な主義や都合を押し付けられ、動物同様の生活を無理強いされるなんて、考えただけでも発狂しそうになります。

 それにしても人質の皆さん、よく気も狂いもせず耐えられたなあと、同情以上に感服。ジャングルの中で一年以上ですよ。心もカラダも私ならボロボロにコワレちゃうよ。さまよい潜伏するジャングルが、これまた地獄なんですよ。いきなりのスコール、川を渡ればヒルが吸い付き、足元にはサソリがカサカサうごめいてて、朝起きると全身にアリがたかってて、巨大なヘビが不気味に近づいてくる…そんなワイルドすぎる場所で野宿生活。一日たりとも無理です。ジャングルの自然の脅威のみならず、テロリストとフィリピン軍の銃撃戦が非道すぎる!これが最悪かもしれません。空から地上から、ジャングルだけでなく病人や妊婦のいる病院まで総攻撃。人質や国民の人命なんか、お構いなし。めんどいからまとめて片付けちゃえ!と言わんばかり。まさに悪夢の十字砲火!阿鼻叫喚の地獄絵図に慄然とせずにはいられません。一気呵成にテロ殲滅も、方法があまりにも乱暴で雑すぎる。今年1月にアルジェリアで、同じような事件が起きて日本人が無残な死を遂げたことも思い出されて…あらためて、これは決して絵空事じゃない、いつわが身に降りかかってもおかしくない災いなんだ、と肝に命じました。それにしても…フィリピン政府、よくこの映画の製作を許可したなあ。誘拐事件が早期解決しなかったのは、政府が無能だったからとしか思えないし。国民があまり動揺したり騒いだりしてなかったのも、何だか不可思議で怖かった。誘拐がビジネス化してしまい、もう珍しくもないことになってるからでしょうか。フィリピンも怖い国だ…とにもかくにも、テロは卑劣な犯罪、許すまじ!です。

 極限状態になると表出してしまう、人間の残酷さや醜さもイタい。人質の皆さんは概ね、冷静で忍耐強い人ばかりだったのですが、潜伏先の病院で、空腹のあまり入院患者の食事を奪ったりとか、私なら絶対しない!なんて言いきれない行為に胸苦しくなる。あと、いわゆるストックホルム症候群というのか、犯人と人質が寝食を共にしてるうちに共感や親愛を芽生えさせる現象。テロリストたちのほとんどが若者、あるいは少年で、中にはイケメンもいたりするので、人質の若い女の子といい感じ、なんてことにも。テロリストの連中は、狂信的な野蛮人なんだけど、たまに若者らしい朗らかさや気のよさを見せたり。やはり同じ人間、まったく分かり合えないわけではないのに、という微かな希望も抱かせてくれます。でも、やはりテロと人質、近づけたようで遠い関係でしかない。テレーズとテロの少年(ちょっと昔の池松壮亮似でカッコカワいい!)との交流が、微笑ましくも悲しかったです。 
 テレーズ役は、フランスの大女優イザベル・ユペール。

 泥まみれ、傷だらけになって人質を熱演してます。いつもは無表情で冷ややか、そしてエレガントでシックな彼女なので、怯え嘆き、絶叫号泣、怒りに燃える姿は、珍しく新鮮でもあります。人質の中ではテレーズいちばんクールで知的な感じがするためか、テロリストたちからも何となく一目置かれてるという設定は、イザベル・ユペールだから説得力があります。スッピンでシワも隠さず、痛ましいズタボロヨタヨタ演技は、まさに女優魂のなせるわざ。きれいなだけの吉永小百合とかは、ぜったいやらないでしょうし。それにしても、還暦にしてますます精力的なユペール女史。真の役者とは彼女のような人のことを言うんだろうなあ。CMで稼ぎたいから仕方なくドラマや映画に出てるような日本の“なんちゃって女優”と同業扱いするのは、彼女に失礼ですよね。ユニークで有意義な映画なら、監督のキャリアとか製作国の国籍は関係なし、安いギャラも過酷なロケも断る理由にならない、という彼女のスタンスはまさに女優の鑑。だからこそ、いろんな国の監督が彼女と仕事をしたがるんでしょう。事実、イザベル・ユペールが審査員長を務めた年のカンヌ映画祭で、監督賞を受賞したブリランテ・メンドーサ監督も、彼女にインスパイアされてテレーズ役を創作したのだとか。才能ある監督の創作意欲を刺激して、あなたのために脚本を書きました!どうか出演してください!と懇願させるのが、大女優の証し、条件なんですよね。韓国、フィリピンの次は、ぜひ日本映画に出てユペりん!しかし、彼女ほどの超大物を巧く使いこなす監督、日本にいるかな?ユペりんが興味をもってるらしい是枝監督よりも、園温子監督とかと組めば面白そうだが。

 楽しみにしてた「サスペリア」のリメイクは、どうやら頓挫しちゃったみたいで残念。「修道女」のリメイク“La religieuse”では、色き○がいの中年レズ尼さんを怪演してるユペりんです。予告編(こちら)の彼女、ヤバすぎ~早く観たい♪
 
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