まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

バカ鬼ウェスタン!

2015-04-27 | 北米映画 08~14
 先週土曜日のカープ阪神戦は、なかなかエキサイティングでしたね~
 元メジャーリーガーの黒田博樹40歳と、将来を嘱望されている藤浪晋太郎21歳、注目の年の差19歳対決は意外な展開となり、大波乱を起こしてしまいました。
 バッターボックスに立った黒田に向けて、藤浪は危険球を連発。これには黒田もブチギレ、どう見ても『おどれナメとんのか、クソガキが!』と恫喝してるとしか思えぬ鬼の形相で、マウンドの藤浪にズンズン迫っていったのでした。両軍の首脳陣とナインが飛び出してきて一触即発、あわや乱闘の物々しさに、ズムスタの観客もTV視聴者も騒然。幸い乱闘には至りませんでしたが…この藤浪の危険球連発と黒田の怒りに、野球関係者や両チームファンは喧々囂々。藤浪、凶悪!黒田、大人げない!などなど。私は二人とも好きなので、とにかく当たらなくてよかった!という安堵しか感じませんでしたが…もしナミーの殺人ボールが黒田さんに怪我でもさせてたら、最悪の再起不能な重症でも負わせてたら…

 ↑普段は寡黙で感情を表に出さない黒田さんですが、ブチギレるとこ、怖い上宮高校野球部、新人時代のカープでの地獄のしごき、そしてメジャーリーグ。修羅場をくぐってきただけあって、仁義なきオーラびんびん。つい最近まで高校生だったナミーなどが太刀打ちできる相手ではありません。こんな怖いおっさんが怒髪天で近づいてきたら(しかもバットもって!)私ならチビっちゃいますよ。ナミーもさぞかしビビったことでしょうか。いやいや、現代っ子のナミーのことだから、表面的には萎縮しつつ、『カッカしてんじゃねーよ。熱血は母ちゃんとの夜だけにしとけよオッサンww』なんて、心の中ではペロっと舌でも出してたことでしょうか
 今や広島県人のほとんどが入信している“男気教”の現人神である黒田さんを潰すようなことをしてたら…ナミーは生きてズムスタから出られなかったでしょう。なので、ヒヤっとさせたしモヤモヤ後味の悪さも残しましたが、恐ろしい事態にはならなくて本当によかった。それにしても野球って、ほんと命がけの危険なスポーツなんだな~と、あらためて痛感しました。大人げないと批判されもしたけど、黒田さんの熱さはイマイチ覇気がない若鯉への鼓舞、発破かけになり、この日は阪神に大勝したのでした。さすが黒田さん、何やってもドラマの主役になりますね。カッコいい!でも、翌日のゲームは元のダメ鯉に逆戻りしちゃいましたああああぁ~
 それと。乱闘未遂は、ちょっと残念だったかも。最近、とんと見なくなりましたよね乱闘。最近の野球選手っておとなしいから、何かつまんない。かつては乱闘も楽しみのひとつでしたよね~。なので黒田さんの熱さが、返って新鮮に思えました。プロ野球、もっと~もっと~熱くなれ~♪by 大黒摩季 でも、怪我しないよう気をつけてね!

 「荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて」
 西部開拓時代のアリゾナ。無法地帯な街にウンザリしていた羊飼いの青年アルバートは、恋人に捨てられた直後に謎の美女アナと出会うが…
 大ヒットした「テッド」のセス・マクファーレン監督が主演も兼ねた西部劇コメディ。
 テッドほど評判も興行成績も良くなかったみたいですが、私はめっちゃ楽しめました。私、こーいう過激で大胆不敵でオゲレツなコメディ、大好きなんですよ~。日本の某人気脚本家のドラマや映画みたいな、猪口才で安全な小ネタ系は苦手だけど、おそれ知らずタブー知らず、おきて破りでデンジャラスな笑いは大好物。テッドもかなりのものでしたが、この西部劇も相当なものでした。何度も飲んでたコーヒー吹いちゃいました。

 とにかく、鬼のような下ネタ。青少年や淑女乙女は正視に耐えない、不快になるだけだと思うので、観ないほうがいいかも。私はDVD購入さえ考慮してますが(笑)。何かもう、思い出し笑いおバカすぎるオゲレツシーンてんこもりでしたが、特にツボだったのは、最初の決闘シーンでの影絵。そして、お祭りでの惨劇の記念撮影シーン。下ネタだけでなく、ホラーみたいなエグいヴァイオレンスや、ヤバい人種差別ネタなど、こんなんで大笑いして喜んでる私って、やっぱ病んでるのかしらん?と、ちょっと不安に陥ってしまいました 
 まことちゃんかよ!なビチ○ソ登場も、かなりエグいスパイスに。こんなん日本じゃ絶対作れないよな~な、ゲスのきわみ映画です。でも、どこか幼稚というか、大人向けではないオゲレツさでもあります。昔、兄や同級生の男子が貸してくれたエッチなギャグ漫画みたいな感じ。エロじゃなくて、エッチのレベル。ある意味、微笑ましくもあるオゲレツさなのです。

 演出と主演を兼任した才人セス・マクファーレンは、テッドでの手腕もさることながら、一昨年前にオスカー授賞式での司会でも私を魅了しました。話術だけでなく、歌ったり踊ったり芸達者な上に、顔が優しそうで可愛い!ハリウッドの人気コメディアンって、個性も我もアクも強すぎる人が多いけど、セスはフツーっぽくて好感。つぶらな瞳と美声も好きです。スタイルもよくて、オスカーでのタキシード同様、ウェスタンファッションも似合っててカッコカワイかったです。
 手足が吹っ飛んだり焼け死んだりウンコもらしたり、セスの周囲は大変なことになってましたが、セス自身はあまり暴走してなくて、次々と起こる惨劇や危機に、ヒエーとかオエーとパニクったり、あわわとビクビクオドオドしてるのが主で、そこが可愛いくもあり惜しくもありました。
 共演者も、大物なのによく引き受けたな~と感心するやら呆れるやら。

 謎の美女アナ役のシャーリーズ・セロンは、相変わらず美しい。セスとの仲良しシーンは、恋人役というより何だか姉弟みたいな感じが(シャー子さんのほうが年下ですが)。シャー子さんも気風がいいというかノリがいいというか。『チ○ポ出てる』とか、お下品な台詞をシレっと言ったり。天下の美女、オスカー女優に言わせるセスもスゴいけど。
 悪役は、最近「96時間」シリーズでオヤヂブレイクし、老いてますます盛んなリーアム・ニーソン。丸だしのケツにお花を挿されるとか、彼もよくやるわ~な姿さらして、セスの期待に応えていました。テッドの続編のヒロインに抜擢されたアマンダ・セイフライドも、そこそこ人気女優なのに性悪ビッチ役で、かなりアホなこともやらされてました。いちばんアホで可哀想だったのは、奇しくも今年のオスカー司会者で、「ゴーン・ガール」でも哀れな役だったニール・パトリック・ハリスです。あんなの、日本のお笑い芸人だって事務所が許可しないよ~。そして、テッドでキモい変質者を珍演したジョヴァンニ・リビシが、キモさも出番も倍増で再登場!ハリウッドスターって、おバカもハンパしないところがさすがですよね。あと、ジャンゴとかバックトゥザフューチャーのドクとか、別映画のキャラがチラっと、そっくりさんではなくご本人がカメオ出演。意味不明ながら、映画ファンには嬉しい演出でした。
 ああ~テッド続編の日本公開が待ち遠しい!

 いつかセスの映画がオスカー受賞、なんて珍事が起きないかな♪
 
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鯉のぼれ!

2015-04-19 | カープ
 18日の中日戦を、マツダスタジアムで観戦して来ました~。
 ほぼ1年ぶりのズムスタ。空席はほとんどなく、ぎっしり真っ赤っかにスタンドは染められていて、相変わらずの熱気です。黒田の復帰やマエケンの残留、若手の台頭などで、開幕前はぶっちぎりの優勝!と目されていたカープですが、いざ蓋を開けてみたら…無残悲惨なズッコケ連敗で、只今ぶっちぎりの最下位こ、こんなはずじゃなかったのに~去年の今頃なんて、イケイケの首位独走中じゃなかったっけ?!パワーアップしたはずのカープが、いったいなぜこんなことに…
 久々のズムスタ観戦。先発は、ラッキーなことに黒田博樹メジャーリーグから広島に復帰し、空前の男気フィーバーを呼び起こした黒田さんを、ついに生で見られる!いつもはパフォーマンス席で観てるのですが、今回は上司に譲ってもらった超いい席だったので、黒田が目の前にいるんですよ~。めっちゃカッチョええ~デカくて貫禄たっぷりで、ついでに真っ黒で、まさに漢(おとこ)オーラびんびん!

 帰還したばかりの頃は、まさに勝利の大明神扱いだった黒田さんですが…彼が出てくれば大丈夫!という安心感は、しだいに薄まってるのも事実。黒田さんがダメダメなのではなく、あまりにも無援護すぎる悲惨な状況のせいで、もう誰が登場しても期待よりも不安と不信が先に立ってしまうのです。今までなら、マエケン、丸と菊池ならやってくれる!という期待感と信頼を抱けていましたが、今年は三人とも何か悪いものでも憑いてるかのように精細を欠きまくり。悪い調子は、他の選手にも伝染しているかのよう。今回の黒田さんも、少ない球数で好投していたのですが、野手が打たない打たない!こんなに打てなくなってるのって、もはや異常事態ですよね~。いや、田中や松山、野間とか若手がチョボチョボながらも打ってたのですが。彼らが塁に出て作ったチャンスを、新井や梵らベテランがぶっ潰しまくるんですよ。それでも新井さんはタイムリー一発打ったりして、大歓声を浴びてましたが…梵は酷かった…ことごとくチャンスを潰す彼に、嘆きと怒りのブーイング。あまり責めたくはないけど…ちょっとガッカリさせすぎです。天谷の盗塁失敗のガッカリ感もハンパなかったです。

 ↑新井さん、護摩行でカープに憑いてる悪霊を追い払ってください…
 ハイライトは、黒田VS小笠原、ベテラン同士の対決でしょうか。日ハム、巨人、そして中日へと流れ着いたいぶし銀の渡り鳥、小笠原も結構好きなんよね~。勝負は黒田さんの勝ちでしたが…黒田さん、降板直前にもヒットを打たれ、中日が再びリード。中日の選手が負傷して、タンカで運ばれていったのが心配。ジェット風船を飛ばすのが、何だか申し訳ないようなタイミングでした。大丈夫だったのかな…
 何とかカープが同点に追いつき、もう同点でいい!このまま逃げて!負けるのだけはカンベンして!と、みんな祈るような気持ちで見守ります。黒田さんの後は、いっちー、中崎どんがヒヤっとさせつつも好投、ゲームは延長戦へ。このまま終われ!あわよくばサヨナラ勝ち!という願いは、ガーン!抑えのヒースがやらかして、中日が最後の最後になって勝利をもぎとってしまいました~
 中日の粘り強さに完敗でしたね…ビジター席の中日ファンの応援が、すごく熱くて元気だったのも印象的でした。
 ああ~もうすぐ鯉のぼりの季節ですが…鯉は大空を高らかに泳ぐことができるのでしょうか…

 ↑カープの暗黒時代で苦闘した元エース&主砲が、そろって復帰した今年。何だかまた暗黒時代に戻ってしまってる?!

 ↑男らしい緒方監督と、ちょこんと可愛い大瀬良くんの、何か萌えるツーショット。二人とも、ほんま頑張ってや…
コメント (3)
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美魔男ですね

2015-04-01 | フランス、ベルギー映画
 ああ、大変なことになってしまいました…どうしよう、どうしよう…
 My sister M子が、離婚することになったのです…それも、私のせいで。
 M子の旦那と私がデキた、なんて昼ドラみたいな陳腐な話ではありません。何があったのかというと…ずいぶん前、このブログでも書いたのですが、夜の歓楽街でM子の旦那そっくりなデブの女装男を目撃した、という話。まさかとは思いつつ、やっぱ気になって、M子に恐る恐る報告してしまったのです。それが…ああ、どうしよう、あの女装デブ男は、ほんとにM子の旦那だったのです!M子は騙された!と激怒し、実家に戻ってきました。旦那は女装をやめる気はサラサラないようで、むしろバレて安心したのか、今では堂々とアフターファイブは女装を楽しんでいます。私は責任を感じて、お願いだからM子と話し合って!と、夜の街でセーラームーン姿の彼を捕まえて、泣く泣く説得を試みましたが、月に代わってお仕置きされそうになっただけでした…
 すみません、大嘘です…今日はエイプリルフールですね♪毎年くだらないウソばかりで、スンマセンちなみに、M子の旦那クリソツな女装デブを目撃したというのはホントの話です。怖くていまだにM子には黙ったままです。
 ああ~カープ2連敗ウソだと言って~夢だと言って~幻だよと~♪

 「太陽がいっぱい」
 貧乏なアメリカ人青年トム・リプリーは、富豪の友人フィリップを彼の父親のもとへ連れ帰るためにイタリアのナポリへ来るが、ヨットの上でフィリップを殺してしまう。リプリーはフィリップに成りすまし始めるが…
 アラン・ドロンって、むかし日本ですごい人気だったらしいですね。明るくて優しそうでイモいチョイブサ男が好きな私からすると、アラン・ドロンは美男すぎるというか怪しすぎるというか、あまり心惹かれない俳優ではあります。でも、この有名な名作を初めて観て、アラン・ドロンが本国フランスよりも日本で絶大な人気を誇っていた理由が、あらためて理解できました。
 カッコいい男、セクシーな男はあまたいますが、美しい男はそんなにたくさんいませんよね。若かりし頃のアラン・ドロンは、まさに現在では絶滅種とも言える美男。まずフツーには生きれない美貌です。その禍々しくダークな美しさは、関わる人々を不幸にしてしまう魔性が。彼を見てると、真夜中の誘蛾灯を思い出してしまいます。明るいヒーローよりも、憂いある耽美的な美男のほうが好きな日本の映画ファンにアラン・ドロンが愛されたのも、なるほど納得。
 いい人とか悲しい男の役より、悪い男、非情な男の役のほうが似合うアラン・ドロン。美しさゆえに、他人に社会に災い、不幸をもたらしてしまう男。本当に美しい男って、生きてるだけで罪なのです。罪な美しさ、という形容ができる俳優って、現在の映画界にはいませんよね。毒にも薬にもならないイケメンを見慣れてる目には、かなり禍々しいアラン・ドロンです。

 冷酷で計算高いトム・リプリーって、アラン・ドロンが地でやってるんじゃないかと思ってしまうほどハマってます。殺人や成りすましも、狂気にかられてとか、やむにやまれずとかじゃなく、何か楽しそうにやってるところが怖い、かつ痛快でもあります。フィリップへの屈折した愛とか、格差に対する怨嗟とか、うがった深読みもできるかもしれませんが、私には破滅覚悟で危険なゲームに興じている風にしか見えませんでした。
 アラン・ドロンが、さすがに若い!ので、まだどことなく可愛くも見えたり。フィリップにヘコヘコ卑屈に接する姿とか、フィリップにいぢめられてアタフタする姿とか、かなりコミカルな感じさえしました。同じパトリシア・ハイスミスの原作を映画化した「リプリー」では、トム・リプリーをマット・デーモンが演じてましたが。アラン・ドロンとマットって…牡蠣とジャガイモぐらいの違いがあるけど、食べたら腹こわすかもしれない牡蠣よりも、どんな風に食べても安全で美味しいジャガイモのほうが、私は好きです。リプリーのキャラも、ガチホモ&マジキチなマットのほうがキモくて面白かった。
 でもヒロイン対決なら、アラン・ドロン版が圧勝です。フィリップの恋人マルジュ役のマリー・ラフォレの、憂いあるエキゾティックな美しさ!マット版では、貧相な似非お嬢様グイネス・パルトローだもんね。勝負になんないよ。
 ニーノ・ロータの有名なテーマ曲や、南欧の海の碧いきらめき、風情ある街並みなども、危険な夏を美しく彩っています。リプリーみたいな役を、お気にの若手男優にやってほしいな~。池松壮亮とか似合いそうだし、イメチェンで松坂桃李とか福士蒼汰とかがやっても面白そうじゃないですか。向井理とか意外とハマりそう。ムカイリー、地は冷酷そうだもんね。
コメント (7)
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