『癒しの時間』と『優しい空間』

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お世話になっているお客さまが、先日カフェをオープンされましたので、ちょっとお邪魔してきました。

場所は、お店から自転車で１５分ほどの台東区谷中。

不忍(しのばず)通りから少し入った、住宅街が立ち並ぶ静かなエリア。





名前は、コーツト・カフェ『藍い月』。


ゆったりした『癒しの時間』、リラックスできました♪

明るく開放的なギャラリーのような店内。
流れるジャズと、オーナーが集めたこだわり家具たち。

スタイルにとらわれず、好きが詰まった『優しい空間』。



オーナーによるオリジナル・デザインの服や靴も販売されてます。



壁には、大きなキャンバスやフレームに納められた作品たち。
個性的で元気をもらえそうな色彩感。『心象風景』？



実は、オーナーはプロのイラストレーター。個展もやられてます。

センス良く多才・・・うーん、羨ましい♪



お近くにお越しの際は、皆様も是非！！

コーツト・カフェ『藍い月』



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マッコブのケーン・バックチェア修理中・・・その１

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たまには修理風景をお届けしましょう・・・

ただいま、マッコブのケーン・バックチェア(籐の背もたれのチェア)を修理中。４脚あるのですが、修理作業を４脚並行して行いたい・・・という訳で、励んでいるのですがなかなか進みません。

このチェアは、オリジナルもオリジナル。座面から塗装から全て良い状態なのですが、如何せん古いものなので、背もたれの籐が破れてしまっています。



さすがに、見た目もよろしくないので、張替え中。。。

で、この籐がまたまたいい味出しているのですが、部分的に張替えは不可なので、張替え作業です。

まず、何をやるか・・・

籐がはめ込んである背もたれ部分の枠を外します。

文章で書くのは簡単ですが、枠組みの竹自体が年代モノなので、ほとんど完璧に背もたれに密着してます・・・竹と籐を接着剤を使って枠にはめ込んであるので。

ですので、枠を水分で緩ませながら、数種類のサイズのノミを駆使して、枠を外してゆきます・・・丁寧に、そして慎重に。

枠や塗装を傷つけないように。。。



メインで使う『追い入れのみ』の幅は３ミリ。枠にギリギリ入る３ミリ幅のノミは、実はあまり売られてません・・・やはり、強度の問題でしょうか。先端は焼き入れされてるものの刃先が欠ける事も。繊細なんですネ。という訳で、先日ノミを新調♪



ゆっくり、ゆっくり５ミリくらいずつ。



やっと、ひとつの枠を外しました。



枠の後には、籐の破片やら残っていますので、幅の大きいノミで、綺麗に掃除してゆきます・・・。


瞬く間に時間は過ぎ、一脚の籐を外すだけで１日が。(他の仕事もやりながらとはいえ・・・。)

気の長い作業・・・先はまだ長し(笑)



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Paul McCobb ポールマッコブの収納家具のヒミツ・・・

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『マッコブの収納家具のヒミツ・・・』

ちょっと意味深でキャッチーなタイトル。

実は、大袈裟な内容ではないので、タイトルに釣られて読んでる皆様には申し訳ありません(笑)


さて、マッコブの作品には木製のものが大変多く、プランナーグループを含めて、そのシリーズのラインナップには多くの収納系家具も含まれます。


ご来店頂いたお客様でも、また、既にお買い上げ頂いた事のあるお客様でも、あまり見たことのないであろう画像をご紹介しましょう♪

もう既にお持ちの方でも、引出しを全て取り出し、中身の構造がどうなっているかをマジマジと見る程の家具好きの方は少ないかも知れませんし。。。。



＜ポール・マッコブ　Winchendon Planner Groupのチェストの場合＞

①引き抜いたＤｒａｗｅｒ(引出し）の正面と側面の部材の接合部分には、Dovetail Joint(蝶継ぎ)が使われてます。

しかし、引出しを引き抜いて、裏返しにしないとわかりません。通常使用の際の上から見た場合の見た目も考慮されてます。



安易に接着剤やネジを使うのでなく、負荷が高い部分の接合部分の面積を増やし、強度を増す有効な方法。木目の方向にも配慮されてます。




②引出しの側板と背板も同様に蝶継ぎを使用。



③引き出し側のレールの接合面。一枚板を刳り貫いて製作。１９５０年代の家具ですから、現在のように金属製のレールではありません。



④チェスト本体側のレール。接着剤とネジを併用。角は面取りされてます。



⑤本体内部では、レールはこのように組まれてます。



⑥マッコブの収納系作品で良く見られる天板と側板の接合面。内側に補助の木材が使われています。ヘイウッドなどでも使われる常套手段。



⑦通常の使用では、まず目にする事は無いと思いますが・・・(笑)

一般的に、家具メーカーの刻印(マッコブの場合、メタルプレートやフォイルタイプのシール、焼き刻印など)は使用する人の目に付く場所(引き出し内部や背板の裏側)などにあるものですが、１９４９年～１９５１年頃の初期プランナーグループ作品には、こんな本体内部の引出しを外してみないとわからない個所に刻印があったりもします♪








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コーヒーカップの飲み較べ＃２ Arabia Ruska アラビア・ルスカ

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昨日、病院で無事に『抜糸』が終了しましたので、徐々にエンジンの回転を上げて行きましょう♪




北欧フィンランドで有名なアラビアの食器。
お好きな方も多いでしょうね・・・。

デザインは、フィンランド生まれのデザイナー、ウラ・プロコッペ(1921-1968)によるもので、コスモスKosmosシリーズも同様の形状(Ｓｈａｐｅ)を持っていますが、このルスカは釉薬ののらないマットな仕上げで、非常に落ち着いた印象で、見た目に和みます。

昔ながらの『喫茶店』でコーヒーを頼むとピッタリ♪


さて、ユーザビリティですが、こちらのティーカップは深さが浅く口径が大きいので、取っ手をいちいち掴むよりは、思わずカップの周りをわしづかみしてしまいます(笑)

お皿に載せる際、お皿の窪みがカップ底の口径よりやや大きい目ですので、突っかかる感じはしませんんが、ちょっとゆるい感じも。

ディテールのエッジ部分に丸みが無い(実際に口をつけるカップの外周淵とお皿の外周淵部分が外に向かって拡がっていて、やや角張ったデザインで、お皿の裏の高台もやや高め）ので、仕事場・職場など洗い物の数や種類が少ないシチュエーションで使うには良いかも知れませんが、家庭で他の食事用の食器や調理器具と合わせて洗い物をし、同じバスケットで水切り・・・という場合、ちょっと気遣いが必要かも。

欠けてしまうと悲しいので。。。



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Labor Day レイバーデイ

９月７日月曜日。外は、涼しい秋晴れ模様。

仕事中の今、インターネット・ラジオからは、ゆるーい休日ムードが漂ってきてます。
そう『Ｌａｂｏｒ　Ｄａｙ』、直訳すると『労働者の日』。

ロスのＦＭ局なのですが、近場のイベントやリゾート関連ＣＭが満載です。

アメリカで、車の修理や部品交換を頼むと、請求書にはパーツ代に加えて『Ｌａｂｏｒ(工賃)』が足されます。なんか、『地に足の着いた』単語って感じ(笑)



で、わたしはと言うと、明日のお休みは、先週手術した個所の『抜糸』。

嬉しいような、悲しいような・・・というか、やっぱり痛いかな。。。
『抜糸』の時って、麻酔なし？

しかし、さっさと治して、たまってる仕事しないと♪


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アメリカン・サイン ＃８ ホテル選び・・・口コミを信じる？

アメリカ滞在中、気になるホテル・モーテルのサインを見つけてはドキドキするのですが、無論全て泊まる訳にはいきません(笑)

ということで、その場で写真を撮り、戻って調べるのですが、稀に発見するのが口コミ情報。



今回ご紹介するのは、『New Windsor Hotel ニュー・ウィンザー・ホテル』。



眩い(まばゆい)ネオンサイン！！



外観は、５０年代に流行のパステルカラーに塗り分けられ、フロリダ州マイアミにゴロゴロある、『コロニアル・スタイル』を思わせますが、フェニックス市内にあるホテル。それもダウンタウン近し。治安は若干悪し(笑)

まあ、どこへ行ってもダウンタウンはそんなもんです。。。



写真だと分かりずらいですが、近隣には建物が無く、立体駐車場などばかり。

いわゆる『裏通り』に面しているので、あたりは暗い。

余計、ネオンサインが目を惹きます♪



で、口コミを発見。



『ＮｅｗでもＨｏｔｅｌでも無いし・・・』

という、タイトルが付けられていますが、投稿者のレーティングは三ツ星でした。

内容を読んでみると決して満足度が高いようには思えないのですが、このようなレーティングをつけるところが、お国柄なのかもしれません(笑)


以下は、オリジナルのコメントです。宜しかったら読んで見てくださいネ。

Neither "New" nor "Hotel"....”

The New Windsor is essentially an extended stay for the homeless - not a "hotel" in the traditional sense. It is NOT new - It was old 30 years ago when I worked in that area. I give it a neutral rating because it delivers on what it promises. A safe place for the down and out to stay. Nothing less and certainly nothing more.


面白いですネ♪




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おばあちゃんとペリアン話

昨日、チャーミングなおばあちゃんがふらりとご来店。

『おばあちゃん』だといささか失礼かもしれません・・・６０代だと思うのですが。

日本語があまり達者でないご様子を見て、英語で話しかけることに。

『以前より、(お店の)前を通りかかって、絶対来なくちゃって思ってたのよー。』

『ありがとうございます♪』




店頭に飾ってあるネルソン・ランプをみていたおばさんは、

『これ、素敵ねー、ノグゥーチみたい・・・ノグゥーチ(イサム・ノグチの事)知ってる？』

『ハイ、もちろん知ってますよ♪ご存知なんですか・・・？』

『ええ、好きなのよ～。似てるわよね・・・このランプ。』



店内にあるチェアを見ながら、

『これ、ダニッシュ？』

『いいえ、アメリカのです・・・』

『へぇーかっこいいわね～チャールズ(←イームズを指してる)もいいけどねー。わたしチャールズの持ってるのよー。(決してイームズとは言わずに、チャールズとレイと言う。)』



ひとしきりイームズ、マッコブ、サーリネンあたりの話で盛り上がり、ふとマッコブのキャビネットなどをみながら、


『これってペリアンッツ？ペリアンッツ知ってる？』

『エーッツ、お客さま、ぺリアン知ってるんですか・・・？』

『もちろんよー、わたしフランス人だもの。。。』

『そうなんですか、失礼しました(笑)』←フランス訛りの英語はわかりずらい・・・。


外見で人を判断してはいけませんと小さい頃習いましたが、そのおばさんは一見すると、どちらかというとラテン系というかスペイン語圏の人という感じ。


わたしが過去一緒に仕事したことのある、サルコジ大統領のような『いわゆるパッと見フランス人』の方とは異なります(笑)


まさか、ペリアン話をフランス人と駒込でするとは・・・♪



*****Charlotte Perriand/シャルロット・ペリアン(1903-1999)*****

ル・コルビュジエのアトリエで働き、ジャンヌレとともにコルビュジエの作品(ＬＣシリーズのソファなど)の家具製作の実作業を担当していた為、シェーズロングなどをコルビュジエと共同して世に送り出した、とても可愛らしい女性。

あくまで好みですが、フランス・モノでピンとくるモノのは、あまり多くはないのですが、何故か記憶に残る作品がひとつ。以前、とある有名オークションに出たものです。



Jean prouve ジャン・プルーヴェと共同製作となっている『メキシカン』という名前のブックシェルフ。

一目見て、『芸術』だな・・・と。無論、お値段も・・・２０００万円以上？

彼女の作品で、ひとつだけ選ぶなら迷わずこれかな・・・。

一般的に、簡単に所有できるモノでないだけに、こういったデザインを常設展示するデザイン・ミュージアムが日本にもできればいいのに♪





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Jens Risom ジャン・リソムのデスクトップ・オーガナイザー

昨日のブログにて近況報告をさせて頂きましたが、本日無事に挿官してたドレン(管)がはずれ、来週火曜日に抜糸です。

明日も消毒・ガーゼ交換の為、外来通院なのですが、明日は土曜日。外来は午前中だけ、ということで混雑予想。。。


診療は午前９時からなのですが、

『受付は朝７時半からですからねー、受付番号順なので早めにいらしてもらって、そのあと用事を済ませてもいいですよー♪』

って、早すぎる。。。(笑)



さて、Ｊｅｎｓ　Ｒｉｓｏｍ　ジャン・リソムのデスクトップ・オーガナイザーのご紹介です。

『デスクトップ・オーガナイザー』と書くと、何やら仰々しいのですが、いわゆる卓上トレイ。一言でいうと、『書類入れ』みたいなモノ。

良くドラマなので、偉い方の机の上を見ると、『決裁』とか『未決』などと書かれた黒い漆塗りのようなトレイ？が置かれていますが、そこまで仰々しいモノではなく(笑)



木目の美しいチーク材を使用。



周りには、薄く延ばした革が張られています。



落ち着いた色合い。



裏には、滑り止め用？にコルクが貼ってあります。

詳しくは、こちらから。。。




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秋模様

秋模様～肌寒さを感じる今日この頃ですが、昨日臨時でお休みを頂きました。


当店は、通常毎週火曜日が店休日。

で、火曜日に、形成外科で簡単な手術を受けました。別段悪い病気と言うわけではありませんが、７年越しにだんだんと『成長？』していった直径６センチ程のおできのようなもの(医学的には良性の腫瘍だそうですが・・・)を除去する手術。

日常生活に支障もないし、痛みも当然無かったのですが、違和感があったもので、この機会にと決めました♪

かかりつけの中堅の総合病院は、昨今の医師不足？の影響か、数年前に産科は廃止となり、今回の形成外科は完全予約制で毎週火曜日の午後のみという変則診療。まあ、緊急度が低い診療科目というのも理由としてあるかもしれません。

局部麻酔を使用した、一時間半ほどの日帰り手術は無事終了。ただ、痛み止めを飲みつつも、痛みで眠れない夜を過ごし、昨日はお休みさせていただきました。


手術中は、麻酔を深い部位まで追加しながら、『痛いっ』を連発しつつ、手術室内観察。

血圧と脈拍をモニターするマシンの側部についたタグを見ると、約２０年前のバブル期のタグがついた機種。マシンの操作パネル部分は、今もファンに支えられている、マッキントッシュのステレオ・パワー・アンプの様でした。

『古いもの』を扱い『味わい』重視のわたし(笑)ですが、医療機器はヴィンテージより新しい方がいいな、と。(笑)




隙間のできた患部には、今もドレン(管)を挿官中。あと数日通い、来週には抜糸予定。

という訳で、今月７日までは変則で、正午から１８:００までの短縮営業とさせて頂きます。宜しくお願い致します。


*****短縮営業のお知らせ*****
期間：９月３日(木)～９月７日(月)
営業時間：１２：００～１８：００





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