コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

修理中だったデスク~その3 John Van Koert for Drexel

2009-10-11 15:58:58 | ジョンファンコート エドワードワームレイ
*****お知らせ*****
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爽やかな風の吹く連休中ですが、みなさま如何お過ごしですか?

『行楽の秋』を満喫中?

ちょっとうらやましい。。。



さて、少し前にお届けしました修理中のデスクの話ですが、先ほどアップ致しました。

1950年代後半~60年代のアメリカでは、『アーツ&クラフツ運動』ムーブメントから『スカンジナビアン』(北欧ブーム)が流行し、その後アメリカンに戻って、という流れがありました。

そんな時代、家具にもいろいろな影響が伺えるのです。


さて、修理しておりましたデスクをご紹介。


ニューヨークで活躍した著名デザイナー、John Van Koert ジョン・ファン・コートによりDrexel Furnitureドレクセル向けにデザインされた1956年のデスクです。


1950年代の同時期にDrexelで活躍したデザイナーとして、John Van Koert(1955-1961)の他には、Dunbarの作品で有名なエドワード・ウォームレイ Edward Wormleyやキップ・スチュワート Kipp Stewartとスチュワート・マクドネル Stewart MacDonellが在籍。

John Van Koertの流れるような華麗なフォルムは、ポール・マッコブの影響や『ウラジミール・ケイガン Vladimir Kaganがウォームレイに出会ってしまったスタイル』と評される事もあります。

このあたりは、割と『通好み』『玄人受け』するデザイナーでしょうか?


デスク本体の話に移ります。


ウォルナット材とオーク材突き板による上質で端正なデスク。天板部分には、深みのある落ち着いた色合いのマーブル模様スキン・レザー(本革製)が使われています。引き出し一段が天板下中央に位置し、デスクトップには、味わいあるオーク材のメール・レターオーガナイザー。引き出し裏側にステンシルで記されたドレクセルのマークが入ります。









*****John O. Van Koert ジョン・ファン・コート(1912-1998)*****

1950年代に、いち早くダニッシュ・モダン・デザイン(デンマークを含む北欧デザイン)家具の魅力を紹介した、卓越したニューヨークのデザイナー。ニューメキシコ州サンタフェにて86歳で他界。

Van Koertは、モダンデザインを紹介するため銀食器や家具をデザイン。カナダのマニトバ州で生まれ、後にミルウォーキー州へ移住。画家・彫刻家を志し、ウィスコンシン大学で学び、芸術学部にてデザインの教鞭をとる。

第二次大戦後、ニューヨークへ移住。ハリーウィンストンHarry Winstonのジュエリーデザイナーとして働き、工業デザイン分野にも進出。

1954年、『北欧デザイン』展覧会のディレクターとなり、ブルックリン美術館などの会場を3年間巡回し、アメリカ人向けに北欧モダンデザインを精力的に紹介。Van Koertのドレクセル向けの家具デザインは、Abraham & StrausやMacy's、Bloomingdale'sなどのデパートのモデルルームで展示され、1956年には、シルバー仕上げハードウェアや丸みを帯びたエッジのデザインのウォルナット家具がデザインされた。




アメリカにおいても60年代の北欧家具を見かけるのは、John Van Koertのお陰かもしれません。Wegnerの家具との相性はいかがでしょうか・・・。

詳しくは、こちらから。。。


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