コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

贔屓目に見ても花瓶としての実用性は無いけれど、美しい花器(花瓶)by Doug Ayers

2011-10-17 15:35:41 | 美術品-彫刻/オブジェ
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『工芸とは、実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美術的な美しさを融合させた工作物のこと。多くは、緻密な手作業によって製作される手工業品である。あくまでも実用性を重視しており、鑑賞目的の芸術作品とは異なる。ただし両者の境界は曖昧であり、人によっても解釈は異なる。』・・・ Wikipediaより抜粋

前回、オニキスのブックエンドのブログを書いている際も常々感じていたのが、工芸なのか美術(芸術)なのかということ。

個人的には、工芸より美術の方が上という考えでもないし、工芸作品より美術の方が技術的に勝っている、という気もさらさらありません。むしろ逆の場合も往々にしてある!

ただ、一点、対象が『実用的かどうか』という観点で判断すると、フムフムとなる訳です。



さて、今回ご紹介するのは、木工で著名なカリフォルニア州のアーティスト、Doug Ayersの作品です。

基本的に数が少ないので、稀にオークションで見かける程度。そう考えるとフィンユールのボウルとは思想が違うのでしょうね。


外観的にいうと万人が花器(花瓶)と答えるでしょうが、重箱の隅をつつくかのごとく、どう贔屓目に見ても花瓶としての実用性は無し(笑)・・・ということで、『Not 工芸品』ということになりそうです。

まず最初にお伝えしたいのが、ローズウッドの木目の美しさ。そして重量。重いっ・・・。

丹念に木彫され、形作られた左右非対称の花器で、オーガニックなフォルムとローズウッド無垢材の景色が暖かい、全体的に野趣溢れた造形が特徴です。

工芸品とするならば、この非対称のフォルムやあえて研磨しないで残した部分などは想定外でしょう。







こちらは裏面。

全方向から完全に研磨して仕上げてしまったら、面白みが半減するなぁと感じるのは私だけでしょうか。









こういう発想で製作された家具があれば面白そうですね・・・ジョージ・ナカシマなどがその系譜かな♪

詳しくは、こちらから。。。




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