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口は災いの元、自ら隣国関係を害する日本(2)

2013-07-18 | ラジオ
現在、日本およびロシアの歴史家の間では、二国間関係の歴史の難しい問題についての共同研究が行われている。そのプロジェクトのロシア側からの参加者の一人、モスクワ国際関係大学のストレリツォフ教授は、両国の研究者は、二国間関係史への視点を完全に一致させることを目的には据えていないとして、次のように語っている。
「私たちの課題はロシアと日本に存在する、さまざまな歴史学の流派の視点を提示し、専門家同士で、また通常レベルで生じる誤解を取り除くことにある。このプロジェクトの枠内で私たちは社会意識に大きく影響を及ぼそうとか、外交エリートの視点を変えようとか、そういった大きな目的を掲げてはいない。それでも互いのなかにある警戒感や、日本とロシアの国民の間に漂う不信感などの帳を開くために、この路線における最初の一歩は踏み出したいと思っている」
このように教授は語っている。

理屈の上でいいますと、日本とその隣国間の論争も、つまり日本と韓国、中国との間の論争も当事者国の代表者たちによる、共同研究によって解決可能なはずだ。
ですが先日モスクワを訪れた、熊本大学のイオキベマコト教授は、今のところ中国や韓国との共同研究を行おうという話は成立していない。日本の提案を中国や韓国側は退けていると語っている。
なお教授は、日本の複雑な歴史問題を研究する委員会の委員長を務めている。こうした行為を説明する理由は2つあるのではないだろうか。一つは韓国および中国は、日本人研究家たちが冷静に客観的に日本の行為を評価し、実際に侵された犯罪を犯罪と呼ぶということを信じていない。もう一つは韓国も中国も日本への心理的、政治的圧力をかけるための、この先もアジアの歴史における汚点を利用したいと思っているかということだ。
厳密に言うと、こうした非難をするための確たる根拠は今の時点では存在しない。ですが批判の根拠にしようとすれば、日本人政治家たちが20世紀前半のアジアにおける、日本の行為について行う要領を得ない、または慎重さに欠く発言はすべて用いることができる。日本の軍国主義支配に苦しんだ民族には、これに対するモラル上の権利は十分にあるとも言える。
アジアのナショナリズムの高揚を考えると、日本人政治家たちのこうした不適切な発言への反応は、今後より先鋭さを増していくのだろう。より慎重な態度で発言を行うべきではないのではないだろうか。
そうすれば韓国、中国、日本の研究者らを一つのテーブルに着かせ、歴史上の複雑な問題について討議させることが、もっとたやすくなるだろう。

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