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米中 憲法見直しを日本に促す(2)

2013-07-13 | ラジオ
その一方で一部の国々にとって、対立もまた連合も喜ばしいものとは言い難いと思われる。ここで2009年に、当時、鳩山首相が行った発言に注意を促したいと考える。
鳩山首相はおおよそ次のように述べた「米中対立は自動的にアメリカと、安全保障条約で結ばれる日本も中国の敵にしてしまうが、Big Twoは、この地域のアメリカの主要な同盟国であるという名誉ある、また心地よい地位を日本から奪い、日本を世界政治の三流プレーヤーの地位に落としてしまう」
鳩山首相は当時、このように述べた。。

もし現在、米中連合が確実に現実のものになり始めたならば、鳩山氏のもう一つの考えがアクチュアルなものになると思われる。そのもう一つの考えというのは日本が、アメリカに言いなりの同盟国でも、また中国抑止の単なる一つの歯車、メカニズムでもなく、いわゆる兄貴分の顔色を窺わずに、自分で友人や同盟国を選ぶ力、能力のある国にならなくてはいけないという考え方だ。
鳩山氏の対外政策における、日本政府のアメリカへの依存度を少なくすべきだという訴えは、かつて支持を集め、彼は首相の座に就いた。
しかしアメリカ側は、沖縄からの軍事基地撤去に関する交渉で非妥協的な立場を取り、結局、日本の政治史上、初めての民主党政権の首相となった鳩山氏は、主要な選挙公約を遂行できなかった責任を自ら取って辞任を余儀なくされた。

しかし日本には、自分の国の外交政策をもっと自主的なものとする以外、他の選択肢はないように思われる。さもなければ日本は、米中関係の人質となってしまう。それは大変名誉ある事でも、また心地よいものでもない。なぜならBig Twoプロジェクトが成功するのかどうか、米中という二つの超大国の争いが、いったい終わるのかどうか、誰も保証できないからだ。

日米同盟崩壊 ~もう米軍は日本を中国から守らない~
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集英社

7月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル