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エネルギー資源供給を拡大するロシア

2010-09-30 | ラジオ
これまでに西側、ヨーロッパへの資源供給国だったロシアは、東にも精力的に進出しようとしている。
9月21日、ロシアと中国のエネルギー対話の枠内で、合弁の石油精製施設と、石油から液体燃料を精製する合弁企業の設立に関する協定が締結された。
これと同時にバルト海ではヨーロッパ市場へ炭化水素を供給する、ガスパイプライン・ノースストリームの建設作業が続いている。

ロシアが近隣諸国との間でエネルギー資源供給の範囲を拡大させている背景には戦略的な要素がある。
中国の(???)に建設されることになる石油精製施設では、年間1300万トンの石油を精製することが見込まれている。
内7割はロシアから供給されることになっている。また石炭から液体燃料を精製する合弁企業は、ロシア連邦内に建設されるが、(???)に関しては中国のノウハウを使用して共同で取組むことになっている。

またガス分野でも連携が取れている。中国へ供給するロシア産天然ガスの量は、2015年にも増量される可能性がある。残りは価格交渉のみとなっている。
エネルギー再生研究所専門家は、ロシアは輸出するエネルギー資源量が増加しても、これを賄う事が出来ると自信をもっている。
「石油ガス施設の進歩に関する、国家プログラムのエネルギー戦略では、石油そして特にガスの採掘量の大幅増加を視野に入れている。
そしてこれらのパイプラインは供給の強化や、多角化のための追加的な方法としして見込まれている。
ノースストリームや中国への石油供給は、すでにロシア産石油が出回っている市場への供給を削減することなく、行わなければならない」
専門家は、このように話している。

東へも進路を取ったロシアだが、ヨーロッパへも供給ルートの多角化も力を注いでいる。ノースストリームを利用して2011年にはドイツやフランス、オランダ、イギリスへのロシア産ガスの供給が始まる。
一方ロシア国営ガス企業ガスプロムは、もう一つのパイプライン、サウスストリームを利用して、ヨーロッパ諸国のおよそ半数へガスを送ることになっている。
それでもヨーロッパへのガス市場へ参画するチャンスは、他の国々にも残されている。
特にガスパイプライン、ナブッコ計画への参加国やウクライナのようなロシア産ガスがヨーロッパへ供給されるまでの、経由国にもチャンスはあるだろう。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れず

9月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル