1010 Radio

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北極をめぐる闘いは平和的に(2)

2010-09-23 | ラジオ
ノルウェーとロシアは北極の豊かな天然資源開発のため、合弁企業の創設を決めるという唯一のアプローチを見出した。
カナダの間も(「カナダとの間」のほうがいいもよ)共通の、言ってみれば分母を見つけ割り切る必要が迫られている。
(相変わらず回りくどい説明)
カナダ政府は北極海大陸棚を得ることによって、自国領土拡大を求める申請を国連に出す、断固とした決定を下した。
カナダ側はロシアがだいぶ以前から、自国領の大陸棚の延長と見なしているロモノーソフ海底山に対する権利を証明する考えだ。

北極海沿岸諸国が歩み寄りを達成できるか否かは、時間が経過してみないと分からない。今のところロシア・カナダ外相会談の結果によると、懸案は海洋法に関する国連条約の中で決められたメカニズムにのっとって解決されると述べられているに過ぎない。またカナダのキャノン外相は、我々はロシアと共同で大陸棚の拡大に関する申請を出す可能性もあると伝えた。

この海域、北極海の地方における深刻な紛争を望むものなど誰もいない事は、はっきりしている。しかし関係当事諸国は、軍事的要素によるものも含めて、交渉における自国の立場を最大限強める事を目指している。
例えばカナダの北極戦略の中では、カナダ北極レインジャー部隊の増員が述べられているし、ノルウェーは北極周辺を対象とした機動司令本部を設立した。
アメリカでは、できるだけ早急に自国の砕氷船団の建造に着手する必要性が叫ばれ始めている。さらにNATOも、この海域に並々ならぬ関心を示している。

なおロシアは、北極地方にNATOが軍事基地を置く事はないという主張に対して、懐疑的に受け止めている。カナダ外相との会談でラヴロフ外相は、もしNATOが、誰がどのように北極地方における諸問題を解決するのか、それを決める権利を手にしたとしたら、彼らが正しく行動するとは思えないと釘を刺した。
今月22、23両日、モスクワで国際北極フォーラム「北極は対話の領域」が開かれる。北極は平和的な協力の地域として今後もあり続けるべきであり、ここに軍事基地を置くことは必ずや、世界の安全保障における脅威になると思われる。

(???)は聴き取れず

9月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル