まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

奈良を視て楽しんできました(4)元興寺(極楽坊)

2008年09月08日 | 奈良

しばらく、お盆前にまじくんと出かけた奈良をご紹介しています。奈良は、2010年の平城遷都1300年祭にむけて、注目されています。先に、法隆寺薬師寺唐招提寺をご案内しました。

F1000066_2元興寺(がんごうじ)は、蘇我馬子が建立した日本で最も古いお寺の飛鳥寺前ブログ】が、平城京遷都にともない飛鳥から移転してきたお寺です。

奈良時代には、猿沢池の南に広大な寺地を持ち、金堂、講堂、宝塔、僧坊が立ち並んでいましたが、都が京に移った後は、衰退していきました。室町時代には伽藍のほとんどが焼失し、焼け残っていた五重塔と観音堂も幕末に火災で焼けてしまったそうです。

現在、元興寺の寺号を残すのは、極楽坊とよばれる、もともとは元興寺の僧坊のひとつだったものと、塔跡にある華厳宗の元興寺とがあります。

今回は、極楽坊へ行ってきました。極楽坊とよばれるのは、奈良時代の元興寺の高僧、智光が残した極楽曼陀羅が、鎌倉時代に祀られて極楽坊とよばれるようになったそうです。国宝の本堂(写真左上)は鎌倉時代のもので、禅室(国宝)と1棟だったものを曼荼羅堂として独立させたものです。西面の屋根瓦は天平時代特有の重ね葺き(行基葺き)で葺かれており、今も飛鳥の地から運ばれた瓦が一部使われているそうです。(写真左下)

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中世以来庶民の信仰を集め、境内から無数の石仏民俗資料が発見されています。収蔵庫には、奈良時代の国宝の木造五重小塔や木造阿弥陀如来坐像・智光曼陀羅図・庶民信仰資料などが多数保存され、公開されています。

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境内には、たくさんのがありました。ちょうど今頃は咲いているでしょうか?満開になると、きれいでしょうね。

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元興寺は、奈良らしい静かな落ち着いたお寺です。なお、江戸時代末期から明治にかけての面影を今に伝える「ならまち」は、元興寺の旧境内を中心とした一帯です。今回は真夏の暑い中、しかも不覚にもカメラを忘れ、携帯電話の写真での撮影だったので、今度また訪ねたいです。

拝観料:大人400円 中高生300円 小学生100円 駐車場無料

元興寺 http://www.gangoji.or.jp/index

この後は、一昨日出かけた【前ブログ】、東大寺をご案内します。今度はカメラ忘れませんでした。(^^;)