みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

超音波カッターが切れなくなった!

2014年08月02日 22時35分19秒 | 工具・材料
 愛用している本多電子の超音波カッター、またぞろレジン製射出座席の湯口をカットしようと引っ張り出して来ました。最初はいつものとおり、硬いレジンがまるで豆腐のように切れていました。ところが突然、スイッチを押しても切れなくなってしまいまったんです。超音波の振動がなければ、普通のカッターナイフと同じです。
 スイッチを押すと、パイロットランプは確かに点灯します。しかし超音波カッター特有の、蚊の鳴くような小さな振動音が全然聞こえないんですね。レジンのような硬いものでではなく、紙に当ててもやはり切れません。もちろん、超音波切断につきものの摩擦熱も全く発生しません。
 長年愛用していたのに、ついに故障か~。みなさんご存じのように、レジン樹脂というのは、普通のカッター刃を当ててもギシギシしてなかなか切れないのです。精密ノコを使うにしても、射出座席のようなパーツは座席側にごちゃごちゃ細かいものがついていますから、力を入れて保持する場所がありません。超音波カッターを買ってから、その問題が一挙に解決。作業時間は短くて済むし、正確に切れるし、安全です。レジンが豆腐のように切れる刃物は危険だろうとおっしゃるか? いや、そうでもないんです。万が一刃が指に当たっても、痛いと思った次の瞬間には作動スイッチから指を離してしまいます。そしたらもう刃は切れなくなるんです。指がずぶずぶと切れている間、スイッチを押したままになんて、したくでもできるものではありません。そもそも超音波カッターの作動スイッチは、小さくて結構押しにくい。これは安全のためにわざと押しにくくしているんじゃないかと思います。不用意にオンにならないようにしてあるんでしょう。
 最近なかなか模型を作る時間がないのですが、いつかはこのキットにこのレジンパーツを使おうと、いろいろ買い込んでいます。いつの日かキットに組み入れるその時のために、空いた時間でレジンパーツの湯口だけをぱさぱさと切っておこうと、超音波カッターの出番は結構多いのです。航空機のコクピットに、武装パーツに、ミニスケール戦車にと、まだまだ切りたい湯口はいっぱいあります。ちょうどまた、最近買ったレジンパーツを切り出しておこうと思った矢先に、超音波カッターが切れなくなってしまいました。これは痛いな~。最近はかなり安くなって、模型店等でも扱い始めたとは言え、やはり三万円前後はしてしまいます。修理を依頼するにしても、私のは結構遠くで買ったので、買ったところに相談するのも難しいし。

 もしやと思って、取扱説明書を見直してみました。すると、時々清掃をすること、と書いてあります。超音波カッターの先端部は、刃を固定金具に挟み込み、その固定金具をホーンと呼ばれる本体側の軸穴に差し込み、それをネジで固定するようになっています。その固定金具を一旦取り外し、ホーンの軸穴内部と、固定金具の周囲を清掃するんだそうです。
 そこでネジを外して固定金具を引き抜いてみました。そう言われれば、わずかですが金属粉がこびりついたような汚れがついています。この程度の汚れ(金属表面がこすれたような感じ)が作動に影響するとは思えなかったのですが、とにかく掃除しておくことにしました。家庭用アルコール消毒スプレーの液を綿棒につけ、それでホーンと固定金具をぐりぐりと拭きます。これを何度か繰り返し、最後に乾いた綿棒で磨きました。もちろんアルコール消毒液はわずかにして、本体を濡らさないようにします。
 さて清掃終了。刃を新しいものに交換して、元通り取り付け完了。この時、ネジはきっちりと締めておきます。買ったばかりの頃、刃を交換した際に、ちょっと締め方が甘かったのでしょうか。スイッチ入れたら超音波のすさまじい振動のため、ネジがポンと飛び出してしまいました。

 さていよいよスイッチオン! こいつ…、切れるぞ! 元通り切れるようになりました。心なしか、清掃前より切れ味がよいような気が…。そんなに激しく汚れていたわけではないのに、ちょっと汚れがついていた程度なのに、それでも本体の発振体の振動が刃に伝わるのを邪魔してしまうんですね。恐るべし超音波。逆に言うと、ちゃんと清掃さえしていれば、振動がちゃんと伝わるように最初からチューニングされているということなんでしょう。さーて、またレジンの湯口をじゃんじゃんカットするぞ。

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