みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

模型プロのプラスチックニッパー その2

2013年09月03日 00時04分49秒 | 工具・材料
 スリーピークス技研の「模型プロ プラスチックニッパー」、実際使ってみると大変便利です。お茶の間で閑を見て、兵隊フィギュアのパーツや戦車の転輪パーツを切り離しつつ、チャック付き袋に整理する、ってのをやってるんですが、これ一本あれば、単なる湯口のカットだけではなく、湯口切断面のある程度の整形というところまでできそうなんです。
 試しに一つ兵隊のパーツを切ってみました。これはドラゴンの#6653「Allied Force ETO 1944」のアメリカ兵が腰につけているバッグです。ちなみに、「ETO」というのは、「European Theater of Operations」ですかね。

湯口はこのバッグの下側の面にあります。パーツに近い辺りで湯口をカットし、さらに徐々にパーツ近くまでこのニッパーでカットしたのがこの状態です。

矢印の所が湯口の跡です。平らでしょう? びっくりしました。カッターナイフも使わず、ニッパーだけでここまで切れるんですね。別の角度から見るとこんな感じ。

湯口跡の中央には盛り上がった縦長の傷が見えますが、これはニッパーの左右の刃が閉じて合わさった場所ですね。その向かって右側の平らな部分とういのは、まさにカッターの刃がそぎ取った場所です。こんなに平らになるとは思わなかったことです。これなら後は、カッターナイフやキサゲでちょこちょこっと削れば、そのまま塗装できそうです。すげえなあ。
 このニッパーの切れ味を一言で言うと、「削るように切れる」ということになりましょうか。湯口など棒状の部分を真ん中から切断する場合にはそれほど感じませんが、突起状に残った湯口を切り落とそうとすると、カットするというより、そぎ落とす感じになるんです。棒の頭を薄皮一枚ずつそぎ落とす感じ。喩えて言えば、ニッパーの片方の刃が鉋(かんな)になっているみたいなんです。
 スリーピークス技研のブログの本製品紹介記事には、
  片刃仕様となっております。
  刻印面に対し左側が切れ刃、右側が受け刃となります。
  これにより、切断面の白化現象を抑えるはたらきがあります。
とあります。なるほど、ニッパーの左右に刃が立ててあるのではなく、片方が受け、片方が攻め、いや…、その…、片方が刃になっていて切り進むようになっているんですね。確かに切れ味も、片方からナイフで削るような感じがしました。そのつもりで先ほどの切断面を見ると、残った突起の右側にだけ削り取った平面が見え、反対側は殆ど刃の跡がありません。ニッパーの片方が対象物を押さえ、もう片方がそこまで切り込んでくる形になってるんですね。結果的にこれがきれいな切断面を生むんですね。

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