みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミネシマのキサゲ、二本目

2009年02月12日 20時49分42秒 | 工具・材料
 ミネシマのキサゲについては以前の日記で一度採り上げました。当時はキサゲとかキサゲ作業という言葉さえ知らずに、行きつけの模型店の店頭に入荷していたので買ったんです。もともとキサゲというのは、平らなスクレイパーを使って金属、特に鋳物の表現を削って平らにする作業のことを言うそうですね。それからすると、ミネシマのキサゲは先が平らではなく尖っていますが、でも表面を削るという点では同じですね。その後一貫して重宝しています。特にフィギュアのパーティングライン取りにはもってこいです。
 それで、そう高価なものではないし、これをもう一本買っておこうと思いました。模型の作業机以外にもう一本あれば、職場の机や茶の間で、暇を見てカリカリとパーツ整形ができるからです。ニッパーとデザインナイフとキサゲ、この三点セットを持ち歩けば、フィギュアに限らずパーツの切り離しと整形がお手軽にできます。パーツを接着直前の状態まで加工しておけるんですね。模型ブログを見ていると、出張先のホテルにカッターとパーツを持って行って夜カリカリやった、なんて話が出てますし。

 ところがです。もう一本買ったキサゲが、今までのとどこか切れ味が違うんですよ。キサゲによるパーティングラインの処理は、ちょうど包丁を立てて魚の鱗を落とすように、刃の峰をあててカリカリやるんですが、今までのはそれこそばりばり削れて、パーティングラインと言うより段差と言った方がよいような場所も、どんどん平らにすることができました。ところが新しく買ったものは、刃の峰を軽く当てて動かしても、パーティングラインの上を滑って、あまり削れないですよね。いや、だからって不良品なわけではなく、デザインナイフでパーティングラインをあらかた削った後にキサゲを当てると、かなりなめらかに仕上げることができるんです。仕上げにあまり力を入れずに刃を当てると、気のせいか切削面に光沢さえ出てくる感じです。もちろん少し力を入れて押しつれば、削り量も大きくなります。
 二本を並べても、見た目は全く差がありませんから、ほんとに微妙な刃の角度の差なんでしょうが、数年を隔てて買った二本のキサゲの作業感覚がこんなに違うとは思いませんでした。多分メーカーが意図したものではないんでしょう。二本とも一緒に使うならば、荒削り用と仕上げ用として使い分けられて、いいかも。でも問題は、色も形も同じなので、何か目印を付けないと見分けがつかないってことですね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿