みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ユニモデルのM4シャーマン直視バイザー付き その1

2008年11月01日 23時55分52秒 | AFV(米)
 UM(ユニモデル)のM4シャーマン、ミニスケールでは珍しい直視バイザー付きの車体です。以前本ブログのコメント欄でご指摘いただいたことがあるので、ちょっと興味を覚えて取り寄せてみました。届いてすぐ箱を開けて、しばらく唸って、そのままパーツを箱に戻して放置していたんです。思い出したように今日ちょっとレポートしてみます。
 写真は問題のバイザー周り。ご覧の通り、かなり変則的な部品分割をしていて、ハッチ(ドライバーフード)周辺がブロック状に別部品となっており、それを車体に開いた四角い凹みにはめ込むようになっているんです。数字があっちこっちを向いていますが、パーツ番号「106」というのが、初期の直視バイザー付きのフード。その上にある「172」というのは、直視バイザーが廃止された後の角の立ったフードのパーツですね。バリエーションによってはこちらを使うことになるわけです。
 しかしまあ、なぜまたこんな分割をしたのでしょう。車輌にせよ航空機にせよ、キットのバリエーション展開に際しての非共通部分の処理には
 1、完全に別部品を起こす
 2、スライド金型やストッパーを使って必要な部品を選択する
 3、使用する全てのパーツを成形しておいて、不要パーツをニッパーで切り取る
という方法が考えられるわけですが、UMが用いているのは3の方法。この写真でもあちこちにランナーをニッパーで切ったところが見えますが、これは不要パーツを切り取った跡ですね。つまりUMは車体パーツの金型を必要数起こすことをせず、車体は一つにして、バリエーションごとに異なるパーツを選択式にしているんです。だからエンジンハッチも車体後面装甲板も、みんな別パーツをはめ込むようになっています。
 先ほどの、直視バイザー廃止後のフードがパーツ番号「172」。もう一つ、たぶん砲塔の12.7ミリ機銃のストッパーだと思いますが、「228」なんてパーツも見えるでしょう?(このキットでは使いませんが) どうも、ミニスケールのシャーマンにしてはパーツ数が非常に多い。これはやはり使用パーツ全部に通し番号がついているためだと思われます。
 いや、それにしてもドライバーと機銃手のハッチ周辺をごっそりはめ込み式にしているとは思いませんでした。問題はこのブロック状のパーツがきちんと車体にはまるか、そしてせっかくの直視バイザーパーツがちゃんと表現されているか、ということです。続けてレポートします。


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