みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

タミヤのエッチング精密ノコギリ

2010年08月11日 00時09分38秒 | 工具・材料
 最近タミヤから発売されたエッチング製精密ノコギリを買ってみました。買った状態は左のようになっていますが、それぞれの刃を取り出して畳むと、ノコギリになります。デザインナイフの柄に装着して使う、と書いてあります。ミニスケールを主に作っている私はデザインナイフは常にメインで使う工具ですが、私の常用のやつはこのノコギリには小さかった。一つ大きなやつの柄が正解です。
 このノコギリの特徴は、一枚の刃を二箇所で山折り谷折りして使うことです。N字のように畳むので、デザインナイフの柄に入り込む部分は本来のエッチング三枚分の厚さになるわけです。おかげで柄ががっちりと噛み込むことができます。もちろんノコギリの刃の部分はエッチング一枚ですから、切りシロが非常に薄い。今までもエッチング製のノコギリはありましたが、そのまま使うもの、附属の柄を装着するもの、それからカッターナイフの柄に装着するものなどがありました。デザインナイフの柄を使うってのはとてもいいアイデアですね。精密で慎重なカット作業には、この柄は非常に手になじむんです。
 最初に店頭で見たときは、えらく複雑な形になっているなと思ったのですが、畳んでノコギリにしてみて分かりました。うまく強度が出るようになっているんですね。写真右下、矢印をつけた部分は、デザインナイフの柄から飛び出して、ノコギリの刃の基部を支えるようになっているんです。つまりこの部分だけ、エッチング二枚分の厚さになるわけです。おまけにここは山折り部分ですからそれだけ強度がかせげます。
 そうすると、その裏側にもうまいこと突出部を重ねて、エッチング三枚分にして刃を挟めばもっと強度がかせげる、とは誰でも思いつくところです。ところがそううまくはいかないんですね。写真右上をご覧下さい。ここにはタミヤ様のロゴマークがあるんです。ここにも突起をかぶせたら、ロゴが隠れてしまうんですよ。
 というのはもちろん冗談です。写真左側のパーツ状態をよく見れば、この位置に突起を作ろうとしても刃と鑑賞してしまうので、この刃の幅では補強部分を作ることはできないことが分かると思います。
 で、肝心の切れ味はと言うと、他のエッチングノコとそれほど変わらない感じでした。特に刃の根本に補強部分があるからといって、安定度が格段に上がるわけではありません。やはりエッチング製ですから、刃は結構しなり(たわみ)ます。でもエッチングノコならそれは当然。このノコギリがカット以外に筋彫りにも使えるというのは、切れ味よりもナイフの柄による保持性のよさだと思います。さて、どんどん使ってみましょう。

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