斎藤和義ソング「ずっとウソだった」
シンガーソングライターの斎藤和義さんの「ずっとウソだった」がユーチューブで大ヒット70万アクセスもあるという。原発が安全というのは「ずっとウソだった」というソングだが、これは替え歌で本当は「ずっと好きだった」という歌です。
http://www.youtube.com/watch?v=q_rY6y24NAU&NR=1
これをクリックして動画をご覧下さい。それから次のコラムをご覧下さい。私、針谷みきおのメッセージでもあります。
東奥日報の「天地人」
もうひとつコラム記事を紹介します。
「黒い雨」。原爆投下後の広島に降った雨を作家の井伏鱒二はそう表現した。放射能を大量に含んだ雨が、核攻撃を受けた日本国民に二次被ばくという追い打ちをかけ、深く心と体をむしばんだというのである。
風呂場でズルッと抜ける長い髪。いや応なく死と向き合うことになる美しい娘…。先日葬儀が営まれた田中好子さんは同名の映画(1989年)で、黒い雨を浴び「ピカに遭った」女性を体当たりで演じ、アイドルから女優へ見事に脱皮した。あえて使われたモノクロフィルムが、彼女の白い肌と漆黒の髪を質感豊かに切り取り、生と死を鮮やかに対比させて見せた。目に見えない放射能の恐怖にむせかえるような気がした。
ヒロシマから66年。黒い雨は福島第1原発事故によって再び現実のものになった。放射能の量こそ全く比較にならないほど微量だが、国民は目に見えない不安を共有した。「国と電力会社に裏切られた」とインタビューに答える人も多い。
そんな安全神話崩壊を皮肉った「ずっとウソだった」という歌がインターネットの動画サイトで一時配信が止まるほど人気を集めている。シンガー・ソングライターの斉藤和義が自身のヒット曲「ずっと好きだった」をパロディー化したものだ。
教科書やCMは原発が安全だと言っていたが、それはウソだった。くすぐったい黒い雨が降る…という内容でアクセスは既に70万件近く。若者のやり場のない怒りが黒い雨に向けられている。懐かしいあの空をもう一度と。
東奥日報 天地人