昨日、谷在家団地である一人暮らし老人の焼身自殺による火災が発生しました。私は生活と健康を守る会の会長さんである石川千代子(先輩の元区議)さんの通知でお見舞いに伺いました。
火災は最上階の西側の部屋から出火し、ほぼ全焼で一人暮らしの男性がお亡くなりになったとの報告でした。ところが、石川さんの話ではFさん(仮名)は奥さんを亡くされた後、一人暮らしで入退院を繰り返していたそうです。
詳しい動機は不明ですが、家にカギをかけ、新聞紙に灯油をかけて、自ら命を絶ったということです。いま、足立区の特養ホームの待機者は3800名おり、すぐに入所させるべきAランク(概ね要介護4-5程度)の方が1800名います。
石川さんは「もし、足立区の介護施設に入っていればこのような事件は防げたのではないか。身近な知人を救えなくて残念の極みです」と語っていましたが、私も89歳の父親が認知症で入院していますが、他人事とは思えない悲しい事件でした。
消防自動車が駆けつけて消火作業にあたりましたが、8階からの火災です。消火栓から大量の放水が行われたため、下の住まいは水浸し、雨漏りしている状態でした。
5階にお住まいの方を訪問、お見舞いしたところ、台所と寝室がまるでプールのようで、数日は住めないなんとかしてほしいという訴えがありました。さっそく、東京都住宅公社JKKの課長さんと話したところ、大震災の影響で空き家はあるが、畳やふすまが手配できない。困ったということでした。
足立区ではこういうときのために西新井にあるホテルパインヒルと防災協定があり、緊急に部屋を押さえてもらい、水浸しで住めない人のために手配をしたとのこと。区民事務所で対応してくれることを確認。
さっそく、要望のあったご家族に連絡しました。かなしい事件と区の介護施設の不足は緊急な課題であることを痛感した一日でした。