リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

真夜中のパリがクリスマス風景に変身

2020年12月14日 | ミニチュア工房にて
12月13日(日曜日)。☂☁☂。またよく眠ったぁ。寒いけど静かな、静かな日曜日。子供たちはじじばばのおうちに行けないし、敬虔な人たちは教会での礼拝に行けないし、エネルギー溢れる人たちはジムにもヨガ教室にも行けないし、雨がじゃぼじゃぼ降ってクリスマスショッピングも湿っぽいし、テイクアウトも飽きちゃったし、あぁ~あ、もう・・・と、大きなため息が聞こえて来そうな日曜日。(ファイザーのワクチンを載せたトラックの列が今夜カナダに到着するんだって。)

さて、11月から始めた「くるみ割り人形スィート」が最終的に完成して、女の子が夢見るようなパリのおしゃれっぽい寝室がみごとに家庭的なクリスマスの風景に変身。そぉ~っと起きてきたクララが階段の上から広間を見て、「あっ、くるみ割り人形だわっ」と思わず歓声を上げる場面かな。5週間かけて、想像をフルに働かせて次々と思いつく小物を作っている間に、いったいどれくらいたくさんのストーリーがワタシの頭の中を駆け抜けて行ったことか。つまるところ、ワタシにとってはミニチュア作りは一種のストーリーテリングの舞台作りのようなもので、そのときそのときに思い浮かぶ話に合わせて、あれが要るなあ、これを作らなきゃ、あれを置いたらどうかなあ、これがあるといいなあという具合に、物語の小道具がどんどん増えて行くことが多い。

   

ストーリーを思いつくと、舞台装置や小道具の方もあれこれ具体的なアイデアが浮かんで来るので、現物はどんな感じなのか画像をググッて回って、頭の中のスケッチブックにだいたいのデザインを描くわけだけど、簡単で楽しいのはそこまで。オリジナルのキットにはないものだから、当然のごとく組み立てるだけの部品や材料がないし、手順の説明書もない。あるのは頭の中のスケッチから想像した「完成予想図」だけだから、頭の中でそれを分解して必要な部品をイメージして、だいたいの手順を考えて、ぴったりの材料を探しにかかる。すでにオリジナルのキットで作ったことのあるものは、使い残しの材料や説明書を取ってあるので簡単だけど、そうは行かないのがワタシの脳内にしかないオリジナルの小道具。でも、趣味に関しては「いつか何かに役立ちそう」なものを取っておく習癖があるのが勿怪の幸いで、使い残した紙、布、木、不用にした部品、その他を数個の箱に仕分けしてあるし、これはと思って買い集めたビーズのコレクションもあるので、何かしら使えそうなものが見つかる。

そういうわけで、「くるみ割り人形スィート」の暖炉の両脇は菓子楊枝。薪は拾って来た小枝。暖炉の道具はビーズと針金と銀色に塗った熱収縮チューブ、マントル時計は紙とリングと木切れ、ストッキングはフェルトと綿。サンタのおやつのクッキーは粘土で、ミルクはビニールのチューブに白い綿。暖炉の上のろうそく立てはビーズと金属チューブとキャンディ用のスティック。テーブルは使い残しの部品。クリスマスツリーは厚紙と緑の紙と刻んだ乾燥苔で、リースも同じ要領。くるみ割り人形の頭と胴と帽子はビーズ、腕は爪楊枝、足は竹串で、アクセントは金色の紙。ポインセチアは針金、紙、フォームの粒々に使い残しの植木鉢で、出入り口に下げたヤドリギも同じ要領。窓のカーテンはマスクに化けたハンカチから切り取ったレースで、カーテンロッドは竹串。自分流の思いつきに挑戦するのは楽しいね。ペットのワンちゃんがいたら、床からの目線だとこんな感じかな。




コメントを投稿