リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

お酒の試飲会、今回はタンカレーのジン

2023年07月28日 | 日々の風の吹くまま
7月27日(木曜日)。☀🌤。何となく目が覚めたのが午前6時3分前。外が赤っぽく見えたので、起き出してダイニングのブラインドの隙間から見たら、おお、夏至の頃にはもっと北のコクィットラム山の辺りから昇っていたのが、もうゴールデンイアーズ山の南になっている。こっちの方角には高い山が連なっているもので、太陽が山の上に顔を出すまで、公式の日の出の時間から20分前後かかることがある。今日の公式の日の出は午前5時37分で、夏至からもう30分も遅くなっている(日の入りも午後9時前)。ま、とりあえず写真を2,3枚撮って、ベッドに戻ってちょっと寝直し。



きのうの夜は花火大会Celebration of Lightの2回目で、メキシコチームの腕の見せどころだったけど、とにかく異常低温で、ケイトお姉ちゃんが厚手のジャケットと毛糸の帽子をかぶってバルコニーに座っているロバートの写真をFBに載せていたから笑っちゃう。おいおい、あと5日かそこらで8月になるんだよ。今は真夏のはずだよ。この7月は観測史上最も暑い月だったんだよ。国連総長が、地球は沸騰化時代になったと言ってるんだよ。ここだけこんなに寒いなんて、ほんとにおかしな話。でも、ワタシが子供の頃、釧路の港まつりの花火大会を毛布にくるまって見てたんだよね。気温が20度を超えたら「暑い」というところで、夜は冷え込んだから、ゆかた姿で優雅に花火見物と言うわけには行かなかったの。もっとも、あの頃の釧路ではそれがあたりまえで、異常気象ではなかったんだけど、今はどうなんだろうな。

今日は、オリンピックヴィレッジのBMOセンターでSpirit Speaker Seriesと題したお酒の試飲会があって、コロナで中止されていたから実に3年ぶり。近くにある高級な酒屋の経営者が元は演劇界にいた人で、Arts Clubのファンドレイジングとして、コロナ前はスコッチウィスキーのシリーズをやっていたけど、今回はタンカレーのジン。午後6時半からと言うことなので、ついでにオリンピックヴィレッジの人気パブで晩ご飯を食べようかと言う話になったんだけど、それだとラッシュのさ中の4時には出ないといけないので、サラダで軽くおうちご飯にしようとカレシが提案。でも、試飲会ではおつまみは出ないので、いくらアヴォカドとゆで卵を入れても、サラダだけでは足りないような気がして、ファーマーズマーケットで朝ご飯のブリオシュローフと一緒にハムとチーズ入りのクロワッサンを買って来て、フリーザーにあった「バイソンとイノシシの燻製ソーセージ」を解凍して、料理なしのピクニックご飯。

メーカーの代表やお酒の通の講演がある試飲会はいつも人気。今回のジンはタンカレーのロンドンドライ、フロルデセヴィリア、ナンバーテン、そして味比べにバンクーバー出身の人気俳優ライアン・レイノルズが共同オーナーになったアヴィエーションのアメリカン・ジンの4種類。それぞれについて、ボタニカルの違いによる味の微妙な違いの説明を聞いて、順番に香りを楽しんで、舌の上の味を楽しんで、う~ん、なかなかいいね、ちょっと甘いかな、パンチが効いているね、とてんでに品評。最後にカクテル「French 75」のシャンペンを白ワインに替えた「French 750」が配られて、グラスを片手に講師のジョン(元バーテンダー)を囲んでいろいろ質問。マティニを作るのに、ブードルズやプリマスジンに慣れるとタンカレーのロンドンドライは物足りなくなって、かといってナンバーテンは個性があり過ぎる感じなので、タンカレーを買ったときはジュニパーベリーを入れるんだけど、邪道かしらと聞いたら、「飲んで気に入ればそれでいいんですよ」。なるほど、好きなようにしていいってことね。じゃあ、今度はコリアンダーシードも入れて、我が家特製の「タンカレー・ナンバー・ナイン」とか。ほんっとにのん兵衛だなあ、ワタシって。

温暖化でも寒冷化でも地球は回り続けるの

2023年07月28日 | 日々の風の吹くまま
7月26日(水曜日)。⛅🌥☀。晴れ模様で、気温上昇中。大気の健康指数はこれ以上良くならない「1」。予想最高気温は22度だけど、もっと上がりそうな予感。でも、雲があるから、そこまでは行かないかな。暑くないのはありがたいんだけど、ヨーロッパやアジア、アメリカ南部の猛暑のニュースを聞くと、何だかなあという気持ちになってしまう。もう3週間も連続で40度以上の猛暑が続いているアメリカのアリゾナ州では、歩道のコンクリートやアスファルトが熱くなり過ぎて、転んでやけどをする人が急増したと言う話で、起き上がれないでいるうちに皮膚の深くまで第3度の熱傷になって入院や手術が必要になったり、最悪の場合は死んでしまうというから怖い。車のドアを開けるのに熱したハンドルを掴んだり、水やりをしようとして日なたに置いてあったホースの水(沸騰寸前の熱湯)を浴びたりして、やけどをする人も多いらしい。

おととしの6月末の「ヒートドーム現象」の時は、ニューウェストミンスター市でも前代未聞の42度を記録したけど、あれはさすがに暑かった。我が家にはエアコンがないもので、窓やパティオドアに直射日光が当たる午前中は開けると熱風が入って来るから、夏は常に日陰のバルコニーからの涼しめの空気を循環させて、日陰になる午後を待ったもんだった。(窓は大きく開けない方が冷却効果が高まるんだそう。)ガラス張りのオフィスは15センチしか開かない小さな窓がひとつだけで、おまけに外はカンカン照りのルーフデッキだから、もろに炎熱地獄。ブラインドを下ろしたままでダイソンのタワーファンと大きなシーリングファンをガンガン回して、デッキのオフィスの窓の下や窓壁の周りに何度かバケツの水をぶちまけてしのいだっけ。幸い寝室は真っ先に日陰に入るので、日中はパティオドアを半分くらい開けて風を通し、寝る直前に閉めて、水を凍らせた大きなボウルのそばに扇風機を置いて低速で回して、氷が融けるときの冷気を利用した即興の気化式クーリング。蒸し暑くなかったせいもあって、寝苦しさを感じないで済んだけど、年を取って来ると猛暑はきついよね、やっぱり。

ニューヨークタイムズが毎日メールで「Breaking News」(ニュース速報)を送って来るんだけど、今日のは地球上の大洋をめぐっている「熱塩循環」が予想されて来たよりもずっと早く、今世紀中にも崩壊しそうだという怖いニュース。メキシコ湾の海流はあと2年くらいで止まるかもしれないと言うから、こりゃ大変。科学論文の翻訳をしていた十何年か前に大西洋の熱塩循環に関する研究論文を扱ったことがあって、その時に読みまくった参考文献に地球温暖化の影響で循環の速度が鈍っていて、あと何百年かで止まってしまうと予想しているのがあった。それがいつの間にか数十年に縮まっていたわけ。大西洋では千年以上の周期で海流の熱塩循環が起きていて、これが止まってしまったら、異常気候がますます異常になり、ヨーロッパでは極端な寒冷化が起きるんだそう。気候変動による地球温暖化が寒冷化をもたらすというのはちょっと想像し難いけど、遠い過去にもあったんだそうで、地球規模での気候変動と自然環境の様変わりが起きるのは確からしい。もちろん、変化は何十年、何百年かけて進むんだろうけど、その結果いつか海流の循環が再開することがあるとしても、こっちはおそらく何千年も先・・・。

リビングの角の空いている窓から子供たちの歓声。道路向かいのオフィスビルと一丁下のブロックにそれぞれデイケア(保育園)があって、我が家の窓から園庭がよく見えるので、晴れた日は外遊びの時間にはしゃいでいる子供たちの声が聞こえて来る。どちらも年令で遊び場を分けていて、幼児組は座り込んでガンとして動かなかったり、駄々をこねたりして保育士さんを手こずらせる子供たちが何ともかわいい。川沿いでは超高層のタワマンの建設工事が進行中で、高い方は50階、低い方は40階くらいかな。ニューウェストミンスター市の人口が10万人を突破する日もそう遠くないな。埠頭や産業施設が並ぶフレーザー川は、産卵のために遡上するキングサーモン、ギンザケ、ベニザケ、シロザケ、カラフトマス、マスの通り道であり、絶滅危惧種のシロチョウザメが棲息する「母なる川」。大空いっぱいのふかふかの白い雲たちは、いつもなぜか夕方になるとどこかに行ってしまうから不思議。でも、ワタシの目の前のこんな風景もこの地球の上の小さな、小さな、小さな点の一瞬なんだよね。ひとつだけ確かなのは、人類がいなくなっても地球は太陽の周りを回り続けるってこと。ただし、膨れ上がった余命いくばくかの太陽に飲み込まれるまでの話だけど、それはまだ50億年くらい先・・・。