リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

親の心子知らずと言うけれど

2016年06月03日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。小さい仕事がひとつあるけど、何となくやる気が出ないので、今日は棚上げ。予報
ではぱっとしない天気のはずだったのに、雨は降らないし、雲も薄い。きのうの午前中はい
かにも雨上がりという感じで、思わず手を伸ばすと触ってみたくなるような雲の群れと青空
のコントラストがおもしろかった。モンスターの顔、いくつ見えるかな?

 

北海道で「しつけ」として山中に置き去りにされて1週間も行方がわからなかった男の子が
無事に、しかも想定外のところで発見されたというニュースはローカルのラジオ局も繰り返し
伝えていて、思わず目がうるっとした。うん、さすが道産子、怖かっただろうに、よくがんばっ
た。置き去りにされて「じゃ、ひとりで帰るからいいよ」と歩き出したのかもしれないな。道産
子は強いんだから。父親が「世間体」を気にして嘘の説明をしたということもあって世界の注
目を集め、欧米の有力メディアが大きく報道したんだろうけど、呵責に苛まれて憔悴したで
あろう両親のためにも、無事でいてくれてほんっとに良かった。ただ、たとえ数分であっても
熊の出没が取りざたされるような山中に置き去りと言うのはやっぱり行き過ぎ・・・。

ワタシも小学生の頃に友だちのところで遊び呆けて帰るのが遅くなって、玄関に鍵をかけら
れて締め出されたことがあった。中から「暗くなっても家に帰ってこない子はもういらない!」
と怒っている母の声が聞こえて来て、街灯もなくてあたりが真っ暗になった中で、ワタシは
玄関前でごめんなさい、ごめんなさいと大泣きしていたんだろうと思う。どういう顛末になっ
たかはまったく記憶にないんだけど、あのときに感じた「捨てられた」というパニックに近い
戦慄は今でも覚えているな。でも、駄々をこねていたらお母さんが背を向けてどんどん先に
行ってしまって幼心に慌てたという経験はあんがい誰にでもあるんじゃないのかな。

ワタシは子育ての機会がなかったけど、子供とて独立した人格であれば躾も子供それぞれ
で難しいということはわかる。ワタシも母にはよくこっぴどく叱られて泣いたもんだけど、何を
して母が怒ったのか思い出せない方が多いし、子供なりに反省したのかどうかも記憶がな
い。ワタシにとっては成長する過程に過ぎなかったんだろうけど、両親にとってはワタシは
手のかかる子だったのかもしれないな。まさに「親の心子知らず」というところ・・・。

 
 折れ曲がった雲が・・・