リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人間の日々の営みの音

2016年02月16日 | 日々の風の吹くまま
午前5時頃に急にぶぉ~ん、ぶぉぉ~んと間延びした汽笛が響き渡って目が覚めてしまった。
うっすらと目を開けてブラインドの隙間から外をうかがったら、夜明け前だけど白っぽい。ど
うやら濃霧の中を川向こうの埠頭から貨物船が出航したらしい。霧の中から響いて来る船
の汽笛は子供の頃に聞き慣れたものだし、外航船の船長になりたかったワタシの耳にはや
さしく抱擁されるような響きがある。静まり返った深夜にだけ聞こえて来る川沿いを走る貨
物列車の警笛も何となく郷愁をそそられる趣があっていいな。もっとも、遠くから聞こえるか
らそう感じるんであって、川沿いの高層マンションに住んでいる人たちには「騒音」でしかな
いかもしれないけど・・・。

少し寝なおして、起きたら明るいけど白一色。一見してふわふわな白い霧の塊がかなりの
速さで広がって来たり、流れて行ったりして、道路向こうのマンションが見え隠れ。クィーン
ズパーク地区は真綿を薄く伸ばしたような霧に包まれた木々の黒々とした梢が幽霊のよう。
眼下の6番ストリートは朝のラッシュのはずだけど、なぁ~んにも見えない。ラジオをつけれ
ば、交通事故が多発して道路も橋もてんやわんや。もっとも、事故と渋滞は日常茶飯事で
はあるけど・・・。

やっと伸びて来た青いクロッカスのつぼみが今朝は6個。黄色、白、青と揃って、何とかミッ
クスカラーの面目を保った感じだけど、ちょっと調べてみたら、どうやら黄色いのと青いのと
では開花の時期からして違うらしい。土が温まったらわっと一斉に咲くのかと思ったら、黄色、
白、青の順に咲くんだって。そういえば、ルーフデッキでも一番先に咲いたのは黄色で、次
にクリーム色と白、そして今になって青いつぼみがにょきにょき。ミックスだからってカラフル
に一斉に咲いてくれるわけじゃないんだな。つまり、期待したのと違うからと言って結論を急
いではいかんということだけど・・・。

カレシを英語教室に送り出して、シーツ類の洗濯をしながら、床を掃いてモップをかける。霧
が晴れたら、一面のまぶしい青空に真っ白な雲がのどかそうにぷかぷか。空気はまだ少し
冷たいけど、あちこちの窓を開けて換気すれば、ああ、何ともいい気持。道路から川べりか
らいろいろな日常の営みの音が聞こえて来て、人間世界で生きているんだと実感させてく
れるな。もっとも、人によってはこういう音も迷惑な「騒音」でしかないんだろうけど・・・。