マイナ保険証問題2回目。実際に本日は一家で誰も保険証を使わなかった。そこで僕は先週に続いて散歩に出掛けたのだが、それはもう少し後に書きたい。今日は電車に乗る前に最寄り駅近くの自販機で、缶コーヒーを買った。今では小さな缶も130円するが、近くに安く売ってる自販機があるのを僕は知っている。中身は同じBOSSのブラックなのに、そこでは100円である。しかも、小銭だけでなく、千円札でも買えるし、交通系ICカードも使える。こういうのを「便利」だなと僕は思う。
自販機がこんなに乱立しているのは、電気を消費していて環境的によろしくないかもしれない。そうも思うけど、東京の夏はあまりにも高温多湿で、それが秋から冬に変わると、今度はカラカラに乾燥して風も強い。いっぱいあっても利用者がいなければ撤去されるはずだ。これだけあるのは、利用者がいてペイしてるに違いない。近くにスーパーやコンビニもあるが、そういう店の方が電気使用量も多いはず。他にも買うなら別だが、缶飲料だけなら自販機の方が便利だ。何を言いたいかというと、買う場所も、買う方法も「選択肢」が用意されているのが「便利」だなと思う理由なのである。
(「便利」を強調する河野大臣)
河野デジタル相は就任以来、ずっと「便利な行政にする」と言っている。「デジタル化」によって、不便になることもある。何が便利で、何が不便かは人によっても違うだろうが、簡単に一般化して言えば、選択肢が多い方が便利で、選択肢が少なくなると不便だというのが常識的な考え方だろう。映画館で考えてみれば、昔は指定席は少なくて、普通は当日券を買って自由に席に座った。入れ替えはなくて、何回見ても良かったのは、ヒマがある学生には大変良かった。しかし、行ってみると満員で座れず入れないこともあったから、誰かと見たい時は困ってしまうこともあった。
最近はスマホやパソコンから事前に席を確保出来る映画館が増えた。後ろで見たい、前でみたいなど席の好みもあるし、ヒット作の座席を事前に確保出来るのは便利だ。大手シネコンの場合、空席があれば当日でも映画館で買える。だから事前予約出来るのは、選択肢が増えていいと思う。だけど中には満席でもないのに、当日券を買えないケースがある。何でも東京国立博物館の「国宝展」がそうだというし、東京フィルメックスという映画祭もそうだ。国立映画アーカイブもつい先頃までそうだった。(今は一部の席を当日売っているようだが、席の選択が出来ない。)そうなると選択肢が減って不便な感じがする。
では「マイナ保険証」の場合はどうなるだろうか。まず「マイナンバーカード」の申請である。インターネット(パソコン、スマホ:)、証明写真機、または郵送である。その際、交付申請書と写真がいる。自動車免許は交付時にその場で撮るけど、マイナカードは自分で撮るわけである。しかし、まあここまでは良い。
問題は引き取り時。指定された日時に、原則として本人が取りに行く。15歳未満の子どもの場合、法定代理人(親権者)と本人が同行する必要がある。そして、その際、「4桁の数字」と「英数字を混ぜた6〜16文字」の2種類のパスワードを設定する必要がある。そして受け取るには、本人確認書類を示す必要がある。
これが今問題になっているわけだが、本人確認のために運転免許証やパスポートがいるのである。子どもはマイナカードが5年(作った時期から5回目の誕生日まで)なので、マイナ保険証一本になった場合、0歳、5歳、10歳の時に親が仕事を休んで付きそう必要がある。そして運転免許証はないのだから、パスポートや障害者手帳などがある場合を除き、他の書類がいる。
その場合、保険証、年金手帳、学生証などが2種類必要になる。生徒手帳はあるだろうが、年金手帳は子どもにはない。そして、紙の保険証もなくしてしまうと、子どもは何によって本人確認をするのだろうか。もちろん、運転免許、パスポートを持ってない大人も同様である。今まで保険証で本人確認してカードを引き取れたのに、保険証とマイナカードが一体化すると、マイナカードの引き取り、再発行の際に混乱するのは必至だろう。(まあ、よく考えて見れば、2回目以降の更新時はそれまでのマイナカードで本人確認することになるんだろう。)
さて。カードは引き取った。それだけではダメである。マイナンバーカード読み取り機能があるスマホ、またはパソコンとカードリーダーを用意し、マイナポータルサイトに接続する。その際、先のパスワードを間違いなく打ち込まないといけない。そして、まあうまく行ったとして、いろいろと進んで行って、保険証利用登録を申し込むのである。書くのが面倒になってきたから止めるが、詳しくは「マイナポータルサイト」を見てくれと言うしかない。
便利になることも何かあるんだろう。でも年金生活者、今後正規に就職するとも、仕事や住所を転々とするとも思えない人には、これは「不便になったな」と思う。自分はデジタル・ネイティブ世代ではない。仕事に必要だと言われて何とかしてきたし、確かに便利な点はある。僕もネットで前売りを買って映画に行くことが多いけど、それだけになってしまうと不便だと思う。選択肢がないのが嫌なのである。一体どこの独裁国のマネをしたいのか、全く不便な世の中になったと慨嘆する次第。
自販機がこんなに乱立しているのは、電気を消費していて環境的によろしくないかもしれない。そうも思うけど、東京の夏はあまりにも高温多湿で、それが秋から冬に変わると、今度はカラカラに乾燥して風も強い。いっぱいあっても利用者がいなければ撤去されるはずだ。これだけあるのは、利用者がいてペイしてるに違いない。近くにスーパーやコンビニもあるが、そういう店の方が電気使用量も多いはず。他にも買うなら別だが、缶飲料だけなら自販機の方が便利だ。何を言いたいかというと、買う場所も、買う方法も「選択肢」が用意されているのが「便利」だなと思う理由なのである。
(「便利」を強調する河野大臣)
河野デジタル相は就任以来、ずっと「便利な行政にする」と言っている。「デジタル化」によって、不便になることもある。何が便利で、何が不便かは人によっても違うだろうが、簡単に一般化して言えば、選択肢が多い方が便利で、選択肢が少なくなると不便だというのが常識的な考え方だろう。映画館で考えてみれば、昔は指定席は少なくて、普通は当日券を買って自由に席に座った。入れ替えはなくて、何回見ても良かったのは、ヒマがある学生には大変良かった。しかし、行ってみると満員で座れず入れないこともあったから、誰かと見たい時は困ってしまうこともあった。
最近はスマホやパソコンから事前に席を確保出来る映画館が増えた。後ろで見たい、前でみたいなど席の好みもあるし、ヒット作の座席を事前に確保出来るのは便利だ。大手シネコンの場合、空席があれば当日でも映画館で買える。だから事前予約出来るのは、選択肢が増えていいと思う。だけど中には満席でもないのに、当日券を買えないケースがある。何でも東京国立博物館の「国宝展」がそうだというし、東京フィルメックスという映画祭もそうだ。国立映画アーカイブもつい先頃までそうだった。(今は一部の席を当日売っているようだが、席の選択が出来ない。)そうなると選択肢が減って不便な感じがする。
では「マイナ保険証」の場合はどうなるだろうか。まず「マイナンバーカード」の申請である。インターネット(パソコン、スマホ:)、証明写真機、または郵送である。その際、交付申請書と写真がいる。自動車免許は交付時にその場で撮るけど、マイナカードは自分で撮るわけである。しかし、まあここまでは良い。
問題は引き取り時。指定された日時に、原則として本人が取りに行く。15歳未満の子どもの場合、法定代理人(親権者)と本人が同行する必要がある。そして、その際、「4桁の数字」と「英数字を混ぜた6〜16文字」の2種類のパスワードを設定する必要がある。そして受け取るには、本人確認書類を示す必要がある。
これが今問題になっているわけだが、本人確認のために運転免許証やパスポートがいるのである。子どもはマイナカードが5年(作った時期から5回目の誕生日まで)なので、マイナ保険証一本になった場合、0歳、5歳、10歳の時に親が仕事を休んで付きそう必要がある。そして運転免許証はないのだから、パスポートや障害者手帳などがある場合を除き、他の書類がいる。
その場合、保険証、年金手帳、学生証などが2種類必要になる。生徒手帳はあるだろうが、年金手帳は子どもにはない。そして、紙の保険証もなくしてしまうと、子どもは何によって本人確認をするのだろうか。もちろん、運転免許、パスポートを持ってない大人も同様である。今まで保険証で本人確認してカードを引き取れたのに、保険証とマイナカードが一体化すると、マイナカードの引き取り、再発行の際に混乱するのは必至だろう。(まあ、よく考えて見れば、2回目以降の更新時はそれまでのマイナカードで本人確認することになるんだろう。)
さて。カードは引き取った。それだけではダメである。マイナンバーカード読み取り機能があるスマホ、またはパソコンとカードリーダーを用意し、マイナポータルサイトに接続する。その際、先のパスワードを間違いなく打ち込まないといけない。そして、まあうまく行ったとして、いろいろと進んで行って、保険証利用登録を申し込むのである。書くのが面倒になってきたから止めるが、詳しくは「マイナポータルサイト」を見てくれと言うしかない。
便利になることも何かあるんだろう。でも年金生活者、今後正規に就職するとも、仕事や住所を転々とするとも思えない人には、これは「不便になったな」と思う。自分はデジタル・ネイティブ世代ではない。仕事に必要だと言われて何とかしてきたし、確かに便利な点はある。僕もネットで前売りを買って映画に行くことが多いけど、それだけになってしまうと不便だと思う。選択肢がないのが嫌なのである。一体どこの独裁国のマネをしたいのか、全く不便な世の中になったと慨嘆する次第。
2024年にマイナカードが義務化されてもリスクが大きいので不要で済まそうと考えていたが、保険証を人質に取られてしまった。自費診療という訳にはいかないだろうな。情けないがマイナカード不要を貫き通す自信は無い。全く岸田政権は汚い手口を使うものだな。