尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

ぼくの好きなパスタソースの話

2023年01月17日 23時03分15秒 | 自分の話&日記
 ぼくの大好きなパスタソース。どうでもいい話なんだけど、自分にとっては大問題。なぜなら自分の好きなパスタソ-スを最近スーパーで見かけないからだ。じゃあ食べられないかと言えば、通販で買うから大丈夫なんだけど、それではいずれなくなってしまいそうだ。少し宣伝しておかないと。それに「パスタソースから見える世界」というものもある。

 その前に「パスタ」とは何か。テレビ朝日で時々やってる「ニンチドショー」を面白く見てるんだけど、あるとき「これをなんと言うか」という年代別調査があった。明らかに「スパゲッティ」の画像を見せて、それを高齢層は「スパゲッティ」と呼び、若い層は「パスタ」と呼ぶというのである。しかし、それは本来はおかしい。

 「パスタ」には間違いけれど、画像は明らかにマカロニペンネリングイネフェットゥチーネなどではなかった。パスタは総称だから、スパゲッティと答える方が正しい。うどんか蕎麦か問われたときに、「麺類」と答えるのがおかしいのと同じ。さらに言えば、広義では小麦粉の生地を使ったピザやフォカッチャなどもパスタと呼ぶことがある。なお、イタリア語の「pasta」は、英語のペーストやフランス語のパテなどと共通の語源(ラテン語)から来ているそうだ。

 僕は基本的に土日は朝昼兼用でパスタを食べる。(スパゲッティがほとんどだが、ペンネのこともある。)夜は家で和麺(蕎麦かうどん)を食べる。もともと麺類が好きで、朝昼晩全部麺でも良いという「三麺主義」をモットーにしていた。(これは孫文の「三民主義」のもじりだが、一応自分で説明。)最近は中麺(ラーメン)はほとんど食べなくなったが、和洋は今も大好き。(今書いていて思ったけど、外食でラーメンを食べなくなったのは、年齢もあるけど他に丸亀製麺があちこちに出来たことが大きいな。)

 自分で作って食べることにしてもう20年ぐらい経つ。自分で作れば、自分仕様で大辛に出来る。昔はソースから作った時もあるが、最近は面倒なので市販のパスタソースを使う。食べ方を読むと、ソースを温める必要もなく、ただ茹でた麺にからめて食べれば良いと出ている。でもぼくは必ず「一手間」加える。最近はタマネギマッシュルームが多い。これも昔はもっと加えていた。ツナなどを加えると、グッと美味しくなるんだけど、最近はカロリーを考えてしまうのである。

 ぼくは「タマネギを炒める」のが好きで、パスタよりもタマネギがむしろメインかも。タマネギを炒めていって、やがてちょっと茶色くなってくる。つまり「メイラード反応」。味噌に付けたズボンの褐色変化をめぐって、袴田事件の再審の争点になっている反応である。鈴木清順監督の『殺しの烙印』で宍戸錠が炊飯器で炊けたご飯の香りが大好きという変な役をやっていたが、ぼくの場合はタマネギを炒めてメイラード反応に至る匂いが、なんとも言えず幸福感をもたらすのである。

 さて、そろそろ本筋の話。そういうことでぼくが買うパスタソースは、スーパーのパスタコーナーに並んでる「一人用×2」または「一人用」のものが多い。だけど、コロナ禍が始まると「おうち時間」とやらで、家族多数が一度に食べられる大きなビンなどに入ったものが棚に並ぶようになった。そのため一人用があっという間に少なくなった。消えないのもあるが、それは主に「キューピー」か「青の洞窟」(日清製粉)で、僕がよく買っていた「オーマイ」(ニップン=旧社名日本製粉)が最近少ない。

 特に「芳醇チーズクリーム」をどこの店でも見ないんだけど。ぼくはこれが一番好きで、わざわざ通販で買うぐらい。その名の通り、チーズが好きな人向けで、店では食べたことがない味。でもチーズ好きなら絶対ハマると思う。次に「コク旨ガーリックトマト」のコクとガーリックもこたえられない。これは近くのイトーヨーカドーに生き残っているんだけど、なんと店の方が近く閉店になってしまう。トマトとバジルを合せて楽しめる「マルガリータ」というのも最近できて、これもなかなか。オーマイでは「和パスタ好き」とうたったソースは比較的今も残っていて、「ゆず醤油」なんかはぼくも時々食べている。
  
 次に「キューピー」の「あえる」シリーズ。確かに和えるだけでも美味しいけど、そこに一手間加える方が間違いなくずっと美味しい。それより、キューピーのシリーズはかなり完成されていて、パスタの「味変」だけではもったいない。他の料理の素材に使えるから、いろんなメニューを自分で試して紹介出来るんじゃないか。特に「ミートソース フォン・ド・ヴォー仕立て」は確かに美味しい。パスタソースで一番ではないか。でも「完熟トマト仕立て」というミートソ-スもあって、これを置いている店は少ないけど、スパゲッティを食べるという目的なら、こっちも捨てがたい。どっちが上か悩むぐらい質が高い。また、これもあまり店にないんだけど「ペペロンチーノ」も出ていて、最近ぺぺロンチーノではこれが一番かもと思うようになった。
  
 エスビーとかハコネーゼとか、実に様々置いてあって、品揃えの移り変わりも激しい。そんな中で、「青の洞窟」だけ簡単に。「ジェノベーゼ」はなかなか良いけど、ホントは美味しいバジルソーズは他にある(けど高い)。「ペペロンチーノ」も美味しくて、キューピーとどっちが好きかは、その時の気分(今はキューピーでいいかなという気分)。箱入りの「ボンゴレ・ビアンコ」も美味しい。が、箱入りは一人前だから、値段的な問題がある。
  
 以上ザッと見て、「カルボナーラ」がないけど、僕は好きじゃないから自分では作らない。「ナポリタン」も別にトマト味はいっぱいあるんだから、自分でナポリタン、つまりケチャップ味にする必要がない。「アラビアータ」は大好きだけど、自分で何でも激辛にするんだから、あまり意味がない。それに市販のアラビアータはどうしても、今ひとつだなあと感じることが多い。ということで、単なる個人の感想です。食べない人には意味ないけど、美味しいソースは汎用性が高いと思う。
コメント
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