工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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女子選手の進路に関して

2018年03月06日 19時21分02秒 | サッカー馬鹿
女子選手のプレー環境は一昔前に比べると良くなっていますけど、まだまだ男子に比べると苦労する部分も多いのが実情です。ジュニア世代からジュニアユース世代、ユース世代へと進む際にはチーム選びに関して手助けになる情報が極端に少なく、いろいろな面で苦労した思いがあります。何かのヒントになると思いますので、娘の進路選びの経緯を書き記しておきます。女子選手の皆さんの進路選びの参考になれば幸いです。



まず、ジュニアユース世代を女子チーム、男子チームのどちらで過ごすかという問題。
これに関しては、一概にどちらが良いとも悪いとも言えないというのが親の立場としての意見です。



男子の中で女子選手ががんばるのは相当な覚悟が要るのは確かです。でもジュニア世代でやれていたなら、ジュニアユース世代も男子の中でプレーすることにそこまで困難はないと思います。
ただ、中3にもなるとさすがにフィジカル勝負で限界を感じる場面が増えて来ます。そこをプラスに捉えられるかどうかだと思います。足元の技術を磨くなら、男子チームと女子チーム、どちらでプレーしても差は出ないんじゃないでしょうか。
あとは男子の中でも物怖じせずに意見を言ったりプレーしたりできるかどうか。女子だからという甘えを捨てれば、男子の中で3年間プレーするのは全然平気だと思います。

いずれにしても、成長できる場所は人それぞれ違うはずです。どんなに優れていても男子の中では上手くプレーできない女子選手もいるでしょうし、逆にテクニックはないけど当たり負けせず激しくプレー出来る選手は男子の中でやった方が長所を伸ばせるかも知れません。我が家の娘は完全に後者でした。

結果的に我が家の娘は男子チーム、HFC.ZERO真岡ジュニアユースでプレーすることを選択したからこそ、ここまで成長できたのだと思っています。他の男子チームや女子チームではこんなに楽しくサッカーと向き合えなかったかも知れません。チームメイトやコーチに恵まれた3年間でした。ここに関しては本当に感謝しかありません。

『「勝ち癖をつけながら負けず嫌いに」――F1レーサーを目指す11歳の娘への教え(YAHOO!ニュース特集)

「親目線で言えば心配ですよ。でも、本人が速く走れるよう頑張っているのに親が心配だと弱音を吐いていたら、本人に対して失礼だし、応援にもならない。このままいけばとんでもない選手になる可能性がある。だから、アクセルをそれ以上踏んで欲しくなくても『踏んでいけ』と言う。やると決めた以上は、覚悟しているわけですから」

私も野田さんと同じ心境で、やるからにはトコトンやり切って欲しいと考えていました。

閑話休題。

高校やクラブチームの監督、コーチの方々は、ジュニアユース世代の女子の試合は頻繁に観戦しているようです。特に全国大会で毎回上位に食い込むような強豪校、強豪クラブの指導者は、強豪女子チームに所属している選手の所属先、顔と名前はほぼ把握している方が多いように感じました。日頃から気になる選手をチェックしているのかも知れません。

女子選手が高校やクラブチームの指導者から進路に関して声をかけていただくという話をよく耳にしますが、これは女子チームに所属している選手限定の現象だと思います。ユース世代のクラブチームや強い高校から早い段階でのお誘いを受けたいなら、ジュニアユース世代は女子チームの選択をお勧めします。
一方、男子の中でプレーしていた女子選手は、当然ですけど女子サッカー指導者には全然知られていません。県トレセンや地区トレセンなどに参加していない選手となるとまったくの無名です。「男子の中でプレーしている女子選手は埋もれてしまう」と言われていましたけど、中学3年生になって初めてその言葉の意味を実感しました。どんなに上手い選手でも普通にプレーしている状況で高校やクラブチームからのお誘いがあるということはそんなにないと言っていいと思います。
男子チーム所属の女子選手は、進路に関しては自分で積極的に動かなければなりません。この点に関しては本当に大変だと思います。しかしながら、セレクションや練習参加で指導者の目に留まればその後定期的な練習参加などのお誘いがあるはずですし、正当な評価をしていただく機会は必ず訪れると思います。



次は高校年代のチーム選びに関して。



中3の7月、8月の夏休み期間は週末や平日に拘らず、毎日のようにどこかのチームの練習に参加させていただいたり、セレクションを受けたりしていました。娘の場合は全国8つの高校、3つのクラブチームの練習に述べ20回ほど参加させていただきました。その中からじっくり考えて進路を決めたという感じです。娘のわがままを快く許可してくださったHFC.ZERO真岡ジュニアユースに感謝です。
チーム練習の都合で参加できなかったり、故障で練習参加を辞退せざるを得なかったチームもありました。とても興味があったチームの練習にも故障の影響で参加できませんでしたが、それはそれで本人は運命として受け入れていたようです。



娘が自分で連絡を取って練習参加をお願いしたチームもありますし、指導者の方が娘のために橋渡しをしてくださったチーム、他クラブや県外の指導者の方がわざわざお世話をしてくださったチームもありました。これに関しても本当に感謝しかありません。
自分の進路ですから出来る限り自分で動いて欲しいと願っていましたし、すべてが上手く行くわけではないという理不尽な経験もさせたいと考えていました。交通手段や宿泊の手配は手伝いましたが、練習参加の強制はせず、親である私達は娘に様々な情報を与えることに徹していました。



いろんなチームを見て感じたのは、思っていたイメージとは全然違うチームが結構多いこと。ものすごく体育会系だったり、逆にとってもフレンドリーな雰囲気だったり。普段からとても練習が厳しく激しいチームがある一方、強豪チームなのに割と練習がユルいチームもありました(メリハリがある、オンとオフの切り替えが上手、という表現が正しいかな?)。
とても立派な専用グラウンドがあっても学校からはかなり距離があって移動が大変だとか、学校の敷地内で練習できるけどとっても狭かったり。練習場が天然芝でもピッチが凸凹で故障が不安になるチームもありましたし、立派な人工芝ピッチだけどジュニアサイズくらいしかなかったり、強豪チームだけど練習は土のピッチだったり。練習環境はチーム事情によって様々です。



とにかくサッカーに集中できるチームがある一方、勉強にもしっかり取り組まなければならない高偏差値の進学校もありました。



実際に練習に参加してみなければわからないことが本当にたくさんありました。学校生活や寮生活、通学事情についても学校やクラブチームによってかなりの違いがありますから、気になるチームがあるなら一度は普段の練習に参加させていただくことをお勧めします。



両足でロングキックを正確に蹴れる選手は多くのチームの指導者が欲しがるタイプだと感じました。テクニックやフィジカルも大事ですが、キック力とそれをコントロールできる能力はジュニアユース世代でしっかり身に付けておくといいと思います。



我が家の場合、最終的に進路を選んだのは娘自身です。JAPANサッカーカレッジ高等部への進学を決めたわけですが、チームの強さではなく、良い指導を受けられるという観点でチームを選んだのは娘らしいなぁという思いです。



余談ですけど、高校生になっても男子の中でプレーするという選択肢もありました。女子でも公式戦には出場可能だそうです。ただし、女子選手は男子の高校サッカー選手権には出場できないのだとか(正確なことは未確認です、すみません)。
高校生年代にもなると、もうフィジカル的にかなり厳しくなります。女子選手が男子高校生の中でプレーするのは非常に難しいと思いますから非現実的ですけど、可能性があるならいろんなケースを想定して考えるべきだと思います。
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