紅花染を知ったのはカネボウのポスターのスタイリストをしていたときだ
紅花の口紅は毒を殺菌する力があるとか
紅と金は同じ価格とか
古代紅は皇后の色だったとか
中国の皇帝は亡くなったとき全身を紅花で塗るとか(肉体が腐らない)
着物のポスター撮りをしているんだが
かねぼうの宣伝部の男たちはいろいろと紅花について知識を授けてくれた
紅花長者が居るという最上川流域特に山形に近い場所に取材に行くことになった
暑い日であった
その頃はもう365日着物を着るという実験期間だったので
暑い暑い日差しにもめげず着物を着てベニバナ畑を視察し
その紅花からどう紅を作り出すのか米沢の工房を尋ねる
まだ朝露のあるときに紅花を積み
それを水に浸して花をバラバラにししばらく足で踏んで臼で搗く
搗いて固まったら手で煎餅狀にするそれが紅花餠
それを天日で乾かし保存
一週間もいてその一連の作業を邪魔しながら手伝う
手が赤く染まりその後つるつるして色が白くなった感じがした
この紅花餠は保存がきくので夏の取材はそこまで
ここから口紅や食紅の工程と染織に分かれていく
染織の取材をしたいと宣伝のお兄さんに相談したら
滞在中に赤崩にある草木染工房を紹介してくれて早速尋ねる
「草木染めと名乗っているからには山崎斌さんか青樹さんとご縁のある方かな?」
やはりそうだった「山岸幸一さんとその師匠」おふたりとも山埼青樹さんを師と仰いでいた
「なんだなんだ」ともう100年の知己のように案内者をすっとばして草木染談義になっていく
「紅花染めはやはり寒染めに限るんですよ、この紅花は寒の入りから溶かします」
ということで小寒に入ったらまた伺うと約束する
あたり一面真っ白
その中に黄色と紅色の糸がほし竿に吊り下げられて寒風に揺れていた
約束通り小寒にやってきた
白と黄色と紅色に歓迎されその夜は紅花染めの実習
夜11時から準備をし明け方夜が白む頃に染め上げ
近くの小川で水すすぎ
日の出とともに糸を干す
紅花を染めるときは毎日がこの日課
初日は勇んで付き合ったが三日目は「もうごめん」と半分おこたでうたたね(根性がない)
紅花には2つの色がある
初めは黄色その色を先にとり紅色は全体の2割
人によっては1割しか取れない場合もあるという
貴重なのだ、高価なのだ、手間がかかるのだ、他の植物染料と格が違うのだ
しかも寒の水で染めて初めて色に艶が出るし退色もおだやか
ここまで手を煩わせても紅花は尊い
なぜなら殺菌効果、保温効果が高く、紅花療法というのもあり血液の病気の人には救世主であったらしい
ここでチャコちゃん先生はひらめいた
紅花染めは直接肌につける下着に一番
それ以来湯文字肌襦袢を寒染めしてもらっている
紅花の口紅は毒を殺菌する力があるとか
紅と金は同じ価格とか
古代紅は皇后の色だったとか
中国の皇帝は亡くなったとき全身を紅花で塗るとか(肉体が腐らない)
着物のポスター撮りをしているんだが
かねぼうの宣伝部の男たちはいろいろと紅花について知識を授けてくれた
紅花長者が居るという最上川流域特に山形に近い場所に取材に行くことになった
暑い日であった
その頃はもう365日着物を着るという実験期間だったので
暑い暑い日差しにもめげず着物を着てベニバナ畑を視察し
その紅花からどう紅を作り出すのか米沢の工房を尋ねる
まだ朝露のあるときに紅花を積み
それを水に浸して花をバラバラにししばらく足で踏んで臼で搗く
搗いて固まったら手で煎餅狀にするそれが紅花餠
それを天日で乾かし保存
一週間もいてその一連の作業を邪魔しながら手伝う
手が赤く染まりその後つるつるして色が白くなった感じがした
この紅花餠は保存がきくので夏の取材はそこまで
ここから口紅や食紅の工程と染織に分かれていく
染織の取材をしたいと宣伝のお兄さんに相談したら
滞在中に赤崩にある草木染工房を紹介してくれて早速尋ねる
「草木染めと名乗っているからには山崎斌さんか青樹さんとご縁のある方かな?」
やはりそうだった「山岸幸一さんとその師匠」おふたりとも山埼青樹さんを師と仰いでいた
「なんだなんだ」ともう100年の知己のように案内者をすっとばして草木染談義になっていく
「紅花染めはやはり寒染めに限るんですよ、この紅花は寒の入りから溶かします」
ということで小寒に入ったらまた伺うと約束する
あたり一面真っ白
その中に黄色と紅色の糸がほし竿に吊り下げられて寒風に揺れていた
約束通り小寒にやってきた
白と黄色と紅色に歓迎されその夜は紅花染めの実習
夜11時から準備をし明け方夜が白む頃に染め上げ
近くの小川で水すすぎ
日の出とともに糸を干す
紅花を染めるときは毎日がこの日課
初日は勇んで付き合ったが三日目は「もうごめん」と半分おこたでうたたね(根性がない)
紅花には2つの色がある
初めは黄色その色を先にとり紅色は全体の2割
人によっては1割しか取れない場合もあるという
貴重なのだ、高価なのだ、手間がかかるのだ、他の植物染料と格が違うのだ
しかも寒の水で染めて初めて色に艶が出るし退色もおだやか
ここまで手を煩わせても紅花は尊い
なぜなら殺菌効果、保温効果が高く、紅花療法というのもあり血液の病気の人には救世主であったらしい
ここでチャコちゃん先生はひらめいた
紅花染めは直接肌につける下着に一番
それ以来湯文字肌襦袢を寒染めしてもらっている