チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

また一人

2015年05月08日 11時01分35秒 | 日記
横浜の矢沢服飾学園の校長が亡くなった
今朝の2時 63歳
着物の仕立てのことでどれだけお世話になったか
というよりとにかく研究熱心な方で
アレコレのチャコちゃん先生の難題をいつも解決して下さる

もちろんご自分も良く着物をお召しなので
寸法のことなどその方との体型をいつも気にしていらした

秋櫻舎のイヴェントには良く出席していただき
学園で仕立てていただいた着物を着ている人の着姿を
一つ一つチェックして
「次は袖つけの寸法を直しましょう」
とか
具体的なアドヴァイスを戴いていた

一人一人の寸法を頭に入れながら
その方達の動きを見て「次はこうしてみよう」と言う研究熱心さ

無撚糸セリシン付きの糸で織った着物を仕立てていただいたときは
「こう言う布を触らせていただいていることが嬉しい」と

へらは効かない、チャコもはねる、
とりあえずはしつけ糸でアラ縫いして本縫いに
ご苦労を逆に愉しみながら作業に向かって下さる

和装教育に熱心に取り組み
今では横浜でただ一つの服飾学園になったのを一生懸命支えていただいていたがーーー
癌の進行があまりにも早かった

ご冥福を祈ります

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少年からのラブレター

2015年05月06日 12時51分52秒 | 日記
友人のお孫さん
10歳の少年が
「比佐子さんと僕は馬が合うというか相性が良いというか
何か惹かれるところがあり好きだよ」
とラブレターを戴いた

嬉しい涙が出る

大人になってもこんな率直な愛の告白ができる男になってほしい

そのあと大人のボーイフレンドから電話が入り
今お付き合いしている女性とのトラブルを縷々話をする

そこでチャコちゃん先生
10歳の少年の話をしたら
「そうだ忘れてました正直に気持ちを話せば良いんですね」ときた

大人になると相手の気持ちをおもんばかるとか
変に思われないだろうかなど
気を回しすぎてしまう

真っ直ぐな気持ちをどこかに置き忘れるのだ
まず自分の本音に正直に生きたい

こどもの日
10歳の少年に貴いことを教わったチャコちゃん先生
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無条件の愛

2015年05月04日 07時24分26秒 | 日記
条件をつけない愛
其れは母性だとよく言われる

人を心の底から無条件に愛せるようになると
どれだけ人として平和でいられるだろうか

人は生きていくとき
依存・執着・支配・権力というものに振り回される
それをいつか外して死に近づいていくのだが
其れがナカナカできない

依存はらくだ
特に洗脳されて仕舞うと自分で考えなくて済むので
毎日がとても楽

しかしその楽の中にいると自分が亡くなり
生きて死んでいる状態になってくる
すこしでも考える人は其の状態から逃げだそうと思い苦しくなる

無条件の愛と支配を勘違いしている人もある
何もかも自分がやることが無条件の愛と想っている人も

チャコちゃん先生は無条件の愛を「蚕」に教わった
与えてあたえて
それでもあたえて
大きな社会貢献の中で旅立っていく

其の姿に近づきたいと思う毎日でもある
其れは本当に美しい姿だし平和で穏やかでもある

家の蚕ももうすぐ孵化すると思う

そして無条件の愛の色はピンクだと教わった
今年のスカイガーデンの初咲きバラはピンクだ!
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与えられたところで咲く

2015年05月03日 10時51分57秒 | 日記
この休みは会社のスカイガーデンの手入れに明け暮れている
昨年は全くテを入れていなかった
人は他のことに心を奪われると自然との会話が少なくなる
其れを身をもって感じた

今年は頻繁にガーデンに出て植物と話をしている
なんと鳥が運んできた草花がしっかり根を下ろして
その場所で花まで咲かせている

アレコレ選ばず与えられたところで自分の使命を果たしているのだ
何というという貴い姿
此の姿をしっかり胸に刻み
これからの人生を過ごしていこうと思う

昨日声楽のレッスンで訪れた先生の家の食卓に
チャコちゃん先生が朝「雑草」として抜いた草がいけてあった
其の草は黄色の花を咲かせていたのだが
抜き取るとき「ゴメンネ」とはいったが
花瓶に生けるまでは考えも及ばなかった

自然を見ていると毎日学ぶことばかり
今日はこれから野菜を植える
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桑の葉の取材

2015年05月01日 16時47分35秒 | 日記
色んな所の桑の木の取材を続けている
そして解ったことは
ほとんどの所は化学肥料を施していると云うこと

いま日本の桑はというより世界中の桑は
化学肥料を必要としている苗になって居るらしい
根から葉へドンドン吸い込まれていく
其の葉を食べる蚕も化学肥料に強い品種になって居るという

もちろん農薬は御法度
しかし根からあがってくる化学肥料はどんな影響を蚕に与えるのだろうか

すべてすべて
化学肥料が必要な国策になって居る
それは桑に限らず

無農薬・無肥料を追っている30代の農業人がいるが
そう言う人は神の世界に入っているのかもしれない

チャコちゃん先生がこの目でしかと見た
無農薬・無肥料の桑を育てている人がいる
昨日は其方に行って取材をした

しかしそもそもの桑が化学肥料をほしがるように設定されているので
逆に育てるのがタイヘンらしい
それでも「本当の姿」に戻したいと黙々と信ずる道を歩む姿が貴い
「本物を追究している人がどうして経済的に貧しいのだろう」

と深く考えた取材ではあった
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