チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

日本は四季がなくなったのか

2015年05月13日 10時34分54秒 | 日記
季節は外れの台風6号が予定通り
東京にやってきて
我がスカイガーデンをしめらせてくれた
其れは有り難い

しかし今後30度を超えるという
毎日着物を着ている身としては
もう薄物でもいいのかなと気温を見ていて思う

四季通りに着物の素材を選び半衿を決め小物も其れに合わせる
このような喜びはもう今はない

藤の花もあっという間に咲いて終わった
其のお陰で藤の花の着物二手を通す暇がなかったし
帯は一回締めてタンスの中

「日本は絹に覆われていたので曖昧な美しさがあったけど」
と友人が旨いことを言う
日本列島から絹のベールが取れてしまったので
いきなり南国の季節になったのだと

其れは国民みんなが自己主張の塊になったから
もうベールは必要ない
そのため四季もない

なるほどと聞いていた
「成せばなる何事も成さぬはーーーー」と言う上杉鷹山の有名な言葉がある
とにかく目的決めて行動すれば必ず思うように成る
と言う意味だと教わったが

自分の欲のために成せばなるーーとがんばっている人も多い
そして其れも成る

こうやって日本中の人たちが「我慾」を募らせていると
やはり四季はなくなるのかもしれない

友人の話を聞いていて考えさせられた

チャコちゃん先生下着は全て薄物
着物は「絹縮み」にした
コメント
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