チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

お任せ人生

2020年05月16日 12時45分35秒 | 日記

今日本人のほとんどが「お任せ人生」の道を歩んでいるように思う

誰かが何とかしてくれる(誰もやってはくれない)と運転を人に任せている感じだ。自分で自分の人生を運転していると実感できる人はどれくらいいるのだろう

アフリカ出身で京都の精華大学サコ学長のインタビュー記事を読んで、彼は本当によく日本の現状を見ているなと感心しきりだ、世界各国の事情にも詳しいがその洞察力は見事

特に日本人は政治に関心がないのに、政府に依存し国の発言に忠実というくだりはドキッとする。自分で考え、自分から行動を起こすということが出来ない、そう誰かがやってくれるという感覚で、そのあとをついていけばいいやという考えになっているともいう

責任を持つことが出来ない民族になっているという指摘もあった、直接話せばいいものをツイッターで内部告白してみたり、面と向かって正しく議論する人が少ない

 

チャ子ちゃん先生思うに日本人は基本的に「お品」がなくなった

立ち居振る舞いや、言葉使いのお品もあるが、生きる態度に気品がなくなったと思う

この気品の象徴は西郷隆盛と勝海舟の話し合いの品の良さ。お互いに立場をわきまえながら主張すべきは主張しつくし、二人の目的がどこかを話し合う、それは国民の平和っだった。だから無血開城をやり遂げ、しかも外国に占領をさせなかった。(それにかかわった方々もみんな勇気と責任を持ち品位を備えていた)日本国の自立が守もられた

 

お互いに腹切る覚悟の話し合い、お互いに品位を持っていないとどちらかが裏切る。日本人が本来持っていた「品位」は勇気と責任からくる。明治維新の中でこの二人こそ高潔な志士と思うのよね(一時期この二人に関する書物を読み漁った)

 

一般庶民の中にもこのような品位ある人が大勢いたので日本は近代国家の仲間入りが早くできたし、昭和の初めまでは日本を訪れた諸外国の文明人が一様に日本人の庶民の礼儀正しさと潔癖な人間性、賢さ、自立の精神をほめたたえている(こういう本はたくさんある講談社学術文庫にまとめられている)

 

翻ってわがことを考えるとあまり大きなことは言えない

チャ子ちゃん先生「ご自身「」が人任せ人生を歩んでいるんだもの、「これやって」「あれやって」と任せて自分はどんどん先へ行く、その反動かここ5年は自分で何もかもやらなければならない状態にさせられた。誰にって大いなる力の方にね、ここをクリアしないとまだ生まれ故郷には帰れないみたい

品位ある日本人になるためには人任せ運転はやめようぜ

 


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