チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

竹染め

2010年02月10日 09時49分04秒 | 日記
結城紬の糸を竹染めして着ている女性が居る
と結城紬の奥順の社長に紹介され
丁度個展を開催していた
岡山の倉敷まで出かけた
秦泉寺由子さん

あれから15年にはなる
竹の白の色の多さに感嘆した日から

そのごお互いの仕事を認め合いながらの
交際が続いている

「あのね私今度料理を始めたの」
いきなりの電話で
4月に比叡山でオープンすることになったという

もともと料理が大好き
あの白をあそこまで雄弁に染めた感性は
あらゆることに発揮されるに違いない

「パーテイにいらしてよね」
「もちろん」
どんなしつらえなのか
どのような盛り合わせなのか
味もさることながら
料理をどう創造的に表現するのか
もう今から楽しみ

そう竹染
秦泉寺さんは世界的なパッチワークの作家
仕事場はバリに持っていて
其処に自生する竹を試しに染めてみたら
あまりにも美しい白が染まり
それから白をテーマにパッチワークの世界を広げた

結城紬の糸を竹染めしたのは
奥澤順社長の薦めによるもの
「結城の糸は凄いわね」
と秦泉寺さん

岐阜の染織家高水一子さんが
秦泉寺さんに手ほどきを受け
家の周りに自生している竹で染めた

そのときチャコちゃん先生は
あけぼのの糸を高水さんに送った

出来上がった糸は白としては美しいが
「やはり南の国の竹の色素と違うのね」
という結果
しかしマダマダ研究の予地はある

高水さんの染めた糸で手織りした布が出来上がった
白の美しさは格別

「日本の竹もこれから使えるわね」
その竹染を手にして
月の色んな形を刺繍にしようかと考えている

「バリの私の工房にゆっくりいらっしゃいよ」
と魅惑的なお誘いに
なかなか乗れないで居るチャコちゃん先生
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