チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

出雲語録

2022年11月09日 09時55分37秒 | 日記

出雲で日本紫根を栽培している舟木清さんは本業は木工家

欄間や神棚とか精緻な木工の数々を仕事場で拝見

「この仕事は家代々ですか?」

「いや私が始めた」

「始めたきっかけは?」

「好きだったから」

 

この地は古代出雲が栄えたところ、銅鐸が多く発掘され博物館に収められている

発掘当時いろんな研究家が訪れ、この地はににぎわった

その時弥生時代の食べ物を作ってみようと思った

「それを研究しているとき、紫草の存在を知った」

「栽培してみようと思われたんですか?」

「そう種がないので、種を探していたら日本ってすごいね、そういう種を地道に保存しているところがあった」

「その種は弥生時代の物だったのですか?」

「そう古代種だね」

「それで?」

「初めは失敗直植したからね、まず土壌作りからやり直し、自分の持っている畑に畝を作り、種は二つず小さなポットにうえて、芽が出たら畑に移した。古代はきっと直植だったと思うけど、今と土壌が違うんだな、肥料は腐葉土、あとは水と太陽そして風」

「そうしたら芽が出て葉が伸び白い花が美しく咲き、我が子のように愛おしくなったのですね?」

「そうそう」

2008年から栽培を始め、いろんな偉い方から紫根染を求められる、むらさきは高貴な色なので神事に欠かせない

ああしろこうしろと細かい注文を受け精魂尽くして作って奉納

「お代は?」

「なんもないね!」爆笑

「種を欲しがる人も多いでしょうね?」

「種は誰にでも渡さない」

「広まらないではありませんか?」

「改良されたものが広まったら、本物が残らない」

「確かに」

 

さて次は

お父さんと4歳の子の会話

四歳児「ちゃこちゃんせんせいだいすき」

父「どこがいいの?」

四歳児「お土産もらったでしょう?」

父「それから?」

四歳児「かわいいもん!おかおがやさしいでしょう?」

お後がよろしいようでー-

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