チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

節分ですね

2022年02月03日 09時43分46秒 | 日記
鬼遣い(おにやらい)というのが古代からの言い方らしい
縄文人を鬼としておいやった
暦が陰から陽に代わる日、陰を鬼とみた
鬼は異邦人
鬼は自分の中の我の心
鬼は他の宗教
鬼はイエスキリスト
鬼は自分の弱い心
鬼は過去の悪習
京都の鞍馬山の鬼が都に出てきて悪事を働きそれを抑えた
また
人に襲おう不孝を鬼に鎮めてもらう

などなどいろんな説があって面白い国だ日本は

節を分ける、冬から春の芽吹きに代わっていく暦の中で、春の明るさを祝う祭りと考え、元々は五穀の豆をまいたのが始まりともいわれている
農業国の日本は農作物の種を植え始める春を迎え、まず五穀の神様に感謝、土の神、太陽の神、雨の神、空気の神など八百万の神様に向けて収穫の喜びを先に感謝の気持ちで示す
それも節分祭の一つ

チャ子ちゃん先生の子どものころは、家の主である父親が黒紋付羽織袴の盛装で、家中の戸を開けて「おには外、福はうち」と声高らかに豆をまいていたのが記憶にある
私もきれいなおべべを着せてもらっていた、先日その時の写真が姉の遺品から出てきたけど、寒いさなかで寒そうな不機嫌な顔をして、桝をもっていやそうに立ってる姿に笑ってしまった

豆は日暮れまでに炒って、三宝に入れて神棚に供え「戌の時間」に撒くという決まりもある。神社では「未申」の時間に歳男が撒くという習慣がある
最近は女性上位で「年女」という言葉も頻繁になったけど、本来は「歳男」または「家の主」のお役目だった

豆は鬼の餌、ということだけれど、昔は五穀で栄養たっぷり、今は大豆のみになってしまった、鬼は満足しているだろうか?

花柳界ではこの日「お化け」を楽しむ風習がある
男が芸者になったり、老女が舞妓の衣裳を身に付けたり、さながらお化け集団で大騒ぎしながらの鬼退治、自分の中の鬼を退治するのであろうか、客も一緒になって化けで楽しむので、店は繁盛福福しい

花柳界の遊びが一般化してこの日鬼が消えていくといいね


コメント
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