チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

大麻のシンポジュウム

2013年10月07日 13時03分59秒 | 日記
四国徳島の吉野川市で「大麻のシンポジューム」が開かれた
パネラーとして市からの要請があり出かけた
「日本麻フエステイバルin吉野川」が正式名称
二日間の催事に2000人の人が集まる
北は北海道、南は沖縄
まさに日本全国からの集まりで
それだけの人が麻について真剣に学びたいと思っている

なんと言っても大麻は此の吉野川が発祥なのに
小学校の校歌に
「忌部の神様が此の土地に大麻を与えられーーー」
と言う歌詞があり今も其の歌詞の校歌を歌っている

更には天皇即位の大嘗祭に修める「あらたえ」の大麻の布も
忌部一族の末裔三木家で栽培される
其の忌部が日本全国に麻と養蚕の技術を伝え歩いた
其れなのに
此の徳島には麻農家が一軒モナイ

パネラーの中には徳島知事もいらしたので
きっとそのことを痛感して今後の大麻に対する扱い方も変わるかもしれない
麻や絹織物の祖先と云われる楮の織物や木綿(ゆう)の織がまだ山間部に残っていて
其の織物や実情を展示場で学ばせていただいた
来年にはしっかりと取材に行くお約束をした

前にやはり四国愛媛の野村町で「塩漬け繭」の糸を見たときに心打たれたが
此の楮の太織りを見たとき更に深い感動を覚えた
造る人がドンドン減って今では年老いた人が二人しかいません
「では急いで伺いますおいくつの方ですか?」
「73歳と80歳です」
「うん?」
チャコちゃん先生言葉に詰まる

たくさんのことを勉強できた2日間
とどめは
明治時代の小学生理科の教科書
「大麻と苧麻」の説明を丁寧にしたページが有感動した
大麻をあさとルビをふり
大いなる麻なので他に比類なき麻なので「大麻」と呼ぶと記されていて
決して「たいま」とは呼んでいない
コメント
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