チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

オオゲツヒメ

2012年07月13日 09時53分20秒 | 日記
昔古事記を読んでいて
スサノウノミコトが姉の天照大神のところで狼藉を働き
タカアマハラを追放され諸国を歩くくだりがある

お腹をすかしたスサノウノミコトが
食べ物を所望した相手が「オオゲツヒメ」
彼女は鼻から目から口から肛門からいろんなアナのあるところから食べ物を取り出し
調理をする
其れを見たスサノウノミコトは「無礼者!」と切り捨てる

その斬られた体から五穀を初め蚕や桑、大麻などがうまれる
中でも一番うれしい記述は頭から蚕がうまれるというこだり
なんだなんだこんな昔から蚕は日本にいるんじゃン
もっとも養蚕技術は中国から渡ってきたかもしれない
蚕が日本に昔からいたということが大発見で
ここのところを何回も読み返したものだ

さらにもっと詳しく読むと
天照大神は繭を口に含んで糸を取り出していたという記述もあった!

偉い学者さんがいう
「養蚕は中国からの輸入である」
という説をチャコちゃん先生は頭から信じることができなかった

そういう感じ方でいたのだから
阿波のオオゲツヒメとの出会いは積年の疑いがからりと晴れて気持ちがいい

サノウノの尊に斬られたあと
頭から蚕
目から稲
耳から粟
鼻から小豆
陰部から麦
尻から大豆
つまり五穀の神様でもある

更に大事なことはいったん命をなくして五穀がその体から復活するという
再生と消滅を繰り返す循環も説いている

オオゲツヒメは五穀養蚕の神様でもある
阿波に降り立ったオオゲツヒメの活動をもっと勉強をしなければならないと思った

今日はナイト・コスモスこの続きは6時30分から

コメント
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