チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

懐かしい写真

2011年12月04日 09時09分24秒 | 日記
昨日は東京は大雨の中

長野新幹線に乗ってスタッフ全員で上田へ
先ず小岩井紬工場へ
信濃路の紬のルポの始まりがこの上田の小岩井紬工場

信濃毎日新聞の井上裕子さんに
上田での後援を頼まれたとき嬉しかった
一気に何回か訪れた上田での様子が時間経過などごっちゃになって
思い出された

どうしてこんなに長く足を運んでいなかったのだろう
と思いを馳せたがきものの複雑に交わる興味の探求に
忙しかったのだと自分の態度を肯定する

小岩井工場に着くと
門構えも変わっていなし機場も昔どおり
この機場は明治時代の建物なので
かれこれ120年以上になるのかと感慨深い

先ずは仏壇に挨拶
そして現当主が
「こんな写真がありました」と一枚の写真を見せてくれる

チャコちゃん先生がスタイリッシュな洋服姿で写っている
「これみんなで別所温泉に行ったときでしょうねえ」
なんとのんきな時代であろうか
取材に来た記者とご夫妻と親戚の人たちが
一緒に小旅行をしている

それだけチャコちゃん先生歓待されたのであろう
嬉しいなあ
でもこの小岩井紬工場には何回か取材に行っているが
いつも温かく迎えていただいていた

チャコちゃん先生が洋服を着て取材しているということは
20代後半か30代前半
若くて生意気な顔が楽しそうに笑っている

33歳から20年間365日きものを着て生活しているので
この写真は貴重な青春の一こま

何年か前も江戸小紋の浅野さんが
「ホラこれ先生だよ親父と写っている」
と見せられた写真はミニスカートをはいてトンボ眼鏡を
かけた若いチャコちゃん先生であった

その洋服は生成りの絹の生地を戴いたので
自分でデザインをして縫ってもらった洋服で
良く覚えている嬉々として着ていた

今小岩井工場では
小岩井良馬クンが戻ってきて四代目を継ごうとしている
「リンゴの樹皮で染めてみました」
という反物を見せていただいたが
柔らかくて美しい色だったピンクベージュ
日本の色名は朱鷺色

先が楽しみ
楽しい時間を与えていただいた
信濃毎日新聞の井上裕子さんに感謝






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コメント (1)
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