チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

立秋

2011年08月08日 15時54分06秒 | 日記
暑い暑いといっているうち秋が立つ
いつも毎年立秋の日前後に咲く当方の朝顔
今日はまさしく立秋の日に美しく咲いた
コレは朝顔の古代種で藍色と紫色の配合が絶妙
夕方になると赤紫になって種を作る

朝顔は秋の季語に入っているが
この朝顔はいつも立秋を告げてくれる

もう15年前に亡くなった五十嵐さんが
「いまどき珍しい古代朝顔よ」
ともってきてくださり
「立秋の日に咲くから楽しみにしていて」
と一鉢置いていった

その後ベランダのヘンスいっぱいに巻き付かせて
それはそれは見事な朝顔の宿だったが
あとから枯れた蔓を整理するのに大変な労力を求められた
それ以来冷たいようだが
湧き上がるような朝顔ヘンスはやめて一所にまとめているが

更にチャコちゃん先生の仕打ちが冷たく
もう種もとらなくなった
そうしたら自分の落ちた位置で
ちゃんと芽を出し蔓を伸ばし立秋の日に花開く

種を綺麗に取っていたころは
みんなに分けて
その種からこんなに綺麗に花が咲いたと
写真も送ってくる方もいた

一鉢の花から数え切れないような子孫が生まれている
五十嵐さんもきっと喜んでいらっしゃる

うちは面白くて6年前に亡くなった島本さん
なくなる前日にチャコちゃん先生お見舞いに行き
「早くよくなってまたゆっくりいらっしゃいね」
「絶対いきます伺うのが待ち遠しい」

で次の日に亡くなった
葬儀から帰ってくると
白いモンシロチョウがふわふわと揺れるように羽ばたいて
部屋の中を楽しそうに飛んでいる
直感で
「アアあなたはシマモトさんね」
と声を出して言ったら
一段と羽根を広げて一回りして外に出て行った

それから10日ばかり毎日遊びにやってきていて
次の年もまた次の年もと5年続き

「今年はシマモトさんはいらっしゃらないわね」
と話していたら
不思議な力を持つYさん
「あの揚羽の蝶が比佐子さんに話しかけている、えなあに?」

モンシロチョウから揚羽の蝶に位が上がったと
知らせに来たという

この場所に愛着を持ってくれて嬉しい
肉体は去っても
一緒に楽しむことが出来るのは幸せ

朝顔も今年は種を取り
きちんと植えようと思う
コメント
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