このところ、東京では、「初夏のような暖かさ」になったかと思うと、「真冬のような寒さ」がぶり返してみたり、不安定な気候が続いている。
一方、世界に目を転じると、すさまじい異常気象だ。
昨年は「過去50年間で最悪の干ばつ」とされる極端な日照りに悩まされた中国が、一転して、今年は「過去60年間で最悪の豪雪」となった。首都・北京は完全マヒ状態となり、雪に埋もれた死者が各地で続出。甚大な被害をもたらした。「去年の大干ばつのときに、人工降雨剤をバラまきすぎた反動なんじゃないか」という批判の声が噴出した。
2月には、アメリカの北部でも豪雪の被害が激しくなった。最大の積雪量を記録したボルティモアでは、自動車の運転が禁止される騒ぎに。首都ワシントンやニューヨークでは、連邦政府や国連本部が何日も臨時閉鎖される羽目になった。テロリストに爆破されたときでさえ、閉鎖しないで踏ん張ったのに。やっぱり、お天道さまにはかなわない・・・。こちらも「過去50年の観測史上で最大の豪雪」だ。もともと「地球温暖化など、環境保護主義者のデッチアゲだ」と主張していたアンチ環境保護派が、あまりの寒さに、それ見たことかと勢いづいた。環境保護派の頭目・ゴア元副大統領が、さかんに槍玉に上げられている。
いまや「世界の2大国」とも称される米中だが、仲良く、そろって史上最大のドカ雪に見舞われた。特に、首都・北京やワシントンのあたりが、重点的にドカッとやられているのが印象的だ。雪に閉ざされ、新・東西冷戦もしばし休戦!?
一方、夏まっさかりの南半球では、強烈な熱波が人々を襲っている。カーニバルに沸くブラジルのリオデジャネイロが、そんな熱波に見舞われた。こちらも、「過去50年の観測史上で最大の熱波」だという。気温が45℃を超え、50℃に迫った日もあった。これまた、暑すぎて各地で死者が続出。
北国の寒さにも、南国の暑さにも、「50年前から観測をやってきたが、こんなの初めてだ」と、関係者が頭を抱えている。それが、2010年の特徴だ。原因は、例によって「エルニーニョ現象」(註:太平洋の赤道付近で、季節的に海水温が上昇する現象)だというのだが、それにしたって尋常ではない。
地震のニュースも、世界をにぎわせている。ハイチの大地震は、一時は「20万人」とも言われたほど膨大な数の死者を出し、世界各国からの緊急支援が相次いだ。地震の直後には集中豪雨で、大洪水が発生。まさに、踏んだり蹴ったりだ。2月末には、今度はチリの首都サンチャゴでマグニチュード8.8の大地震が発生。なんと、「地球の自転軸が、約8センチほどズレたようだ」とNASAが発表したほどの強烈な地震。地軸がズレた影響で、「わずかながら地球の自転が速くなった」というからオドロキだ。太平洋の対岸とはいえ、ほぼ地球の裏側に位置する日本にまで津波が押し寄せ、漁業に大きな被害をもたらしている。
ついでに、世界経済の景気の悪さも、最悪と言ってよい。筆者にとっては、異常気象と同じか、それ以上に気になるテーマだ。なんで、こんなに景気が悪いのか。どの業界も、みんな悪い。まあ、こういう時期は無理をせず、とりあえず生き延びることだけに専念した方が良さそうだ(泣)。
まだ3月の初めだが、やはり、大変な年になりそうな予感がただよう、「2010年」。いったい、何が起きるのか。パンドラの箱を開けたような、トンデモない一年になりそうだ・・・。
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