竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

スペイン巡礼 その30 フィステーラへの小旅行

2016-07-29 15:16:35 | スペイン巡礼

6月23日 サンチャゴ二日目

この日はバスでフィステーラという街に行きました。ここはサンチアゴ巡礼を成し遂げた後、100キロの道を歩いて大西洋に突き出たフィステーラの岬で、それまで着ていた着物を燃やすという風習がある所です。

私は経験済みの友達に勧められて、バスに2時間半揺られてやって来ました。

あいにく曇り空、途中のバスから見える景色は故郷の三陸の海を思わせる入江が入り組んだ海岸で、懐かしくなりました。海に面した道端に赤や黄色のキンセンカがいっぱい咲いています。花を摘んで食べてみると日本の花と同じ微かな苦味がありました。

岬の突端から見下ろすと寄せる白波が渦を巻いていました。打ち寄せる波をみと心が落ち着きます。三陸の海、石見の海、遠州灘、それぞれに懐かしい海です。この地でも山の村と違った良さがあります。海も山もいいですね。

フィステーラの灯台

今日は素晴らしい1日でした。岬から街に戻って港から海を覗くと魚が泳いでいるのが見えました。少し歩くと小さな砂浜に出ました。寄せる潮水に足をつけて海を味わいました。その時には青空が広がって海も青くなりました。

バスでサンチアゴに戻るとアルベルゲのベッドの上に友達のメモがありました。今夜のミサで香炉の大揺れがあり自身の居場所を図を書いて教えてくれていました。カテドラルに行って中に入るとミサが始まっていました。オルガンと聖歌が鳴り響いた後、大香炉が香の煙りを出して動き始めました。天井につくかと思える程揺られてミサが終わりました。

友達と一緒に外に出ると吹奏楽団がスペイン音楽を演奏していました。バグパイプが加わって賑やかな音楽になっていました。

街の中ではイワシを焼いたものをパンに載せて食べる料理をやっていました。白ワインと一緒にそれを味わいました。今日1日でサンチアゴコンポステラの全てを味わった気がしました。

昨日巡礼証明書をもらいそこねたので、私がフィステーラに行っている間に友人が証明書をもらってくれました。長い行列で時間がかかったそうです。ありがとう。