竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

カモシカに出会った!

2010-09-29 11:04:46 | 竹工芸
今朝ジョギングして林道を登っていくときカモシカに出会いました。
そこは前にも出会った場所で、
最近機械化された保育間伐が進んでいるところです。
カモシカは人の気配を恐れず、時々じっとこちらを見ていたりします。
 
 
今朝も道を横切ってから少し離れて立ち止まり、
何か言いたげにこちらをじっと見ていました。
 
 
っと登っていったら、別なもう少し小型のカモシカに会いました。
 
林道は舗装され、道は立派になりましたが、山に人があまり入らなくなり、、
間伐作業も機械化されて、山は寂しくなっていきます。
このあたりでも去年の秋は熊が出没しました。
 
イノシシ、カモシカ、熊、以前はあまり見られなかった動物達が
出てくるようになりました。
家の周りにもイノシシが出てくるので、
自家用の野菜畑は柵で囲まれています。
 
さまざまな小鳥が来、季節ごとに野草が咲いて、
本当に自然が豊かです。
もっと人が増える方法はないのでしょうか。
 
かわいいタマゴタケ

篭を編む人々(歴史と人類学のはざ間で) その1

2010-09-28 05:25:19 | 歴史と人類学
ちょっと大げさなテーマです。
でも若い頃から関心を持ってきた事柄なので、
この機会を借りて時々連載して行こうと思っています。
(これは大学のクラス会のブログに書いたものです。)
 
近頃歴史関係の本をあまり読んではいない。
一時フランスのアナール学派の本を読んでいたが、
最近はそれも読まない。
そういうものより日本の古典に惹かれることが多い。
 
実を言えば私の関心はもう長いこと人類学にある。
私の20代は日本にレウ゛ィ・ストロースが紹介された頃で、
階層社会と戦争に満ちた近現代社会にうんざりしていた私には、
彼の語るトーテミズムの、階層のない社会に魅力を感じていた。
同年代の若者達は共産主義社会に夢を託した人が多かったが、
どうも私は後ろ向きで、未開社会に関心を向けていたようだ。
どちらの夢も今となってははじけてしまったが。
 
(学者ではないので勿論学問的な話ではありません。
今まで読んできた本の中から、うろ覚えのことを語ったりします。
でもまあ、お暇なときに読んでいただければ幸いです。)
 
一時はもてはやされた人類学も、近年様変わりしてきた。
それは人類学が対象としてきたいわゆる未開社会が、
グローバル化の波の中で近代化?しつつあり、
古来の様々な特徴を失ってきたから。
南米ではアマゾン流域の小部族が消滅しつつある。
周囲に同化して民族性を失ったり、虐殺されるケースもある。
 
人類学的な社会はもう消えつつあるのだ。
かってレウ゛ィーストロースの下で学び、
アフリカ社会で研究を重ねてきた川田順三氏も、
最近では日本やフランスの伝統的な文化の中の体の使い方などにも
研究の対象を広げてきている。
 
私は本業にしてきた竹細工の関係上、
見事な籠を編む民族に興味を持ってきた。
 
マレーシアのサラワク州にペナン族という民族がいる。
この人々はいわゆる狩猟採集民で、
定住せずに熱帯雨林の中を放浪生活をしている。
発達史観から言えばもっとも原始的な人々と言うことになる。
 
この人々が籐で見事な籠を編んでいる。
大阪万博の頃日本にも入ってきて、
お茶の先生をしている磐田の友人から、
万博会場で買ったという、その手の籠の修理を頼まれたことがある。
実に緻密に編まれた背負い籠で、
おしゃれであんまり実用的とはいえない。
長いことほったらかしにして、それでも修理して返したが、
今思えばペナン族の籠だった。
ペナン族の籠、ブライアン・センテンス著「世界のかご文化図鑑」東洋書林、より
 

森の教室、女性の力。

2010-09-27 03:36:40 | 竹工芸
昨日掛川での籠編み教室がありました。
ここは街から車で2、30分かかります。
街のさらに遠い側から来る人もいるので、
大変だと思いますが、生徒さんたちは熱心です。
この3月に掛川市の中央図書館でやった、
「森の教室」展を見て参加した人たちです。
 
昨日ジョギング中に撮った写真です。
ヤマホトトギス
 
来年も同じ展示会をやるつもりでしたが、
代表をやってくれた木工の仲間が
参加してもいいが代表は降りるといっています。
私は掛川市民ではないので、図書館や教育委員会との交渉では、
彼に表に立ってもらったのです。
 
ツリフネソウ
 
森の教室展では発表会が中心になるので、
生徒さんに代表になってくれないかと頼んだら、
一番若い女性がすぐ、やると言ってくれました。
図書館に話して私が代表でまずければ、
彼女に一緒に交渉してもらいます。
 
この人はテープの色の選択がとてもセンスがよく、
自宅でも会社の同僚何人かに教えているとか。
その気になれば本で覚えられるので、
熱心さとセンスがあれば先生も出来ます。
私の方はセンスはいまいちだけど、技術はいろいろあるので、
先生をやっていられます。
 
村の炭を焼いている仲間から、
炭を入れて売る小さい籠を頼まれています。
炭を入れて部屋の脱臭もかねて、家の中に飾っておけるような籠。
炭が安いものなので、籠も安くなければなりません。
これも私が材料を作ってみんなに編んでもらうことになりました。
竹で編むのに大いに関心があるようです。
東京の教室で編んでもらうのもいいかもしれません。
 
力のある生徒がいると助かります。
私の持っている技術を誰かの役に立てば
これも嬉しいことです。
 
竹の籠編みが教室のレベルアップにつながっていけば面白いですね。
 
ジョギングコースから見た駿河湾
 
 

秋と橘曙覧

2010-09-25 19:11:25 | 田舎暮らし
二日続いた雨の後、すっかり秋らしくなりました。
東北や北海道からはストーブや炬燵の便りが届いています。
 
こちらは日中は日差しが強いものの、もう残暑の感じはありません。
籠を編むのにも飽きて、夕方ススキや灌木を刈り払い機で刈り込みました。
明日はエコクラフトの籠編み教室があるので、
明後日には全部刈り終わるはずです。
 
ミズヒキの花
 
今夜は久しぶりにドラム缶風呂を湧かしました。
以前は毎回錆が出て、湧かすたびに水を換えていましたが、
缶の内部を塗装したため、錆が出ず、3回は入れます。
 
夕方の空もきれいだったし、
自然が豊かに残る暮らしは、何にも代えられません。
 
 
近頃岩波文庫版の「橘曙覧全歌集」を読んでいます。
幕末の人、家財を弟に譲り、国学と歌、書の道に進み、
貧しい中で妻と3人の子と暮らして、歌を教えながら自分でも作り続けた人です。
たのしみは、で始まる独楽吟52首は有名ですが、
そのほかの歌も現実の生活の中で分かりやすい言葉で歌われ、
この人の精神の柔軟さと確かさを感じさせてくれます。
 
たのしみは 常に見なれぬ 鳥の来て 軒遠からぬ 樹に鳴きしとき
 
たのしみは そぞろ読みゆく 書(ふみ)の中に 我とひとしき 人をみし時
 
たのしみは 妻子(めこ)むつまじく うちつどひ 頭ならべて 物をくふ時

アタマの空っぽは何のせい?

2010-09-22 10:07:33 | マラソン
昨日は自転車で20分かけて墓参りに行って来ました。
お彼岸に入ったと言っても、午後遅くだったので人も車もまばら。
まもなく掛川に行くので、早めにすませたのです。
彼岸花が霊園にも咲きだしました。

最近頭の働きが悪く、ミスがあります。
空っぽアタマについて困ることが時々あります。
それって歳のせい?
いえいえそうでは ありませぬ。

ツィッターのなかに茂木健一郎氏の面白いつぶやきがありました。

>走ると、アタマが空っぽになる。私がストレスに強いのは、走って鍛えたからかもしれない。歩行禅という瞑想の方法があるそうである。私の場合、走行禅というべきものを実践してきた。

>持久走から学んだものは何か。一度始めたら、やめない。小学校の時は、蝶の研究をずっとやった。クオリアについて考え始めたら、考えるのをやめない。一生考え続ける。私はしつこいのだ。

>走る習慣を持っている人は、会って話していると、何となくわかる。身体を動かしてエキササイズする必要は必ずしもない。仕事でも、生きることでも、走り始めて、そう簡単にはやめない。そんなガッツを持っている人たちと、ぼくは意気投合する。

>走っていて、ふと足をとめて、見えてくる風景が良い。静止しているということが、奇跡のように思えてくる。詳細がありありと見える。走っていると、時折ぼんやりと佇む、その時間の流れが恩寵となるのだ。

>ぼくは走る。今日も走る。走ることで、自ら風をつくることができる。生きている限り、走り続ける。走るのをやめるのは、きっと、この世にオサラバする時だろう。<

友人にはお前は走る前から空っぽだったぞ、と言われそうです。

教室展終わる。

2010-09-21 08:56:46 | 竹工芸
ようやく良く見えるようになった富士山

 
エコクラフトの教室展が終わりました。
 
普通なら六日間開催で、月曜は休みなんですが、
祭日だったのでこちらがやる気があれば月曜もやれる、ということでした。
デイサービスは月曜もやっているので、
月曜に来る人たちのために開くことにしました。
 
デイサービスの人の作品
 
実際月曜にはデイサービスから大勢来てくれて、
客の少ない月曜日もその時だけはとてもにぎやかでした。
 
教室は3クラス増えることになりました。
月一回一人千円、
クラスの定員は10人ほどに決めているので、
5クラス50人でも・・・・・にしかなりません。
 
希望者には小さい籠を編んでもらうし、
当番の生徒さんには分からないところを教えるし、
空いた時間は小さい籠の材料作り、
先生と言うよりも雑用係です。
まあそれが私に似合っていますね。
最近はそんな役柄が多くなってきました。
歳相応でしょう。
 
それにしても生徒さんたちがとてもよくやってくれました。
自分の庭から花を何回か持ってきて、
いろいろな人の籠に活けてくれた人もいました。
みんなの協力があって初めて出来たこと、
感謝です。
 
生徒の一人に100キロマラソンを走る女性がいます。
昨日片付けに来た彼女、前に私が教えた40キロコースを、
朝走ってきたと言っていました。
タイムは4時間半ほど、練習でそのタイムですから、
今の私には及びもつきません。
同じコース、私もそれぐらいで走れれば100キロマラソンに挑戦できます。
今度こちらに戻ってきたら挑戦してみますが、
今の私には無理かもしれません。
 
やっと彼岸花が咲き出しました。
朝晩はめっきり涼しくなって来ました。
 
掛川に戻ったら、
来年の森の教室展の相談をすることになっています。
生徒さんの作品発表のほかに、
竹や木の手作りおもちゃを並べてはどうかと思っています。

籠編みの教室展

2010-09-16 05:50:08 | 竹工芸
14日から20日までの7日間、小平市の中央公民館ギャラリーで、
公民館でやっている昼と夜二つのエコクラフト教室と、
かってエコクラフトの籠編みを指導していたデイサービスの仲間達の
作品発表会をやっています。
 
 
 
生徒さんたちは当番で会場に詰めています。
当番でない人たちも、お友達を誘って見に来たりしますし、
毎日結構にぎやかです。
 
 

会場で希望者には一番簡単な小さな籠を
材料費200円で作ってもらっています。
私の目論見としては、生徒さんが指導してくれればと思ったのですが、
生徒さんも教わって作ったりするので、
こちらは大忙しになってしまいます。
 
エコクラフトの本を図書館から借りて、
どんどん作る生徒さんもいますし、
こちらに竹細工の長い経験がなければ、
どちらが先生か分からなくなってしまいそうです。

 
 教室への参加希望者が出ているので、
市内の別な公民館で、
昼間の教室をもう一つ作ることにしました。
 
会費は月一回1000円とお手軽なので、
かなり広まる可能性がありますね。
 
籠編みと、顔や体に絵を描くことは、
太古の時代以来の女性の仕事のようなものです。
南米コロンビアのデサナ族の網代編みを、
クラフトテープで編んでみたいと言う生徒さんもいるので、
編み方の図面をコピーしてあげることにしました。
素材の関係でタペストリーのような大きなものになりますが、
太古の伝統が今に生きるような気がします。
今日は朝から晩まで雨の予報ですので、
会場でのんびり材料作りをすることになりそうです。

帰化植物は強い!

2010-09-11 12:54:12 | 山野草
昨日も羽村の阿蘇神社往復コースを走りました。
多摩川の土手で目立つのは帰化植物です。
特にキクイモ、オオブタクサは群生しています。
 
河川敷はどこでも帰化植物が繁茂しているようです。
帰化植物らしいのに名前を同定できない植物もあります。
 
 
その中で在来種で頑張っているのはクズです。
そのクズもカリフォルニアに帰化して大繁殖し、
迷惑がられているようです。
 
 
日本ではクズは昔は根から葛粉をとったり、
茎を採って繊維に加工し、葛布を織りました。
私が月の半分住んでいる掛川市は、昔から葛布の産地として有名でした。
昔は裃などを織り、明治以後は壁紙として輸出されていました。
今は葛布はほとんど輸入品で、お土産品などに加工しています。
 
帰化といえばこの日本も帰化人によって成り立った国のようです。
何かの事情で故郷を離れた人たちは、
土着の人よりもはるかに苦労を強いられるだけに、
生命力も旺盛で、帰化した国を支配することも多いようです。
東南アジアに渡った中国人、華僑もそうで、
地元の経済の実験を握っています。
 
将来日本人もどんどん外に出て行き、外からも入ってくるようになるでしょう。
 
名前の分からない植物はアレチウリでした。twitterで浅井元朗氏に教えていただきました。
四季の山野草 http://<WBR>www.oot<WBR>k.net/c<WBR>gi/shik<WBR>ihtml/s<WBR>hiki_17<WBR>08.htm によると、 

「北アメリカ原産の帰化植物。1952年、最初に静岡県清水港で見つかり、以後急速に繁殖し、在来の植物を覆いつくし枯れ死させる問題が、日本各地で問題になっている。ウリ科ではあるが、金平糖のような鋭い刺をもつ実は食用にはならない」 
ということでした。

オープンガーデン

2010-09-09 11:09:20 | 山野草
小平市にはオープンガーデンと言うシステムがあります。
いつも花をきれいに咲かせている庭を、一般に開放してもらって、
市民がその庭を観賞できるのです。
玉川上水沿いにもあり、よくそこに入っては花の写真を撮らせてもらいます。

 
そこは農家の畑で、入り口には兎の陶人形が飾られ、
時々自園の花や野菜が売られています。
 
ハナトラノオやクサキョウチクトウ、キク科の花々が咲き乱れています。
その中にめずらしい花を見つけました。
 
 
ウイキョウ(茴香)、平安時代に薬草として渡来したといいます。
 
それからゴジカ(午時花)こちらは江戸時代に薬草として渡来、
原産地はインドでインドでは田の雑草と見られているそうです。
 
 
どちらも薬草としてわざわざ招来されたものでしょうが、
今ではいろいろな植物が勝手にどんどん入ってきて広がっています。
鉄道線路沿いや河川の土手にはいち早く帰化植物があらわれます。
 
オープンガーデンまで行かなくとも、道路沿いのちょっとしたスペースに、
近所の人達が花を植えて楽しんでいる風景は、
江戸時代以来の花好きの伝統が、
下町だけじゃなく郊外の新開地にも広がっていることを思わせます。
静岡の山村の農家の庭先も花がいっぱい。
日本は自然にも恵まれて、花の国なんですね。

朝焼け

2010-09-07 09:29:46 | 日記
 
 
今朝はジョギングの途中朝焼けがきれいだったので、 
近くの団地の9階に登ってみた。
朝焼けは5分違うと別な空だが、
それはそれで下から見るよりもスケールが大きい。
朝日が昇るのも見えた。
 

こちらが気がつかないだけで、
いつも空では壮大なドラマが演じられている。

西側に回ってみると富士山も見えた。
ここには冬、白い富士山を見に登ってくる。
今頃でも富士山が見えるのだ。
この夏、雨が降らないので、
雲が出来にくいのか。